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公開日 2004/02/05 17:04

EIZOよりDVDプレーヤー内蔵23型液晶テレビ「FORIS.TV」が登場〜質疑応答も掲載

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<左>左から北氏、実盛社長、川崎氏 <右>SC23XA1
●(株)ナナオは、同社のEIZOブランドより、新たに液晶テレビ「FORIS.TV(フォリス)」シリーズを発売する。本日、東京都内にて製品発表会が開催された。第1弾として、DVDプレーヤー内蔵の23V型液晶テレビ「SC23XA1」を3月15日から販売開始する。価格は236,000円(税抜き)。

販売は同社のオンラインショッピングサイト“EIZOダイレクト”をメインに行い、リアル店舗での販売はパートナー企業の一部に限定する。

本機の企画を担当した北拓朗氏によると、本機の開発は現在販売されている液晶テレビへの疑問からスタートしたという。同氏は「世の中にある“作られすぎた画質”への疑問、“飾られすぎた音”への抵抗、“薄型だけを強調する風潮”への疑問から、FORIS.TVでは“自然な映像”“自然な音”“存在感のある機能的なデザイン”にこだわった」と語り、さらに本機に搭載されたEIZO独自の高画質・高音質技術「EIZO V.S. Technology」により、自然な映像や音が実現したことを説明した。

「EIZO V.S. Technology」は、同社の動画処理技術と音声処理技術の総称。動画処理技術では、高速アナログ/デジタル処理技術、低ノイズ化技術、様々な表示デバイス特性の分析技術などから成り立つ。音声処理技術では、低ノイズ化技術に加え、スピーカーユニットも独自に開発したという。

シリーズ名の「FORIS」とは、ラテン語で「扉」を表す。EIZOが情報への扉、未来への扉を開く、という決意が込められているという。

「SC23XA1」のコンセプトは「Simply Complete」。周辺機器と接続しなくても、1台だけで完結することを目指し、DVDプレーヤーを内蔵したほか、フロアスタンドも標準装備。さらに、画面の下部には10cmコーン型フルレンジ・バスレフウーファーが2基搭載されるなど、音質にも注力した。

液晶パネルは23V型で、パネル解像度は1280×768ドット。パネルの供給元は「社名は出せないが国産」とのことだ。内蔵チューナーはVHF/UHF/CATV。DVDプレーヤー部は、DVDビデオ/DVD-R/音楽CD/CD-R/CD-RWの再生が可能。

スピーカーは、前述の10cmウーファーの採用の他、2700ccのエンクロージャーを内蔵し、豊かな低音を再生可能。そのほか、5バンドのイコライザー機能やBBE技術などを採用しているという。

標準装備のフロアスタンドは、20cmの範囲で高さを調整できる。また、360°の回転機構も搭載した。さらに、ケーブルをスタンドの支柱部分にまとめ、すっきりと設置することもできる。

本機のデザインは、同社のデザインディレクターを務める川崎和男氏が手がけた。川崎氏は名古屋市立大学大学院などで教鞭を執り、さらにグッドデザイン賞の審査委員長を務めている。同氏は今回のデザインについて「うつす」がコンセプトの中核にあったと説明し、さらに本体色にブルーを採用したことについて、「ナナオは金沢の企業だから、加賀藩の成巽閣にある『群青の間』の色を使おうと思った。家電でブルーを使うのは冒険だったが、独自性を打ち出すためにあえて採用した」と語った。

本機はウェブ販売をメインに展開するため、実機を確認したいという方のために、全国各地でデモ展示が行われる予定。また、購入時の不安を軽減するため、液晶テレビでは業界最長となる3年間保証も実現した。

FORIS.TVは今回の23V型のあともシリーズとして様々なモデルを販売する計画で、2004年夏には30型以上の地上波デジタルチューナー内蔵モデルも発売する予定だ。

なお、2月16日から3月14日までの1ヶ月間、EIZOダイレクトで予約申し込みを受け付ける。予約した方にはもれなく小型の自転車「FORIS.TV BIKE」をプレゼントするキャンペーンも実施される。

以下、本発表会で行われた質疑応答のすべてをご紹介する。なお、質問には、主に同社代表取締役社長の実盛 祥隆氏が回答した。

Q:いま液晶テレビ市場は激戦区だと思う。新規参入には困難な時期だと感じるが、この市場に飛び込んでいく決意を聞かせて欲しい
A:PCとAVがますます融合してきており、動画の表示技術を高めなければ将来の成長はない、と判断した。他メーカーのシェアを奪いたい、というよりも、「本当にいまのテレビにみんなが満足しているのか」「もっと別のタイプのテレビを欲しがっているユーザーがいるのではないか」という疑問からスタートした。

Q:パチンコ台用の液晶モニターで業績が拡大しているようだが、今回の家電参入はそのイメージチェンジ的な意味があるのか?
A:イメージチェンジという意味がよくわからない。我々はPC用をはじめ、医療用や様々な分野のディスプレイを手がけており、その中の一つであると認識している。

Q:流通販売を行う「一部パートナー」の詳細は?
A:現段階では答えられないが、量販店ではない。

Q:夏に販売される大型モデルのインチサイズは?
A:「30インチプラス」とご理解いただきたい。

Q:短期的な販売目標は?
A:今回の機種は04年度で8,700台、20億円の販売を見込んでいる。また、夏発売の大型モデルと合わせると、04年度で17,000台、50億円の売上げが目標だ。

Q:3〜5年後に、液晶テレビ事業はどのくらいの規模になるか? また、その時の全売上高に占める割合は?
A:「これくらいだろう」という感触はあるが、まだ公表できる数値ではない。

Q:家電業界では、EIZOブランドの認知度は低いのではないか。どうやって認知度を向上させていくのか。
A:認知度が低いのは認識している。ただ、家電分野への参入は大きなチャレンジだと思っている。ブランド認知度向上もチャレンジのなかの一つだ。

【問い合わせ先】
EIZOコンタクトセンター
TEL/0120-956-812

(Phile-web編集部)

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製品スペックを見る
  • ブランドEIZO
  • 型番SC23XA1
  • 発売日2004年3月15日
  • 価格\236,000
【SPEC】
●液晶テレビ:23V型 ●表示画素数:1280×768 ●視野角:上下170°、左右170° ●受信チャンネル:VHF1-12ch/UHF13-62ch/CATV C13-62ch ●DVDプレーヤー部再生可能フォーマット:DVDビデオ/DVD-R/CD/CD-R/CD-RW ●入力端子:F型コネクタ×1、D4端子×1、S端子×1、RCAビデオ×1、アナログ音声×1 ●出力端子:光デジタル×1、ヘッドフォン端子×1 ●消費電力:85W ●外形寸法(スタンド部含む):544W×873-1073H×370Dmm ●質量:19.5kg
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