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公開日 2005/09/07 15:22
エプソン、"ドリーミオ"新モデル2機種を国内でも発表−DVD/SP一体型「TWD1」と「TW600」
セイコーエプソン(株)は、ホームシアター用プロジェクター“dreamio”シリーズの新製品2モデルを9月15日より順次発売する。
新製品の価格、発売日は以下の通り。
・「EMP-TWD1」¥OPEN(予想実売価格15万円台後半)9月15日発売
・「EMP-TWD1SP」¥OPEN(予想実売価格15万円台後半)
※9月15日から12月29日出荷分まで限定の「EMP-TWD1」と80インチスクリーンのセットモデル
・「EMP-TW600」¥OPEN(予想実売価格23万円前後)11月上旬発売
■「EMP-TWD1」
「EMP-TWD1」は、プロジェクター本体にDVDプレーヤーとスピーカーを内蔵し、電源ケーブルを接続してDVDを挿入するだけで再生が行えるオールインワンモデル。
筐体は箱形で、手前にDVDプレーヤーとステレオスピーカー、表示ディスプレイを備える。表示ディスプレイの明るさは切り替えもできる。レンズ側には電源ケーブルのインレットと、ビデオ/Sビデオ入力端子、光デジタル/サブウーファー出力端子を装備する。
本体上部には各種ボタンが並び、リモコン無しでも快適に操作が可能となっている。
プロジェクター部は今年春に発売した「EMP-TW20」と同等で、画質もTW20に準じる。液晶パネルは854×480画素の16対9ワイド。明るさは1200ルーメン、コントラスト比は1000対1。ランプは、リフレクターを工夫することにより光効率を高めた「E-TORL(Epson-Twin Optimize Reflection Lamp」を搭載。このランプにより高輝度を実現したほか、映像の色域を拡張し、正確な色再現も可能になる。
また、光学的にカラーバランスを調整する「エプソンシネマフィルタ」を採用。コントラスト比を保ったまま光の強さを同等に整え、混色も抑止する。これにより色再現性をさらに高めることができる。
カラーモードは「ダイナミック」「リビング」「シアター」「シアター・ブラック」の4種類。選択すると、エプソンシネマフィルタのオン・オフ、ランプの出力などを自動調整し、色調や明るさを最適化する。
DVDプレーヤー部の性能にもこだわった。プログレッシブ回路に、日本ビクターの「デジタルダイレクトプログレッシブ回路」を搭載。24フレームのフイルム映像を、2-3プルダウンによりダイレクトにプログレッシブ化することで、ジャギーなどのノイズを軽減している。
なお、プレーヤー部では、挿入したディスクがDVDかCDかを自動判別する。DVDの場合はランプが点灯し映像の投映を開始する。CDの場合は音声のみが再生される。同社では「DVDを観ないときは、ラックに置いておけば、ラジカセやコンポなどと同様に使用できる」と説明する。なお、CD-Rに保存されたMP3やWMAの再生にも対応するほか、JPEG画像の再生にも対応し、スライドショー再生も行える。
内蔵スピーカーは日本ビクター製の「DDスピーカー」を採用。出力は10W×2。薄型スリムな形状に加え、指向特性が非常に広いので、広い視聴位置で自然な音を楽しめる。そのほか、入力レベルに応じて低域の強調を行う「AHB(アクティブ・ハイパー・バス)」回路、自然な音の広がり感が得られる「αサウンドモード」なども装備する。
レンズは上下左右のレンズシフトに対応。上下は最大2画面分、左右は最大1.5画面分のシフト幅を実現する。また短焦点なのも特徴で、2.6mの距離で100型画面が投映できる。さらに1.5倍の光学ズームも備え、投映距離の調整も広い範囲で行える。
また、本体やリモコンには、コーヒーマークが目印の「ブレイクボタン」を用意。ブレイクボタンを押すと、画面が徐々に全白画面に切り替わり、その明るさを照明代わりに利用できる。もう一度押すともとの画面に復帰する。DVDを鑑賞中、急に電話がかかってきたり、トイレに行きたくなったりした際に便利な機能だ。DVD再生中にブレイクボタンを押すと、再生が一時停止するのはもちろん、再度押して復帰する際には、自動的にボタンを押した10秒前まで映像を戻し、再生を再開する。
なお、本機は9月15日に発売されるが、12月29日出荷分までは、オリジナルの80インチスプリングローラー式スクリーンをセットにした「EMP-TWD1SP」が販売される。セット商品の在庫が無くなり次第、EMP-TWD1の単体販売に切り替わることになる。
オプションとして、アンプ内蔵サブウーファー「ELPSP01」も用意される。本体と色調が合わせられており、スマートに接続できそうだ。価格はオープン。
■「EMP-TW600」
「EMP-TW600」は、これまでTW200HとTW500が用意されていた中上級〜上級者向け製品を1台に統合したモデル。
本機に搭載された光学エンジン部は、新たに「OptiFocus」と命名された。「OptiFocus」は、D5パネル、E-TORLランプ、Newエプソンシネマフィルタ、オートアイリスの各技術から構成される。
パネルは同社開発の新世代液晶「D5」パネルで、解像度は1280×720。D4パネルに比べて開口率を20%程度高め、よりクリアな映像を実現した。
「E-TORL」ランプは、TWD1の項で紹介したもの。前モデルのTW200Hと比較すると、明るさは1500ルーメンから1600ルーメンへ向上した一方、ランプはE-TORLの採用により200Wから170Wへと出力を下げ、輝度効率(ルーメン/W)は7.5から9.5に上がった。ランプ出力が下がったことで発熱も抑えられることから、低騒音化にも寄与するという。ちなみに本機の騒音は26dBで、1ヶ所の吸気口から、主要部分にそれぞれ専用ダクトで風を送り、冷却効率を高めたことも効果を発揮している。
「Newエプソンシネマフィルタ」は、TWD1が装備する「エプソンシネマフィルタ」をさらに進化させたもの。G(緑)B(青)だけでなく、従来困難だったR(赤)からも高純度色を抽出することができ、RGBすべての色純度を高めた。これによりsRGB比で約134%という広い色再現領域を達成した。
「オートアイリス」は、映像の明るさを自動認識し、1/60秒単位で動作する絞り機能。シーンごとに最適な輝度とコントラスト比を維持しながら、画質パラメーターを自動調整する。これにより5000対1の高コントラスト比を実現した。
カラーマネージメントは、「Color Reality III」を採用。色温度調整、肌の色調整、RGB調整、6軸カラー調整、カスタムガンマ調整、アドバンストシャープネス調整、3次元デジタルガンマ補正、3次元デジタル色ムラ補正などを統合した、調整範囲の広い機能だ。
そのほか、画質面では10bitカラープロセッシング、白飛びを低減するエプソンスーパーホワイト、NSV(ノイズシェイプドビデオ)、ナチュラルイメージスケーリングフィルターなどを装備。高画質化を図っている。
カラーモードは「ダイナミック」「リビング」「ナチュラル」「シアター」「シアター・ブラック1」「シアター・ブラック2」「sRGB」の7種類を用意。TWD1と同じく、モードを選択することにより、内蔵されているNewエプソンシネマフィルタのオン・オフ、ランプの出力などを自動調整する。
レンズは、もちろん上下左右のレンズシフトに対応。上下最大3画面分、左右最大2画面分のシフト幅を備える。光学レンズシフトに対応できない場合は、デジタルの台形歪み補正機能も搭載する。光学ズーム倍率は1.5倍で、3.0mの投映距離で100型投映ができる短焦点仕様となっている。
入力端子は、コンポーネント1、D端子1、ミニD-Sub15pin1、ビデオ1、Sビデオ1、HDMI端子1、RS-232C端子1と豊富。
細かなところでは、本体やリモコンなどのパワーボタンを押すことなく、プロジェクター本体に通電するだけで投映をスタートする「ダイレクトパワーオン」機能を装備。天吊りなどの際、スクリーンと連動して動作させることなどが可能になる。
また電源投入時に表示するロゴを、好みの画像に変更したり、メニュー画面の色を2色から選択できるなど、自分好みにカスタマイズする機能も備えている。
本機の発表会の模様は別項にてご紹介する。
【問い合わせ先】
プロジェクターインフォメーションセンター
TEL/0570-004110
(Phile-web編集部)
新製品の価格、発売日は以下の通り。
・「EMP-TWD1」¥OPEN(予想実売価格15万円台後半)9月15日発売
・「EMP-TWD1SP」¥OPEN(予想実売価格15万円台後半)
※9月15日から12月29日出荷分まで限定の「EMP-TWD1」と80インチスクリーンのセットモデル
・「EMP-TW600」¥OPEN(予想実売価格23万円前後)11月上旬発売
■「EMP-TWD1」
「EMP-TWD1」は、プロジェクター本体にDVDプレーヤーとスピーカーを内蔵し、電源ケーブルを接続してDVDを挿入するだけで再生が行えるオールインワンモデル。
筐体は箱形で、手前にDVDプレーヤーとステレオスピーカー、表示ディスプレイを備える。表示ディスプレイの明るさは切り替えもできる。レンズ側には電源ケーブルのインレットと、ビデオ/Sビデオ入力端子、光デジタル/サブウーファー出力端子を装備する。
