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公開日 2006/11/02 17:33
松下、世界初の“PDP無鉛化”を全140機種で実現
松下電器産業(株)は、世界で初めて、プラズマディスプレイパネル(PDP)の無鉛化を実現した。自社ブランド品はもちろん、業務用やOEM、外販品も含む全140機種での達成となる。
同社は、2006年度の新製品からPDPの無鉛化を進めていた。年末商戦に向け、グローバルにPDP無鉛化をアピールしていく。
従来、PDPに含まれる鉛は、PDPを構成する電極、誘電体層やシールフリット部など、材質の異なる複数の材料を順次ガラス基板に積層するために、各材料の軟化点調整などに用いられていた。
鉛を使わない従来材料では、それぞれの材料の軟化点を最適な値に調整し、品質と生産の安定性を確保するのは難しく、代替材料の開発は困難とされていた。
このため同社では、鉛に比較的近い特性を有する元素に独自開発した添加剤を配合したり、材料を構成するガラス成分以外の材料組成を見直すことによって、従来と同等の特性と信頼性を両立する新材料を開発。さらに、生産工程において、熱プロセスの諸条件など総合的な見直しを図ることで、新材料の品質確保と生産の安定性を図った。
同社では、「製品廃棄後の環境負荷物質による汚染の可能性を抑制するために、今後新たに環境負荷が懸念される物質についても、迅速な対応を目指し、リサイクルしやすい製品開発を推進していく」としている。
(Phile-web編集部)
同社は、2006年度の新製品からPDPの無鉛化を進めていた。年末商戦に向け、グローバルにPDP無鉛化をアピールしていく。
従来、PDPに含まれる鉛は、PDPを構成する電極、誘電体層やシールフリット部など、材質の異なる複数の材料を順次ガラス基板に積層するために、各材料の軟化点調整などに用いられていた。
鉛を使わない従来材料では、それぞれの材料の軟化点を最適な値に調整し、品質と生産の安定性を確保するのは難しく、代替材料の開発は困難とされていた。
このため同社では、鉛に比較的近い特性を有する元素に独自開発した添加剤を配合したり、材料を構成するガラス成分以外の材料組成を見直すことによって、従来と同等の特性と信頼性を両立する新材料を開発。さらに、生産工程において、熱プロセスの諸条件など総合的な見直しを図ることで、新材料の品質確保と生産の安定性を図った。
同社では、「製品廃棄後の環境負荷物質による汚染の可能性を抑制するために、今後新たに環境負荷が懸念される物質についても、迅速な対応を目指し、リサイクルしやすい製品開発を推進していく」としている。
(Phile-web編集部)