公開日 2010/07/23 10:21
キュー・テックの「高画質HDリマスタリング」で生まれ変わった『青の6号』 ー その魅力を前田監督に訊く
急速な映像のハイビジョン化にともない、撮影以降に発生する作業を請け負う「ポストプロダクション」が担う役割は、日増しに大きくなっている。
ポストプロダクションの作業内容は編集やCGなどの特殊効果の追加など多岐にわたるが、Phile-webでは、なかでもSD画質の映像をHD画質にアップコン(アップコンバート:高解像化)作業をしているポストプロダクションを取材することが多い。HD画質が登場する以前に作られた作品(SD画質)の映画やアニメを、HD画質にするには欠かせない作業であり、日進月歩で進化している行程だ。
以前、戦闘妖精雪風のBD化(関連記事)を取材したキュー・テックが、革新的なHDリマスタリングアップコン技術を確立したというので、さっそくお話しを伺った。
■キュー・テックの革新的なHDリマスタリングアップコン技術とは?
キュー・テックが開発したのは「高画質HDリマスタリング」という技術で、従来のSD画質の映像をただHD画質にするのではなく、素材を10項目以上にわたってチェックし、最適な補正や処理を行なう新しいマスタリング方式だ。
高画質HDリマスタリングの作業は以下のようになる。
高画質HDリマスタリングは、エンジニア自身がオリジナル画質のチェックから補正まで行なう。この補正技術こそキュー・テックのノウハウが注ぎ込まれている部分なのだ。
補正のアルゴリズムを導き出したのは、同社に10数名いる「アニメエディター」だ。アニメエディターとは、10年以上、アニメを編集してきたエンジニアのことで、作品を監督など制作者の意図に沿うように、補正して仕上げる職人だ。
アニメエディターにはそれぞれ、画質補正のノウハウがあり、それらの技術は、各自が秘中の秘としていた。たとえば「輪郭線をハッキリさせながら、ザワツキノイズを発生させない補正方法」とか「疑似輪郭を軽減する方法」など、エンジニアごとにノウハウを持っていたのだ。
これまでリマスタリングは手作業で行なわれており、1本の作品を仕上げるのに膨大な時間が費やされていていた。キュー・テックでは、日増しに増えるアップコン作業を効率よくこなすために、高画質HDリマスタリングを開発し、アニメエディターの負担を軽減するともに、作品のクオリティを大幅にアップした。
もちろん作品の仕上げを高画質HDリマスタリングのみにまかせるだけではなく、監督などのスタッフとアニメエディターが手作業で最終の仕上げをして作品は完成する。
今回、この高画質HDリマスタリングを使って制作されたのが、1998年から2000年にかけて発売されたGONZO制作のOVA「青の6号」だ。青の6号は1967年に小学館の週刊少年サンデーに連載されていた小澤さとる氏原作の海洋冒険マンガを大胆にアレンジした同名のアニメ版。地球滅亡を目論む天才科学者ゾーンダイクと世界の安全を守る最強の超国家組織“青”との壮絶な戦いを描きつつ、戦争の無意味さや、人の絆について問いかける骨太な作品だ。
当時、世界初のフルデジタルOVAとして話題を集めた映像と内容は、いま見ても色あせないと評判が高く、多くのファンから一刻も早いBD化が望まれていたという。その「青6」が満を侍してBDボックスとして2010年8月27日に発売される。
せっかくのなので、OVAアニメ版「青6」について補足しよう。監督は前田真宏(まえだ・まひろ)氏。ハリウッド映画「マトリックス」から派生したオムニバスアニメ作品「アニマトリックス セカンド・ルネッサンス パート1・パート2」や「巌窟王」などが代表作だ。
シナリオは「ロザリオとバンパイア」や「砂ぼうず」の山口宏氏が担当。メカニックはマクロスシリーズの河森正治氏と「戦闘妖精雪風」の山下いくと氏、そして本作の監督でもある前田真宏氏が担当した。キャラクターデザインは村田蓮爾氏と草K琢仁氏が担当するという、超豪華メンバーによるものだ。
今回、前田監督とキュー・テックのアニメエディターである編集部 第2映像グループ岡田和憲氏、バンダイビジュアルの杉山 潔プロデューサーに高画質HDリマスタリングについて伺った。
◇ ◇ ◇
━━10年を経た作品が「高画質HDリマスタリング」で蘇りましたね。画質についての感想をお願いします。
前田氏:素晴らしいですね。最初は単純にアップコンするだけだと思っていたのですが、それ以上に美しく仕上がっているので驚きました。全体的にディテールがハッキリして、色の濃度にも深みがあります。画質が向上しているので、BD版の『青の6号』を新鮮に楽しめました。
━━『青の6号』は世界初のフルデジタルアニメということで、当時からエポックメイキングな作品でしたね。インパクトがありました。制作の経緯を教えてください。
前田氏:当時、ゴンゾはできたばかりの会社でしたから、よその会社がやっていないことに積極的に取り組もうという意気込みがありました。当然ですが、フルデジタルアニメに対するノウハウがなにもなかったので、苦労はしましたね。たとえば、従来の手法を使ったアニメなら、どこに下請けを出せばいいか作業の割り振りがしやすかったのですが、CGとなると、仕事の依頼先から悩むことになりました。当時CGを専門している方はギャラが驚くほど高かったので、予算を考えると発注できません。そこで、これからCGを本格的に始めたいと考えている方を青田買いするような感じで、参加していただきました。
━━ 2Dと3DのCGが混在している作品ですが、そのあたりの苦労は?
前田氏:当時アニメにCGは合わないとか、いろいろ言われましたよ。潜水艦や背景などリアルな表現を追求したいんですが、テクスチャーマッピングするのにも苦労する状態でしたからね。いま観ると、こんなことしちゃって、という部分もあるのですが、手探りだったことを考えると愛しくなる部分もあります。とにかく、どんなものができるかわからなかったのですが、絶対に製品化する!という意気込みで切り抜けた思い出深い作品です。まぁ、いま見返すと「うぁっ」と思うシーンもありますが、それも時代の証拠として観ていただきたいですね。
━━ 作品のクオリティが高いので、BD化にあたって心配はなかったのでは?
前田氏:制作当時はまだVHSビデオが主流で、DVDがようやく出始めた時期でした。線が主体のアニメはデジタル化すると素材感が出すぎる傾向にあるので、その処理をどうするかが当時の課題でした。今回、BD化にあたり、エディターの岡田さんのおかげで、心配している部分をクリアにして製品化できました。
━━ 『青の6号』のBD版を制作する上でのご苦労は?
岡田氏:今回の製品は、DVD版のマスターからBD用マスターを作成しました。デジタルアニメの初期の作品なので、我々が「マッハバンド」と呼んでいる階調バレが多くありました。これは当時の技術ではどうにもできなかったのですが、最近の技術を使うと修正できる範囲になっています。ただ画面全体に映像処理をしてしまうと、いじらなくていい部分にダメージが出てしまうので、階調バレが発生している部分に対して画像処理を行なっています。
━━ 今回の新しいシステムを使ったことで作業効率などは変わりましたか?
岡田氏:高画質HDリマスタリングは、いきなりポンとできた技術ではなく、弊社のアニメエディターが蓄積してきたノウハウを統合させた技術です。従来では、一度作業をして、マシンが対応しきれなくてエラーになった部分を手動で処理していました。この作業をエラーがなくなるまで何度も何度も繰り返して画質を高めていました。しかし「高画質HDリマスタリング」なら、まず映像を解析したあと、最適な処理します。その段階からアニメエディターが作業に入れ、全体的な作業工程数を短縮できたので、これまで以上に仕上げのチェックや修正に時間を割り振れました。おかげで更に画質のクオリティを向上できました。
━━ 多くのタイトルを抱えているコンテンツホルダーとして高画質HDリマスタリングに期待する部分は?
