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公開日 2009/03/25 19:08

パナソニック、AVCHDのフルHD録画可能なデジタル一眼「DMC-GH1K」を発売

フルタイムオートフォーカスも搭載
Phile-web編集部
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パナソニック(株)デジタルAVCマーケティング本部は、フルHD動画の撮影も可能なマイクロフォーサーズ規格準拠のデジタル一眼カメラ“LUMIX”「DMC-GH1K」を4月24日より発売する。レンズ「LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-F5.8 ASPH./MEGA O.I.S.」が付属し、価格は¥OPEN(予想実売価格15万円前後)。カラーはコンフォートブラック/コンフォートレッド/コンフォートゴールドが用意されている。

DMC-GH1K

3色のカラーバリエーションを用意する

また、交換用レンズとして下記が用意される。

交換用レンズを3種類用意

広角ズームレンズ(広角14mm〜28mm)
■H-F007014 ¥124,950(税込)4月24日発売な
光学式手ブレ補正搭載10倍ズームレンズ
■H-FS014045 ¥36,750(税込)4月24日発売
光学式手ブレ補正搭載 小型標準ズームレンズ
■H-VS014140 ¥106,050(税込)5月15日発売

本機は昨秋発表された「DMC-G1」の基本性能を引き継ぎながらAVCHDによるフルHD対応の動画撮影機能を加えたモデル。先日のPMAに登場した本機だが(関連ニュース)、ついに正式リリースとなった。G1の特徴のひとつであったコンパクトさも受け継いでおり、機能を追加したにもかかわらずボディは124W×89.6H×45.2Dmm/約385g(G1は124W×83.6H×45.2Dmm/約385g)とほぼそのままのサイズを維持している。

撮像素子として、新開発の4/3型 総画素数1,398万画素 Live MOSセンサーを搭載し、有効画素数は1,210万画素。画像処理エンジンは2つのCPUから構成される「ヴィーナスエンジンHD」を採用し、AVCHDに対応した信号処理回路で長時間のHD撮影を実現している。

■AVCHD動画撮影を実現/動画撮影中もオートフォーカス使用が可能

ここからは本機の最大の特徴である動画撮影機能を順に見ていこう。

動画モードに切り換えるには、本体背面に設けられた「動画ボタン」を押すだけ。デジタル一眼カメラとしては世界で初めてAVCHD動画の撮影に対応し、1,920×1,080/60iまたは1,280×720/60pの撮影が可能。同じくAVCHDに対応した同社のVIERAやDIGAとの連携を訴求している。なお動画撮影フォーマットはAVCHD/MotionJPEG(最大720p/30fpsまで)のいずれかを選ぶことができる。

背面には動画ボタンを用意し簡単に動画撮影を開始できる

動画フォーマットはAVCHDとMotionJPEGを選べる

また、自動でフォーカスが合う「フルタイムオートフォーカス」を実現したのも大きな特徴だ。軽量フォーカスレンズを採用し、滑らかなフォーカシングを実現。ダイレクト駆動のリニアモーターを採用することで駆動音を抑えているという。

動画撮影時にも「おまかせiA」「クリエイティブ動画」などのモードを使うことが可能。「おまかせiA」では「顔」「風景」「マクロ」「ローライト」「通常」のシーンから最適なモードを自動選択してくれる。さらに、画面全体の中から暗い部分だけを明るく自動補正する「暗部補正」機能を動画撮影機能に搭載。カメラまかせできれいな動画を撮ることが可能だ。

動画撮影中の「おまかせiA」使用も可能

会場にはライカレンズ用マウントアダプターなどが参考出展されていた

もちろん、「クリエイティブ動画」で細かなマニュアル操作も可能。絞り優先・AE・シャッター優先などを選択することができ、多彩なボケ味などを楽しめる。

音声はドルビーデジタルステレオクリエーター方式を採用。内蔵マイクでドルビーデジタルフォーマットの音声が録音される。別売りの外部マイク「DMW-MS1」も使用可能だ。

ドルビーデジタルステレオクリエーター方式を採用した内蔵マイク


■「GH1Kはデジタル一眼の新時代を切り開くモデル」(西口氏)

デジタルAVCマーケティング本部 本部長 西口史郎氏

パナソニックは本日パナソニック有明センターで発表会を開催。デジタルAVCマーケティング本部 本部長 西口史郎氏が登壇した。

未曾有の経済不況が声高に叫ばれるなか、実は国内A&V市場は好調だという。なかでもデジタル一眼カメラはここ数年確実な成長を遂げており、同社はここを今後更に拡大する注目市場と位置付けているとのこと。

デジカメ市場の成長を指摘

昨秋のDMC-G1がデジタル一眼に新しい市場を切り開いたことをアピールした

「いまやデジタルカメラは必需品。弊社調べによると、コンパクトデジカメユーザーの実に9割が“もっと綺麗な写真を撮りたい、良いカメラを買いたい”と考えていることが分かった。こういったユーザーが二の足を踏んでいるのは、デジタル一眼が“大きい・重い・難しい”ものだという問題があるからだろう。これを解決したのが昨年の『G1』。女性を取り込み、手軽なイメージで新市場を生み出した」。

さらに西口氏は、コンパクトデジカメユーザーの約4割が「動画撮影に興味がある」と答えており、ムービーデジカメの売れ行きも好調なことをアピール。SDカードを媒体にデジカメ、ビデオカメラ、ビエラ、ディーガなどをつないだ輪のような使用スタイルを挙げ「撮影後の楽しみ方から保存方法まで提案したい」と意気込みをみせた。

カメラ・テレビ・レコーダーを連動させた使用スタイルを訴求する

DMC-GH1KはHDMI mini端子経由で「ビエラリンク」に対応する

同社は、ムービーデジカメは「日常の記録用途」、HDムービーカメラは「入学式・卒業式などイベント撮り」、そしてムービー一眼は「日常〜イベントなどで、アーティスティックな写真を撮るため」と棲み分けているという。

パナソニックが考えるHD動画撮影デバイスの棲み分け

「フルタイムオートフォーカスなどを搭載した『GH1K』は、ムービー一眼の概念を変える製品。より自由な表現を引き出す一眼だと考えている。新時代を切り開くモデルだ」(西口氏)。

女流一眼隊のみなさん

■宣伝キャラクターは引き続き「女流一眼隊」。新キャッチフレーズは「ムービーあそばせ」

宣伝キャラクターには、引き続き女優の樋口可南子さんを始めとした「女流一眼隊」を起用する。GH1Kの印象について訊ねられた樋口さんは「静止画/動画の切り換えが簡単で使いやすいですね。コンパクトで手に馴染む感じ」とコメント。「元気に動き回る“ブイヨン”という犬を飼っているので、その子の姿をGH1Kの動画で撮りたいですね」と語った。

樋口可南子さん


これに反応した西口本部長も「私も『ラッキー』という名前の犬を飼っているので、ラッキーがボール遊びをしているところを撮りたいと思っています」と満面の笑みを浮かべていた。

沖縄でロケが行われたという新CMは現在鋭意制作中とのこと。樋口さんによれば「前回は着物で凛とした感じでしたが、新CMは南国のカジュアルなイメージ」だという。完成が楽しみだ。

現在制作中のCMのメイキング。ロケは沖縄で行われ、リゾートの雰囲気を醸し出している

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製品スペックを見る
  • ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
  • ブランドPANASONIC
  • 型番DMC-GH1K
  • 発売日2009年4月25日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格15万円前後)
【SPEC】●カメラ有効画素数:1210万画素 ●レンズマウント:マイクロフォーサーズマウント ●撮像素子:4/3型Live MOSセンサー 総画素数1398万画素ー ●記録メディア:SDHCメモリーカード/SDメモリーカード ●外形寸法:124W×89.6H×45.2Dmm(突起部を除く) ●質量:約385g(本体)
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