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公開日 2009/03/16 18:08
東芝と京大など、補助スピーカーを用いたタイムドメインシステムを開発
逆位相で原音以外を打ち消す
(株)東芝は、京都大学大学院工学研究科と京大のベンチャー企業である(有)アクティモと共同で、補助スピーカーを用いた原音忠実再生技術を開発したと発表した。
今回開発された技術では、高音質化技術で一般的な周波数領域の改善を図るものとは異なり、時間領域(タイムドメイン)の改善に着目している。振幅が無限大で時間幅は無限小の信号を「インパルス」と呼ぶ。スピーカーでこの信号を再現しようとすると、筐体部分・支持部分の剛性不足などの理由により、波形が乱れる。
ECLIPSEのTDシリーズなどは、筐体や支持を工夫することで、このインパルス応答の再現を高める試みを行っているが、今回開発した技術は、小型・薄型AV機器に使用される薄肉ABSを想定。全体の約4割以上の原音以外の音が発生していることから、原音以外の音を補助スピーカから発生させる逆位相の音により打ち消し、原音以外の音を90%以上低減させることができるという。
さらに、本技術を使うことにより、周波数帯域のフラット化についても、従来のイコライザー等による周波数領域の改善と比べ、同等以上の効果が実現できることを確認した、としている。
同社では今後、製品への搭載に向け、課題解決を中心とした研究開発に取り組む、としている。
今回開発された技術では、高音質化技術で一般的な周波数領域の改善を図るものとは異なり、時間領域(タイムドメイン)の改善に着目している。振幅が無限大で時間幅は無限小の信号を「インパルス」と呼ぶ。スピーカーでこの信号を再現しようとすると、筐体部分・支持部分の剛性不足などの理由により、波形が乱れる。
ECLIPSEのTDシリーズなどは、筐体や支持を工夫することで、このインパルス応答の再現を高める試みを行っているが、今回開発した技術は、小型・薄型AV機器に使用される薄肉ABSを想定。全体の約4割以上の原音以外の音が発生していることから、原音以外の音を補助スピーカから発生させる逆位相の音により打ち消し、原音以外の音を90%以上低減させることができるという。
さらに、本技術を使うことにより、周波数帯域のフラット化についても、従来のイコライザー等による周波数領域の改善と比べ、同等以上の効果が実現できることを確認した、としている。
同社では今後、製品への搭載に向け、課題解決を中心とした研究開発に取り組む、としている。