Rega、アナログプレーヤー「Planar3」。銘機をブラッシュアップして復活、10万円

完実電気は、同社が取り扱う英国Regaのアナログプレーヤー「Planar3」を6月下旬から発売する。

■アナログプレーヤー「Planar3」
・「Planar3-Black with Elys 2」（50Hz専用モデル）￥100,000円（税抜）
・「Planar3-White with Elys 2」（50Hz専用モデル）￥100,000円（税抜）
・「Planar3-Black with Elys 2」（60Hz専用モデル）￥100,000円（税抜）

ベルトドライブ方式のアナログプレーヤー「Planar3」は、Regaを代表するアナログプレーヤーの復活モデル。従来モデルの「RP3」から、創業者Roy Gandy氏の要望を実現させるべく、音質と使いやすさに焦点として2年間にわたって本機の開発を続けてきたとのこと。上記のように。ブラックモデルとホワイトモデルをラインナップ。ブラックモデルについては50Hz専用と60Hz専用をそれぞれ用意している。カートリッジは同社「Elys 2」（MM）が付属する。

本機のために新開発されたトーンアーム「RB330」を搭載。35年の歴史をベースとしたRegaのアーム開発技術と3D CAD&CAM技術の融合により、トーンアーム設計をさらに進化させたという。

具体的には、アームの中心であるハウジングを新規設計。アンチスケーティングの設計や、硬度と垂直方向への動きの改善した。さらにはアームホルダーのクリップと針圧用のインジケーターも刷新し、操作性を向上させた。

トーンアーム自体の設計も見直し、ハウジングや台座、ヘッドシェルへのバランス配分が向上。これにより不要な鳴きを小限とすることが可能になったとする。さらに高精度ベアリングを採用することで、360度全方向に対して滑らかで、かつ安定した動きも実現した。カスタムケーブルとケーブルプラグ、バランス用ウェイトも新規設計された。

キャビネットは、Regaがこれまでのプレーヤーで培ってきたオリジナル工法によるMDFキャビネットを採用。キャビネットのベースは、「RP10」「RP8」で採用されている特殊ウレタンキャビネットと同様に、軽量、高硬度、そして防振に優れた構造を採用。これをさらに特殊アクリル材で加工することで、硬度がさらに上がるだけでなく、美しい光沢仕上げも実現した。

さらに底面には3mm厚のフェノール材製のプレートを採用。またアルミプレートを天面に配置してメインハブとトーンアーム台座を補強している。

メインハブとサブ・プラッターも新規設計。新設計のメインハブにより、ベアリングがより的確に滑らかに動くようになった。サブ・プラッターはより高精度の回転を実現。材質の密度も向上させた。

プラッターは、カスタム仕様の12mm厚ガラスプラッターを採用。“OptiWhite”加工を施すことで、透過率が高く美しい仕上げとした。また、プラッター表面は、上位モデル同様にフラットかつ極めて精度の高い仕上げとしたと説明されている。

そのほか、フットも安定性と防振性を向上するべく新規設計。モーターは24V低振動モーターを搭載し、制御回路も見直した。これにより回転ムラがより抑えられ、振動の低下を実現したという。

対応する回転数は33 1/3。消費電力は0.1mA以下。外形寸法は447W×117H×360Dmm（ダストカバー含む、閉口時）、質量は6.0kg。

付属のMMカートリッジ「Elys 2」は、英国の工場にて熟練工の手によって生産されているとのこと。コイルはL/R独立となっており、カスタム仕様マグネットを採用する。出荷もしくはプレーヤーに搭載する前に、2日以上かけて品質検査を実施することで、万全の品質管理を行っているという。カートリッジの適正針圧は2-3g。

また、合わせてRega製のフォノアンプ2機種も同時に発売される。

■MMフォノアンプ
・「FONO MM」￥36,000（税抜）　6月下旬発売
・「FONO Mini」￥16,000（税抜）　7月上旬発売

Fono MMは、Regaのフォノアンプシリーズの中堅機。筐体をコンパクトにしつつ、基板や高性能オーディオ部品を最適配置することで、サイズを超えた性能を獲得したという。入力抵抗は47kΩ、外形寸法は178W×45H×140Dmm。

Fono Mini はフォノアンプシリーズの入門機。USB端子を搭載し、デジタル出力にも対応している。入力抵抗は47kΩ、外形寸法は102W×30H×125Dmm。