公開日 2014/05/11 11:09
【ヘッドホン祭】新Audirvana Plusのベータ版公開/ヘッドホンアンプ関連を中心に各社のブースをレポート
コルグはAudioGate3の最新バージョンを公開
5月10日と11日の2日間、「春のヘッドフォン祭 2014」が東京・中野サンプラザで開催されている。本記事では、15階のルーム:エトワールに出展されたブースを紹介していこう。
■コルグ
コルグブースでは、同社のDSD対応USB-DAC「DS-DAC-100」や「DS-DAC10」、やはりDSDに対応したポータブルヘッドホンアンプ/USB-DAC「DS-DAC-100m」などが出展された。また、これら製品とDSD対応再生&編集ソフトウェア「AudioGate 3」のデモも実施。今年1月よりプレーヤー機能に特化した「AudioGate 3 Player Version」が先行して提供されていたが、5月末からはDSD編集機能なども備えたAudioGate 3のフルバージョンが提供されるとのこと。今回は提供に先立って、このフルバージョンでのデモが行われていた。
また、レコーディングエンジニアの赤川信一氏の監修のもと、コルグのDSD対応DAC向けに最適なチューニングを行ったPHONON社のヘッドホン「SMB-02 DS -DAC EDITION」も出展されていた。
同ブースの出展製品でユニークだったのは、Crescendoというブランドの耳栓だ。この耳栓は「Music」「Drum」「Industry」「DIY」など様々なタイプが用意されており、それぞれの環境において耳に負担となる帯域をシャットアウトし、重要な音情報は確保するというもの。たとえば「Drum」では、演奏のニュアンスが伝わる程度に音が聞こえつつ耳への負担を軽減する、「Industry」では工場などでの機械音をカットしつつ会話は聴こえるようにする、といった具合だ。現時点では「Music」などの一部モデルが日本に導入されている。
■協同電子エンジニアリング
協同電子エンジニアリングのブースでは、8月発売予定のヘッドホンアンプ「EPA-007X」が参考出展されていた。本機はデュアル・モノ接続に対応したヘッドホンアンプ「EPA-007」の後継モデルとなる。ブースでは、通常バージョンと電源に変更を加えたバージョンの2つの試作品を用意。ユーザーの反応を調査しながら、製品版にはどちらのバージョンを採用するか検討していくとのことだ。
また、同ブースではMac用プレーヤーソフトの定番である「Audirvana Plus」の次期バージョンの試作品が展示されていた。同社はこれまでもAudirvana Plusの新バージョンの開発テストに協力してきたが、今回は開発者のDamien Pillson氏の厚意により、新デザインの披露を同社ブースで行うことになったとのこと。新バージョンではiTunesライブラリーの曲を直接選曲できるデザインが採用され、アートワークのサイズの無段階調整も可能だ。現段階ではベータ版とのことで、最終版ではデザインなどが変更となる可能性もあるが、この洗練されたデザインには期待が持てる。
■シンタックスジャパン
同ブースではRMEの製品を中心に出展。2013年末に発表された世界初となるUSB3.0対応のMADIオーディオインターフェース「MADIface XT」のデモを行っていた。合計196入力/198出力を実現する本機は、本来オーディオ用途とは一線を画す製品ではあるが、2chアナログ出力も搭載し、音質にも非常に優れているため、今回はデモを行っているとのこと。
他にも、Firaface UCXとPCを組み合わせてのデモ、クラス・コンプライアント・モードを用いてのBabyfaceとiPadを組み合わせてのデモなどが行われていた。
■オーロラサウンド
オーロラサウンドは、5月20日発売の新製品であるバランス駆動型ヘッドホンアンプ「HEADA」(関連ニュース)をお披露目した。価格は248,000円(税抜)。
本機はBTLバランス駆動によりドライブ能力を高めたヘッドホンアンプ。入力端子はCH1にXLRとRCA、CH2にRCAを搭載しており、本体フロントで各入力を切り替えることができる。
XLRバランス出力端子は、4pin XLRと3pin XLR(L/R)の両方を搭載。標準ステレオ端子も備えている。ゲインをHigh/Lowの2段階で切り替えられるスイッチも備えている。対応ヘッドホンインピーダンスは16〜600Ω。スルーアウト出力に対応。
