公開日 2005/10/09 10:57
≪山之内正のインターナショナル2005レポート≫ ルーメンホワイトの新スピーカーが登場したアクシスブース
国際フォーラムのガラス棟5階にはアクシスの広々としたブースが例年と同じように開設されている。有楽町周辺の喧騒とは別世界の静寂に包まれた同社のブースを訪ねると気分が安らぐ気がする。
今年のアクシスブースのハイライトは、ルーメンホワイトから登場した2機種の新しいスピーカーシステムである。高さ1.4m近い大型のモデルは同社の新しいフラグシップモニターとなる「ダイアモンドライト」。名称から明らかなようにダイアモンドトゥイーターを搭載した意欲作である。ミッドレンジとウーファーの振動板には従来同様に薄膜セラミックを採用しているが、本機のウーファーは9インチタイプを新たに搭載してスケール感の向上を狙った。キャビネットはメープル無垢材の積層構造を奢り、システムの重さは一気に90kgに増した。
ひとまわり小型のシステムは、ホワイトライトのコンセプトを受け継ぎながら低価格化を実現した「シルバーフレーム」で、こちらはセラミックトゥイーターを搭載。オプションでダイアモンドトゥイーターにアップグレードできる仕様はホワイトライトと共通する。キャビネットはプレス工程を経たメープル材の導入をフロンとバッフルと内部の補強ブレースに絞り、他の部分には特殊なコンパウンド材を採用して低価格化を図っている。
ダイアモンドライトの再生音からは、ルーメンホワイトならではの正確な音場再現力に加えて、微妙な音色を慣らし分ける能力の高さが倍加した印象を受けた。パイプオルガンの広大なレンジ感と、音域ごとに使い分ける様々なストップの音色の違いをここまで緻密に描き分けるシステムはやはり稀有な存在だ。
(山之内正)
tias2005
今年のアクシスブースのハイライトは、ルーメンホワイトから登場した2機種の新しいスピーカーシステムである。高さ1.4m近い大型のモデルは同社の新しいフラグシップモニターとなる「ダイアモンドライト」。名称から明らかなようにダイアモンドトゥイーターを搭載した意欲作である。ミッドレンジとウーファーの振動板には従来同様に薄膜セラミックを採用しているが、本機のウーファーは9インチタイプを新たに搭載してスケール感の向上を狙った。キャビネットはメープル無垢材の積層構造を奢り、システムの重さは一気に90kgに増した。
ひとまわり小型のシステムは、ホワイトライトのコンセプトを受け継ぎながら低価格化を実現した「シルバーフレーム」で、こちらはセラミックトゥイーターを搭載。オプションでダイアモンドトゥイーターにアップグレードできる仕様はホワイトライトと共通する。キャビネットはプレス工程を経たメープル材の導入をフロンとバッフルと内部の補強ブレースに絞り、他の部分には特殊なコンパウンド材を採用して低価格化を図っている。
ダイアモンドライトの再生音からは、ルーメンホワイトならではの正確な音場再現力に加えて、微妙な音色を慣らし分ける能力の高さが倍加した印象を受けた。パイプオルガンの広大なレンジ感と、音域ごとに使い分ける様々なストップの音色の違いをここまで緻密に描き分けるシステムはやはり稀有な存在だ。
(山之内正)
tias2005