杉山氏:たいへん魅力的なシステムですね。アニメ業界では、テレビのハイビジョン化にともなって「この10〜15年に作られたデジタルアニメをどうHD化するのか?」というのが課題でした。映画や数話のOVAの人気作品ならなんとか従来の方法でもHD化ができましたが、26話、52話、それ以上あるテレビシリーズをアップコンするとなるとたいへんです。これまでは30分の作品なら丸1日かけてベースを作って、チェックをし、エラーを見つけては修正をするという作業を何回か繰り返していました。画質のチェックは、プロデューサーのほかにバンダイビジュアルで画質検査の専門部署「マスターチーム」のスタッフがチェックします。『戦闘妖精雪風』のときはOK画質になるまで、3回もエンコードをしたんです。しかし、高画質HDリマスタリングなら、従来の半分以下の時間でアップコンできるだけでなく、画質のクオリティも大幅にアップしています。そして今回は60iから24pへのコンバートにも成功し、さらに高画質でお届けできることになりました。
◇ ◇ ◇
HD画質の過渡期にあたる1990年代から2000年代前半までのアニメの多くはSD画質で作られたデジタルアニメが多くあり、それをHD化するのは多くの工程が必要だったそうだ。高画質HDリマスタリングの登場により、そのの一部が簡略化でき、多くのSD画質のデジタルアニメをHD化して販売できるようだ。
次回は青の6号の作品について深掘りしつつ、特典映像の収録風景をお伝えしよう。
◆筆者プロフィール
鈴木桂水
元産業用ロボットメーカーの開発、設計担当を経て、現在はAV機器とパソコン周辺機器を主に扱うフリーライター。テレビ番組表を日夜分析している自称「テレビ番組表アナリスト」でもある。ユーザーの視点と元エンジニアの直感を頼りに、使いこなし系のコラムを得意とする。そのほかAV機器の情報雑誌などで執筆中。
ポストプロダクションの作業内容は編集やCGなどの特殊効果の追加など多岐にわたるが、Phile-webでは、なかでもSD画質の映像をHD画質にアップコン(アップコンバート:高解像化)作業をしているポストプロダクションを取材することが多い。HD画質が登場する以前に作られた作品(SD画質)の映画やアニメを、HD画質にするには欠かせない作業であり、日進月歩で進化している行程だ。
以前、戦闘妖精雪風のBD化(関連記事)を取材したキュー・テックが、革新的なHDリマスタリングアップコン技術を確立したというので、さっそくお話しを伺った。
■キュー・テックの革新的なHDリマスタリングアップコン技術とは?
キュー・テックが開発したのは「高画質HDリマスタリング」という技術で、従来のSD画質の映像をただHD画質にするのではなく、素材を10項目以上にわたってチェックし、最適な補正や処理を行なう新しいマスタリング方式だ。
高画質HDリマスタリングの作業は以下のようになる。
1)画像診断。フィルム素材、ビデオ素材の違いなど10項目以上の画像の状態を解析して診断する。このとき60iのSD画像の全コマを診断する。 2)1)の診断を受けて、シーンごとに自動で補正をかけ、より解像感を高め、本来の発色を再現する。 3)画質管理者によるチェック及び仕上げ。 |
高画質HDリマスタリングは、エンジニア自身がオリジナル画質のチェックから補正まで行なう。この補正技術こそキュー・テックのノウハウが注ぎ込まれている部分なのだ。
補正のアルゴリズムを導き出したのは、同社に10数名いる「アニメエディター」だ。アニメエディターとは、10年以上、アニメを編集してきたエンジニアのことで、作品を監督など制作者の意図に沿うように、補正して仕上げる職人だ。
アニメエディターにはそれぞれ、画質補正のノウハウがあり、それらの技術は、各自が秘中の秘としていた。たとえば「輪郭線をハッキリさせながら、ザワツキノイズを発生させない補正方法」とか「疑似輪郭を軽減する方法」など、エンジニアごとにノウハウを持っていたのだ。
これまでリマスタリングは手作業で行なわれており、1本の作品を仕上げるのに膨大な時間が費やされていていた。キュー・テックでは、日増しに増えるアップコン作業を効率よくこなすために、高画質HDリマスタリングを開発し、アニメエディターの負担を軽減するともに、作品のクオリティを大幅にアップした。
もちろん作品の仕上げを高画質HDリマスタリングのみにまかせるだけではなく、監督などのスタッフとアニメエディターが手作業で最終の仕上げをして作品は完成する。
今回、この高画質HDリマスタリングを使って制作されたのが、1998年から2000年にかけて発売されたGONZO制作のOVA「青の6号」だ。青の6号は1967年に小学館の週刊少年サンデーに連載されていた小澤さとる氏原作の海洋冒険マンガを大胆にアレンジした同名のアニメ版。地球滅亡を目論む天才科学者ゾーンダイクと世界の安全を守る最強の超国家組織“青”との壮絶な戦いを描きつつ、戦争の無意味さや、人の絆について問いかける骨太な作品だ。
