公開日 2020/12/22 16:39
パナソニック、4K有機ELテレビと4Kレコーダーで万全の布陣。年末以降も映像コンテンツ視聴のニーズを捉える
VGP2021 受賞インタビュー
VGP2021
受賞インタビュー:パナソニック
国内オーディオビジュアルマーケットに展開される数々の製品の中で、機器の魅力を熟知した評論家と全国の有力販売店によるプロの厳正なる審査によって、“絶対買い”のプロダクトを選出し発信する一大アワード「VGP」。映像音響部会における批評家大賞、総合金賞を受賞したパナソニック。同社の上田健氏が受賞の栄誉を受け、市場活性に対する期待感を込めた今後の展開を語った。
パナソニック株式会社 アプライアンス社
コンシューマーマーケティングジャパン本部 商品センター ビジュアル・サウンド 担当部長 上田健氏
インタビュアー 徳田ゆかり(ファイルウェブビジネス担当)
■4Kコンテンツの長時間録画に応えるレコーダー、4Kディーガ。映像視聴の高まるニーズを受け、アプリの存在感もさらにアピール
ーー 今回のVGP2021におきまして、御社の製品が多くの受賞を果たされています。映像音響部会で、レコーダーのディーガが総合金賞を受賞しました。
上田 栄誉ある賞を頂戴しまして本当に有難く、皆様に御礼申し上げます。レコーダーの最大の訴求ポイントは、高画質なコンテンツを長時間録画できることです。来年のオリンピックで、5つ以上の競技が同時に放送されるタイミングがあり、4Kコンテンツが同時間に複数放送されるケースも想定されますが、今回のディーガでは、最大で同時に3番組を4K録画できることがポイントです。4K放送のデータ量は地上波の約2倍と大きいですので、長時間録画のための映像圧縮技術も進化させました。
さらに大きな売りとなるのはアプリ。パナソニックの全レコーダーに対応する無料のアプリ「どこでもディーガ」が、お客様から大変大きなご支持をいただいていています。前回の7月の受賞インタビューの際に累計100万ダウンロードとお話しましたが、あれから5カ月ほどの短期間でさらに30万ほど伸長して累計130万という状況で、それだけ多くのお客様にお使いいただいています。
「どこでもディーガ」では、スマートフォンなどの端末を使って録画コンテンツを手軽に、さまざまな場所で視聴していただけますが、さらに今後訴求したいのは、このアプリをインストールしたスマートフォンやタブレットで、ディーガと連動してテレビ放送がリアルタイムに見られるということなのです。
これまで大型スポーツイベントではワンセグでの視聴が増加したというデータがありますが、昨今発売されているスマートフォンはワンセグ機能非搭載の機種が増えています。しかしパナソニックのレコーダーをご購入の上「どこでもディーガ」をインストールしていただければ、スマートフォンでテレビ放送が見られます。来年開催されるオリンピックで、気になる競技の放送を屋外などでもリアルタイムに見ることができるわけですね。ここは新たなお客様にも既存のお客様にも、積極的に訴求していきたいと思っております。
■「高音質」「高画質」「安心・便利」が進化したテレビの新フラグシップ、有機ELビエラHZ2000シリーズ
ーー そしてテレビでは、有機ELビエラのHZ2000シリーズが映像音響部会の批評家大賞を受賞しました。
上田 HZ2000シリーズは新たなフラグシップモデルとなる有機ELテレビです。私どもの国内のテレビの展開では「高音質」「高画質」「安心・便利」の3つを軸に訴求していますが、HZ2000はこれらの軸をさらに追求した最上級の位置付けとなります。VGP2020 SUMMERで金賞を頂戴しましたGZ2000シリーズよりもさらに音を進化させ、画質面もディスプレイをパナソニック独自の仕様にして搭載し、ドルビーアトモスにも対応しました。さらにスタンドは転倒防止に加えてスイーベル機能を付加しています。
この秋に発売したテレビの新製品は、お求めやすい価格のHZ1000、音のいい中級モデルHZ1800、音も画質もいい最上級のHZ2000の3つのシリーズ。10月から発売致しまして、当初ボリュームゾーンと想定していたHZ1000とHZ1800以上に、最上級のHZ2000が想定以上のペースでご購入いただいております。
ご購入者様については、アナログ停波でプラズマテレビを所有された方からの買い替えが非常に多い状況です。今回パナソニック製品をお買い上げいただいた方に対するキャッシュバックキャンペーンを展開していますが、お申し込みいただいた方の6割ほどが当社のプラズマテレビを所有されていた方で、特に2007年〜2009年頃のモデルが半数以上にのぼります。当時のプラズマテレビの色の表現力やスピーカーの音の良さを好んでおられた方が、HZ2000を選んでくださったことがわかります。
ーー キャッシュバックキャンペーンも追い風になっているご様子ですが、コロナ禍の中のお客様接点の手段や製品訴求はどのようにされているでしょうか。
上田 今回は、プラズマテレビを所有しておられる方にダイレクトメッセージをお送りし、「パナソニックでホームビューイング」と銘打ったポータルサイトに誘引しました。そちらの動画コンテンツを充実させ、お店にいらしたお客様向けにも店頭のデモ動画を充実させるなど、非接触のご提案を数多くさせていただいています。
お客様に直接お知らせをし、製品を見ていただける場所を増やし、店頭で短時間でクロージングできるよう販促コンテンツを充実させる。このような時代にはこうしたやり方がマッチするということを実感致しました。
■テクニクス“リファレンスクラス”のプリメインアンプ、作り手の出したい音を引き出すデジタル技術の粋
ーー オーディオでは、テクニクスのプリメインアンプSU-R1000がピュアオーディオ部会の批評家大賞を受賞しました。
上田 テクニクスのフラグシップである“リファレンスクラス”としてご提案する、初のプリメインアンプです。テクニクスにできることは何かと議論した結果、フルデジタルアンプとして音楽の作り手が出したかった音の再生を目指したもの。パワーアンプ部で発生する歪みを高い精度で除去する技術であるActive Distortion Cancelling Technologyや、特にアナログレコード再生において作り手が本来出したかった音を引き出すIntelligent PHONO EQといった数々の新しい技術を搭載しています。
我々がデジタル製品のメーカーとして、持てる技術を駆使してできることにトライした結果です。本製品に採用された技術は、オーディオ機器とはまったく違う分野も含めたさまざまな製品づくりの中で時間をかけて磨き上げられたもの。お客様に役立ち、楽しんでいただくために製品をどう作り上げるか、どんなものであっても目指すべきベクトルは同じというところをご評価いただけたかと大変有り難く思っております。
ーー オールインワンシステムである「OTTAVA f」の新モデルSC-C70MK2は、ライフスタイル分科会のリビングオーディオ大賞を受賞しています。
上田 テクニクス製品の中でも「OTTAVA f」はお客様の層が幅広く、いろいろな方に楽しんでいただいています。日常の中で音楽をお聴きになるといった使われ方の中、昨今では特にご自宅でのテレワークなどの際に業務に邪魔にならずに心地よくBGMを再生していただく、といった使われ方も多いようです。パソコンのスピーカーとはまったく違うレベルの音であり、大変ご好評をいただいています。
テクニクスなどのオーディオ製品についても私どものサイトに情報を展開し、サイト上のコンテンツも拡充しています。さらに今年6月からはインスタグラムも開設し、お客様との接点の充実化を図っています。今年4月よりテクニクスブランドで発売致しました完全ワイヤレスのイヤホンも含めて、若い世代のお客様にもテクニクスブランドをもっと認知していただく活動に結びつけたいと思っております。
ーー 今年はさまざまな環境の変化がありましたが、来年以降はいかがでしょうか。
上田 コロナ禍の中ですが、有難いことに私どものテレビやレコーダー、オーディオ製品の需要は伸長しており、お客様のお家の中でのエンターテインメントの充実に貢献させていただいていると感じます。この傾向は来年以降も続くと見て、活動して参りたいと思っております。
来年のオリンピックの動向にかかわらず、映像を視聴するニーズはより一層活発化すると考えます。家の中のあらゆるところや屋外でもお客様が映像を見る機会は増えますし、それを楽しんでいただけるご提案をしっかりと行い、さまざまなニーズに応えていきたいと思います。
ーー さらなる展開が楽しみです。有難うございました。
受賞インタビュー:パナソニック
国内オーディオビジュアルマーケットに展開される数々の製品の中で、機器の魅力を熟知した評論家と全国の有力販売店によるプロの厳正なる審査によって、“絶対買い”のプロダクトを選出し発信する一大アワード「VGP」。映像音響部会における批評家大賞、総合金賞を受賞したパナソニック。同社の上田健氏が受賞の栄誉を受け、市場活性に対する期待感を込めた今後の展開を語った。
パナソニック株式会社 アプライアンス社
コンシューマーマーケティングジャパン本部 商品センター ビジュアル・サウンド 担当部長 上田健氏
インタビュアー 徳田ゆかり(ファイルウェブビジネス担当)
■4Kコンテンツの長時間録画に応えるレコーダー、4Kディーガ。映像視聴の高まるニーズを受け、アプリの存在感もさらにアピール
ーー 今回のVGP2021におきまして、御社の製品が多くの受賞を果たされています。映像音響部会で、レコーダーのディーガが総合金賞を受賞しました。
上田 栄誉ある賞を頂戴しまして本当に有難く、皆様に御礼申し上げます。レコーダーの最大の訴求ポイントは、高画質なコンテンツを長時間録画できることです。来年のオリンピックで、5つ以上の競技が同時に放送されるタイミングがあり、4Kコンテンツが同時間に複数放送されるケースも想定されますが、今回のディーガでは、最大で同時に3番組を4K録画できることがポイントです。4K放送のデータ量は地上波の約2倍と大きいですので、長時間録画のための映像圧縮技術も進化させました。
さらに大きな売りとなるのはアプリ。パナソニックの全レコーダーに対応する無料のアプリ「どこでもディーガ」が、お客様から大変大きなご支持をいただいていています。前回の7月の受賞インタビューの際に累計100万ダウンロードとお話しましたが、あれから5カ月ほどの短期間でさらに30万ほど伸長して累計130万という状況で、それだけ多くのお客様にお使いいただいています。
「どこでもディーガ」では、スマートフォンなどの端末を使って録画コンテンツを手軽に、さまざまな場所で視聴していただけますが、さらに今後訴求したいのは、このアプリをインストールしたスマートフォンやタブレットで、ディーガと連動してテレビ放送がリアルタイムに見られるということなのです。
これまで大型スポーツイベントではワンセグでの視聴が増加したというデータがありますが、昨今発売されているスマートフォンはワンセグ機能非搭載の機種が増えています。しかしパナソニックのレコーダーをご購入の上「どこでもディーガ」をインストールしていただければ、スマートフォンでテレビ放送が見られます。来年開催されるオリンピックで、気になる競技の放送を屋外などでもリアルタイムに見ることができるわけですね。ここは新たなお客様にも既存のお客様にも、積極的に訴求していきたいと思っております。
■「高音質」「高画質」「安心・便利」が進化したテレビの新フラグシップ、有機ELビエラHZ2000シリーズ
ーー そしてテレビでは、有機ELビエラのHZ2000シリーズが映像音響部会の批評家大賞を受賞しました。
上田 HZ2000シリーズは新たなフラグシップモデルとなる有機ELテレビです。私どもの国内のテレビの展開では「高音質」「高画質」「安心・便利」の3つを軸に訴求していますが、HZ2000はこれらの軸をさらに追求した最上級の位置付けとなります。VGP2020 SUMMERで金賞を頂戴しましたGZ2000シリーズよりもさらに音を進化させ、画質面もディスプレイをパナソニック独自の仕様にして搭載し、ドルビーアトモスにも対応しました。さらにスタンドは転倒防止に加えてスイーベル機能を付加しています。
この秋に発売したテレビの新製品は、お求めやすい価格のHZ1000、音のいい中級モデルHZ1800、音も画質もいい最上級のHZ2000の3つのシリーズ。10月から発売致しまして、当初ボリュームゾーンと想定していたHZ1000とHZ1800以上に、最上級のHZ2000が想定以上のペースでご購入いただいております。
ご購入者様については、アナログ停波でプラズマテレビを所有された方からの買い替えが非常に多い状況です。今回パナソニック製品をお買い上げいただいた方に対するキャッシュバックキャンペーンを展開していますが、お申し込みいただいた方の6割ほどが当社のプラズマテレビを所有されていた方で、特に2007年〜2009年頃のモデルが半数以上にのぼります。当時のプラズマテレビの色の表現力やスピーカーの音の良さを好んでおられた方が、HZ2000を選んでくださったことがわかります。
ーー キャッシュバックキャンペーンも追い風になっているご様子ですが、コロナ禍の中のお客様接点の手段や製品訴求はどのようにされているでしょうか。
上田 今回は、プラズマテレビを所有しておられる方にダイレクトメッセージをお送りし、「パナソニックでホームビューイング」と銘打ったポータルサイトに誘引しました。そちらの動画コンテンツを充実させ、お店にいらしたお客様向けにも店頭のデモ動画を充実させるなど、非接触のご提案を数多くさせていただいています。
お客様に直接お知らせをし、製品を見ていただける場所を増やし、店頭で短時間でクロージングできるよう販促コンテンツを充実させる。このような時代にはこうしたやり方がマッチするということを実感致しました。
■テクニクス“リファレンスクラス”のプリメインアンプ、作り手の出したい音を引き出すデジタル技術の粋
ーー オーディオでは、テクニクスのプリメインアンプSU-R1000がピュアオーディオ部会の批評家大賞を受賞しました。
上田 テクニクスのフラグシップである“リファレンスクラス”としてご提案する、初のプリメインアンプです。テクニクスにできることは何かと議論した結果、フルデジタルアンプとして音楽の作り手が出したかった音の再生を目指したもの。パワーアンプ部で発生する歪みを高い精度で除去する技術であるActive Distortion Cancelling Technologyや、特にアナログレコード再生において作り手が本来出したかった音を引き出すIntelligent PHONO EQといった数々の新しい技術を搭載しています。
我々がデジタル製品のメーカーとして、持てる技術を駆使してできることにトライした結果です。本製品に採用された技術は、オーディオ機器とはまったく違う分野も含めたさまざまな製品づくりの中で時間をかけて磨き上げられたもの。お客様に役立ち、楽しんでいただくために製品をどう作り上げるか、どんなものであっても目指すべきベクトルは同じというところをご評価いただけたかと大変有り難く思っております。
ーー オールインワンシステムである「OTTAVA f」の新モデルSC-C70MK2は、ライフスタイル分科会のリビングオーディオ大賞を受賞しています。
上田 テクニクス製品の中でも「OTTAVA f」はお客様の層が幅広く、いろいろな方に楽しんでいただいています。日常の中で音楽をお聴きになるといった使われ方の中、昨今では特にご自宅でのテレワークなどの際に業務に邪魔にならずに心地よくBGMを再生していただく、といった使われ方も多いようです。パソコンのスピーカーとはまったく違うレベルの音であり、大変ご好評をいただいています。
テクニクスなどのオーディオ製品についても私どものサイトに情報を展開し、サイト上のコンテンツも拡充しています。さらに今年6月からはインスタグラムも開設し、お客様との接点の充実化を図っています。今年4月よりテクニクスブランドで発売致しました完全ワイヤレスのイヤホンも含めて、若い世代のお客様にもテクニクスブランドをもっと認知していただく活動に結びつけたいと思っております。
ーー 今年はさまざまな環境の変化がありましたが、来年以降はいかがでしょうか。
上田 コロナ禍の中ですが、有難いことに私どものテレビやレコーダー、オーディオ製品の需要は伸長しており、お客様のお家の中でのエンターテインメントの充実に貢献させていただいていると感じます。この傾向は来年以降も続くと見て、活動して参りたいと思っております。
来年のオリンピックの動向にかかわらず、映像を視聴するニーズはより一層活発化すると考えます。家の中のあらゆるところや屋外でもお客様が映像を見る機会は増えますし、それを楽しんでいただけるご提案をしっかりと行い、さまざまなニーズに応えていきたいと思います。
ーー さらなる展開が楽しみです。有難うございました。
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