• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/03/31 18:27

エソテリック、“Grandioso C1の思想を受け継ぐ” 準旗艦プリアンプ「C-02X」

最上位シリーズのフィロソフィーと技術を投入
編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エソテリック(株)は、ステレオプリアンプ「C-02X」とステレオパワーアンプ「S-02」を4月1日に発売する。それぞれ価格は140万円(税抜・1台)。本記事では、プリアンプ C-02Xについて紹介する(パワーアンプ S-02の詳細はこちら)。

C-02X

パワーアンプ S-02(下)と組み合わせたところ

C-02Xは、同社フラグシップ“Grandioso”シリーズのプリアンプ「C1」のフィロソフィーとテクノロジーを注いで開発されたという準フラグシップモデル。エソテリックの東京ファクトリーにて、1台1台ハンドメイドで製造されている。入力端子はRCA×3(RCA2はAVプリ入力として使用可能)/XLR×2で、出力端子はRCA×2/XLR×2。

C-02Xの背面端子部

内部は、電源部から左右チャンネルを独立した完全デュアルモノ設計で、チャンネル間の相互干渉を抑えている。さらに左右チャンネルそれぞれに専用の電源トランスを使用しており、電源ラインを経由したノイズの混入も抑えられるようにした。また、電源回路パターンの細部もGrandiosoシリーズの技術を取り入れることでブラッシュアップしたという。

左右独立の完全デュアルモノ設計(左:トップ、右:ボトム)

信号伝送に関しては、入力系統ごとに専用の入力バッファーアンプ(バランス設計)で信号を受け、その後は低インピーダンスのフルバランス伝送を行う仕組みとしている。これにより、コモンモードノイズを低減し、信号経路でノイズの影響を受けにくくするように配慮。信号伝送の純度を高め、優れたS/Nを実現するとしている。

ボリューム部は、ピュアな信号経路にこだわったというボリュームコントロール方式「ESOTERIC-QVCS(Quad Volume Control System)」を採用。ボリュームノブを回すと、左右チャンネルおよび正・負ごとに独立させた合計4回路のラダー抵抗切替型ボリュームを一括連動させるシステムで、オーディオ信号の左右、正負の独立を保ち、チャンネルセパレーションと位相特性に優れたクリアな音質の獲得を目指している。また、オーディオ基板からボリューム素子への配線をなくすことでオーディオ信号経路を大幅に短縮し、音質の劣化を抑えた。

ロジック系コントロール部はフロントパネルに内蔵。プリアンプモジュールとの接続にはフォトカプラを使用して、物理的・電気的にアイソレートしている。また、操作時以外は回路が完全停止するシステムで、オーディオ回路に影響を与えないようにした。

そのほか、電源回路は左右の入力/出力アンプ、コントロール部それぞれを独立させた5電源トランス構成とし、大容量ブロックコンデンサーを組み合わせて、低インピーダンス、高応答性の回路に仕上げている。整流回路には、ハイスピードで整流ノイズの少ないSiC(シリコンカーバイド)ショットキーバリアダイオードを採用する。

パワーアンプを駆動するドライブ能力や、音楽信号のダイナミックレンジをそのままパワーアンプへ伝送するというプリアンプとしての基本性能を高めるため、電流伝送能力の高さとスピードにも配慮。出力バッファー回路には、応答速度2,000V/μsのハイスピードな素子を採用している。バッファー回路は出力ラインごとに独立し、XLR出力はホット/コールドをシンメトリー構成とすることで、瞬間的な電流供給能力を最大化した。

また、バッファー回路の直近には安定化電源としてGrandioso C1用に開発されたEDLC(スーパーキャパシター)アレイを搭載。チャンネルあたり合計100,000μF(0.1F)の大容量を確保している。

シャーシは5分割のダブルデッキ(2階建て)構造とし、各回路ブロックを専用のコンパートメントに収め立体的に配置する「3Dオプティマイズド・シャーシ」コンストラクションを採用。これにより、回路同士の相互干渉を抑え、最短の信号経路を実現するとしている。外装には肉厚アルミ材を採用。本体下部は、5mm厚のスチール製ボトムシャーシを同社独自のピンポイントフットで4点支持している。これにより、振動を抑制しながら剛性を高めた。

本体サイズは445W×162H×457Dmm(突起部含む)で、質量は32kg。

なおオプションとして、MM/MC対応フォノアンプ・ボードを10万円(税抜)で追加できる。

【問い合わせ先】
エソテリック お問い合わせ窓口
TEL/0570-000-701
TEL/042-356-9235

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックを見る
  • ジャンルプリアンプ
  • ブランドESOTERIC
  • 型番C-02X
  • 発売日2015年4月1日
  • 価格1,400,000円(税抜)
【SPEC】●入力端子:RCA×3(RCA2はAVプリ入力として使用可能)/XLR×2 ●入力インピーダンス:LINE…10kΩ ●入力感度:定格出力時…510mV、800mV出力時…200mV ●出力端子:RCA×2/XLR×2 ●出力インピーダンス:RCA…47Ω、XLR…100Ω ●全高調波歪率:RCA…0.0006%、XLR…0.0004% ●周波数特性:1Hz〜200kHz(-3dB)、3Hz〜50kHz(-0.2dB) ●S/N比:116dB(2V入力、A weight) ●ゲイン:+12dB ●定格出力:2V ●消費電力:21W ●外形寸法:445W×162H×457Dmm(突起部含む) ●質量:32kg
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX