• ブランド
    特設サイト
公開日 2007/01/10 13:59

<CES2007:デノン> HDMI1.3対応のセパレートAVアンプなど発表 − ネットワーク対応の中級機も登場

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
デノンは、2007 International CESのメイン会場であるラスベガス・コンベンションセンターではなく、近隣のホテルにブースを構え、プライベートショー形式で最新の開発成果を発表している。

同社ブースはコンベンションセンターではなく近隣のホテルに設けられた

今回発表した製品はAVアンプ、中でもミドルクラス以上の製品をメインに展示。いずれも今年の夏から秋にかけて登場する予定だ。

●HDMI 1.3搭載、次世代オーディオフォーマットに対応

今回展示されたAVアンプ新モデルには、すべてバージョン1.3のHDMI端子を搭載する予定。筐体には、既に「DTS-HD」「ドルビーTrueHD」「ドルビーデジタルプラス」などのロゴが並んでいた。Blu-ray DiscやHD DVDなどで採用される、これらの次世代オーディオフォーマットの伝送には、HDMI Ver1.3 端子の搭載が必要になる。まだ同端子を搭載したAVアンプは存在しないことから、早期発売への期待が高まっている。

実際、今回のCESの展示でも、HDMI 1.3対応のAVアンプはほとんど見かけない。別項で紹介するが、ソニーとオンキヨーがプロトタイプを展示している程度だ。

デノンのブースに設けられたシアタールームでは、PCのHDMI端子経由で入力されたDTS-HD Master Audioのロスレス信号を、開発中のAVアンプでデコード・再生するデモも行われた。音切れやノイズなどはもちろんなく、DTS-HDのリアルな音場表現を存分に味わうことができた。

●10chのセパレート型AVアンプ

同社ブースに設けられたシアタールーム。スピーカーには同じD&Mグループの、Snell社のものを使用

開発を発表した製品の中で一番の注目モデルは、プリアンプとパワーアンプを別筐体とした、セパレートタイプのAVアンプだ。現行の「AVC-A1XV」の後を継ぎ、新たなハイエンドモデルとして登場する。

パワーアンプ部は10チャンネルで、アナログアンプとなる。BTLで5チャンネルアンプとして使用することも可能。マルチルームなどAVC-A1XVに搭載している機能にも、もちろんすべて対応している。また、パワーアンプの中央には、3つのアナログメーターが光り、高級感を演出している。なお、パワーアンプの高さは、AVC-A1XVと同程度というから、かなり嵩高という印象だ。

同社AVアンプの新たなフラグシップとなるセパレートモデル。価格はセットで100万円を超える

パワーアンプ部には3つのアナログメーターが光る

相当に強力なトランスを装備するようで、パワーアンプ部の重量だけで、AVC-A1XVより重くなる予定という。

デザイン面での注目は、筐体前面のスラント。DCD-SA1など同社のピュアオーディオ機器と同様のもので、これも高級感を高めるための工夫の一つだろう。国内で発売される際は、A1XVと同様のプレミアムシルバーを採用する予定。気になる価格は現在のところ未定だが、プリアンプとセットで100万円を超えるのは確実という。

●一体型の新フラグシップモデル

上述したセパレート型AVアンプが同社の新たなフラグシップモデルとなるが、一体型のフラグシップもまた別途開発を進めている。実質的なA1XVの後継機となるモデルだが、高さはかなり低くなる。これは、「A1シリーズは少し大きくなりすぎた。ラックなどに収納することを考えると、もう少し小さくする必要がある」と考えたからだという。アンプは7.3ch。価格は、A1XVの693,000円よりは安くなるが、A11XVの420,000円よりは高くなる程度とのこと。

●ミドルクラスモデル

一体型の新たなフラグシップとなるモデル。写真のようにかなり高さはA1XVより低くなる

音場補正用のマイクも新開発するという

ネットワークに対応したミドルクラスモデルも発表された。Windows Plays For SureとDLNAに対応する予定で、PCとの連携を強化。ウェブブラウザーなども搭載するという。ネットワークへの接続では、イーサネットはもちろんのこと、無線LANも内蔵する予定だ。ノイズなどの悪影響については、「影響をなるべく抑えるよう開発を進めている。無線LANを外付けにする選択肢もあるが、内蔵にすることで得られる便利さも大きい」と説明してくれた。

●RFリモコンでAVアンプと双方向通信

北米で既に発売しているモデル「AVR-4306」には、RFタイプのリモコンがオプション(別売)として用意されている。赤外線と違い、無線でAVアンプと双方向通信を行うため、AVアンプ本体のディスプレイと同じ画面をリモコンのディスプレイに表示することが可能。さらに、iPodを接続して、リモコンのディスプレイにiPodの操作画面を表示し、再生などの操作を行うこともできる。もちろん、学習リモコンとして使用することも可能で、IrアウトからほかのAV機器を操作することもできる。非常に多機能かつ便利なこのリモコン、日本モデルにも順次採用していくとのことなので期待したい。

●アメリカではチェンジャーがまだまだ人気

アメリカで既に発売している「AVR-4306」

これがRFリモコン。モニター部にAVアンプと同じ画面を表示できる

RFのリピーター。裏側にIrアウトを設けている

そのほか同社ブースには、DVDはもちろん、SACDやDVDオーディオの再生も可能なユニバーサルタイプのチェンジャー機も展示。アメリカでのチェンジャー需要は根強いようだ。

(Phile-web編集部・風間)

5枚のディスクを収納できるユニバーサル・チェンジャー

ces2007

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX