公開日 2008/10/03 09:39
デノン、新フラグシップSACD/CDプレーヤー“SXシリーズ”を発売 − 32bit対応DACや新ドライブメカを搭載
デノンは同社の新しいSACD/CDプレーヤーのフラグシップモデルとなる「DCD-SX」を11月下旬に発売する。価格は税込で840,000円。
本機には同社最先端のオーディオ技術と、高品位なオーディオ再生を実現するための最新デバイスが投入されている。新たに32bit/192kHz対応のDAコンバーターを搭載したことにより、CD再生時における独自のデータ補完アルゴリズムは「Advanced AL32 Processing」へ進化。オリジナル・ドライブメカの最新バージョン「アドバンスド S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」による高音質化が図られた点などが最大の特徴だ。
本体には32bit対応のDAコンバーターを左右チャンネルごとに配置。DA変換回路は差動出力回路構成とし、DAコンバーター回路からHOT/COLDの各々を独立させる差動バランス回路を実現している。これによりオペアンプによる位相反転とは異なり、HOT/COLD間の遅延を抑え、歪みを廃した理想的な回路構成としている。アンバランス出力回路も同じく差動出力回路となる。
「Advanced AL32 Processing」では、これまで16bitの階段状でしか出力されなかった音楽信号を32bit精度の滑らかな波形で再現するハイビット・アップコンバート処理を実現。独自の“Advanced ALPHA Processing”により、44.1kHzのサンプリング信号を16倍にアップサンプリングし、より滑らかな波形を再現する。この時には単純な補間を行うだけでなく、再生すべき前後のデータからあるべき点を推測し、補間することでより原音に近い音楽再生を可能にしている。またデジタルフィルターも適応性を広げられており、再生信号の波形に合わせて最適なフィルター特性に自動切り替えを行い、自然な音楽信号の再生を実現している。
クロックのレイアウトは理想的な駆動を実現する「DAC MASTER CLOCK DESIGN」を採用。音質を最優先し、DAコンバーターをマスターとしてクロックを駆動。ドライブメカや演算回路にはスレーブ供給することで、ジッターの少ない理想的なクロックでDAコンバーターを駆動させ、忠実な再生を可能にしている。
発信回路には、自身の発信精度を向上させ、位相雑音の低減を実現する「DENON Master Clock Core」を搭載。発信回路ブロックはモジュール化し、基板パターンなど外部からのノイズの影響を排除している。また専用の電源回路を設け、他の電源回路からの干渉を抑えることによって安定した動作を確保している。内部の水晶発振器は、環境・温度変化の影響を避けるため、温度変化を圧縮する恒温槽を装備することで、周囲の温度変化に高い耐性を備え、常に安定した周波数発信を実現している。また発信の精度を高めるだけでなく、位相雑音の排除にも結びつけている。
本体にセンター配置されたSACD/CD対応のドライブには、同社のコア技術であるオリジナル・ドライブメカの最新バージョン「アドバンスド S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」を採用。5mm厚のアルミニウム製ディスクローダーを中心に、重量級スタビライザーと鋳鉄メカベース、ステンレス鋼板&スチールの異種素材を組み合わせたダブルレイヤー・トップパネル、亜鉛ダイカストメカケース、アルミ押し出し材の高剛性・梁構造フレームなど、デノンのノウハウと吟味した各素材を組み合わせることにより、高度な制振性を備えるドライブメカをつくり上げ、本機に搭載している。
電源トランスはフットのインシュレーター直近に配置することで、振動をグラウンドへ逃がし、不要な振動の伝搬とノイズ流出を防止する「Direct Mechanical Ground Construction」を採用。さらに新開発のディスクメカにより、低い位置へのメカ配置が可能になったことで、ディスクメカを低重心化し、ディスクの回転による内部的な振動や外部から受ける振動にも強い構造を実現している。また全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground Construction」をベースにトリプルフローティング電源、4層底板構造、鋳鉄インシュレーターなど万全を期している。
トランスから整流回路に至るまで、デジタル系とアナログ系の電流を完全分離した内部設計を採用。デジタル系の電源は7系統に分離し、他の電源回路からの干渉を避けている。また機能ごとに基盤も分割することで、各ブロック相互の干渉も徹底排除している。
回路構成もディスクメカからアナログ出力まで、シンプルかつストレートなレイアウトを採用。回路内部のデジタルデータ伝送にも差動伝送方式を採ることで、伝送時に発生するノイズが低減されている。
本体には同軸・光タイプのデジタル入出力を1系統ずつ装備。本機を単体のDAコンバーターとして動作させることもできる。DENON LINKも最新の3rdバージョンを搭載し、同社製AVアンプと組み合わせてSACDマルチチャンネルソースの高品位な再生も楽しめる。また同時発表のプリメインアンプ「PMA-SX」との組み合わせ時には、DA出力からスピーカー端子までのフルバランス伝送が実現されている。
デザインについては、シルバーの筐体にサイドパネルを高級楽器にも用いられるバーズ・アイ・メープルの全面突板仕上げによる天然木を採用。天然木を使用しているので、一枚一枚の木目デザインが異なるプレミアム感も味わうことができる。
【問い合わせ先】
株式会社デノン コンシューマー マーケティング
TEL/03-6731-5540
(Phile-web編集部)