本体上部には各種ボタンが並び、リモコン無しでも快適に操作が可能となっている。
プロジェクター部は今年春に発売した「EMP-TW20」と同等で、画質もTW20に準じる。液晶パネルは854×480画素の16対9ワイド。明るさは1200ルーメン、コントラスト比は1000対1。ランプは、リフレクターを工夫することにより光効率を高めた「E-TORL(Epson-Twin Optimize Reflection Lamp」を搭載。このランプにより高輝度を実現したほか、映像の色域を拡張し、正確な色再現も可能になる。
また、光学的にカラーバランスを調整する「エプソンシネマフィルタ」を採用。コントラスト比を保ったまま光の強さを同等に整え、混色も抑止する。これにより色再現性をさらに高めることができる。
カラーモードは「ダイナミック」「リビング」「シアター」「シアター・ブラック」の4種類。選択すると、エプソンシネマフィルタのオン・オフ、ランプの出力などを自動調整し、色調や明るさを最適化する。
DVDプレーヤー部の性能にもこだわった。プログレッシブ回路に、日本ビクターの「デジタルダイレクトプログレッシブ回路」を搭載。24フレームのフイルム映像を、2-3プルダウンによりダイレクトにプログレッシブ化することで、ジャギーなどのノイズを軽減している。
なお、プレーヤー部では、挿入したディスクがDVDかCDかを自動判別する。DVDの場合はランプが点灯し映像の投映を開始する。CDの場合は音声のみが再生される。同社では「DVDを観ないときは、ラックに置いておけば、ラジカセやコンポなどと同様に使用できる」と説明する。なお、CD-Rに保存されたMP3やWMAの再生にも対応するほか、JPEG画像の再生にも対応し、スライドショー再生も行える。
内蔵スピーカーは日本ビクター製の「DDスピーカー」を採用。出力は10W×2。薄型スリムな形状に加え、指向特性が非常に広いので、広い視聴位置で自然な音を楽しめる。そのほか、入力レベルに応じて低域の強調を行う「AHB(アクティブ・ハイパー・バス)」回路、自然な音の広がり感が得られる「αサウンドモード」なども装備する。
レンズは上下左右のレンズシフトに対応。上下は最大2画面分、左右は最大1.5画面分のシフト幅を実現する。また短焦点なのも特徴で、2.6mの距離で100型画面が投映できる。さらに1.5倍の光学ズームも備え、投映距離の調整も広い範囲で行える。
また、本体やリモコンには、コーヒーマークが目印の「ブレイクボタン」を用意。ブレイクボタンを押すと、画面が徐々に全白画面に切り替わり、その明るさを照明代わりに利用できる。もう一度押すともとの画面に復帰する。DVDを鑑賞中、急に電話がかかってきたり、トイレに行きたくなったりした際に便利な機能だ。DVD再生中にブレイクボタンを押すと、再生が一時停止するのはもちろん、再度押して復帰する際には、自動的にボタンを押した10秒前まで映像を戻し、再生を再開する。
なお、本機は9月15日に発売されるが、12月29日出荷分までは、オリジナルの80インチスプリングローラー式スクリーンをセットにした「EMP-TWD1SP」が販売される。セット商品の在庫が無くなり次第、EMP-TWD1の単体販売に切り替わることになる。
オプションとして、アンプ内蔵サブウーファー「ELPSP01」も用意される。本体と色調が合わせられており、スマートに接続できそうだ。価格はオープン。
■「EMP-TW600」
「EMP-TW600」は、これまでTW200HとTW500が用意されていた中上級〜上級者向け製品を1台に統合したモデル。
本機に搭載された光学エンジン部は、新たに「OptiFocus」と命名された。「OptiFocus」は、D5パネル、E-TORLランプ、Newエプソンシネマフィルタ、オートアイリスの各技術から構成される。
パネルは同社開発の新世代液晶「D5」パネルで、解像度は1280×720。D4パネルに比べて開口率を20%程度高め、よりクリアな映像を実現した。
「E-TORL」ランプは、TWD1の項で紹介したもの。前モデルのTW200Hと比較すると、明るさは1500ルーメンから1600ルーメンへ向上した一方、ランプはE-TORLの採用により200Wから170Wへと出力を下げ、輝度効率(ルーメン/W)は7.5から9.5に上がった。ランプ出力が下がったことで発熱も抑えられることから、低騒音化にも寄与するという。ちなみに本機の騒音は26dBで、1ヶ所の吸気口から、主要部分にそれぞれ専用ダクトで風を送り、冷却効率を高めたことも効果を発揮している。
