AirPlayで逆に分かりづらくなったワイヤレス音楽再生 − 本当に便利な方法はどれ?
(4)iOSデバイスのiPod Appから、AirPlayでApple TVに直接転送
(iOSデバイス→Apple TV→アンプ)
ここまで紹介した3つの操作方法は、PC/MacのiTunesのデータを再生するためのもので、データが流れる経路も同じ。違うのは、何でコントロールするかということだけだ。どの方法もPC/Macのライブラリを使用するので、PCを立ち上げておかなければならない。
もっと手軽にワイヤレスミュージックを楽しみたいのなら、iOS内の楽曲ライブラリを直接無線で転送してしまえば良い。iOSデバイスにもAirPlayのストリーミング配信機能が備わっているので、これを利用するわけだ。この場合、iOSデバイスとAirPlay対応機器を一対一で接続でき、経路は非常にシンプルだ。またPCやiTunesを立ち上げる必要がないので、より手軽に再生をはじめられる。選曲操作を手元で行えるのも利点だ。
ただし、この方法で問題になるのはiOSデバイスの容量。iPhoneやiPod touch、iPadは、いまのところ最大のものでも容量は64GBしかない。しかもiOSデバイスには通常、音楽だけでなくアプリや映像、写真など、様々なデータが記録されている。アップルロスレスやWAV、AIFFなどを利用している場合、容量のやり繰りが大変になってくる。
これは人にもよるだろうが、データをiOSデバイスに転送すること自体、かなり面倒くさいと個人的には感じている。頻繁に曲を入れ替えるという方の場合、そのたびに時間がかかってしまうことになる。