公開日 2015/05/27 17:37
【独HIGH END】マランツ現地マネージャーが語る欧州・日本のオーディオの違い
HD-DAC1やAV8802など最新モデルを出展
5月14日から17日まで独ミュンヘンで開催された欧州最大のオーディオショウ「HIGH END」。マランツは会場2階のアトリウムに大規模なブースを設け、最新製品から定番モデルまで、欧州における製品ラインナップを一斉展示した。
会場では、D&M Germany GmbHにてマランツブランドを担当するHeiko Panzer氏に、今回の出展の見所やマランツの欧州展開について話を聞くことができた。
会場にはマランツが欧州で展開しているHi-Fiオーディオ、そしてAVコンポーネントの両ラインナップが多数出展。多くの来場者が熱心にその説明を聞いていた。Heiko Panzer氏によると、マランツは特に欧州において、Hi-Fiオーディオとしての高いステータスとブランドイメージを持っているとのこと。
最新モデルとしてマランツのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「HD-DAC1」も出展されたが、本機は欧州でも売れ行きが好調とのこと。ディスクリート構成のヘッドホンアンプや、コンパクトなコンポーネントながら物量が投じられていることが、ドイツのファンにも受けているという。
Heiko Panzer氏は「ドイツをはじめとする欧州のマランツファンは、ある意味でクラシカルなオーディオの好みを持っている方が多いと言えるでしょう。HA-DAC1は新しいジャンルの製品と言えますが、一方で、一目でマランツとわかるデザインを採用していることもあり、マランツを長く支持してくださっているオーディオファンにも好評です」と語ってくれた。日本ではHD-DAC1はシルバー色のみだが、欧州ではブラックとシルバーの2色を展開する。なお、米国ではブラックのみを発売しているという。
マランツのフラグシップHi-Fiコンポーネントである11シリーズのSACDプレーヤー「SA-11S3」とプリメインアンプ「PM-11S3」も大きくフィーチャー。また、プレミアムHi-Fiの最新のCDプレーヤー/プリメインアンプ「SA-14S1」「PM-14S1」も展示された。Hi-Fiブランドとしてのイメージが確立されている欧州では特に、これらの価格帯のプレミアムHi-Fiコンポーネントがトップエンドとして大きな支持を集めているということだった。
また、ネットワークプレーヤーの「NA8005」「NA6005」も同クラスのアンプと共に出展。Heiko Panzer氏は「マランツは欧州でもNA-11S1を皮切りに、NA8005、NA6005と各クラスでネットワークプレーヤーを揃えています。また、いち早くこのジャンルに取り組んだこともあり、欧州のファンにも“マランツはネットワークプレーヤーが強い”というイメージを持っていただいております。日本に比べればレガシーなオーディオファンが多い欧州ですが、一方でストリーミングサービスなどノンパッケージメディアへの取り組みは日本より早いです。ハイレゾからストリーミングまで再生可能なネットワークプレーヤーが、さらに広く受け入れられる土壌は整っています」と説明してくれた。
ステレオHi-Fiのコーナーには8000/7000/6000シリーズのエントリー〜ミドルのコンポーネントも出展。欧州ではそれぞれブラック/シルバーが展開されているが、Hi-Fiにおいてはカラーの比率はほぼ半々とのことだった。また、日本では未導入だが欧州ではロングセールスを記録しているターンテーブルも展示されていた。
AVコンポーネントのコーナーでは、フラグシップAVプリアンプ「AV8802」が登場。また、AVアンプ「SR7009」「SR6009」と、それぞれと対になるBDプレーヤー「UD7007」「UD5007」が出展されていた。Heiko Panzer氏によれば、欧州では外観の調和を重視してAVアンプとBDプレーヤーをコンビで買うユーザーが多いとのこと。「統一感を好むのは国民性でしょう。また、マランツのコンポーネントはデザイン性も高く、コンビで揃えた際のマッチングも美しいことが評価されています」と話していた。加えて、欧州ではアメリカのように映像のストリーミングサービスが充実していないためBDパッケージで映像を楽しむ文化が根強く、世界的にもBDプレーヤーが売れている地域とのこと。
今回のHIGH ENDではアナログ回帰が目立った一方で、欧州でもハイレゾやストリーミングへの移行が進んでいることが強く意識された。Heiko Panzer氏は、「ノンパッケージメディアが欧州でも主流になっていく中で、マランツは早くからネットワークプレーヤーやUSB-DACに取り組んできました。今後もレガシーな価値観やメディアを大切にしながら、オーディオ・AV両ジャンルで新しいソースへの対応もしっかりと進めていきたいと思います」と説明していた。
