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公開日 2007/09/08 17:38
<大橋伸太郎のCEDIAレポート>サンヨー待望のフルHDプロジェクターは北米でも好評
昨年はとうとう姿を現さなかった三洋のフルハイビジョンプロジェクターが、6日、コンベンションセンターのプレスカンファレンスルームで、満を持して北米で発表された。
全米のカスタムインストーラー待望の新製品の品番はPLV-Z2000(日本での型番LP-Z2000)、北米での売価は$2,999である(日本での価格は378,000円/税込)。
本機は、透過型液晶のライバルたちと同様、セイコーエプソン製D7透過型液晶素子を中心に構築した製品で、特徴はカラーマネージメントシステムとイージーインスタレーション。
前者の中心は、ニュー3Dカラーマネージメントで216ビリオン(2,160億)のパッシブカラーコントロールを実現、前世代機LP-Z5から大幅に色の再現範囲を広げた。これにトパーズリアルHD with REALを組み合わせる。
リアルフォーカスHDレンズは、レンズ内に発生する乱光を抑圧し黒浮きの少ない映像を実現、改良版サンヨー光学システムDIOSの使用で1,200ANSIルーメン、15,000:1のコントラストレシオを得ている。ガンマカーブは14ビット。ダイナミックアイリスは輝度だけでなく色情報を解析しながら開閉をコントロールする方式に変わった。なお、使用している光源は165WのUHSランプである。
PLV-Z2000のもう一つの特徴、イージーインスタレーションは、サンヨーの業務用機のノウハウを取り入れた「ワイデスト・レンジ」がコンセプト。上下三倍、左右二倍のレンズシフト、100インチ投射に要する距離が3.0~6.1mという良好な数値を得ている。なお、新開発のシロッコファン搭載でファンノイズ19dBを達成したのも見逃せない。
同時にどちらかというとプレゼン用途だが、下位機二機種も発表された。PLC-WX030はWXGA1280×800の機種で1.6倍スームレンズを搭載、3700ANSIルーメンの明るさである。PLC-WXU10は、ズームレンズが1.2倍になり2000ANSIルーメンの明るさ、ワイヤレス&ワイヤードLANに対応する。
(大橋伸太郎)
筆者プロフィール
1956年神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。フジサンケイグループにて美術書、児童書を企画編集後、 (株)音元出版に入社、1990年『AV REVIEW』編集長、1998年にはホームシアター専門誌『ホームシアターファイル』を刊行した。2006年に評論家に転身。西洋美術、クラシックからロック、ジャズにいたる音楽、近・現代文学、高校時代からの趣味であるオーディオといった多分野にわたる知識を生かした評論活動を行っている。
[CEDIA2007REPORT]
全米のカスタムインストーラー待望の新製品の品番はPLV-Z2000(日本での型番LP-Z2000)、北米での売価は$2,999である(日本での価格は378,000円/税込)。
本機は、透過型液晶のライバルたちと同様、セイコーエプソン製D7透過型液晶素子を中心に構築した製品で、特徴はカラーマネージメントシステムとイージーインスタレーション。
前者の中心は、ニュー3Dカラーマネージメントで216ビリオン(2,160億)のパッシブカラーコントロールを実現、前世代機LP-Z5から大幅に色の再現範囲を広げた。これにトパーズリアルHD with REALを組み合わせる。
リアルフォーカスHDレンズは、レンズ内に発生する乱光を抑圧し黒浮きの少ない映像を実現、改良版サンヨー光学システムDIOSの使用で1,200ANSIルーメン、15,000:1のコントラストレシオを得ている。ガンマカーブは14ビット。ダイナミックアイリスは輝度だけでなく色情報を解析しながら開閉をコントロールする方式に変わった。なお、使用している光源は165WのUHSランプである。
PLV-Z2000のもう一つの特徴、イージーインスタレーションは、サンヨーの業務用機のノウハウを取り入れた「ワイデスト・レンジ」がコンセプト。上下三倍、左右二倍のレンズシフト、100インチ投射に要する距離が3.0~6.1mという良好な数値を得ている。なお、新開発のシロッコファン搭載でファンノイズ19dBを達成したのも見逃せない。
同時にどちらかというとプレゼン用途だが、下位機二機種も発表された。PLC-WX030はWXGA1280×800の機種で1.6倍スームレンズを搭載、3700ANSIルーメンの明るさである。PLC-WXU10は、ズームレンズが1.2倍になり2000ANSIルーメンの明るさ、ワイヤレス&ワイヤードLANに対応する。
(大橋伸太郎)
筆者プロフィール
1956年神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。フジサンケイグループにて美術書、児童書を企画編集後、 (株)音元出版に入社、1990年『AV REVIEW』編集長、1998年にはホームシアター専門誌『ホームシアターファイル』を刊行した。2006年に評論家に転身。西洋美術、クラシックからロック、ジャズにいたる音楽、近・現代文学、高校時代からの趣味であるオーディオといった多分野にわたる知識を生かした評論活動を行っている。
[CEDIA2007REPORT]