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公開日 2008/08/30 10:41
<IFA2008:ビクター(1)>D-ILAプロジェクター詳報 − 日本でも年内導入を予定
IFA2008で華々しいデビューを飾ったビクターD-ILAプロジェクター新製品「DLA-HD750」「DLA-HD350」の詳細を報告しよう。
同社は新しい2モデルを“True Black”プレミアムD-ILAホームプロジェクターとして訴求。両モデルともに明るさスペックを従来のモデルから引き上げ、映像の明部・暗部双方の表現力を高めている。上位モデルのHD750は画質調整機能も充実させている。
ラインナップは上位モデルの「DLA-HD750」と、その技術を踏襲したスタンダードモデルの「DLA-HD350」。既存のDLA-HD100、DLA-HD1の間に位置づけられるモデルとして、2008年末ごろの発売を予定している。日本市場への導入も年内を目途に予定しているが、価格については現在検討中であるとのこと。
DLA-HD100にも搭載された、0.7インチのフルハイビジョンD-ILAデバイスに改良を加え搭載。デバイスの能力を最大限に引き出すため、光の色分解合成ユニットに使用するキーパーツはWire Grid方式をHD100同様に採用する。HD750は30,000対1、HD350は15,000対1と、アイリス機構は非搭載ながら、最高レベルのネイティブコントラストを実現している。
明るさはHD100の600ルーメン、HD1の700ルーメンから向上し、両モデルともに800ルーメンを実現。ランプは200WのUHP 超高圧水銀ランプを採用する。コントラストの向上と合わせて、スムーズで明部・暗部を巧みに描き分けた鮮やかな色表現を可能にしている。
レンズ部にも改良が加えられている。HD100までは本体中央に配置されていたレンズ部がオフセンター配置された。100インチの画面を約3.1m〜約6.2mの間で投写可能なJVCフルオリジナルの「2倍電動ズーム&フォーカスレンズ」を搭載。投写サイズは60インチから200インチまでをカバー。大口径17群16枚のオールガラスレンズを採用し、深みのあるフルHD映像の表現が可能になっている。
レンズシフトは上下80%/左右34%に対応。これまではリモコンによる電動操作はズーム・フォーカスのみ可能だったが、新たにレンズシフトも電動対応となった。電源投入時に自動開閉するオートレンズカバーも新たに搭載された。HD100同様、映像表示モードに「V-ストレッチモード」を設け、市販のアナモフィックレンズの装着にも対応している。
映像処理回路はHD100まで搭載されていたジェナム社製プロセッサー「GF9351」から、Silicon Optix社製のHQV Reon-VXに変更。高精細なI/P変換やノイズ制御によるフルHD映像を実現している。
上位のHD750は、RGBに加えY(イエロー)M(マゼンタ)の各色を個別に調整できるカラーマネージメント機能を搭載。色調整だけでなく、ブライトネスや彩度、ゲインの各項目が個別に調整可能だ。色調整のセッティングは3つまでカスタマイズした設定が保存できる。カスタムガンマ調整も、ガンマカーブグラフを見ながらレベルを手動で調整できる。また調整前後の映像を切り替えながら比較できるメニューも本機に初めて搭載された。映像調整は任意の映像を表示しながら行うことができる。
HDMI端子は2系統を搭載。Ver.1.3対応により、12bitのDeepColor信号やHDMI CECコントロールに対応している。2系統用意されたHDMI端子は端子間の距離もたっぷり取られており、コネクターの太いHDMIケーブルも2本同時に接続することが可能だ。その他の映像入力端子はコンポーネント(RCA)を1系統、S映像×1、コンポジット×1の構成。HD750は制御用のRS-232C、トリガー端子やPC入力も設けられている。HD350はRS-232Cを搭載。
本体カラーはHD750がパール・ブラックフィニッシュの1色、HD350がピアノ・ブラックとグロス・ホワイトの2色で展開される。それぞれバックライト付のリモコンが付属する。
なお、IFA2008会場には本機の特別試写ブースを設け、BDソースを使ったデモンストレーションが公開されている。その画質は豊かな漆黒の表現力は既発売のDLA-HD100の素性を引き継ぎながら、明るさのスペックを向上させたことで、映像の明るい部分と暗い部分それぞれの表現力が増し、パワフル感のある映像に仕上がっていると感じた。本機の画質を国内で視聴できる機会を待ちたい。
