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クアルコム、新世代モバイル向け「Snapdragon 8 Gen 2」発表。AIと画像処理強化で「他社SoCを圧倒するパフォーマンス」
米クアルコムが、フラグシップスマートフォン向けの次世代チップセット「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform」を発表した。新しいチップセットを搭載するデバイスは、早いものは2022年末から商品化を予定する。
今年は約3年ぶりに世界各国からジャーナリストを集めて、ハワイ・マウイ島で「Snapdragon Summit 2022」のイベントがリアル開催された。初日の発表会で最新チップセットの全貌がベールを脱いだ。
Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform(以下、Snapdragon 8 Gen 2)も、Gen 1同様に最先端の4nmプロセスルールにより製造される。新しいフラグシップSoCは、現行製品のGen 1よりも、AIエンジンや画像処理、無線通信などの性能を強化した点が特徴だ。
高性能DSP「Hexagon」を中核とする第8世代のAIエンジンは、Tensorアクセラレーターのパフォーマンスを2倍に強化。例えば音声入力による多言語同時翻訳などのアプリケーションが、Snapdragon 8 Gen 2を搭載するスマホに拡大することなどが期待できる。
AIエンジンの実行処理速度は現行チップ比で約4.35倍も高速化している。Snapdragonのモバイル向けSoCとして、初めて4bit整数精度の演算に対応した。これにより、現行のGen 1チップよりも消費電力のパフォーマンスが約60%改善されるという。
Snapdragon 865から設けられたAI処理ブロックの「Qualcomm Sensing Hub」は、初めてデュアルAIプロセッサー構成を採用。その高いパフォーマンスを活かしてモバイルアプリの音声操作などがスムーズに行えるようになる。
画像信号処理プロセッサーSpectraは、新たにAIによる機械学習のアーキテクチャを組み込んでいる。例えば人物を撮影する際には、カメラのAIが顔、髪型、服装、背景など被写体の属性を解析しながら、「肌はスムーズに、空はより青く」などオブジェクトごとに最適な画像処理を加える。
ソニーはイメージセンサーブランド「Lytia」から、Snapdragon 8 Gen 2に最適化したモバイル向け1インチセンサー「IMX989」と1/1.5インチセンサー「IMX800」を開発。空間と時間の両軸をずらしながら一度のショットで4枚の静止画を撮影、高画質処理を加えるQuad Digital Overlap HDRを搭載する。またクアルコムのチップセットに統合されているISPは、サムスン電子の2億画素を搭載する「ISOCELL HP3」など最先端イメージセンサーとの連携も実現している。
カメラによる動画のキャプチャは、最大8K/60fpsのHDR撮影がスムーズにこなせるパフォーマンスを持たせた。HDR規格はHDR10/HDR10+のほか、Dolby Vision、HDR Vividをサポートする。
なお映像コーデックは高い圧縮効率を備えるAV1も新たにサポートする。AV1フォーマットによる動画配信サービスが拡大するなか、ミドルレンジからエントリークラスのモバイル端末でもスムーズな動画視聴が楽しめるパイプラインが整う。
今年は約3年ぶりに世界各国からジャーナリストを集めて、ハワイ・マウイ島で「Snapdragon Summit 2022」のイベントがリアル開催された。初日の発表会で最新チップセットの全貌がベールを脱いだ。
■AI系タスクの処理スピードが向上
Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform(以下、Snapdragon 8 Gen 2)も、Gen 1同様に最先端の4nmプロセスルールにより製造される。新しいフラグシップSoCは、現行製品のGen 1よりも、AIエンジンや画像処理、無線通信などの性能を強化した点が特徴だ。
高性能DSP「Hexagon」を中核とする第8世代のAIエンジンは、Tensorアクセラレーターのパフォーマンスを2倍に強化。例えば音声入力による多言語同時翻訳などのアプリケーションが、Snapdragon 8 Gen 2を搭載するスマホに拡大することなどが期待できる。
AIエンジンの実行処理速度は現行チップ比で約4.35倍も高速化している。Snapdragonのモバイル向けSoCとして、初めて4bit整数精度の演算に対応した。これにより、現行のGen 1チップよりも消費電力のパフォーマンスが約60%改善されるという。
Snapdragon 865から設けられたAI処理ブロックの「Qualcomm Sensing Hub」は、初めてデュアルAIプロセッサー構成を採用。その高いパフォーマンスを活かしてモバイルアプリの音声操作などがスムーズに行えるようになる。
■イメージセンサーはAI連携を強化。8K/60p/HDR対応も
画像信号処理プロセッサーSpectraは、新たにAIによる機械学習のアーキテクチャを組み込んでいる。例えば人物を撮影する際には、カメラのAIが顔、髪型、服装、背景など被写体の属性を解析しながら、「肌はスムーズに、空はより青く」などオブジェクトごとに最適な画像処理を加える。
ソニーはイメージセンサーブランド「Lytia」から、Snapdragon 8 Gen 2に最適化したモバイル向け1インチセンサー「IMX989」と1/1.5インチセンサー「IMX800」を開発。空間と時間の両軸をずらしながら一度のショットで4枚の静止画を撮影、高画質処理を加えるQuad Digital Overlap HDRを搭載する。またクアルコムのチップセットに統合されているISPは、サムスン電子の2億画素を搭載する「ISOCELL HP3」など最先端イメージセンサーとの連携も実現している。
カメラによる動画のキャプチャは、最大8K/60fpsのHDR撮影がスムーズにこなせるパフォーマンスを持たせた。HDR規格はHDR10/HDR10+のほか、Dolby Vision、HDR Vividをサポートする。
なお映像コーデックは高い圧縮効率を備えるAV1も新たにサポートする。AV1フォーマットによる動画配信サービスが拡大するなか、ミドルレンジからエントリークラスのモバイル端末でもスムーズな動画視聴が楽しめるパイプラインが整う。
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