公開日 2014/04/18 10:00
マランツが開発中の新ネットワークプレーヤー「NA8005」を聴いた!
正式発表前の注目機の開発背景を聞く
マランツがネットワークオーディオプレーヤー「NA7004」の後継ともいえるモデルを開発しているという情報を得た編集部は、川崎にあるディーアンドエムホールディングス本社を訪れた。試聴室に置かれていたのは、ネットワークオーディオプレーヤーの新モデル「NA8005」であった。まだ公式には未発表で、現在も開発中という本機について、開発陣から話を聞くことができた。
■“8000番台”に登場した新ネットワークプレーヤー
4月上旬、編集部は、マランツから「NA7004」に近いクラスの新ネットワークプレーヤー/USB-DACが登場するという情報をキャッチした。「NA7004」はネットオーディオの黎明期である2010年に登場して人気を集めたモデルで、同じクラス付近の後続モデルが登場するとなれば、オーディオファンの注目度は高い。早速取材を敢行したが、そこで得られた情報は、我々の想像を大きく超えるほど詳細なものだった。この最新ネットワークモデルの情報をお届けしたいと思う。
今回お話を伺ったのは、ディーアンドエムホールディングス(株) マランツ音質マネージャーの澤田龍一氏だ。
■5.6MHz/2.8MHz DSDのネットワーク再生に対応
新製品のモデル名はずばり「NA8005」。型番が示すとおり、先行して登場したSACDプレーヤー「SA8005」、プリメインアンプ「PM8005」と同じクラスのモデルと考えられる。
筐体内に、LANによるネットワーク再生、USB-B端子によるPC再生、USB-A端子によるメモリー再生機能を収めた点はNA7004と共通だ。しかし、注目すべきはその再生スペックである。
目玉は強化されたネットワーク再生だ。192kHz/24bit PCM再生に加え、5.6MHz/2.8MHz DSDのネイティブ再生にも対応した。先行した上位モデル「NA-11S1」は、DSD再生はUSB-B端子でのPC再生のみの対応で、ネットワーク経由でのDSD再生は行えない。NA8005のネットワーク再生は、現時点での最高水準のスペックと言える。
澤田氏によれば、NA-11S1の登場後にユーザーにヒアリングしたところ、ネットワーク再生でもDSDを聴きたいという要望も多かったのだという。さらに、この1年でオーディオファンのDSDへの認知がさらに進んだことも、ネットワーク再生のDSD対応を後押しした。なお、ネットワーク再生が対応するPCM系の音声フォーマットも強化され、192kHz/24bitまでのWAV、FLAC、AIFF、96kHz/24bitまでのALACの再生に対応する。
USB-B端子によるPC再生についても、SA8005と同様に最大192kHz/24bitのPCM、5.6/2.8MHz DSD再生に対応。DSDはDoPおよびASIO2.1によるネイティブ再生が可能。WASAPIにも対応する。さらにUSB-A端子によるメモリー再生でも、192kHz/24bitのPCM、5.6/2.8MHz DSD再生が可能だ。AirPlay、USB-A端子によるiPodデジタル接続にも引き続き対応している。
なお、NA8005は型番からも分かる通り、NA7004の後継機ではなく、新たな上位機種という位置づけとのこと。この点は、後述する新たな音質対策からもよくわかる。次ページでは詳細なスペックや音質改善技術について見ていこう。
■“8000番台”に登場した新ネットワークプレーヤー
4月上旬、編集部は、マランツから「NA7004」に近いクラスの新ネットワークプレーヤー/USB-DACが登場するという情報をキャッチした。「NA7004」はネットオーディオの黎明期である2010年に登場して人気を集めたモデルで、同じクラス付近の後続モデルが登場するとなれば、オーディオファンの注目度は高い。早速取材を敢行したが、そこで得られた情報は、我々の想像を大きく超えるほど詳細なものだった。この最新ネットワークモデルの情報をお届けしたいと思う。
今回お話を伺ったのは、ディーアンドエムホールディングス(株) マランツ音質マネージャーの澤田龍一氏だ。
■5.6MHz/2.8MHz DSDのネットワーク再生に対応
新製品のモデル名はずばり「NA8005」。型番が示すとおり、先行して登場したSACDプレーヤー「SA8005」、プリメインアンプ「PM8005」と同じクラスのモデルと考えられる。
筐体内に、LANによるネットワーク再生、USB-B端子によるPC再生、USB-A端子によるメモリー再生機能を収めた点はNA7004と共通だ。しかし、注目すべきはその再生スペックである。
目玉は強化されたネットワーク再生だ。192kHz/24bit PCM再生に加え、5.6MHz/2.8MHz DSDのネイティブ再生にも対応した。先行した上位モデル「NA-11S1」は、DSD再生はUSB-B端子でのPC再生のみの対応で、ネットワーク経由でのDSD再生は行えない。NA8005のネットワーク再生は、現時点での最高水準のスペックと言える。
澤田氏によれば、NA-11S1の登場後にユーザーにヒアリングしたところ、ネットワーク再生でもDSDを聴きたいという要望も多かったのだという。さらに、この1年でオーディオファンのDSDへの認知がさらに進んだことも、ネットワーク再生のDSD対応を後押しした。なお、ネットワーク再生が対応するPCM系の音声フォーマットも強化され、192kHz/24bitまでのWAV、FLAC、AIFF、96kHz/24bitまでのALACの再生に対応する。
USB-B端子によるPC再生についても、SA8005と同様に最大192kHz/24bitのPCM、5.6/2.8MHz DSD再生に対応。DSDはDoPおよびASIO2.1によるネイティブ再生が可能。WASAPIにも対応する。さらにUSB-A端子によるメモリー再生でも、192kHz/24bitのPCM、5.6/2.8MHz DSD再生が可能だ。AirPlay、USB-A端子によるiPodデジタル接続にも引き続き対応している。
なお、NA8005は型番からも分かる通り、NA7004の後継機ではなく、新たな上位機種という位置づけとのこと。この点は、後述する新たな音質対策からもよくわかる。次ページでは詳細なスペックや音質改善技術について見ていこう。
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