公開日 2013/11/12 16:18
Vienna AcousticsセールスDが語る「全ての音楽のためのスピーカー作り」
「開発者はAC/DCが好きなんです(笑)」
(株)ナスペックが新たに日本国内での輸入取り扱いを開始したことで2013年はより一層の注目を集めたオーストリアのスピーカーブランド「Vienna Acoustics(ヴィエナアコースティクス)」。先日開催された「2013東京インターナショナルオーディオショウ」でもナスペックブースに展示された同社スピーカーのデモには、多くのファンが熱心に耳を傾けていた。
この東京でのショウに合わせて、同社のインターナショナル・セールス・ディレクター、Kevin Wolff氏が小社を訪れ、Vienna Acousticsの今後の展開などについて語ってくれた。
Wolff氏はかつて、Vienna Acousticsなどの製品を米国で販売しているSUMIKO社で働いていた経験がある。Vienna Acousticsに務めてからは、現在はオーストリアの本社近くに住んでいるという。
Kevin氏によればVienna Acousticsの最大の魅力は、そのスピーカーシステムの設計を一挙に手がけるピーター・ガンシュテラー氏の才能に尽きるという。ピーターはスピーカー設計者としては異例ともいえる30代後半という年齢で、同社の「Beethoven Concert Grand」などの大作スピーカーを設計した。40代半ばを迎えた現在も、Vienna Acoustics社の数々のスピーカーを手がけていいる。ちなみに、ピーター氏は同社のイメージには似合わず、普段はクラシックに加えてAC/DCのようなハードロックを愛聴しているという裏話も聞かせてくれた。
また、Kevin氏は11月より改めて日本に導入されるフラグシップモデル「THE MUSIC」についても説明してくれた。本機は内部ユニットは4ウェイ・6スピーカー構成で、上部エンクロージャーには、18cmのEton製フラットスパイダーコーンミッドウーファーを搭載。TPXをメインとした数種類の樹脂とグラスファイバーを混合した素材を採用することにより、高剛性・超軽量・高い制動性を確保。また、放射線上に伸びるクモの巣状の補強リブと前述の独自混合素材により、フラット型のユニット特性を持ちながら、同時に剛性も高めたとしている。さらに、その中心に2.5cmのEton製ネオジウムシルクドームトゥイーターをマウントする構成だ。
さらに、今回の東京インターナショナルオーディオショウには登場が間に合わなかったものの、今年5月にドイツで開催された「HighEnd」に参考出展されて注目を集めた最新モデル「LISZT」についても言及してくれた。
本機のユニットについては、航空機を設計する際に用いるスーパーコンピューターによる解析を元にその形状がデザインされた。このユニットは従来の17cm径に対して15cm径と小型化されたのにも関わらず、100Hz~20kHzまでを再生することが可能だという。このスピーカーについては、2014年1月にアメリカで開催されるCESでは、さらにその全貌が明らかになるとのことだ。
同氏は、Vienna Acousticsのクラフトマンシップについても語ってくれた。例えばスピーカー用のコンデンサーについては、1%以下の誤差の範囲で品質管理を行っているという。エンクロージャーについてはイタリア北部にて家具職人の手で製造されており、独特のキャビネット曲面など熟練した職人の手だからこそ可能なデザインを実現している。
インタビューの最後にKevin氏は「Vienna Acousticsはクラシックというイメージが強いかもしれません。もちろんクラシックも大きな要素ですが、ロックやジャズも含め、全ての音楽のためのスピーカーを作っています。音楽が何より好きであるということ、それがスピーカー作りの基本にあるのです」と語ってくれた。Vienna Acousticsの今後の展開に期待したい。
この東京でのショウに合わせて、同社のインターナショナル・セールス・ディレクター、Kevin Wolff氏が小社を訪れ、Vienna Acousticsの今後の展開などについて語ってくれた。
Wolff氏はかつて、Vienna Acousticsなどの製品を米国で販売しているSUMIKO社で働いていた経験がある。Vienna Acousticsに務めてからは、現在はオーストリアの本社近くに住んでいるという。
Kevin氏によればVienna Acousticsの最大の魅力は、そのスピーカーシステムの設計を一挙に手がけるピーター・ガンシュテラー氏の才能に尽きるという。ピーターはスピーカー設計者としては異例ともいえる30代後半という年齢で、同社の「Beethoven Concert Grand」などの大作スピーカーを設計した。40代半ばを迎えた現在も、Vienna Acoustics社の数々のスピーカーを手がけていいる。ちなみに、ピーター氏は同社のイメージには似合わず、普段はクラシックに加えてAC/DCのようなハードロックを愛聴しているという裏話も聞かせてくれた。
また、Kevin氏は11月より改めて日本に導入されるフラグシップモデル「THE MUSIC」についても説明してくれた。本機は内部ユニットは4ウェイ・6スピーカー構成で、上部エンクロージャーには、18cmのEton製フラットスパイダーコーンミッドウーファーを搭載。TPXをメインとした数種類の樹脂とグラスファイバーを混合した素材を採用することにより、高剛性・超軽量・高い制動性を確保。また、放射線上に伸びるクモの巣状の補強リブと前述の独自混合素材により、フラット型のユニット特性を持ちながら、同時に剛性も高めたとしている。さらに、その中心に2.5cmのEton製ネオジウムシルクドームトゥイーターをマウントする構成だ。
さらに、今回の東京インターナショナルオーディオショウには登場が間に合わなかったものの、今年5月にドイツで開催された「HighEnd」に参考出展されて注目を集めた最新モデル「LISZT」についても言及してくれた。
本機のユニットについては、航空機を設計する際に用いるスーパーコンピューターによる解析を元にその形状がデザインされた。このユニットは従来の17cm径に対して15cm径と小型化されたのにも関わらず、100Hz~20kHzまでを再生することが可能だという。このスピーカーについては、2014年1月にアメリカで開催されるCESでは、さらにその全貌が明らかになるとのことだ。
同氏は、Vienna Acousticsのクラフトマンシップについても語ってくれた。例えばスピーカー用のコンデンサーについては、1%以下の誤差の範囲で品質管理を行っているという。エンクロージャーについてはイタリア北部にて家具職人の手で製造されており、独特のキャビネット曲面など熟練した職人の手だからこそ可能なデザインを実現している。
インタビューの最後にKevin氏は「Vienna Acousticsはクラシックというイメージが強いかもしれません。もちろんクラシックも大きな要素ですが、ロックやジャズも含め、全ての音楽のためのスピーカーを作っています。音楽が何より好きであるということ、それがスピーカー作りの基本にあるのです」と語ってくれた。Vienna Acousticsの今後の展開に期待したい。
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