公開日 2012/05/12 18:18
【ヘッドホン祭】デノンが新ハイエンドヘッドホン&イヤホンをお披露目/B&WはP5・C5でハイレゾ試聴
今夏には多数の新製品を投入予定
フジヤエービック主催のイベント「春のヘッドホン祭2012」に出展した(株)D&Mホールディングスは、今夏発売予定のハイエンドヘッドホン&イヤホンのコンセプト説明会を開催。会場で新製品をお披露目した。
今年はデノンの“まったく新しいヘッドホン&イヤホン”を大量投入
説明会にはD&Mホールディングスの上田貴志氏が登壇。新製品のコンセプトについては「デノンは今年、まったく新しいヘッドホンを展開していく。今や多くの音楽ファンにとって、ヘッドホンで音楽を聴くことは“生活の一部”になりつつあるが、一人ひとりで異なるライフスタイルにマッチした、多彩なラインナップを、デノンならではの高音質にこだわりながらユーザーにご提案していく」と述べた。
同社の新ヘッドホン・イヤホンのラインナップは、本日の会場に参考展示された2モデルを含め、今夏の発売予定で数多くの製品が一堂に揃う予定だという。デノンの新製品は、ユーザーのリスニングスタイルを想定して「4つのカテゴリー」に分けられており、それぞれにシリーズとして展開される。音楽再生とファッション性を高めた「Street Fashon generated」、スポーツをしながら音楽も楽しみたい人のための「Sports/Fitness」、旅行やアウトドアリスニングの利便性も高めた「Travel」の3つと、本日お披露目された、オーディオファイルたちの“音質へのこだわり”を充足させるパフォーマンスを持たせたという「Music Maniac」がその内訳となる。
本日「Music Maniac」シリーズの新製品として、今夏の発売が計画されているオーバーヘッドタイプのモデル「AH-DXX」、カナル型イヤホン「AH-CXX」の2製品が紹介された。なお、型番は本日時点ではコードネームの“XX”として、伏せたかたちでの発表となった。価格については、これも具体的な設定は明らかにされなかったが、D&Mのスタッフによれば「3万円から5万円の範囲」になる見込みだという。
新製品の設計を担当したD&Mホールディングスの田村邦彦氏は、「外観をご覧になって、デノンの今までのヘッドホン・イヤホンと全く違う雰囲気に驚かれる方もいるかもしれない」としながら、「開発がスタートしてからじっくり2年をかけて音質を磨き上げてきた製品」と語り、ここまでの順調な仕上がり具合に自信を見せた。
オーバーヘッドタイプの「AH-DXX」から、本日明らかにされた製品の特徴を紹介していこう。
高音質と快適な着け心地にこだわったオーバーヘッドホン
ドライバーは新開発50mm口径の「フリーエッジナノファイバードライバー」。原音に忠実な音楽再生と、優れたレスポンス性能を獲得させている。ハウジングには内部に発生する不要振動を最適にダンプするため、新開発のグラスファイバー強化樹脂素材をメインに採用している。
頭部に装着した際の快適な着け心地にもこだわったという。イヤーパッドは楕円形ではなく、五角形に近い「ペンタゴナル シェイプ」を採用。低反発イヤーパッドの採用と合わせて、長時間のリスニング時にも快適なリスニング環境を提供する。内部にはボールソケット型360度フリーアングル機構が採用されており、頭部を優しく包み込むようなフィット感が再現されている。ヘッドバンドも柔軟性が高く、実際に本機を装着してみると、ヘッドホンを着けていることを忘れてしまうような軽快さに驚かされる。
ケーブルは両出しの着脱式構造を採用。ロック機構を設けない通常の3.5φmmピンプラグ形状としたことで、「様々な交換ケーブルが楽しめるようにしたかった。また、DJユースなどを想定した際の安全性も考えて、ロックせずに着脱できる機構を採用した」(D&M 田村氏)という。
本機に付属するケーブルは2種類あり、オーディオルームでのリスニングなどに最適な3mの太めのOFCケーブルと、iPhoneのコントロールにも対応するマイクコントローラ付1.2mショートケーブルが同梱される。ミニ→標準変換プラグや、カラビナ付キャリーバッグも付いてくる。
2Wayアーマチュアタイプのハイエンドイヤホン
本日ベールを脱いだもう一つの新製品がカナル型イヤホンの「AH-CXX」だ。新開発のデュアル・バランスドアーマチュアドライバーを搭載し、原音に忠実な再生能力を持たせたというハイエンドモデルになる。
ハウジングには亜鉛ダイキャストを採用。音響特性を高めるとともに、耐久性にも優れる構造とした。なお、ハウジングについては米国のスターキー社から協力を得ながら、約4,000パターンの耳型の提供を受けて、今回のデザインを完成させたという。
イヤホンは耳に装着した際に、ケーブルの根元の部分がわずかに頬に触れるように角度を持たせたデザインとしている。D&Mの田村氏はこのデザインについて「装着時に外れにくくすることと、タッチノイズを軽減することが狙い」と説明する。
イヤーピースにも高音質へのこだわりが込められた。Complyのフォームチップが1ペア同梱するほか、シリコン製のイヤーピースは2つの種類のものが付属する。そのうちの一つが新開発の「二重構造シリコンイヤーピース」で、S/M/Lの3サイズが付いてくる。内部を肉厚なシリコンの2重構造にしたことで、遮音性能を高める効果を持たせている。音質への効果についても「通常のシリコンイヤーピースよりも、5kHz付近の高域、100Hz付近の低域を再生する際に、より良好な特性が得られる」とD&Mの田村氏はそのメリットをアピールした。なお、通常のシリコンイヤーピースについてもXS/S/M/Lと4種類のサイズが用意される。
ケーブルは1.2m Y型となり、左側にマイク付コントローラーが搭載されている。同梱アクセサリーはカラビナ付キャリングケースと、金メッキ標準ステレオ変換プラグが予定されている。
他にもヘッドホン祭に出展されたD&Mのブースには、同社が取り扱うB&Wの人気モデルである、オーバーヘッドタイプの「P5」やカナル型イヤホン「C5」を展示。マランツのネットワークオーディオプレーヤー「NA7004」や、デノンのネットワークオーディオプレーヤー「DNP-720SE」で、96kHz/24bitの高音質オーディオソースを試聴できるコーナーも設けられ、多くの来場者を集めていた。
今年はデノンの“まったく新しいヘッドホン&イヤホン”を大量投入
説明会にはD&Mホールディングスの上田貴志氏が登壇。新製品のコンセプトについては「デノンは今年、まったく新しいヘッドホンを展開していく。今や多くの音楽ファンにとって、ヘッドホンで音楽を聴くことは“生活の一部”になりつつあるが、一人ひとりで異なるライフスタイルにマッチした、多彩なラインナップを、デノンならではの高音質にこだわりながらユーザーにご提案していく」と述べた。
同社の新ヘッドホン・イヤホンのラインナップは、本日の会場に参考展示された2モデルを含め、今夏の発売予定で数多くの製品が一堂に揃う予定だという。デノンの新製品は、ユーザーのリスニングスタイルを想定して「4つのカテゴリー」に分けられており、それぞれにシリーズとして展開される。音楽再生とファッション性を高めた「Street Fashon generated」、スポーツをしながら音楽も楽しみたい人のための「Sports/Fitness」、旅行やアウトドアリスニングの利便性も高めた「Travel」の3つと、本日お披露目された、オーディオファイルたちの“音質へのこだわり”を充足させるパフォーマンスを持たせたという「Music Maniac」がその内訳となる。
本日「Music Maniac」シリーズの新製品として、今夏の発売が計画されているオーバーヘッドタイプのモデル「AH-DXX」、カナル型イヤホン「AH-CXX」の2製品が紹介された。なお、型番は本日時点ではコードネームの“XX”として、伏せたかたちでの発表となった。価格については、これも具体的な設定は明らかにされなかったが、D&Mのスタッフによれば「3万円から5万円の範囲」になる見込みだという。
新製品の設計を担当したD&Mホールディングスの田村邦彦氏は、「外観をご覧になって、デノンの今までのヘッドホン・イヤホンと全く違う雰囲気に驚かれる方もいるかもしれない」としながら、「開発がスタートしてからじっくり2年をかけて音質を磨き上げてきた製品」と語り、ここまでの順調な仕上がり具合に自信を見せた。
オーバーヘッドタイプの「AH-DXX」から、本日明らかにされた製品の特徴を紹介していこう。
高音質と快適な着け心地にこだわったオーバーヘッドホン
ドライバーは新開発50mm口径の「フリーエッジナノファイバードライバー」。原音に忠実な音楽再生と、優れたレスポンス性能を獲得させている。ハウジングには内部に発生する不要振動を最適にダンプするため、新開発のグラスファイバー強化樹脂素材をメインに採用している。
頭部に装着した際の快適な着け心地にもこだわったという。イヤーパッドは楕円形ではなく、五角形に近い「ペンタゴナル シェイプ」を採用。低反発イヤーパッドの採用と合わせて、長時間のリスニング時にも快適なリスニング環境を提供する。内部にはボールソケット型360度フリーアングル機構が採用されており、頭部を優しく包み込むようなフィット感が再現されている。ヘッドバンドも柔軟性が高く、実際に本機を装着してみると、ヘッドホンを着けていることを忘れてしまうような軽快さに驚かされる。
ケーブルは両出しの着脱式構造を採用。ロック機構を設けない通常の3.5φmmピンプラグ形状としたことで、「様々な交換ケーブルが楽しめるようにしたかった。また、DJユースなどを想定した際の安全性も考えて、ロックせずに着脱できる機構を採用した」(D&M 田村氏)という。
本機に付属するケーブルは2種類あり、オーディオルームでのリスニングなどに最適な3mの太めのOFCケーブルと、iPhoneのコントロールにも対応するマイクコントローラ付1.2mショートケーブルが同梱される。ミニ→標準変換プラグや、カラビナ付キャリーバッグも付いてくる。
2Wayアーマチュアタイプのハイエンドイヤホン
本日ベールを脱いだもう一つの新製品がカナル型イヤホンの「AH-CXX」だ。新開発のデュアル・バランスドアーマチュアドライバーを搭載し、原音に忠実な再生能力を持たせたというハイエンドモデルになる。
ハウジングには亜鉛ダイキャストを採用。音響特性を高めるとともに、耐久性にも優れる構造とした。なお、ハウジングについては米国のスターキー社から協力を得ながら、約4,000パターンの耳型の提供を受けて、今回のデザインを完成させたという。
イヤホンは耳に装着した際に、ケーブルの根元の部分がわずかに頬に触れるように角度を持たせたデザインとしている。D&Mの田村氏はこのデザインについて「装着時に外れにくくすることと、タッチノイズを軽減することが狙い」と説明する。
イヤーピースにも高音質へのこだわりが込められた。Complyのフォームチップが1ペア同梱するほか、シリコン製のイヤーピースは2つの種類のものが付属する。そのうちの一つが新開発の「二重構造シリコンイヤーピース」で、S/M/Lの3サイズが付いてくる。内部を肉厚なシリコンの2重構造にしたことで、遮音性能を高める効果を持たせている。音質への効果についても「通常のシリコンイヤーピースよりも、5kHz付近の高域、100Hz付近の低域を再生する際に、より良好な特性が得られる」とD&Mの田村氏はそのメリットをアピールした。なお、通常のシリコンイヤーピースについてもXS/S/M/Lと4種類のサイズが用意される。
ケーブルは1.2m Y型となり、左側にマイク付コントローラーが搭載されている。同梱アクセサリーはカラビナ付キャリングケースと、金メッキ標準ステレオ変換プラグが予定されている。
他にもヘッドホン祭に出展されたD&Mのブースには、同社が取り扱うB&Wの人気モデルである、オーバーヘッドタイプの「P5」やカナル型イヤホン「C5」を展示。マランツのネットワークオーディオプレーヤー「NA7004」や、デノンのネットワークオーディオプレーヤー「DNP-720SE」で、96kHz/24bitの高音質オーディオソースを試聴できるコーナーも設けられ、多くの来場者を集めていた。