「Newエプソンシネマフィルタ」は、TWD1が装備する「エプソンシネマフィルタ」をさらに進化させたもの。G(緑)B(青)だけでなく、従来困難だったR(赤)からも高純度色を抽出することができ、RGBすべての色純度を高めた。これによりsRGB比で約134%という広い色再現領域を達成した。
「オートアイリス」は、映像の明るさを自動認識し、1/60秒単位で動作する絞り機能。シーンごとに最適な輝度とコントラスト比を維持しながら、画質パラメーターを自動調整する。これにより5000対1の高コントラスト比を実現した。
カラーマネージメントは、「Color Reality III」を採用。色温度調整、肌の色調整、RGB調整、6軸カラー調整、カスタムガンマ調整、アドバンストシャープネス調整、3次元デジタルガンマ補正、3次元デジタル色ムラ補正などを統合した、調整範囲の広い機能だ。
そのほか、画質面では10bitカラープロセッシング、白飛びを低減するエプソンスーパーホワイト、NSV(ノイズシェイプドビデオ)、ナチュラルイメージスケーリングフィルターなどを装備。高画質化を図っている。
カラーモードは「ダイナミック」「リビング」「ナチュラル」「シアター」「シアター・ブラック1」「シアター・ブラック2」「sRGB」の7種類を用意。TWD1と同じく、モードを選択することにより、内蔵されているNewエプソンシネマフィルタのオン・オフ、ランプの出力などを自動調整する。
レンズは、もちろん上下左右のレンズシフトに対応。上下最大3画面分、左右最大2画面分のシフト幅を備える。光学レンズシフトに対応できない場合は、デジタルの台形歪み補正機能も搭載する。光学ズーム倍率は1.5倍で、3.0mの投映距離で100型投映ができる短焦点仕様となっている。
入力端子は、コンポーネント1、D端子1、ミニD-Sub15pin1、ビデオ1、Sビデオ1、HDMI端子1、RS-232C端子1と豊富。
細かなところでは、本体やリモコンなどのパワーボタンを押すことなく、プロジェクター本体に通電するだけで投映をスタートする「ダイレクトパワーオン」機能を装備。天吊りなどの際、スクリーンと連動して動作させることなどが可能になる。
また電源投入時に表示するロゴを、好みの画像に変更したり、メニュー画面の色を2色から選択できるなど、自分好みにカスタマイズする機能も備えている。
本機の発表会の模様は別項にてご紹介する。
【問い合わせ先】
プロジェクターインフォメーションセンター
TEL/0570-004110
(Phile-web編集部)
- ブランドEPSON
- 型番上記参照
- 発売日上記参照
- 価格上記参照
【SPEC】
<EMP-TWD1>
●液晶パネル:0.55型TFT液晶、854×480画素 ●レンズ:1.5倍ズーム ●入力端子:ビデオ1、Sビデオ1、アナログ音声(2ch)1 ●出力端子:光デジタル1、サブウーファー1、ヘッドホン ●輝度:1200ルーメン ●コントラスト比:1000対1 ●スピーカー:10W×2、ステレオDDスピーカー ●光源:135W UHE ●消費電力:230W ●外形寸法:340W×180H×310Dmm ●質量:約7.0kg
<EMP-TW600>
●液晶パネル:0.7型TFT液晶、1280×720画素 ●レンズ:1.5倍ズーム ●入力端子:ビデオ1、Sビデオ1、コンポーネント1、D4端子1、HDMI端子1、ミニD-SUB15ピン1、RS-232C、トリガーアウト ●輝度:1600ルーメン ●コントラスト比:5000対1 ●光源:170W UHE ●消費電力:245W ●外形寸法:406W×124H×309Dmm ●質量:約5.2kg
<EMP-TWD1>
●液晶パネル:0.55型TFT液晶、854×480画素 ●レンズ:1.5倍ズーム ●入力端子:ビデオ1、Sビデオ1、アナログ音声(2ch)1 ●出力端子:光デジタル1、サブウーファー1、ヘッドホン ●輝度:1200ルーメン ●コントラスト比:1000対1 ●スピーカー:10W×2、ステレオDDスピーカー ●光源:135W UHE ●消費電力:230W ●外形寸法:340W×180H×310Dmm ●質量:約7.0kg
<EMP-TW600>
●液晶パネル:0.7型TFT液晶、1280×720画素 ●レンズ:1.5倍ズーム ●入力端子:ビデオ1、Sビデオ1、コンポーネント1、D4端子1、HDMI端子1、ミニD-SUB15ピン1、RS-232C、トリガーアウト ●輝度:1600ルーメン ●コントラスト比:5000対1 ●光源:170W UHE ●消費電力:245W ●外形寸法:406W×124H×309Dmm ●質量:約5.2kg