公開日 2017/07/19 14:00
エソテリック、最上位ネットワークプレーヤー/USB-DAC「N-01」 ー 140万円
Grandioso K1のDAC部を搭載
エソテリックは、ネットワークプレーヤーの最上位モデル「N-01」を8月10日より発売する。価格は1,400,000円(税抜)。
同社は2016年4月に、初のネットワークプレーヤー「N-05」(関連ニュース)を発売していた。今回登場するN-01はネットワークプレーヤーの最上位となるモデルで、N-05と同様にUSB-DACも内蔵する。同社のフラグシップシリーズ“Grandioso”の一体型デジタルプレーヤー「Grandioso K1」のために開発されたプレミアムDACモジュールを、“クラスを超えて”搭載したことが最大の特徴となる。
■22.5MHz DSDおよび768kHz/32bit PCMの再生に対応
USB入力については、最大で22.5MHz DSDおよび768kHz/32bit PCMの再生に対応する。これは、11.2MHz DSDおよび384kHz/32bit PCMまでの対応だったGrandioso K1のUSB入力を上回る仕様となる。
ネットワーク再生については、最大で5.6MHz DSDおよび384kHz/32bit PCMの再生に対応。384kHz/32bit PCMについては、192kHz/24bitへダウンコンバートしての再生となる。再生対応フォーマットはDSF、DSDIFF、FLAC、Apple Lossless、WAV、AIFF、MP3、AACとなる。すべてのロスレスフォーマットで、ギャップレス再生に対応する。
ネットワーク再生の操作は、N-05と同じく、完成度の高さで定評のある専用コントロールアプリ「ESOTERIC Sound Stream」から行える。また、本体には前面と背面にUSBストレージ接続用のUSB端子を搭載。接続したストレージ内のライブラリをアプリから再生することができる。これにより、NASがなくても本機とUSBストレージの組みあわせで、ミュージックサーバー的な使い方が可能となる。
ネットワーク再生はRoonReadyにも対応予定。また、MQAフォーマットの再生にも対応予定だという。
ストリーミングサービスについても、ロスレスストリーミング「TIDAL」「Qobuz」(いずれも日本ではサービス未導入)、「Spotify」に対応予定。これらは準備が整い次第、順次対応していくとのことだ。
そのほか、AES/EBU、同軸、光のデジタル入力を1系統ずつ搭載。それぞれ192kHz/24bitまでのPCM、DSD2.8MHz(DoP)の入力に対応する。
■D/A変換部はGrandioso K1から継承。35bitプロセッシングで処理
D/Aコンバーター部は、Grandioso K1用に開発したデュアルモノD/Aコンバーターモジュールを採用。AKMの最上位DAC「AK4497」と新日本無線の最上位オペアンプ「MUSES03」を組み合わせてL/Rごとに用いた、チャンネルあたり差動8回路というパラレル/ディファレンシャル回路構成としている。これにより高いリニアリティと低歪み化を実現したという。
さらにD/Aコンバーター部用の電源トランスも左右独立させ、チャンネルごとに8つの電源レギュレーターを各回路の直近に配置。クリーンで安定性の高い電源供給を行う。デジタル回路・アナログ回路のアイソレーションも従来以上に徹底させている。
また、32bit DACデバイスを複数個組み合わせ、35bitの高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する35bit D/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用。デジタル領域においてハイビットデータの階調を活かすことで演算誤差を最小にとどめ、忠実なアナログ変換を行うことができるとする。
■アナログ回路も徹底強化。各部に対して個別に電源を用意
本機においても音楽信号に含まれるダイナミックレンジを余すことなく再現するために、アナログ出力回路における電流伝送能力の高さとスピードを追求。電流出力能力が高く、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsというハイスピード素子を用いたバッファー回路「ESOTERIC-HCLD」をチャンネルあたり2回路搭載。XLR出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させることで、瞬間的な電流供給能力を高めている。
また、バッファー回路の電源にはEDLC(スーパーキャパシターアレイ)を採用。チャンネルあたり合計125,000μFの電源容量によって、揺るぎない低域再生を実現したという。
通常のライン接続(XLR、RCA)のほか、ESOTERIC独自のアナログ伝送方式「ES-LINK Analog」を新たに採用。ハイスピードかつ強力な電流供給能力を備えるHCLDバッファー回路の性能を生かした電流伝送方式によって、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくく信号をよりピュアに伝送することを可能とする。なお、現時点の同社のラインナップではプリメインアンプ「Grandioso F1」が、このES-LINK Analogに対応している。
XLR出力については、ピンアサインを2番HOT/3番HOTで選択可能。デジタル領域で位相反転を行うため、無接点方式で音質の劣化がないという。
内蔵のD/Aコンバーターモジュール2台、デジタル回路、ネットワークモジュールそれぞれの専用として合計4つの大容量トロイダルトランスを搭載。各回路ブロックへの理想的な電源供給を行う。大容量ブロックコンデンサー、ネットワークモジュール専用電源に装備された100,000μFの大容量EDLCスーパーキャパシターアレイなど、ネットワーク再生を考慮した部品選定も行われている。
シャーシについては、他のKシリーズと同様に肉厚アルミニウムとスチールによる2層シャーシを採用。シャーシ内部はダブルデッキ(2階建て)構造とし、回路同士の相互干渉を抑えるとともに、電源供給の配線を最短化している。
また、シャーシの各部にはレーザーによる精密なスロット加工を施すことで、振動の効果的な減衰が可能になるという。また、全体を5mm厚のスチール製ボトムシャーシと独自のピンポイントフットで4点支持することで、振動のメカニカルアースも徹底する。
■Grandioso向けにカスタムされたクロック回路を搭載
オリジナルFsでの再生に加え、PCM信号を2/4/8/16倍(最大768kHz)にアップコンバートする機能も搭載。さらには独自アルゴリズムによるPCMーDSDの相互フォーマット変換が可能。DSDは22.5MHzに変換される。また、DSDデジタルフィルターのON/OFFが選択できる。
クロック回路については、Grandioso用にカスタムされたVCXO(電圧制御型水晶発振器)を搭載。大型の水晶片を内蔵しており、位相雑音が極めて少なく、±0.5ppmという優れた中心精度を誇っている。
外部クロック入力も搭載。同社「G-01X」などのマスタークロックジェネレーターと接続することで、本機の動作を外部機器からのクロック信号と同期させることも可能。入力可能周波数は、44.1kHz/48kHz系列のほか、10MHz、22MHz、24MHzにも対応。USB入力時には、外部クロックとの同期再生が可能だ。
また、外部クロック入力の配線には、MIL規格準拠のカスタム同軸ケーブルによるハードワイヤリング接続を採用。コネクターには高周波伝送のために開発された金メッキSMAコネクター、確実なコンタクトを実現する真鍮削り出しのESOTERICオリジナルBNC端子を採用するなど、伝送ロスを極限まで抑えたという。
アナログオーディオ回路は、デジタル回路とD/Aコンバーター以降のアナログ回路をアイソレーターで分離。ノイズ対策を徹底する。
周波数特性(PCM192kHz)は5Hz〜70kHz(-3dB)、S/Nは120dB、歪率は0.0007%(1kHz)、消費電力は33W、外形寸法は445W×162H×438Dmm、質量は約25.7kg。
同社は2016年4月に、初のネットワークプレーヤー「N-05」(関連ニュース)を発売していた。今回登場するN-01はネットワークプレーヤーの最上位となるモデルで、N-05と同様にUSB-DACも内蔵する。同社のフラグシップシリーズ“Grandioso”の一体型デジタルプレーヤー「Grandioso K1」のために開発されたプレミアムDACモジュールを、“クラスを超えて”搭載したことが最大の特徴となる。
■22.5MHz DSDおよび768kHz/32bit PCMの再生に対応
USB入力については、最大で22.5MHz DSDおよび768kHz/32bit PCMの再生に対応する。これは、11.2MHz DSDおよび384kHz/32bit PCMまでの対応だったGrandioso K1のUSB入力を上回る仕様となる。
ネットワーク再生については、最大で5.6MHz DSDおよび384kHz/32bit PCMの再生に対応。384kHz/32bit PCMについては、192kHz/24bitへダウンコンバートしての再生となる。再生対応フォーマットはDSF、DSDIFF、FLAC、Apple Lossless、WAV、AIFF、MP3、AACとなる。すべてのロスレスフォーマットで、ギャップレス再生に対応する。
ネットワーク再生の操作は、N-05と同じく、完成度の高さで定評のある専用コントロールアプリ「ESOTERIC Sound Stream」から行える。また、本体には前面と背面にUSBストレージ接続用のUSB端子を搭載。接続したストレージ内のライブラリをアプリから再生することができる。これにより、NASがなくても本機とUSBストレージの組みあわせで、ミュージックサーバー的な使い方が可能となる。
ネットワーク再生はRoonReadyにも対応予定。また、MQAフォーマットの再生にも対応予定だという。
ストリーミングサービスについても、ロスレスストリーミング「TIDAL」「Qobuz」(いずれも日本ではサービス未導入)、「Spotify」に対応予定。これらは準備が整い次第、順次対応していくとのことだ。
そのほか、AES/EBU、同軸、光のデジタル入力を1系統ずつ搭載。それぞれ192kHz/24bitまでのPCM、DSD2.8MHz(DoP)の入力に対応する。
■D/A変換部はGrandioso K1から継承。35bitプロセッシングで処理
D/Aコンバーター部は、Grandioso K1用に開発したデュアルモノD/Aコンバーターモジュールを採用。AKMの最上位DAC「AK4497」と新日本無線の最上位オペアンプ「MUSES03」を組み合わせてL/Rごとに用いた、チャンネルあたり差動8回路というパラレル/ディファレンシャル回路構成としている。これにより高いリニアリティと低歪み化を実現したという。
さらにD/Aコンバーター部用の電源トランスも左右独立させ、チャンネルごとに8つの電源レギュレーターを各回路の直近に配置。クリーンで安定性の高い電源供給を行う。デジタル回路・アナログ回路のアイソレーションも従来以上に徹底させている。
また、32bit DACデバイスを複数個組み合わせ、35bitの高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する35bit D/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用。デジタル領域においてハイビットデータの階調を活かすことで演算誤差を最小にとどめ、忠実なアナログ変換を行うことができるとする。
■アナログ回路も徹底強化。各部に対して個別に電源を用意
本機においても音楽信号に含まれるダイナミックレンジを余すことなく再現するために、アナログ出力回路における電流伝送能力の高さとスピードを追求。電流出力能力が高く、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsというハイスピード素子を用いたバッファー回路「ESOTERIC-HCLD」をチャンネルあたり2回路搭載。XLR出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させることで、瞬間的な電流供給能力を高めている。
また、バッファー回路の電源にはEDLC(スーパーキャパシターアレイ)を採用。チャンネルあたり合計125,000μFの電源容量によって、揺るぎない低域再生を実現したという。
通常のライン接続(XLR、RCA)のほか、ESOTERIC独自のアナログ伝送方式「ES-LINK Analog」を新たに採用。ハイスピードかつ強力な電流供給能力を備えるHCLDバッファー回路の性能を生かした電流伝送方式によって、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくく信号をよりピュアに伝送することを可能とする。なお、現時点の同社のラインナップではプリメインアンプ「Grandioso F1」が、このES-LINK Analogに対応している。
XLR出力については、ピンアサインを2番HOT/3番HOTで選択可能。デジタル領域で位相反転を行うため、無接点方式で音質の劣化がないという。
内蔵のD/Aコンバーターモジュール2台、デジタル回路、ネットワークモジュールそれぞれの専用として合計4つの大容量トロイダルトランスを搭載。各回路ブロックへの理想的な電源供給を行う。大容量ブロックコンデンサー、ネットワークモジュール専用電源に装備された100,000μFの大容量EDLCスーパーキャパシターアレイなど、ネットワーク再生を考慮した部品選定も行われている。
シャーシについては、他のKシリーズと同様に肉厚アルミニウムとスチールによる2層シャーシを採用。シャーシ内部はダブルデッキ(2階建て)構造とし、回路同士の相互干渉を抑えるとともに、電源供給の配線を最短化している。
また、シャーシの各部にはレーザーによる精密なスロット加工を施すことで、振動の効果的な減衰が可能になるという。また、全体を5mm厚のスチール製ボトムシャーシと独自のピンポイントフットで4点支持することで、振動のメカニカルアースも徹底する。
■Grandioso向けにカスタムされたクロック回路を搭載
オリジナルFsでの再生に加え、PCM信号を2/4/8/16倍(最大768kHz)にアップコンバートする機能も搭載。さらには独自アルゴリズムによるPCMーDSDの相互フォーマット変換が可能。DSDは22.5MHzに変換される。また、DSDデジタルフィルターのON/OFFが選択できる。
クロック回路については、Grandioso用にカスタムされたVCXO(電圧制御型水晶発振器)を搭載。大型の水晶片を内蔵しており、位相雑音が極めて少なく、±0.5ppmという優れた中心精度を誇っている。
外部クロック入力も搭載。同社「G-01X」などのマスタークロックジェネレーターと接続することで、本機の動作を外部機器からのクロック信号と同期させることも可能。入力可能周波数は、44.1kHz/48kHz系列のほか、10MHz、22MHz、24MHzにも対応。USB入力時には、外部クロックとの同期再生が可能だ。
また、外部クロック入力の配線には、MIL規格準拠のカスタム同軸ケーブルによるハードワイヤリング接続を採用。コネクターには高周波伝送のために開発された金メッキSMAコネクター、確実なコンタクトを実現する真鍮削り出しのESOTERICオリジナルBNC端子を採用するなど、伝送ロスを極限まで抑えたという。
アナログオーディオ回路は、デジタル回路とD/Aコンバーター以降のアナログ回路をアイソレーターで分離。ノイズ対策を徹底する。
周波数特性(PCM192kHz)は5Hz〜70kHz(-3dB)、S/Nは120dB、歪率は0.0007%(1kHz)、消費電力は33W、外形寸法は445W×162H×438Dmm、質量は約25.7kg。
- ジャンルネットオーディオプレーヤー
- ブランドESOTERIC
- 型番N-01
- 発売日2017年8月10日
- 価格1400000
【SPEC】●デジタル音声入力:XLR×1、RCA×1、光デジタル×1、USB×1(B端子)、ETHERNET端子1000BASE-T、USB DRIVE端子 ●アナログ音声出力:XLR×1(L/R)、RCA×1(L/R) ●クロックシンク入力:BNC×1 ●電源:100V AC 50/60Hz ●消費電力:33W ●外形寸法:445W×162H×438Dmm(突起部含む) ●質量:約25.7kg