(Phile-web編集部・山本)
同社は新しい2モデルを“True Black”プレミアムD-ILAホームプロジェクターとして訴求。両モデルともに明るさスペックを従来のモデルから引き上げ、映像の明部・暗部双方の表現力を高めている。上位モデルのHD750は画質調整機能も充実させている。
ラインナップは上位モデルの「DLA-HD750」と、その技術を踏襲したスタンダードモデルの「DLA-HD350」。既存のDLA-HD100、DLA-HD1の間に位置づけられるモデルとして、2008年末ごろの発売を予定している。日本市場への導入も年内を目途に予定しているが、価格については現在検討中であるとのこと。
DLA-HD100にも搭載された、0.7インチのフルハイビジョンD-ILAデバイスに改良を加え搭載。デバイスの能力を最大限に引き出すため、光の色分解合成ユニットに使用するキーパーツはWire Grid方式をHD100同様に採用する。HD750は30,000対1、HD350は15,000対1と、アイリス機構は非搭載ながら、最高レベルのネイティブコントラストを実現している。
明るさはHD100の600ルーメン、HD1の700ルーメンから向上し、両モデルともに800ルーメンを実現。ランプは200WのUHP 超高圧水銀ランプを採用する。コントラストの向上と合わせて、スムーズで明部・暗部を巧みに描き分けた鮮やかな色表現を可能にしている。
レンズ部にも改良が加えられている。HD100までは本体中央に配置されていたレンズ部がオフセンター配置された。100インチの画面を約3.1m〜約6.2mの間で投写可能なJVCフルオリジナルの「2倍電動ズーム&フォーカスレンズ」を搭載。投写サイズは60インチから200インチまでをカバー。大口径17群16枚のオールガラスレンズを採用し、深みのあるフルHD映像の表現が可能になっている。
レンズシフトは上下80%/左右34%に対応。これまではリモコンによる電動操作はズーム・フォーカスのみ可能だったが、新たにレンズシフトも電動対応となった。電源投入時に自動開閉するオートレンズカバーも新たに搭載された。HD100同様、映像表示モードに「V-ストレッチモード」を設け、市販のアナモフィックレンズの装着にも対応している。
映像処理回路はHD100まで搭載されていたジェナム社製プロセッサー「GF9351」から、Silicon Optix社製のHQV Reon-VXに変更。高精細なI/P変換やノイズ制御によるフルHD映像を実現している。
上位のHD750は、RGBに加えY(イエロー)M(マゼンタ)の各色を個別に調整できるカラーマネージメント機能を搭載。色調整だけでなく、ブライトネスや彩度、ゲインの各項目が個別に調整可能だ。色調整のセッティングは3つまでカスタマイズした設定が保存できる。カスタムガンマ調整も、ガンマカーブグラフを見ながらレベルを手動で調整できる。また調整前後の映像を切り替えながら比較できるメニューも本機に初めて搭載された。映像調整は任意の映像を表示しながら行うことができる。
HDMI端子は2系統を搭載。Ver.1.3対応により、12bitのDeepColor信号やHDMI CECコントロールに対応している。2系統用意されたHDMI端子は端子間の距離もたっぷり取られており、コネクターの太いHDMIケーブルも2本同時に接続することが可能だ。その他の映像入力端子はコンポーネント(RCA)を1系統、S映像×1、コンポジット×1の構成。HD750は制御用のRS-232C、トリガー端子やPC入力も設けられている。HD350はRS-232Cを搭載。
本体カラーはHD750がパール・ブラックフィニッシュの1色、HD350がピアノ・ブラックとグロス・ホワイトの2色で展開される。それぞれバックライト付のリモコンが付属する。
なお、IFA2008会場には本機の特別試写ブースを設け、BDソースを使ったデモンストレーションが公開されている。その画質は豊かな漆黒の表現力は既発売のDLA-HD100の素性を引き継ぎながら、明るさのスペックを向上させたことで、映像の明るい部分と暗い部分それぞれの表現力が増し、パワフル感のある映像に仕上がっていると感じた。本機の画質を国内で視聴できる機会を待ちたい。
(Phile-web編集部・山本)