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公開日 2008/09/06 12:02
<CEDIA2008:東芝>2つのアプコン技術「SRT」「XDE」を強力アピール
東芝は、液晶テレビ“REGZA"新モデルをCEDIA開幕にあわせて発表した。北米市場で9月から順次発売する。また8月に発表した、SD映像を高精度なHD映像にアプコンする“XDE"技術搭載DVDプレーヤーのアピールも積極的に行っていた。
■「SRT」搭載REGZAを9月から順次発売
REGZAの新モデル上位機には、新たな超解像技術「SRT」(Super Resolution Technology)が搭載されている。IFA2008で発表された、Cell B.E.の開発技術をベースにしたアルゴリズムを採用した超解像技術「RESOLUTION+」と同等の機能だ。
Super Resolution Technologyは、日本語にすれば「超解像技術」となり、欧州の名称よりわかりやすく感じる。現地係員によると、SRT技術を搭載したテレビは「おそらく日本でも発売されるだろう」とのことで、特異なネーミングセンスを持つ同社のこと、日本でどんな名称になるかも興味深い。
「SRT」は、SD映像をただ単にHDにアプコンするだけでなく、映像のシャープネスや輝度、色なども調整し、ネイティブのHD映像に近い画質を実現するという技術だ。ブースでは、SRTのオン/オフを比較するデモも行われていたが、一目で違いが分かるほどその効果は高い。
SRTを搭載するのは「XV545」シリーズと「RV535」シリーズ。両シリーズはともに42/46/52V型をラインナップする。また両シリーズには、日本における「おまかせドンピシャ高画質」機能に相当する「AutoView」機能も搭載されている。
最上位のXV545シリーズは「Cinema Series」という位置づけで、120Hz表示に対応。また、14ビットの映像処理回路も内蔵している。HDMI-CEC機能「REGZA LINK」にも対応している。
XV535シリーズの販売価格は42V型が約1,800ドル、46V型が約2,300ドル、52V型が約2,800ドル。RV535シリーズはXV535シリーズから400〜500ドルほど低く価格が設定されている。
■「XDE」搭載DVDプレーヤー
8月に発売した、XDE回路を搭載したDVDプレーヤー「XD-E500」(関連ニュース)も展示。価格は149.99ドル。XDE回路は、480i/pを1080pにアップコンバートする処理に加え、「シャープ」、「カラー」、「コントラスト」という3つのモードを選択することが可能。これにより、DVDをより鮮明な映像で視聴できる。モードはオン/オフが選択できるだけで、個別の細かな調整はできない。
「シャープ」モードは画像全体を解析し、必要な部分のエッジ強調のみを正確に行う。また「カラー」モードはより自然な色合いを実現し、特に青と緑の再現性を高める。「コントラスト」モードは暗めのシーンでつぶれがちな情報をくっきりと見せることができる。
ブースではSRTと同様、XDEについても通常のアプコン映像との比較デモを行い、その性能の高さをアピール。通常のアプコンよりも解像感は非常に高いのだが、細かなテクスチャーの部分でも不自然なノイズは発生せず、画像解析結果に応じて、シャープネスを適応的にかけているという効果が実感できた。これまでのアプコン映像を凌駕するポテンシャルを感じた。ただし、デモソースやテレビの映像モードなどの関係もあるかもしれないが、BDの映像品位と同等とはさすがに言い難い。大量のDVDライブラリーを所有しているユーザーは多いはずで、その資産をHDTVで有効活用するのに最適な製品と言えるだろう。
(Phile-web編集部・風間)
■「SRT」搭載REGZAを9月から順次発売
REGZAの新モデル上位機には、新たな超解像技術「SRT」(Super Resolution Technology)が搭載されている。IFA2008で発表された、Cell B.E.の開発技術をベースにしたアルゴリズムを採用した超解像技術「RESOLUTION+」と同等の機能だ。
Super Resolution Technologyは、日本語にすれば「超解像技術」となり、欧州の名称よりわかりやすく感じる。現地係員によると、SRT技術を搭載したテレビは「おそらく日本でも発売されるだろう」とのことで、特異なネーミングセンスを持つ同社のこと、日本でどんな名称になるかも興味深い。
「SRT」は、SD映像をただ単にHDにアプコンするだけでなく、映像のシャープネスや輝度、色なども調整し、ネイティブのHD映像に近い画質を実現するという技術だ。ブースでは、SRTのオン/オフを比較するデモも行われていたが、一目で違いが分かるほどその効果は高い。
SRTを搭載するのは「XV545」シリーズと「RV535」シリーズ。両シリーズはともに42/46/52V型をラインナップする。また両シリーズには、日本における「おまかせドンピシャ高画質」機能に相当する「AutoView」機能も搭載されている。
最上位のXV545シリーズは「Cinema Series」という位置づけで、120Hz表示に対応。また、14ビットの映像処理回路も内蔵している。HDMI-CEC機能「REGZA LINK」にも対応している。
XV535シリーズの販売価格は42V型が約1,800ドル、46V型が約2,300ドル、52V型が約2,800ドル。RV535シリーズはXV535シリーズから400〜500ドルほど低く価格が設定されている。
■「XDE」搭載DVDプレーヤー
8月に発売した、XDE回路を搭載したDVDプレーヤー「XD-E500」(関連ニュース)も展示。価格は149.99ドル。XDE回路は、480i/pを1080pにアップコンバートする処理に加え、「シャープ」、「カラー」、「コントラスト」という3つのモードを選択することが可能。これにより、DVDをより鮮明な映像で視聴できる。モードはオン/オフが選択できるだけで、個別の細かな調整はできない。
「シャープ」モードは画像全体を解析し、必要な部分のエッジ強調のみを正確に行う。また「カラー」モードはより自然な色合いを実現し、特に青と緑の再現性を高める。「コントラスト」モードは暗めのシーンでつぶれがちな情報をくっきりと見せることができる。
ブースではSRTと同様、XDEについても通常のアプコン映像との比較デモを行い、その性能の高さをアピール。通常のアプコンよりも解像感は非常に高いのだが、細かなテクスチャーの部分でも不自然なノイズは発生せず、画像解析結果に応じて、シャープネスを適応的にかけているという効果が実感できた。これまでのアプコン映像を凌駕するポテンシャルを感じた。ただし、デモソースやテレビの映像モードなどの関係もあるかもしれないが、BDの映像品位と同等とはさすがに言い難い。大量のDVDライブラリーを所有しているユーザーは多いはずで、その資産をHDTVで有効活用するのに最適な製品と言えるだろう。
(Phile-web編集部・風間)