内部はL/R独立4線式を採用。ディスクリートトランジスタとFETを使用したオーロラアンプモジュールを4基搭載する。アンプは純A級動作で、静粛性と低ひずみによる高いダイナミックレンジを実現するという。ボリュームには、大型コンダクティブプラスティックボリュームを採用。電源部は、超低雑音低インピーダンス電源回路とトロイダルトランスにより安定化している。
このHEADAに同社のフォノイコライザーアンプ「VIDA」を組み合わせ、アナログレコードをヘッドホンで聴くというデモも実施。多くの来場社が足を止めてその音質に聞き入っていた。
ほかにも、USBバスパワー製品に安定した電源を提供する「BusPower-Pro」、USB-DDC「HIFACE TWO」をチューンアンプした「HIFACE TWO Pro」などお馴染みの製品が出展され、デモが行われていた。
■アンブレラカンパニー
アンブレラカンパニーは、同社が取り扱うGRACE DESIGNのUSB-DAC/ヘッドホンアンプの新モデル「m920」(関連ニュース)を出展。本機は音質面でも評価の高かった従来モデル「m903」をさらにブラッシュアップしたモデルで、新たにDSD 5.6MHzの再生にも対応している。また「m903」は今後も併売されるとのことだった。
■ナスペック
ナスペックは、共に384kHz/32bit PCMや5.6MHz DSDに対応したNorth Star DesignのUSB-DAC「Excelsio」「Inpulso」、Pro-Ject Audioのボックスコンポーネント・シリーズのヘッドホンアンプ「Head Box DS」や「Head Box S USB」を出展。それぞれデモンストレーションを行っていた。
■Nmode
NmodeはDSDに対応したUSB-DAC「X-DU1」、1bitデジタルヘッドホンアンプ「X-HA1」などを出展。フジヤエービック独占販売の受注生産モデルである業務用ヘッドホンアンプ「X-HA10」も展示していた。
■メース
メースのブースには、同社が取り扱うLINDEMANNのネットワークプレーヤー/CDプレーヤー「musicbook25」が展示されていた。ネットワーク再生は192kHz/24bitに対応し、専用の操作アプリも用意している。価格は1,050,000円(税抜)。
同ブースでは、ヘッドホンのイヤーパッド専門のブランド「YAXI」の各製品も展示。新製品となるソニーのMDR-CD900ST向けイヤパッドなどを展示していた。各モデルが豊富なカラーバリエーションを揃えていることに加え、高密度素材の低反発ウレタンを使用するなど音質にもこだわっている。
■山陽化成
山陽化成のブースでは、独自の10MHzマスタークロック同期システム「MTCSS Unit」や、このクロックへの同期に対応したことに加え、デジタル領域でバランス伝送のHOT/COLDを生成するDAC「MTCSS DAC」のデモをメインに展開。それぞれをひとつの筐体に収めたモデルで試聴を行っていた。
■Mc AUDI
Mc AUDIは、同社の192kHz/24bit対応DAC「MD3300」やバランス出力対応のヘッドホンアンプ「M-81(バランス出力使用)」などをブースで展開。そのほか、同社のナノ結晶軟磁性コア採用の電源フィルターを採用した電源タップ「MD1400」も展示していた。
■ニューオプト
ニューオプトは、ポータブルヘッドホンアンプ「KH-01P」を出展した。主にアルミ削り出し部品で筐体を構成する本機は、据え置きのKシリーズと同様にネジは全てステンレスなどの非磁性体を使用。電圧増幅段には低電圧高精度オペアンプを搭載するなど、ドライブ能力を高めている。電源は単4電池4本。価格は90,000円(税抜)。
■マス工房
マス工房は、同社の最新製品となるフルバランス駆動に対応したヘッドホンアンプ「model 394」を出展。バランス駆動でのデモを行っていた。ヘッドホンアンプ以外では骨伝導イヤホンを展示。カナル型ながら周囲の音を遮断することなくモニタリングが可能で、テレビ局などを中心に引き合いが増えているという。
■Linkman
Linkman Audioは、同社が手がけるUSB-DACやヘッドホンアンプなどのキット「LV-2.0」シリーズを一斉展示。同シリーズの最新モデルとなる「LV-2.0 PREMIUM ヘッドフォンアンプキット」も出展していた。本機はDSDや192kHz/24bitに対応するUSB-DACを搭載した「LV-2.0 PREMIUM」から、パワーアンプ部を省略したモデルとのこと。近日発売予定で、価格は56,800円(税抜・予価)。
■コルグ
コルグブースでは、同社のDSD対応USB-DAC「DS-DAC-100」や「DS-DAC10」、やはりDSDに対応したポータブルヘッドホンアンプ/USB-DAC「DS-DAC-100m」などが出展された。また、これら製品とDSD対応再生&編集ソフトウェア「AudioGate 3」のデモも実施。今年1月よりプレーヤー機能に特化した「AudioGate 3 Player Version」が先行して提供されていたが、5月末からはDSD編集機能なども備えたAudioGate 3のフルバージョンが提供されるとのこと。今回は提供に先立って、このフルバージョンでのデモが行われていた。
また、レコーディングエンジニアの赤川信一氏の監修のもと、コルグのDSD対応DAC向けに最適なチューニングを行ったPHONON社のヘッドホン「SMB-02 DS -DAC EDITION」も出展されていた。
同ブースの出展製品でユニークだったのは、Crescendoというブランドの耳栓だ。この耳栓は「Music」「Drum」「Industry」「DIY」など様々なタイプが用意されており、それぞれの環境において耳に負担となる帯域をシャットアウトし、重要な音情報は確保するというもの。たとえば「Drum」では、演奏のニュアンスが伝わる程度に音が聞こえつつ耳への負担を軽減する、「Industry」では工場などでの機械音をカットしつつ会話は聴こえるようにする、といった具合だ。現時点では「Music」などの一部モデルが日本に導入されている。
■協同電子エンジニアリング
協同電子エンジニアリングのブースでは、8月発売予定のヘッドホンアンプ「EPA-007X」が参考出展されていた。本機はデュアル・モノ接続に対応したヘッドホンアンプ「EPA-007」の後継モデルとなる。ブースでは、通常バージョンと電源に変更を加えたバージョンの2つの試作品を用意。ユーザーの反応を調査しながら、製品版にはどちらのバージョンを採用するか検討していくとのことだ。
また、同ブースではMac用プレーヤーソフトの定番である「Audirvana Plus」の次期バージョンの試作品が展示されていた。同社はこれまでもAudirvana Plusの新バージョンの開発テストに協力してきたが、今回は開発者のDamien Pillson氏の厚意により、新デザインの披露を同社ブースで行うことになったとのこと。新バージョンではiTunesライブラリーの曲を直接選曲できるデザインが採用され、アートワークのサイズの無段階調整も可能だ。現段階ではベータ版とのことで、最終版ではデザインなどが変更となる可能性もあるが、この洗練されたデザインには期待が持てる。
■シンタックスジャパン
同ブースではRMEの製品を中心に出展。2013年末に発表された世界初となるUSB3.0対応のMADIオーディオインターフェース「MADIface XT」のデモを行っていた。合計196入力/198出力を実現する本機は、本来オーディオ用途とは一線を画す製品ではあるが、2chアナログ出力も搭載し、音質にも非常に優れているため、今回はデモを行っているとのこと。
他にも、Firaface UCXとPCを組み合わせてのデモ、クラス・コンプライアント・モードを用いてのBabyfaceとiPadを組み合わせてのデモなどが行われていた。
■オーロラサウンド
オーロラサウンドは、5月20日発売の新製品であるバランス駆動型ヘッドホンアンプ「HEADA」(関連ニュース)をお披露目した。価格は248,000円(税抜)。
本機はBTLバランス駆動によりドライブ能力を高めたヘッドホンアンプ。入力端子はCH1にXLRとRCA、CH2にRCAを搭載しており、本体フロントで各入力を切り替えることができる。
XLRバランス出力端子は、4pin XLRと3pin XLR(L/R)の両方を搭載。標準ステレオ端子も備えている。ゲインをHigh/Lowの2段階で切り替えられるスイッチも備えている。対応ヘッドホンインピーダンスは16〜600Ω。スルーアウト出力に対応。
内部はL/R独立4線式を採用。ディスクリートトランジスタとFETを使用したオーロラアンプモジュールを4基搭載する。アンプは純A級動作で、静粛性と低ひずみによる高いダイナミックレンジを実現するという。ボリュームには、大型コンダクティブプラスティックボリュームを採用。電源部は、超低雑音低インピーダンス電源回路とトロイダルトランスにより安定化している。
このHEADAに同社のフォノイコライザーアンプ「VIDA」を組み合わせ、アナログレコードをヘッドホンで聴くというデモも実施。多くの来場社が足を止めてその音質に聞き入っていた。
ほかにも、USBバスパワー製品に安定した電源を提供する「BusPower-Pro」、USB-DDC「HIFACE TWO」をチューンアンプした「HIFACE TWO Pro」などお馴染みの製品が出展され、デモが行われていた。
■アンブレラカンパニー
アンブレラカンパニーは、同社が取り扱うGRACE DESIGNのUSB-DAC/ヘッドホンアンプの新モデル「m920」(関連ニュース)を出展。本機は音質面でも評価の高かった従来モデル「m903」をさらにブラッシュアップしたモデルで、新たにDSD 5.6MHzの再生にも対応している。また「m903」は今後も併売されるとのことだった。
■ナスペック
ナスペックは、共に384kHz/32bit PCMや5.6MHz DSDに対応したNorth Star DesignのUSB-DAC「Excelsio」「Inpulso」、Pro-Ject Audioのボックスコンポーネント・シリーズのヘッドホンアンプ「Head Box DS」や「Head Box S USB」を出展。それぞれデモンストレーションを行っていた。
■Nmode
NmodeはDSDに対応したUSB-DAC「X-DU1」、1bitデジタルヘッドホンアンプ「X-HA1」などを出展。フジヤエービック独占販売の受注生産モデルである業務用ヘッドホンアンプ「X-HA10」も展示していた。
■メース
メースのブースには、同社が取り扱うLINDEMANNのネットワークプレーヤー/CDプレーヤー「musicbook25」が展示されていた。ネットワーク再生は192kHz/24bitに対応し、専用の操作アプリも用意している。価格は1,050,000円(税抜)。
同ブースでは、ヘッドホンのイヤーパッド専門のブランド「YAXI」の各製品も展示。新製品となるソニーのMDR-CD900ST向けイヤパッドなどを展示していた。各モデルが豊富なカラーバリエーションを揃えていることに加え、高密度素材の低反発ウレタンを使用するなど音質にもこだわっている。
■山陽化成
山陽化成のブースでは、独自の10MHzマスタークロック同期システム「MTCSS Unit」や、このクロックへの同期に対応したことに加え、デジタル領域でバランス伝送のHOT/COLDを生成するDAC「MTCSS DAC」のデモをメインに展開。それぞれをひとつの筐体に収めたモデルで試聴を行っていた。
■Mc AUDI
Mc AUDIは、同社の192kHz/24bit対応DAC「MD3300」やバランス出力対応のヘッドホンアンプ「M-81(バランス出力使用)」などをブースで展開。そのほか、同社のナノ結晶軟磁性コア採用の電源フィルターを採用した電源タップ「MD1400」も展示していた。
■ニューオプト
ニューオプトは、ポータブルヘッドホンアンプ「KH-01P」を出展した。主にアルミ削り出し部品で筐体を構成する本機は、据え置きのKシリーズと同様にネジは全てステンレスなどの非磁性体を使用。電圧増幅段には低電圧高精度オペアンプを搭載するなど、ドライブ能力を高めている。電源は単4電池4本。価格は90,000円(税抜)。
■マス工房
マス工房は、同社の最新製品となるフルバランス駆動に対応したヘッドホンアンプ「model 394」を出展。バランス駆動でのデモを行っていた。ヘッドホンアンプ以外では骨伝導イヤホンを展示。カナル型ながら周囲の音を遮断することなくモニタリングが可能で、テレビ局などを中心に引き合いが増えているという。
■Linkman
Linkman Audioは、同社が手がけるUSB-DACやヘッドホンアンプなどのキット「LV-2.0」シリーズを一斉展示。同シリーズの最新モデルとなる「LV-2.0 PREMIUM ヘッドフォンアンプキット」も出展していた。本機はDSDや192kHz/24bitに対応するUSB-DACを搭載した「LV-2.0 PREMIUM」から、パワーアンプ部を省略したモデルとのこと。近日発売予定で、価格は56,800円(税抜・予価)。