公開日 2019/09/06 06:00
米SONOS CEO単独インタビュー。なぜ今Bluetoothに対応したのか、今後の戦略は?
BT/Wi-Fi両対応の「SONOS MOVE」を発表
2018年10月に、日本市場に本格進出を果たしたアメリカのオーディオブランド、SONOS。同ブランドがIFAの開催に合わせて、ベルリン市内でプライベートショーを開催した。初のバッテリーを内蔵するポータブルスピーカー「SONOS MOVE」など、秋に発売を予定する3製品が発表された。
今回はCEOのパトリック・スペンス氏に、新製品「SONOS MOVE」の開発秘話を特別に聞く機会を得た。同日発表された新しいWi-Fiスピーカー「SONOS ONE SL」、Wi-Fiストリーミングアダプター「SONOS PORT」の担当者にも話を聞いている。各製品の詳細は(PHILE WEBのニュース)も合わせて読んでほしい。
■SONOS初のBluetoothスピーカーを生んだ技術革新とは
SONOSは、米カリフォルニア州のサンタバーバラで17年前に誕生したオーディオブランドだ。
「SONOSは創立以来、宅内での上質なオーディオ体験を実現することにこだわりながら、Wi-Fi対応ワイヤレススピーカーの分野に注力してきました。昨年はアップルのAirPlay対応を実現し、いよいよ私たちが目指してきた成熟度に製品が到達した手応えを感じています」とスペンス氏。
今回発表されたSONOS MOVEは、同社初のBluetooth対応ワイヤレススピーカーだ。なぜいま、このタイミングでBluetooth対応に踏み切ったのだろうか。
「SONOSのWi-Fi対応スピーカーは多くの方々から高い評価を受けていますが、同時に次のステップとして、バッテリーを内蔵してアウトドア対応、あるいはポータブルリスニングへの対応を実現してほしいというリクエストが寄せられていました。今回、ハードウェアとソフトウェア、双方のエンジニアリングが高いレベルに到達したことから、SONOS MOVEとして発表できました」(スペンス氏)
SONOS MOVEには約10時間の連続音楽再生が楽しめるバッテリーが内蔵されている。本体をIP56の防塵・防水設計としたほか、SONOS独自の厳しい評価基準による耐久性試験を繰り返しながら、塩分や油分を含む液体、長時間の日光照射、そして落下による衝撃への耐性も練り上げた。
スペンス氏は、SONOS MOVEに搭載されている数々のイノベーティブな技術は「ブランドが17年間に築き上げてきた集大成」と説明刷る。
「SONOSは高音質でシンプル、そして選択肢の多様性を持つことの3点を、製品開発のモットーとしています。SONOS MOVEでは、Wi-FiとBluetoothによるワイヤレス再生が選べることや、可搬性が高いことなどから、『選択肢の多様性』を提供できると考えています。メインの音声アシスタントはGoogleアシスタント、またはAmazon Alexaのどちらか好きな方に設定できます。また専用アプリからグループ再生、ステレオ再生など、様々な音楽の聴き方を選択できることにも重要な意味があると考えています」(スペンス氏)。
SONOS MOVEを宅内のWi-Fiにつないで音楽を楽しむ際には、リスニング環境に対してスピーカーのサウンド自動でキャリブレーションできる「Auto Trueplay」機能が便利だ。
SONOS ONEなど従来のスピーカーが採用するTrueplayは、キャリブレーションにiOSデバイスの内蔵マイクを使う仕様だったが、Auto TrueplayはSONOS MOVEの天面に搭載したマイクのみを使用する。
専用アプリからAuto Trueplayを「オン」に選択しておけば、スピーカーの置き場所を変えたことを本体に内蔵する加速度センサーが検知し、毎度約30秒間のオートキャリブレーション機能が自動的に行われ、サウンドを常にベストコンディションにキープしてくれる。なお、この機能をオフにして、任意のタイミングでキャリブレーションを行うこともできる。
■ポータブルスピーカーとしての利便性にこだわり抜いた
スペンス氏は、屋外での使用に対応するポータブルスピーカーに必要な条件を調べ上げ、これを満たすため、約2年間という開発期間を経て、ハードとソフトの開発、そして音質のブラッシュアップを図ってきたと話している。
「SONOSには全社員の約6割に及ぶ大規模なソフトウェアのエンジニアリングチームが在籍しています。彼らのほかにも経験豊かなサウンドエンジニアや、ハードウェア開発のスペシャリストたちもいます。全員が一丸となって、質の高いものづくりに挑戦できる環境が整っていることを何より誇らしく思っています」(スペンス氏)。
今回はCEOのパトリック・スペンス氏に、新製品「SONOS MOVE」の開発秘話を特別に聞く機会を得た。同日発表された新しいWi-Fiスピーカー「SONOS ONE SL」、Wi-Fiストリーミングアダプター「SONOS PORT」の担当者にも話を聞いている。各製品の詳細は(PHILE WEBのニュース)も合わせて読んでほしい。
■SONOS初のBluetoothスピーカーを生んだ技術革新とは
SONOSは、米カリフォルニア州のサンタバーバラで17年前に誕生したオーディオブランドだ。
「SONOSは創立以来、宅内での上質なオーディオ体験を実現することにこだわりながら、Wi-Fi対応ワイヤレススピーカーの分野に注力してきました。昨年はアップルのAirPlay対応を実現し、いよいよ私たちが目指してきた成熟度に製品が到達した手応えを感じています」とスペンス氏。
今回発表されたSONOS MOVEは、同社初のBluetooth対応ワイヤレススピーカーだ。なぜいま、このタイミングでBluetooth対応に踏み切ったのだろうか。
「SONOSのWi-Fi対応スピーカーは多くの方々から高い評価を受けていますが、同時に次のステップとして、バッテリーを内蔵してアウトドア対応、あるいはポータブルリスニングへの対応を実現してほしいというリクエストが寄せられていました。今回、ハードウェアとソフトウェア、双方のエンジニアリングが高いレベルに到達したことから、SONOS MOVEとして発表できました」(スペンス氏)
SONOS MOVEには約10時間の連続音楽再生が楽しめるバッテリーが内蔵されている。本体をIP56の防塵・防水設計としたほか、SONOS独自の厳しい評価基準による耐久性試験を繰り返しながら、塩分や油分を含む液体、長時間の日光照射、そして落下による衝撃への耐性も練り上げた。
スペンス氏は、SONOS MOVEに搭載されている数々のイノベーティブな技術は「ブランドが17年間に築き上げてきた集大成」と説明刷る。
「SONOSは高音質でシンプル、そして選択肢の多様性を持つことの3点を、製品開発のモットーとしています。SONOS MOVEでは、Wi-FiとBluetoothによるワイヤレス再生が選べることや、可搬性が高いことなどから、『選択肢の多様性』を提供できると考えています。メインの音声アシスタントはGoogleアシスタント、またはAmazon Alexaのどちらか好きな方に設定できます。また専用アプリからグループ再生、ステレオ再生など、様々な音楽の聴き方を選択できることにも重要な意味があると考えています」(スペンス氏)。
SONOS MOVEを宅内のWi-Fiにつないで音楽を楽しむ際には、リスニング環境に対してスピーカーのサウンド自動でキャリブレーションできる「Auto Trueplay」機能が便利だ。
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専用アプリからAuto Trueplayを「オン」に選択しておけば、スピーカーの置き場所を変えたことを本体に内蔵する加速度センサーが検知し、毎度約30秒間のオートキャリブレーション機能が自動的に行われ、サウンドを常にベストコンディションにキープしてくれる。なお、この機能をオフにして、任意のタイミングでキャリブレーションを行うこともできる。
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スペンス氏は、屋外での使用に対応するポータブルスピーカーに必要な条件を調べ上げ、これを満たすため、約2年間という開発期間を経て、ハードとソフトの開発、そして音質のブラッシュアップを図ってきたと話している。
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