• ブランド
    特設サイト
公開日 2007/09/20 19:26

東京ゲームショウ開幕 − SCE平井社長「PS3はゲーム機」と強調

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
本日より、幕張メッセにて「東京ゲームショウ2007」が開幕した。20日と21日にはビジネスデーで、一般公開は22日・23日の2日間となる。入場料は1,200円で、小学生以下は無料。

同ショウの基調講演を行ったのは、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏。「広がるプレイステーションワールド」を主題に、PS3やPSPなどの現状報告と今後の展開について語った。

(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏

現在までのPS3の出荷台数を示したグラフ

平井氏はPS3の出荷台数を示すグラフを見せ、「海外での立ち上げの遅れなどもあり、正直に言って普及は一気呵成とはいかなかった」と説明。2007年8月末時点での出荷台数は500万台強という。同社は当初、2007年3月末までに600万台出荷を目標としていただけに、目標との乖離が目立っている。ただし平井氏は、2008年3月末までに1,100万台を出荷するという従来からの目標について、「自信を持っていけるんじゃないかと思う」と、今後の販売増に自信を見せた。

PS3の今後の展開について平井氏は、「PS3をゲーム機として位置づけし直すことが直近の戦略の軸」と説明。そのために魅力的なタイトルを多数揃える必要があるとした。ラインナップ拡充のための方策として平井氏は、ライセンシーであるソフトメーカーとの関係強化の重要性を強調。同社スタジオの資産やノウハウを提供するほか、開発効率向上のための施策などを行っていく。

久夛良木前CEOはPS3の将来像として、Cellの強大なコンピューティングパワーを活用した、従来のゲーム機の範疇を超えたエンターテイメントを提供すると説明していた(関連ニュース)。久夛良木氏は「PS3では空間に時間を加えた4次元の世界を作りたい」と強い意気込みを見せていたが、平井氏の言葉は、この壮大な構想をいったん棚上げすることを意味し、路線転換をあらためて印象づけた。


基調講演の後にトークセッションも行われ、ここでPS3の価格について言及した
昨年、久夛良木前CEOが同じ基調講演の場で、まだ発売前だったPS3の価格引き下げを電撃発表したが、今回は価格改定に関する発表は無く、平井氏は「2年続けてではパターン化してしまうので」と苦笑混じりに説明した。ただし、「値下げについては常に質問を受けるし、我々メーカーにとって価格は非常に大事な要素。今はソフトの充実が急務なので、今日は発表しないが、いつかはあるかもしれない」とした。

平井氏は、PS3用のコントローラーとして、6軸センサー機能と振動機能の両方を装備した「DUALSHOCK 3」を投入することを発表。これまでの「DUALSHOCK 2」では、6軸センサーと振動機能を両立させることが技術的に難しかったことから、振動機能が省略されていたが、ユーザーからの要求に応えるかたちで開発を行ったという。デザインはこれまでのコントローラーと同じで、国内では11月に発売する。価格は未定。

また、ネットワークを通じて仮想世界が楽しめる「Home」について、当初年内予定だったサービス開始を、来春に延期することも発表。全世界のユーザーを対象にしていることから、各地域ごとのユーザー特性を考慮した機能を盛り込むのに時間がかかっていると説明した。

6軸センサーと振動機能を両立させたDUALSHOCK 3

「Home」は来春にサービス開始を延期

さらに、PS3のゲームを、ネットワークを介して、外出先のPSPで遊ぶことのできる「リモートプレイ」について、平井氏は「大きな可能性がある」と説明。現在、リモートプレイを行うにはPS3をあらかじめ起動しておく必要があるが、今後行われるソフトウェアアップデートにより、外出先のPSPから、自宅のPS3の電源を入れたり切ったりすることができるようになるという。そのほか、リモートプレイの将来像として、PSPをPS3のコントローラーとして用い、PSPのディスプレイを子画面として活用するなど、新たな楽しみ方を提供する考えを表明。「パワフルなPS3とPSPを融合させる。PSPがプレイステーションビジネスの重要な役割を担う」とした。

リモートプレイのデモも行われた

新しいソフトでPSPからPS3の電源操作が可能になる

リモートプレイの将来像。複数のPSPでPS3のゲームプレイを観戦することなども想定

ショウには217社が出展。SCEのブースには、12月13日に発売日が決定した「グランツーリスモ5プロローグ」や「メタルギアソリッド4」など、PS3の注目タイトルの多くがプレイアブル出展された。また、本日発売の軽量・薄型の新PSP「PSP-2000」や、PSP-2000に対応したワンセグチューナーなども展示。実際にワンセグ試聴を試すことができた。


多くのPS3タイトルがプレイアブル出展されたSCEブース


ワンセグチューナーを装着したPSP-2000

スクウェア・エニックスブースではDS版「ドラゴンクエストIV」も遊ぶことができた

任天堂は例年通りショウへの出展は行わなかったが、各ソフトメーカーから多くのWiiやニンテンドーDS用ソフトの展示も行われていた。


多くの来場者をあつめたマイクロソフトブース
また、マイクロソフトブースも非常に盛況。「Halo 3」や「Lost Odyssey」などXbox 360専用タイトルを中心に、試遊台を大量に設置し、長い行列ができていた。

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX