公開日 2016/04/25 19:35
クラムボン・ミト氏と聴く『心が叫びたがってるんだ。』レコード試聴イベントをレポート
特典レコードはまだ入手可能!
2016年3月30日に発売された、劇場版オリジナルアニメーション『心が叫びたがってるんだ。』のBlu-ray/DVD。その売上は好調と聞くので、劇場で流した涙をまた自宅でも、というリスナーがいかに多いかがうかがい知れる。
もちろん、タイミングが合わず見逃してしまった、という方にとっても待ち望んだ発売であるわけだが、このBlu-ray/DVD、どのお店で購入されただろうか。どこであってもその感動に変わりはないわけだが、ついてくる特典は大きく変わる。どうせなら、プレミアム感のあるものが欲しいのが人情というものだ。
その意味で、「Loppi・HMV限定レコード付きセット」は頭ひとつ抜けている印象だ。そもそも、Blu-ray/DVDの特典がレコード盤、という取り組みがかなりレア。いくらアナログブームが再燃してきているとはいえ、特に若い方においては、その音を耳にしたことがないということも考えられる。(それこそ拓実のような家庭環境にない限り)
そこで、去る4月10日(日)に渋谷はHMV&BOOKS TOKYOにて、本レコードの試聴イベントが実施される運びとなった。ナビゲーターに『心が叫びたがってるんだ。』の音楽を担当したミト氏(クラムボン)を迎え、ちょっとした裏話も飛び出したイベント当日の様子をレポートしたい。
♢ ♢ ♢
渋谷MODIの7F、HMV&BOOKS TOKYOのイベントスペース周りは、『ここさけ』一色。ディスプレイにはPV映像が流され、サウンドトラックが微かに聴こえてくる。基本的に立ち見もOKのイベントだったが、HMV & BOOKS TOKYOにて『ここさけ』Blu-ray/DVDの全形態より1品目を購入することで、イベントの参加券が渡され、ミト氏にサインをしてもらう権利が得られる。特典レコードのジャケットに書いてもらうこともできるとのことで、当日その場で購入して参加券をゲットした方もいた。
レコードの試聴のために用意されたのは、DENONのアナログプレーヤー「DP-1300MKU」に、同社カートリッジ「DL-103」の組み合わせ。フラッグシップモデルとロングセラーモデルによる、オーディオイベントで見られるクラスの力の入ったセットだ。
開始時刻となり、アニプレックス 大浜氏の進行によりイベントがスタート。まずは、実際にレコードプレーヤーをお持ちの方は、という会場への問いかけが行われたが、手を挙げたのは1割ほど。これは想定の範囲だったようで、コレクターズ・アイテムとしても優秀な今回の特典レコードを、折角なので聴いてみて欲しいという意図で企画されたイベントであることを解説された。
そしてここで、ミト氏が壇上に呼ばれた。暖かい拍手で迎え入れられたミト氏は、こうしたイベントに登壇する機会が多くなったことに対して「冥利に尽きます」と述べたあと、「今日はネタバレして、怒られたりしません?」と会場に確認をして早速笑いを取り、アットホームな雰囲気を作り上げていた。
様々な場で語られているように、ミト氏が『ここさけ』に参加することになった経緯は、脚本家の岡田麿里さんとの会話があったから。ただ、最初のシナリオから、音楽に合わせて大きくストーリーが変わっていったという。『心が叫びだす』と『あなたの名前呼ぶよ』の2曲が一緒になることが分かってから、そこに向けてどう展開するかを練り直すことになったとのこと。ネタバレになるので、作品について触れるのはここまでとしたい。
『ここさけ』では高校生によるミュージカルという設定から、オリジナルで名曲を次々に生み出すのはリアリティが薄くなると岡田麿里さんと話し合った結果、スタンダード・ナンバーをベースにした楽曲を用いることになったという。ミト氏はスタンダード・ナンバーの良さを伝えたいと考えていたが、それがこの作品の音楽として形となったことを、不思議な縁としながら「前世で麿里ちゃんに“スタンダードを題材とした作品を作って”とお願いしていたのかも」と冗談交じりに語った。
また、高校生が作る音楽ということで、機材にもこだわったという。これはプロとしてのアプローチとは異なり、高校生らしさを追求するといったもので、あえてフリー音源などを使用したとのこと。その一例として、楽曲「わたしの声」のギターはiPadのアプリで弾いた、というエピソードが披露されると、会場からは驚きの声があがった。
もちろん、タイミングが合わず見逃してしまった、という方にとっても待ち望んだ発売であるわけだが、このBlu-ray/DVD、どのお店で購入されただろうか。どこであってもその感動に変わりはないわけだが、ついてくる特典は大きく変わる。どうせなら、プレミアム感のあるものが欲しいのが人情というものだ。
その意味で、「Loppi・HMV限定レコード付きセット」は頭ひとつ抜けている印象だ。そもそも、Blu-ray/DVDの特典がレコード盤、という取り組みがかなりレア。いくらアナログブームが再燃してきているとはいえ、特に若い方においては、その音を耳にしたことがないということも考えられる。(それこそ拓実のような家庭環境にない限り)
そこで、去る4月10日(日)に渋谷はHMV&BOOKS TOKYOにて、本レコードの試聴イベントが実施される運びとなった。ナビゲーターに『心が叫びたがってるんだ。』の音楽を担当したミト氏(クラムボン)を迎え、ちょっとした裏話も飛び出したイベント当日の様子をレポートしたい。
渋谷MODIの7F、HMV&BOOKS TOKYOのイベントスペース周りは、『ここさけ』一色。ディスプレイにはPV映像が流され、サウンドトラックが微かに聴こえてくる。基本的に立ち見もOKのイベントだったが、HMV & BOOKS TOKYOにて『ここさけ』Blu-ray/DVDの全形態より1品目を購入することで、イベントの参加券が渡され、ミト氏にサインをしてもらう権利が得られる。特典レコードのジャケットに書いてもらうこともできるとのことで、当日その場で購入して参加券をゲットした方もいた。
レコードの試聴のために用意されたのは、DENONのアナログプレーヤー「DP-1300MKU」に、同社カートリッジ「DL-103」の組み合わせ。フラッグシップモデルとロングセラーモデルによる、オーディオイベントで見られるクラスの力の入ったセットだ。
開始時刻となり、アニプレックス 大浜氏の進行によりイベントがスタート。まずは、実際にレコードプレーヤーをお持ちの方は、という会場への問いかけが行われたが、手を挙げたのは1割ほど。これは想定の範囲だったようで、コレクターズ・アイテムとしても優秀な今回の特典レコードを、折角なので聴いてみて欲しいという意図で企画されたイベントであることを解説された。
そしてここで、ミト氏が壇上に呼ばれた。暖かい拍手で迎え入れられたミト氏は、こうしたイベントに登壇する機会が多くなったことに対して「冥利に尽きます」と述べたあと、「今日はネタバレして、怒られたりしません?」と会場に確認をして早速笑いを取り、アットホームな雰囲気を作り上げていた。
様々な場で語られているように、ミト氏が『ここさけ』に参加することになった経緯は、脚本家の岡田麿里さんとの会話があったから。ただ、最初のシナリオから、音楽に合わせて大きくストーリーが変わっていったという。『心が叫びだす』と『あなたの名前呼ぶよ』の2曲が一緒になることが分かってから、そこに向けてどう展開するかを練り直すことになったとのこと。ネタバレになるので、作品について触れるのはここまでとしたい。
『ここさけ』では高校生によるミュージカルという設定から、オリジナルで名曲を次々に生み出すのはリアリティが薄くなると岡田麿里さんと話し合った結果、スタンダード・ナンバーをベースにした楽曲を用いることになったという。ミト氏はスタンダード・ナンバーの良さを伝えたいと考えていたが、それがこの作品の音楽として形となったことを、不思議な縁としながら「前世で麿里ちゃんに“スタンダードを題材とした作品を作って”とお願いしていたのかも」と冗談交じりに語った。
また、高校生が作る音楽ということで、機材にもこだわったという。これはプロとしてのアプローチとは異なり、高校生らしさを追求するといったもので、あえてフリー音源などを使用したとのこと。その一例として、楽曲「わたしの声」のギターはiPadのアプリで弾いた、というエピソードが披露されると、会場からは驚きの声があがった。