会場では、D&M Germany GmbHにてマランツブランドを担当するHeiko Panzer氏に、今回の出展の見所やマランツの欧州展開について話を聞くことができた。
会場にはマランツが欧州で展開しているHi-Fiオーディオ、そしてAVコンポーネントの両ラインナップが多数出展。多くの来場者が熱心にその説明を聞いていた。Heiko Panzer氏によると、マランツは特に欧州において、Hi-Fiオーディオとしての高いステータスとブランドイメージを持っているとのこと。
最新モデルとしてマランツのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「HD-DAC1」も出展されたが、本機は欧州でも売れ行きが好調とのこと。ディスクリート構成のヘッドホンアンプや、コンパクトなコンポーネントながら物量が投じられていることが、ドイツのファンにも受けているという。
Heiko Panzer氏は「ドイツをはじめとする欧州のマランツファンは、ある意味でクラシカルなオーディオの好みを持っている方が多いと言えるでしょう。HA-DAC1は新しいジャンルの製品と言えますが、一方で、一目でマランツとわかるデザインを採用していることもあり、マランツを長く支持してくださっているオーディオファンにも好評です」と語ってくれた。日本ではHD-DAC1はシルバー色のみだが、欧州ではブラックとシルバーの2色を展開する。なお、米国ではブラックのみを発売しているという。
マランツのフラグシップHi-Fiコンポーネントである11シリーズのSACDプレーヤー「SA-11S3」とプリメインアンプ「PM-11S3」も大きくフィーチャー。また、プレミアムHi-Fiの最新のCDプレーヤー/プリメインアンプ「SA-14S1」「PM-14S1」も展示された。Hi-Fiブランドとしてのイメージが確立されている欧州では特に、これらの価格帯のプレミアムHi-Fiコンポーネントがトップエンドとして大きな支持を集めているということだった。
また、ネットワークプレーヤーの「NA8005」「NA6005」も同クラスのアンプと共に出展。Heiko Panzer氏は「マランツは欧州でもNA-11S1を皮切りに、NA8005、NA6005と各クラスでネットワークプレーヤーを揃えています。また、いち早くこのジャンルに取り組んだこともあり、欧州のファンにも“マランツはネットワークプレーヤーが強い”というイメージを持っていただいております。日本に比べればレガシーなオーディオファンが多い欧州ですが、一方でストリーミングサービスなどノンパッケージメディアへの取り組みは日本より早いです。ハイレゾからストリーミングまで再生可能なネットワークプレーヤーが、さらに広く受け入れられる土壌は整っています」と説明してくれた。
ステレオHi-Fiのコーナーには8000/7000/6000シリーズのエントリー〜ミドルのコンポーネントも出展。欧州ではそれぞれブラック/シルバーが展開されているが、Hi-Fiにおいてはカラーの比率はほぼ半々とのことだった。また、日本では未導入だが欧州ではロングセールスを記録しているターンテーブルも展示されていた。
AVコンポーネントのコーナーでは、フラグシップAVプリアンプ「AV8802」が登場。また、AVアンプ「SR7009」「SR6009」と、それぞれと対になるBDプレーヤー「UD7007」「UD5007」が出展されていた。Heiko Panzer氏によれば、欧州では外観の調和を重視してAVアンプとBDプレーヤーをコンビで買うユーザーが多いとのこと。「統一感を好むのは国民性でしょう。また、マランツのコンポーネントはデザイン性も高く、コンビで揃えた際のマッチングも美しいことが評価されています」と話していた。加えて、欧州ではアメリカのように映像のストリーミングサービスが充実していないためBDパッケージで映像を楽しむ文化が根強く、世界的にもBDプレーヤーが売れている地域とのこと。
今回のHIGH ENDではアナログ回帰が目立った一方で、欧州でもハイレゾやストリーミングへの移行が進んでいることが強く意識された。Heiko Panzer氏は、「ノンパッケージメディアが欧州でも主流になっていく中で、マランツは早くからネットワークプレーヤーやUSB-DACに取り組んできました。今後もレガシーな価値観やメディアを大切にしながら、オーディオ・AV両ジャンルで新しいソースへの対応もしっかりと進めていきたいと思います」と説明していた。