公開日 2013/10/18 14:09
「オーディオ銘機賞2014」審査会が本日開催 − 多数の有力モデルから本年度の「銘機」を選出
審査委員長に聞く今年の傾向
小社『季刊・オーディオアクセサリー』誌主催"オーディオ銘機賞2014"の審査会が、本日10月18日(金)に開催される。
「オーディオ銘機賞」は、オーディオ文化の向上とマーケットの活性化を目指し、1978年に創設された。毎年生み出される膨大な数にのぼるピュアオーディオコンポーネント群の中から、卓抜した性能・革新の内容を持ち、しかもオーディオマインドにあふれ、今後のロングセラーおよびベストセラーが予想される、真の意味での「銘機」を選出するものとして、数多くあるオーディオアワードのなかで業界のスタンダードアワードとして幅広く認知されており、受賞モデルが必ず人気ヒットモデルとなるという実績を得て、ユーザーはもちろん、オーディオに関わる多くの方から大きな注目を集めている。
また、審査にあたっては公正を期すため、技術的見識の深い「オーディオ評論家の審査委員」と、マーケットでの商品性に詳しい「流通側の審査委員」から構成していることが、本賞の大きな特徴となっている。審査会では膨大なノミネート機種の中から、三賞「金賞」「銀賞」「銅賞」、および「特別賞」、ジャンルごとの「オーディオ銘機賞」の受賞モデルが決定される。
選考会に先立ち、2名の審査委員長に、今年の全体的な傾向をうかがった。
■評論家側・審査委員長 藤岡 誠氏
「昨今、15年以上にわたるデフレの影響を受け続けてきたなか、今年はアベノミクスで明るい兆しも出てきつつありますが、景気浮揚の実態はまだまだというのが現状でしょう。こうしたなか来年の消費税の増税も決定し、これに伴う駆け込み需要が業界によっては話題ですが、オーディオでのこの動きは一部限定と言えそうです。また価格表示の点でも、本体価格か税込か、各店舗の対応を含めて消費税は悩ましい課題となるでしょう」。
「オーディオ業界ではいま、ソフトウェア、ハードウェアともに大きな変革期の真っ最中にあります。ソフトでいえば、ネットオーディオの一般層への普及がありますが、その側面にはパッケージメディアが高価格であるということがあると考えられます。その一方、新しいパッケージとしては、オーディオへのブルーレイディスクの参入が今後注目すべき点です。そしてハード側では、アンプの出力デバイスの選択肢が狭くなっています。音質的なメリットのある、こだわりの3本脚のトランジスターデバイスがますます減っており、オペアンプの一層の高音質化が求められるでしょう」。
「また今後、デジタルオーディオデータの配信に伴うUSB-DACユニットや単体DACユニット、アンプへのUSB-DAC内蔵については、かつてのアナログフォノイコライザーを内蔵するのと同様に、国内外ともに内蔵するという方向性が、ますますオーディオ業界の趨勢となっていくと考えられます。このように「ソフト、ハードともに大変革期を迎えた」というのが、オーディオ業界の現実の姿です。それでは今回のオーディオ銘機賞、ぜひとも注目していただきたいと思います」。
■流通側・審査委員長 CAVIN大阪屋 森田正二氏
「オーディオ銘機賞は例年幅広い製品が登場しますが、今年の特徴は、例年にも増していろんな面で多様性が見られると思います。まず、エントリーモデルからハイエンドモデルまで非常に幅広く、充実した製品が出てきているのが特徴です。そしてもうひとつは、ネットオーディオ系からアナログ系まで、これも幅広く出てきているのもここ数年になかった特徴と言えるでしょう」。
「ネットオーディオ系はこのところ多数の製品が登場してきていましたが、アナログも、アナログプレーヤーを中心としてまた息を吹き返してきて非常に人気があり、しかもそれが上昇してきています。それに加えて、ネットオーディオ系が主流となるにしたがい、今後が非常に心配されていたCDプレーヤー系は、国内の各社が力を入れて強力な製品を開発し発売してきているということで、選択肢も増えてきていると思います」。
「こうした多様性が、今年のオーディオ業界の内容を充実させてきていると言えるでしょう。それに加えて、従来のオーディオメーカーばかりでなく、オーディオに再参入するメーカーも出てきているということで、業界としての充実も喜ばしいことです。その充実したオーディオの内容を、どれだけユーザーの方々に認知していただけるか。それが今後の我々の使命であると思います。このように、いまオーディオが恵まれた環境にあることをぜひアピールして、オーディオのたのしみを味わっていただけるよう、ますます努力したいと考えています」。
なお「オーディオ銘機賞2014」の各賞受賞結果は、11月21日発売の『季刊・オーディオアクセサリー 151号』に掲載される。またファイル・ウェブでも、オーディオ銘機賞特設サイトにて、順次結果をお知らせしていく。
「オーディオ銘機賞」は、オーディオ文化の向上とマーケットの活性化を目指し、1978年に創設された。毎年生み出される膨大な数にのぼるピュアオーディオコンポーネント群の中から、卓抜した性能・革新の内容を持ち、しかもオーディオマインドにあふれ、今後のロングセラーおよびベストセラーが予想される、真の意味での「銘機」を選出するものとして、数多くあるオーディオアワードのなかで業界のスタンダードアワードとして幅広く認知されており、受賞モデルが必ず人気ヒットモデルとなるという実績を得て、ユーザーはもちろん、オーディオに関わる多くの方から大きな注目を集めている。
また、審査にあたっては公正を期すため、技術的見識の深い「オーディオ評論家の審査委員」と、マーケットでの商品性に詳しい「流通側の審査委員」から構成していることが、本賞の大きな特徴となっている。審査会では膨大なノミネート機種の中から、三賞「金賞」「銀賞」「銅賞」、および「特別賞」、ジャンルごとの「オーディオ銘機賞」の受賞モデルが決定される。
選考会に先立ち、2名の審査委員長に、今年の全体的な傾向をうかがった。
■評論家側・審査委員長 藤岡 誠氏
「昨今、15年以上にわたるデフレの影響を受け続けてきたなか、今年はアベノミクスで明るい兆しも出てきつつありますが、景気浮揚の実態はまだまだというのが現状でしょう。こうしたなか来年の消費税の増税も決定し、これに伴う駆け込み需要が業界によっては話題ですが、オーディオでのこの動きは一部限定と言えそうです。また価格表示の点でも、本体価格か税込か、各店舗の対応を含めて消費税は悩ましい課題となるでしょう」。
「オーディオ業界ではいま、ソフトウェア、ハードウェアともに大きな変革期の真っ最中にあります。ソフトでいえば、ネットオーディオの一般層への普及がありますが、その側面にはパッケージメディアが高価格であるということがあると考えられます。その一方、新しいパッケージとしては、オーディオへのブルーレイディスクの参入が今後注目すべき点です。そしてハード側では、アンプの出力デバイスの選択肢が狭くなっています。音質的なメリットのある、こだわりの3本脚のトランジスターデバイスがますます減っており、オペアンプの一層の高音質化が求められるでしょう」。
「また今後、デジタルオーディオデータの配信に伴うUSB-DACユニットや単体DACユニット、アンプへのUSB-DAC内蔵については、かつてのアナログフォノイコライザーを内蔵するのと同様に、国内外ともに内蔵するという方向性が、ますますオーディオ業界の趨勢となっていくと考えられます。このように「ソフト、ハードともに大変革期を迎えた」というのが、オーディオ業界の現実の姿です。それでは今回のオーディオ銘機賞、ぜひとも注目していただきたいと思います」。
■流通側・審査委員長 CAVIN大阪屋 森田正二氏
「オーディオ銘機賞は例年幅広い製品が登場しますが、今年の特徴は、例年にも増していろんな面で多様性が見られると思います。まず、エントリーモデルからハイエンドモデルまで非常に幅広く、充実した製品が出てきているのが特徴です。そしてもうひとつは、ネットオーディオ系からアナログ系まで、これも幅広く出てきているのもここ数年になかった特徴と言えるでしょう」。
「ネットオーディオ系はこのところ多数の製品が登場してきていましたが、アナログも、アナログプレーヤーを中心としてまた息を吹き返してきて非常に人気があり、しかもそれが上昇してきています。それに加えて、ネットオーディオ系が主流となるにしたがい、今後が非常に心配されていたCDプレーヤー系は、国内の各社が力を入れて強力な製品を開発し発売してきているということで、選択肢も増えてきていると思います」。
「こうした多様性が、今年のオーディオ業界の内容を充実させてきていると言えるでしょう。それに加えて、従来のオーディオメーカーばかりでなく、オーディオに再参入するメーカーも出てきているということで、業界としての充実も喜ばしいことです。その充実したオーディオの内容を、どれだけユーザーの方々に認知していただけるか。それが今後の我々の使命であると思います。このように、いまオーディオが恵まれた環境にあることをぜひアピールして、オーディオのたのしみを味わっていただけるよう、ますます努力したいと考えています」。
なお「オーディオ銘機賞2014」の各賞受賞結果は、11月21日発売の『季刊・オーディオアクセサリー 151号』に掲載される。またファイル・ウェブでも、オーディオ銘機賞特設サイトにて、順次結果をお知らせしていく。