当時、世界初のフルデジタルOVAとして話題を集めた映像と内容は、いま見ても色あせないと評判が高く、多くのファンから一刻も早いBD化が望まれていたという。その「青6」が満を侍してBDボックスとして2010年8月27日に発売される。
青の6号 BD-BOX ¥10,290(税込)8月27日発売 品番:BCXA-0265 171分(本編:127分+特典:約44分) /BD50G×1枚+BD25G×1枚 <本編Disc> 音声:ドルビーTrueHD(日本語5.1ch)・リニアPCM(英語ステレオ) 映像:AVC/4対3(1080p High Definition) 日本語・英語字幕付(ON・OFF可能) <特典Disc> 音声:リニアPCM(ステレオ) 映像:AVC/16対9(1080i High Definition) |
せっかくのなので、OVAアニメ版「青6」について補足しよう。監督は前田真宏(まえだ・まひろ)氏。ハリウッド映画「マトリックス」から派生したオムニバスアニメ作品「アニマトリックス セカンド・ルネッサンス パート1・パート2」や「巌窟王」などが代表作だ。
シナリオは「ロザリオとバンパイア」や「砂ぼうず」の山口宏氏が担当。メカニックはマクロスシリーズの河森正治氏と「戦闘妖精雪風」の山下いくと氏、そして本作の監督でもある前田真宏氏が担当した。キャラクターデザインは村田蓮爾氏と草K琢仁氏が担当するという、超豪華メンバーによるものだ。
今回、前田監督とキュー・テックのアニメエディターである編集部 第2映像グループ岡田和憲氏、バンダイビジュアルの杉山 潔プロデューサーに高画質HDリマスタリングについて伺った。
━━10年を経た作品が「高画質HDリマスタリング」で蘇りましたね。画質についての感想をお願いします。
前田氏:素晴らしいですね。最初は単純にアップコンするだけだと思っていたのですが、それ以上に美しく仕上がっているので驚きました。全体的にディテールがハッキリして、色の濃度にも深みがあります。画質が向上しているので、BD版の『青の6号』を新鮮に楽しめました。
━━『青の6号』は世界初のフルデジタルアニメということで、当時からエポックメイキングな作品でしたね。インパクトがありました。制作の経緯を教えてください。
前田氏:当時、ゴンゾはできたばかりの会社でしたから、よその会社がやっていないことに積極的に取り組もうという意気込みがありました。当然ですが、フルデジタルアニメに対するノウハウがなにもなかったので、苦労はしましたね。たとえば、従来の手法を使ったアニメなら、どこに下請けを出せばいいか作業の割り振りがしやすかったのですが、CGとなると、仕事の依頼先から悩むことになりました。当時CGを専門している方はギャラが驚くほど高かったので、予算を考えると発注できません。そこで、これからCGを本格的に始めたいと考えている方を青田買いするような感じで、参加していただきました。
━━ 2Dと3DのCGが混在している作品ですが、そのあたりの苦労は?
前田氏:当時アニメにCGは合わないとか、いろいろ言われましたよ。潜水艦や背景などリアルな表現を追求したいんですが、テクスチャーマッピングするのにも苦労する状態でしたからね。いま観ると、こんなことしちゃって、という部分もあるのですが、手探りだったことを考えると愛しくなる部分もあります。とにかく、どんなものができるかわからなかったのですが、絶対に製品化する!という意気込みで切り抜けた思い出深い作品です。まぁ、いま見返すと「うぁっ」と思うシーンもありますが、それも時代の証拠として観ていただきたいですね。
━━ 作品のクオリティが高いので、BD化にあたって心配はなかったのでは?
前田氏:制作当時はまだVHSビデオが主流で、DVDがようやく出始めた時期でした。線が主体のアニメはデジタル化すると素材感が出すぎる傾向にあるので、その処理をどうするかが当時の課題でした。今回、BD化にあたり、エディターの岡田さんのおかげで、心配している部分をクリアにして製品化できました。
━━ 『青の6号』のBD版を制作する上でのご苦労は?
岡田氏:今回の製品は、DVD版のマスターからBD用マスターを作成しました。デジタルアニメの初期の作品なので、我々が「マッハバンド」と呼んでいる階調バレが多くありました。これは当時の技術ではどうにもできなかったのですが、最近の技術を使うと修正できる範囲になっています。ただ画面全体に映像処理をしてしまうと、いじらなくていい部分にダメージが出てしまうので、階調バレが発生している部分に対して画像処理を行なっています。
━━ 今回の新しいシステムを使ったことで作業効率などは変わりましたか?
岡田氏:高画質HDリマスタリングは、いきなりポンとできた技術ではなく、弊社のアニメエディターが蓄積してきたノウハウを統合させた技術です。従来では、一度作業をして、マシンが対応しきれなくてエラーになった部分を手動で処理していました。この作業をエラーがなくなるまで何度も何度も繰り返して画質を高めていました。しかし「高画質HDリマスタリング」なら、まず映像を解析したあと、最適な処理します。その段階からアニメエディターが作業に入れ、全体的な作業工程数を短縮できたので、これまで以上に仕上げのチェックや修正に時間を割り振れました。おかげで更に画質のクオリティを向上できました。
━━ 多くのタイトルを抱えているコンテンツホルダーとして高画質HDリマスタリングに期待する部分は?
杉山氏:たいへん魅力的なシステムですね。アニメ業界では、テレビのハイビジョン化にともなって「この10〜15年に作られたデジタルアニメをどうHD化するのか?」というのが課題でした。映画や数話のOVAの人気作品ならなんとか従来の方法でもHD化ができましたが、26話、52話、それ以上あるテレビシリーズをアップコンするとなるとたいへんです。これまでは30分の作品なら丸1日かけてベースを作って、チェックをし、エラーを見つけては修正をするという作業を何回か繰り返していました。画質のチェックは、プロデューサーのほかにバンダイビジュアルで画質検査の専門部署「マスターチーム」のスタッフがチェックします。『戦闘妖精雪風』のときはOK画質になるまで、3回もエンコードをしたんです。しかし、高画質HDリマスタリングなら、従来の半分以下の時間でアップコンできるだけでなく、画質のクオリティも大幅にアップしています。そして今回は60iから24pへのコンバートにも成功し、さらに高画質でお届けできることになりました。
HD画質の過渡期にあたる1990年代から2000年代前半までのアニメの多くはSD画質で作られたデジタルアニメが多くあり、それをHD化するのは多くの工程が必要だったそうだ。高画質HDリマスタリングの登場により、そのの一部が簡略化でき、多くのSD画質のデジタルアニメをHD化して販売できるようだ。
次回は青の6号の作品について深掘りしつつ、特典映像の収録風景をお伝えしよう。
◆筆者プロフィール
鈴木桂水
元産業用ロボットメーカーの開発、設計担当を経て、現在はAV機器とパソコン周辺機器を主に扱うフリーライター。テレビ番組表を日夜分析している自称「テレビ番組表アナリスト」でもある。ユーザーの視点と元エンジニアの直感を頼りに、使いこなし系のコラムを得意とする。そのほかAV機器の情報雑誌などで執筆中。
関連リンク
トピック
-
【クーポン付】1万円切りヘッドホン「EarFun Tune Pro」は、デュアルドライバーの音質も使い勝手も◎
-
“弦楽器もいいが声もいい” イヤホン。Maestraudio「MA910SR DC」の実力チェック
-
10万円台でハイコスパなAVアンプ/HDMIプリメインをガチ比較!デノン/マランツの厳選機種を一斉レビュー
-
使いやすくて、歌声なめらか。カジュアルDAP「ACTIVO P1」をボーカル中心に聴き込んだ
-
ハーマンカードン「Enchant 1100」の魅力をリビングで検証! 音もデザインも“洗練”されたサウンドバー
-
ダイナミック&BA&骨伝導の“トライブリッド・サウンド”!Empire Ears TRITONレビュー
クローズアップCLOSEUP
-
【クーポン付】1万円切りヘッドホン「EarFun Tune Pro」は、デュアルドライバーの音質も使い勝手も◎
-
“弦楽器もいいが声もいい” イヤホン。Maestraudio「MA910SR DC」の実力チェック
-
10万円台でハイコスパなAVアンプ/HDMIプリメインをガチ比較!デノン/マランツの厳選機種を一斉レビュー
-
銅製ボディには “確かな音質の違い” がある!「A&ultima SP3000T Copper」を聴き比べ
-
使いやすくて、歌声なめらか。カジュアルDAP「ACTIVO P1」をボーカル中心に聴き込んだ
-
ダイナミック&BA&骨伝導の“トライブリッド・サウンド”!Empire Ears TRITONレビュー
アクセスランキング
RANKING
12/27 12:04 更新