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公開日 2008/09/05 16:40
<CEDIA2008:ドルビー>世界初の「ドルビーボリューム」搭載AVアンプが登場
ドルビーのブースでは、同社がその効果を強くアピールする新技術「ドルビーボリューム」の紹介に大きなスペースが割かれていた。
ドルビーボリュームは、機器間やチャンネル間、またチャンネルとCMの間などでしばしば発生するボリュームのバラツキを抑える技術。ドルビー研究所が40年以上にわたって蓄積してきた研究成果を応用し、人間の聴覚心理学モデルに基づいて、音量や周波数バランス、時系列上の音成分の配置などを処理エンジンが測定・解析。独自のアルゴリズムで音量を自動調整する。
世界で初めて同技術を採用した製品は、東芝の液晶テレビ“REGZA”「ZH500」「ZV500」シリーズだが、CEDIAでは、新たにAVアンプ2モデルがドルビーボリュームを搭載することが明らかになった。1つはharman/kardonの「AVR7550HD」で、もう1つはARCAMの「FMJ AVR600」。言うまでもなく、AVアンプはあらゆる入力ソースの音声出力を一手に担う。AVアンプに同機能を搭載すれば、すべての入力機器の音量レベルを一定に保つことができるので、利便性は非常に高い。国内で展開される製品にも採用されることを期待したい。
さらに、ドルビーブースではLEDバックライトのエリア駆動技術「HDR」(High Dynamic Range)も紹介。LEDのエリア駆動は、ソニー“BRAVIA”の最新モデルや各社の試作機など、搭載モデルが続々と登場してきており、今後、液晶テレビの画質を高めるトレンドとなることは確実。ドルビーは2007年のCEATECでこの技術を公開しており、各社に採用を呼びかけていたが、今のところドルビーの技術を搭載したという例は聞かない。
ただし、開発コストを抑えつつ高画質を実現したいと考えるメーカーにとって、低コストかつスピーディーに、かつ他社の特許を気にせずにLEDエリア駆動を実現できる同社の提案は魅力的に映るはず。今後の動向に注目したい。
(Phile-web編集部・風間)
ドルビーボリュームは、機器間やチャンネル間、またチャンネルとCMの間などでしばしば発生するボリュームのバラツキを抑える技術。ドルビー研究所が40年以上にわたって蓄積してきた研究成果を応用し、人間の聴覚心理学モデルに基づいて、音量や周波数バランス、時系列上の音成分の配置などを処理エンジンが測定・解析。独自のアルゴリズムで音量を自動調整する。
世界で初めて同技術を採用した製品は、東芝の液晶テレビ“REGZA”「ZH500」「ZV500」シリーズだが、CEDIAでは、新たにAVアンプ2モデルがドルビーボリュームを搭載することが明らかになった。1つはharman/kardonの「AVR7550HD」で、もう1つはARCAMの「FMJ AVR600」。言うまでもなく、AVアンプはあらゆる入力ソースの音声出力を一手に担う。AVアンプに同機能を搭載すれば、すべての入力機器の音量レベルを一定に保つことができるので、利便性は非常に高い。国内で展開される製品にも採用されることを期待したい。
さらに、ドルビーブースではLEDバックライトのエリア駆動技術「HDR」(High Dynamic Range)も紹介。LEDのエリア駆動は、ソニー“BRAVIA”の最新モデルや各社の試作機など、搭載モデルが続々と登場してきており、今後、液晶テレビの画質を高めるトレンドとなることは確実。ドルビーは2007年のCEATECでこの技術を公開しており、各社に採用を呼びかけていたが、今のところドルビーの技術を搭載したという例は聞かない。
ただし、開発コストを抑えつつ高画質を実現したいと考えるメーカーにとって、低コストかつスピーディーに、かつ他社の特許を気にせずにLEDエリア駆動を実現できる同社の提案は魅力的に映るはず。今後の動向に注目したい。
(Phile-web編集部・風間)