本機には同社最先端のオーディオ技術と、高品位なオーディオ再生を実現するための最新デバイスが投入されている。新たに32bit/192kHz対応のDAコンバーターを搭載したことにより、CD再生時における独自のデータ補完アルゴリズムは「Advanced AL32 Processing」へ進化。オリジナル・ドライブメカの最新バージョン「アドバンスド S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」による高音質化が図られた点などが最大の特徴だ。
本体には32bit対応のDAコンバーターを左右チャンネルごとに配置。DA変換回路は差動出力回路構成とし、DAコンバーター回路からHOT/COLDの各々を独立させる差動バランス回路を実現している。これによりオペアンプによる位相反転とは異なり、HOT/COLD間の遅延を抑え、歪みを廃した理想的な回路構成としている。アンバランス出力回路も同じく差動出力回路となる。
「Advanced AL32 Processing」では、これまで16bitの階段状でしか出力されなかった音楽信号を32bit精度の滑らかな波形で再現するハイビット・アップコンバート処理を実現。独自の“Advanced ALPHA Processing”により、44.1kHzのサンプリング信号を16倍にアップサンプリングし、より滑らかな波形を再現する。この時には単純な補間を行うだけでなく、再生すべき前後のデータからあるべき点を推測し、補間することでより原音に近い音楽再生を可能にしている。またデジタルフィルターも適応性を広げられており、再生信号の波形に合わせて最適なフィルター特性に自動切り替えを行い、自然な音楽信号の再生を実現している。
クロックのレイアウトは理想的な駆動を実現する「DAC MASTER CLOCK DESIGN」を採用。音質を最優先し、DAコンバーターをマスターとしてクロックを駆動。ドライブメカや演算回路にはスレーブ供給することで、ジッターの少ない理想的なクロックでDAコンバーターを駆動させ、忠実な再生を可能にしている。
発信回路には、自身の発信精度を向上させ、位相雑音の低減を実現する「DENON Master Clock Core」を搭載。発信回路ブロックはモジュール化し、基板パターンなど外部からのノイズの影響を排除している。また専用の電源回路を設け、他の電源回路からの干渉を抑えることによって安定した動作を確保している。内部の水晶発振器は、環境・温度変化の影響を避けるため、温度変化を圧縮する恒温槽を装備することで、周囲の温度変化に高い耐性を備え、常に安定した周波数発信を実現している。また発信の精度を高めるだけでなく、位相雑音の排除にも結びつけている。
本体にセンター配置されたSACD/CD対応のドライブには、同社のコア技術であるオリジナル・ドライブメカの最新バージョン「アドバンスド S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」を採用。5mm厚のアルミニウム製ディスクローダーを中心に、重量級スタビライザーと鋳鉄メカベース、ステンレス鋼板&スチールの異種素材を組み合わせたダブルレイヤー・トップパネル、亜鉛ダイカストメカケース、アルミ押し出し材の高剛性・梁構造フレームなど、デノンのノウハウと吟味した各素材を組み合わせることにより、高度な制振性を備えるドライブメカをつくり上げ、本機に搭載している。
電源トランスはフットのインシュレーター直近に配置することで、振動をグラウンドへ逃がし、不要な振動の伝搬とノイズ流出を防止する「Direct Mechanical Ground Construction」を採用。さらに新開発のディスクメカにより、低い位置へのメカ配置が可能になったことで、ディスクメカを低重心化し、ディスクの回転による内部的な振動や外部から受ける振動にも強い構造を実現している。また全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground Construction」をベースにトリプルフローティング電源、4層底板構造、鋳鉄インシュレーターなど万全を期している。
トランスから整流回路に至るまで、デジタル系とアナログ系の電流を完全分離した内部設計を採用。デジタル系の電源は7系統に分離し、他の電源回路からの干渉を避けている。また機能ごとに基盤も分割することで、各ブロック相互の干渉も徹底排除している。
回路構成もディスクメカからアナログ出力まで、シンプルかつストレートなレイアウトを採用。回路内部のデジタルデータ伝送にも差動伝送方式を採ることで、伝送時に発生するノイズが低減されている。
本体には同軸・光タイプのデジタル入出力を1系統ずつ装備。本機を単体のDAコンバーターとして動作させることもできる。DENON LINKも最新の3rdバージョンを搭載し、同社製AVアンプと組み合わせてSACDマルチチャンネルソースの高品位な再生も楽しめる。また同時発表のプリメインアンプ「PMA-SX」との組み合わせ時には、DA出力からスピーカー端子までのフルバランス伝送が実現されている。
デザインについては、シルバーの筐体にサイドパネルを高級楽器にも用いられるバーズ・アイ・メープルの全面突板仕上げによる天然木を採用。天然木を使用しているので、一枚一枚の木目デザインが異なるプレミアム感も味わうことができる。
【問い合わせ先】
株式会社デノン コンシューマー マーケティング
TEL/03-6731-5540
(Phile-web編集部)
関連リンク
トピック
- ブランドDENON
- 型番DCD-SX
- 発売日2008年11月下旬
- 価格¥840,000(税込)
【SPEC】●再生周波数特性:SACD/2Hz〜50kHz(-3dB)、CD/2Hz〜20kHz ●SN比:SACD/120dB(可聴帯域)、CD/120dB ●ダイナミックレンジ:SACD/118dB(可聴帯域)、CD/100dB ●高調波歪率:SACD/0.0005%(1kHz、可聴帯域)、CD/0.0015%(1kHz) ●サンプリング周波数:SACD/2.822MHz、CD/44.1kHz ●デジタル音声出力:同軸×1、光×1 ●デジタル音声入力:同軸×1、光×1 ●アナログ音声出力: XLR×1、RCA×1 ●DENON LINK:1系統(3rd/2nd切り替え可)●消費電力:30W ●外形寸法:457W×150H×416Dmm ●質量:26.4kg