• ブランド
    特設サイト
公開日 2023/11/02 20:08

貴重な“ラッカー盤”試聴イベント、11/7まで銀座・伊東屋にて開催中

「SUPERSENSE」の徹底したアナログへのこだわり
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オリジナル・マスターテープからそのままカッティングしたこだわりのラッカー盤を提供する「MASTERCUT RECORDS」。その特別試聴会が、東京・銀座 伊東屋 別館「K.Itoya」にて開催されている。

貴重なラッカー盤の試聴イベントが開催中

MASTERCUT RECORDSは、オーストリア・ウィーンのアナログ工房「SUPERSENSE」による“アナログにこだわり抜いた”プロジェクト。日本では、オルトフォン・ジャパンのオフィシャルサイト限定で、ジョン・コルトレーン『A LOVE SUPREME』、スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト『GETZ / GILBERTO』、ビル・エヴァンス『TRIO 64』の3作品が販売されている。いずれもレーベルが所有するオリジナルマスターから直接カッティングされたラッカー盤となる。

日本向けには「JAPAN EDITION」として発売中。価格は99,000円(税込)

ラッカー盤とは、アナログレコードを作成する際に、レコーディングスタジオで収録された音を一番最初に収録する(刻む)ために使用される。通常はこのラッカー盤からスタンパーを作成し、プレス工場にてレコードが生み出される。だが、このラッカー盤はそれら中間工程が全く存在しないため、オリジナルマスターから再生された音溝そのものが刻まれている。

ラッカー盤は非常に柔らかいため、何回も再生することは難しい、とこれまで言われてきた。しかしSUPERSENSEの創業者であるフロリアンさんは、「私達もなんども繰り返しテストをしましたが、ラッカー盤を正しく取り扱えば、100回以上再生することが可能と考えています」と断言する。

SUPERSENSEの創業者であるフロリアンさん(右)とカッティングエンジニア(左)

ちなみにこのラッカー盤は、現在世界唯一のラッカー盤製造工場である長野県のパブリックレコードで製造されたものとなる。アルミの板にラッカー(塗料)を完全に平らになるように塗装しており、光の加減によっては虹色にも光って見える。

光の加減によっては虹色にも見える

製品には、ラッカー盤以外にも、音溝を拡大したポラロイド写真や、タイプライターで記載された録音情報など、徹底してハンドメイドで作成されたアイテムが同梱される。印刷もシルクスクリーンで、「デジタルを介在させない」アナログ的なものづくりは、SUPERSENSEの重要なこだわりだという。

『A LOVE SUPREME』の同梱アイテム

ちなみにこのラッカー盤をカットするためのカッティングマシンも、SUPERSENSEがオリジナルで作成したものだという。すべてシリアルナンバーが付与されており、カッティングした日付やカッティングエンジニアの名前まで記載されている。

カッティングした日付まで記載される

TechDASのアナログプレーヤー「AirForce V Premium」で再生すると、その鮮度感の高さは息を呑むほどで、ミュージシャンのエモーションがそのまま伝わるリアリティあるステージが眼前に展開する。カートリッジにはオルトフォンのフラグシップモデル「MC Diamond」を使用。オルトフォンのライフ・ヨハンセン氏も、「私の自宅でもこのラッカー盤を聴きましたが、音楽がダイレクトにこちらに伝わって来ます!」と興奮を隠せない。

MARTENのスピーカーにCH PRESICIONのアンプというハイエンドシステムで再生!

MASTERCUT RECORDSの試聴会は、11月7日(火)まで開催されている。東京インターナショナルオーディオショウが開催される有楽町の国際フォーラムから徒歩10分程度と近隣のため、ショウのついでにぜひ足を伸ばしてほしい。

■MASTERCUT RECORDSデモンストレーション 詳細
日時 11月2日(木)〜11月7日(火) 11:00 - 19:00
※11月7日(火)最終日のみ11:00 - 16:00
場所 銀座 伊東屋 別館「K.Itoya」4階
〒104-0061東京都中央区銀座2-7-15
※混雑が予想される11月3日(金)、4日(土)、5日(日)の3日間は整理券を配布予定

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX