• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/09/17 16:00

TAD、新開発ウーファー搭載のフロア型スピーカー“Evolution Two”「TAD-E2-WN」

“音場と音像の高次元な融合を実現”
編集部:成藤 正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TADL)は、革新的な技術の導入をコンセプトにした“Evolutionシリーズ”から、新開発155mmウーファーと25mmベリリウム振動板トゥイーターを搭載するフロア型スピーカー“TAD Evolution Two”「TAD-E2-WN」を11月下旬より発売する。価格は814,000円(1本/税込)。

「TAD-E2-WN」

2基のウーファーと1基のトゥイーターを搭載する2.5ウェイスピーカー。同社がこれまで培ってきた技術と点音源思想を継承し、「音場と音像の高次元な融合を実現」したという。

新開発のウーファーユニットには、表面のアラミド織布コーンと裏面の針葉樹パルプ抄紙コーンを別々に成形し、後工程でラミネートした「MACC(マルチレイヤード・アラミド・コンポジット・コーン)振動板」を採用。豊かでクリアな低域と、色付けの無い素直な中低域が再生可能だとしている。

また、浅型のカーブド形状と、コーンネック部に補強ブレースを追加した「デルタブレース構造」を採用したことで、スムーズな指向特性と力強い低音再生も両立したという。

トゥイーターユニットは、従来モデル「TAD-E1TX」「TAD-ME1」から引き続き25mmベリリウム振動板を搭載。コンピューター解析により最適な振動板形状を求める技術「HSDOM」の活用により、60kHzまでの再生に対応した。加えて、指向性をコントロールする新開発ウェーブガイドにマウントすることで、広帯域にわたってスムーズかつ広範な音の伝搬を実現しているとのこと。ウェーブガイドはアルミダイキャストを採用して高剛性化を図り、不要共振を徹底的に排除している。

さらに、トゥイーターとウーファーのクロスオーバー周波数において、ボトムウーファーとアッパーウーファーの理想的な位相回転を可能にする2.5ウェイのネットワークフィルターを採用。ダブルウーファーとトゥイーターとのクロスオーバー周波数付近における位相干渉を低減している。指向特性に優れたユニットとネットワークフィルターを組み合わせにより、全帯域における自然な減衰特性と指向放射パターンを実現し、コンパクトな音像定位と精緻な音場表現を高次元に両立したとする。

エンクロージャーは、高剛性の樺合板ブレースと高内部損失のMDF材パネルを組み合わせた「SILENTエンクロージャー」を採用。外装は、まっすぐ通った木目を活かしたサテン調仕上げで、下地素地の調整からつや消しトップコートにいたるまで熟練の職人が丁寧に時間をかけて塗装している。

バッフル天面エッジ部のラウンドを取ることでトゥイーター周辺の回析による悪影響を低減し、またバッフルを傾けることで重心位置を最適化すると共に、ユニット間の距離差を小さくし、ダブルウーファーシステムの音場表現の精度を高めた。

エンクロージャー底部には、開口部を前後にレイアウトし、内部をホーン形状としたポートを配置する「Bi-Directional ADPシステム」を採用。ポートノイズの低減とエンクロージャーの振動を打ち消す効果を持ち、これにより中低音のクリアネスとレスポンス、低音の豊かさと力強さを向上させているという。

エンクロージャー下部には、10mm厚の鋼板から削り出したベースプレートを配置。エンクロージャーとの間に樹脂製ホーンプレートを挟むことで、ベースプレート自体の振動を抑制している。ベースには、前方に2本/後方に1本、計3本のスパイクを装着し、床面の材質などに左右されず安定した設置が可能。本体の重心位置を3点支持することで、強力な駆動力を持つウーファーのリアクションをしっかりと受け止められるとしている。

再生周波数帯域は30Hz - 60kHz、出力音圧レベルは87dB(2.83V/1m)、定格インピーダンスは6Ω。最大入力は150W。クロスオーバー周波数は90Hz/2.8kHz。外形寸法は320W×1,085H×405Dmm(スパイク未装着時)、質量は32kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX