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公開日 2009/05/26 17:51
ヤフー、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」向けの新サービス“動画チャンネル”をスタート
“AQUOS DS6シリーズ”が対応
ヤフー(株)は、AQUOSのフルHDモデル向けインターネットサービス「Yahoo! JAPAN for AQUOS」に、新サービス“動画チャンネル”を追加すると発表。本日サービスの詳細に関する記者説明会を開催した。
「Yahoo! JAPAN for AQUOS」は、ヤフーとシャープ(株)が2008年5月にパートナーシップを組みスタートさせた、シャープの液晶テレビ“AQUOSシリーズ”向けにカスタマイズされたテレビ向けネットポータルサービス。フルHD表示に対応したニュース/映画情報/地図/絵本/旅情報などのコンテンツが無料でAQUOSユーザー向けに提供されており、2009年5月までに15種類の専用サービスを提供してきた。
5月27日から提供を開始する“動画チャンネル”では、Yahoo! JAPANのオフィシャルパートナーが制作し、テレビ向けに最適化された「オフィシャルチャンネル Powered by Yahoo!動画」の動画コンテンツを中心に、お笑いや音楽、アニメなど多彩なジャンルの動画コンテンツが3,000本以上ラインナップされる。動画の視聴は無料で楽しむことができ、会員登録も不要。動画コンテンツは随時追加・更新を予定している。
なお、サービスイン当初はシャープの液晶テレビ“AQUOS”DS6シリーズが本サービスへの対応を予定している(AQUOS DS6シリーズの詳細)。「DS6」シリーズの全国発売日は6月10日とアナウンスされており、今回は“動画チャンネル”が先行してリリースされるかたちとなるが、「地域によっては発表した発売日より早くDS6シリーズをご購入いただけるところもあるはずなので、いち早くご購入された方々は“動画チャンネル”もすぐに楽しんでいただけるだろう」(シャープ説明員)とのこと。AQUOSの“動画チャンネル”対応機種については順次ラインナップの拡充が予定されているという。
今回配信される動画の表示解像度などについてはオープンにされなかったが、Yahoo!の説明員は「コンテンツごとに高画質化を図っており、今後も高品位な映像を楽しんでいただけるものを増やしていきたい」と述べた。
サービスのコンセプトは、テレビの「受動性」とインターネットの「能動性」を効果的に融合させ、ユーザーにとって最も楽しみやすい新たなサービスを実現する、というもの。特に簡便な操作性の実現に注力したという。“動画チャンネル”のメニューを選択すると動画再生が自動でスタートし、全画面表示機能や、動画を視聴しながら他の動画を検索できるインターフェースも用意する。画面の片側で動画を再生しつつ、もう片側に他の動画リストを一覧表示したり、付随するテキスト情報を表示する「並列表示」にも対応する。
“動画チャンネル”選択時のデフォルトは「おすすめ」に設定されており、全動画からピックアップリストを用意し、週替わりでコンテンツを更新しながら表示する。「カテゴリ」ではニュース/スポーツ/テレビ・ラジオ/映画/ドラマ/アニメ/お笑い/音楽/ビジネス/趣味と教養/教育/政治と行政の12カテゴリから動画を探すことができる。「チャンネル」では動画提供事業者別に新着表示でリストアップする。また「新着」では全動画を対象に配信開始日ごとの新着順で並べられるほか、配信動画を人気順にリストアップして紹介する「人気」もメニューとして用意されている。
再生中の動画に関連した情報は、先述の「並列表示」により、動画と同時に右フレームに表示が可能。Yahoo! JAPANのテレビ向けサービスとの直接リンクや、携帯電話で2次元バーコード(QRコード)を読み込んで、動画に関連したモバイル版オフィシャルサイトを閲覧することなども可能になる。ヤフーでは「将来的には企業情報や広告、コンテンツ販売のビジネスとの連携も探りたい」としている。なお、スタート当初は“動画チャンネル”の視聴は常に1画面単体での全画面表示となり、2画面同時表示機能には対応していないが、ヤフーでは「今後PC向けサービスで好評のサービスについても、テレビデバイスに合った見せ方、UIを検討しつつ実現していきたい。例えばテレビCMに多く取り入れられてきた“続きはWEBで”といったサービスの受け皿としての機能も、ユーザーにPCを立ち上げなくてもテレビ1台でスムーズにご利用いただけるような環境も提供したい」と説明している。
本日の説明会にはヤフー(株)よりサービス担当者も出席し、コンセプトや詳しい内容に関する紹介を行った。R&D統括本部プラットフォーム開発本部 EW開発部部長の坂東浩之氏は“動画チャンネル”のコンセプトについて言及し、「今回のサービスは、あらゆる機器からのインターネット利用を促進する当社の“Yahoo! Everywhere構想”に基づいて立案・開発されたものだ。これまでテレビは放送を楽しむものであり、インターネットとの融合は情報サービスを中心とした範囲に留まっていた。だが、やはりテレビとはやはり動く映像を楽しめることが醍醐味。現在ではIP動画対応のテレビのスペックが高まり、ブロードバンド環境も整ってきたことから、今回シャープ様と一緒にヤフー初のテレビ向け動画サービスを実現することができた」と語った。
“動画チャンネル”の詳細を説明した、ヤフー(株)R&D統括本部フロントエンド開発本部 EW開発部ディレクション4リーダー プロデューサーの菅泉尚史氏は、新サービスについて「今回のサービスはネット動画を楽しむためのものだが、そこに“テレビらしい使いやすさ”と、他の情報サービスや携帯サービスともボタンひとつでつながっていく“斬新な使い心地”を実現することが大事なテーマだった」とコメント。インターフェースとなるテレビのリモコンを軸にした、わかりやすく快適な操作感と、個人だけでなく、家族や友人どうしでも楽しめるコンテンツを揃えていくことがコンセプトの基本であることを説明した。
同社の“Yahoo! Everywhere構想”における、“動画チャンネル”のビジネス戦略について菅泉氏は「CGMとの関係性、有料/無料、広告の有無など、ネット動画を軸に生まれてくる新たなビジネスモデルについては様々な論点による検討を重ねているが、まずは多くの方々に長く使っていただけるサービスを確立していくことが大事」と説明を加えた。
シャープ(株)からは研究開発本部チーフの松本融氏が出席し、“AQUOS DS6“シリーズに採用された独自のプラットフォーム「Exシステム2.0」の特徴を説明した。DS6シリーズについては「業界トップクラスの省エネ性能とともに、高画質・高機能も実現した当社のベストテレビとして期待するモデル」と紹介。多彩な動画コンテンツが楽しめるインターネット機能を実現するため、2006年夏モデルから搭載してきたプラットフォーム「Exシステム」を今回進化させ、動画サービスへの対応を実現した。「世界的にテレビ向けの動画サービスはまだこれからの段階だが、そのポテンシャルは非常に大きいとみている。まずはユーザーに新しいライフスタイルを提案し、かたちにしていくことが大事と考え、家電のネット機能を簡単に使いこなせるインターフェースを実現することを今回の開発におけるメインテーマとした」と語る松本氏。ヤフーとの連携については「今回の開発を進めていくにあたって、ヤフー様からはネット向けサービスの開発で得られたノウハウを提供いただくとともに、当社からは家電テレビの開発で得た経験を携え、互いに切磋琢磨しながらExシステム上でベストなサービスを具現化できた」と語り、自信をあらわにした。今後の目標については「PCや携帯電話などにもつながりながら、テレビもネット端末のひとつとして可能性を広げていきたい」と意気込みを語った。
以下に本日の記者発表会で開催された質疑応答の模様を紹介する。
<記者説明会 質疑応答>
Q:“動画チャンネル”で用意されるコンテンツは、「Yahoo!動画」内すべての無料動画が提供されるのか。
A:“動画チャンネル”では「オフィシャルチャンネル Powered by Yahoo!動画」のコンテンツのみを提供する。(ヤフー)
Q:サービスイン当初のコンテンツは無料動画のみとのことだが、将来的には有料サービスの導入もあるのか。
A:検討しているが、具体的な時期は決まっていない。(ヤフー)
Q:“動画チャンネル”を今後ビジネスとしてどうかたちにしていくのか。
A:まだ具体的にビジネスモデルを公表できる段階にないが、様々なモデルは検討している。まずはサービスの魅力を多くのユーザーに使っていただき、喜んでいただけることが先と考えている。(ヤフー)
Q:台数ベースでの視聴率はどれくらいを見込んでいる。
A:ユニークデバイスで100万台を早期にクリアすることが目標だ。(ヤフー)
Q:テレビ向け動画配信はシャープ“AQUOS”とのカスタマイズモデル以外にも供給していくのか。
A:いま技術的に検討している段階。なるべくわかりやすいかたちでお客様に提供できるようにして行きたい。GyaOとのパートナーシップについても、具体的なかたちをなるべく早くお見せできるよう努めたい。(ヤフー)
Q:Exシステムをベースにしたサービスを今後ヤフー以外のパートナーにも供給していくのか。
A:既に幾つかのパートナーの方々ともビジネスをスタートさせている。(シャープ)
Q:スタート当初は何社が動画コンテンツを提供するのか。
A:オフィシャルに約130のパートナーと契約を結んでいる。スタート当初は数社からテレビ向けのコンテンツをご提供いただく予定だ。
「Yahoo! JAPAN for AQUOS」は、ヤフーとシャープ(株)が2008年5月にパートナーシップを組みスタートさせた、シャープの液晶テレビ“AQUOSシリーズ”向けにカスタマイズされたテレビ向けネットポータルサービス。フルHD表示に対応したニュース/映画情報/地図/絵本/旅情報などのコンテンツが無料でAQUOSユーザー向けに提供されており、2009年5月までに15種類の専用サービスを提供してきた。
5月27日から提供を開始する“動画チャンネル”では、Yahoo! JAPANのオフィシャルパートナーが制作し、テレビ向けに最適化された「オフィシャルチャンネル Powered by Yahoo!動画」の動画コンテンツを中心に、お笑いや音楽、アニメなど多彩なジャンルの動画コンテンツが3,000本以上ラインナップされる。動画の視聴は無料で楽しむことができ、会員登録も不要。動画コンテンツは随時追加・更新を予定している。
なお、サービスイン当初はシャープの液晶テレビ“AQUOS”DS6シリーズが本サービスへの対応を予定している(AQUOS DS6シリーズの詳細)。「DS6」シリーズの全国発売日は6月10日とアナウンスされており、今回は“動画チャンネル”が先行してリリースされるかたちとなるが、「地域によっては発表した発売日より早くDS6シリーズをご購入いただけるところもあるはずなので、いち早くご購入された方々は“動画チャンネル”もすぐに楽しんでいただけるだろう」(シャープ説明員)とのこと。AQUOSの“動画チャンネル”対応機種については順次ラインナップの拡充が予定されているという。
今回配信される動画の表示解像度などについてはオープンにされなかったが、Yahoo!の説明員は「コンテンツごとに高画質化を図っており、今後も高品位な映像を楽しんでいただけるものを増やしていきたい」と述べた。
サービスのコンセプトは、テレビの「受動性」とインターネットの「能動性」を効果的に融合させ、ユーザーにとって最も楽しみやすい新たなサービスを実現する、というもの。特に簡便な操作性の実現に注力したという。“動画チャンネル”のメニューを選択すると動画再生が自動でスタートし、全画面表示機能や、動画を視聴しながら他の動画を検索できるインターフェースも用意する。画面の片側で動画を再生しつつ、もう片側に他の動画リストを一覧表示したり、付随するテキスト情報を表示する「並列表示」にも対応する。
“動画チャンネル”選択時のデフォルトは「おすすめ」に設定されており、全動画からピックアップリストを用意し、週替わりでコンテンツを更新しながら表示する。「カテゴリ」ではニュース/スポーツ/テレビ・ラジオ/映画/ドラマ/アニメ/お笑い/音楽/ビジネス/趣味と教養/教育/政治と行政の12カテゴリから動画を探すことができる。「チャンネル」では動画提供事業者別に新着表示でリストアップする。また「新着」では全動画を対象に配信開始日ごとの新着順で並べられるほか、配信動画を人気順にリストアップして紹介する「人気」もメニューとして用意されている。
再生中の動画に関連した情報は、先述の「並列表示」により、動画と同時に右フレームに表示が可能。Yahoo! JAPANのテレビ向けサービスとの直接リンクや、携帯電話で2次元バーコード(QRコード)を読み込んで、動画に関連したモバイル版オフィシャルサイトを閲覧することなども可能になる。ヤフーでは「将来的には企業情報や広告、コンテンツ販売のビジネスとの連携も探りたい」としている。なお、スタート当初は“動画チャンネル”の視聴は常に1画面単体での全画面表示となり、2画面同時表示機能には対応していないが、ヤフーでは「今後PC向けサービスで好評のサービスについても、テレビデバイスに合った見せ方、UIを検討しつつ実現していきたい。例えばテレビCMに多く取り入れられてきた“続きはWEBで”といったサービスの受け皿としての機能も、ユーザーにPCを立ち上げなくてもテレビ1台でスムーズにご利用いただけるような環境も提供したい」と説明している。
本日の説明会にはヤフー(株)よりサービス担当者も出席し、コンセプトや詳しい内容に関する紹介を行った。R&D統括本部プラットフォーム開発本部 EW開発部部長の坂東浩之氏は“動画チャンネル”のコンセプトについて言及し、「今回のサービスは、あらゆる機器からのインターネット利用を促進する当社の“Yahoo! Everywhere構想”に基づいて立案・開発されたものだ。これまでテレビは放送を楽しむものであり、インターネットとの融合は情報サービスを中心とした範囲に留まっていた。だが、やはりテレビとはやはり動く映像を楽しめることが醍醐味。現在ではIP動画対応のテレビのスペックが高まり、ブロードバンド環境も整ってきたことから、今回シャープ様と一緒にヤフー初のテレビ向け動画サービスを実現することができた」と語った。
“動画チャンネル”の詳細を説明した、ヤフー(株)R&D統括本部フロントエンド開発本部 EW開発部ディレクション4リーダー プロデューサーの菅泉尚史氏は、新サービスについて「今回のサービスはネット動画を楽しむためのものだが、そこに“テレビらしい使いやすさ”と、他の情報サービスや携帯サービスともボタンひとつでつながっていく“斬新な使い心地”を実現することが大事なテーマだった」とコメント。インターフェースとなるテレビのリモコンを軸にした、わかりやすく快適な操作感と、個人だけでなく、家族や友人どうしでも楽しめるコンテンツを揃えていくことがコンセプトの基本であることを説明した。
シャープ(株)からは研究開発本部チーフの松本融氏が出席し、“AQUOS DS6“シリーズに採用された独自のプラットフォーム「Exシステム2.0」の特徴を説明した。DS6シリーズについては「業界トップクラスの省エネ性能とともに、高画質・高機能も実現した当社のベストテレビとして期待するモデル」と紹介。多彩な動画コンテンツが楽しめるインターネット機能を実現するため、2006年夏モデルから搭載してきたプラットフォーム「Exシステム」を今回進化させ、動画サービスへの対応を実現した。「世界的にテレビ向けの動画サービスはまだこれからの段階だが、そのポテンシャルは非常に大きいとみている。まずはユーザーに新しいライフスタイルを提案し、かたちにしていくことが大事と考え、家電のネット機能を簡単に使いこなせるインターフェースを実現することを今回の開発におけるメインテーマとした」と語る松本氏。ヤフーとの連携については「今回の開発を進めていくにあたって、ヤフー様からはネット向けサービスの開発で得られたノウハウを提供いただくとともに、当社からは家電テレビの開発で得た経験を携え、互いに切磋琢磨しながらExシステム上でベストなサービスを具現化できた」と語り、自信をあらわにした。今後の目標については「PCや携帯電話などにもつながりながら、テレビもネット端末のひとつとして可能性を広げていきたい」と意気込みを語った。
<記者説明会 質疑応答>
Q:“動画チャンネル”で用意されるコンテンツは、「Yahoo!動画」内すべての無料動画が提供されるのか。
A:“動画チャンネル”では「オフィシャルチャンネル Powered by Yahoo!動画」のコンテンツのみを提供する。(ヤフー)
Q:サービスイン当初のコンテンツは無料動画のみとのことだが、将来的には有料サービスの導入もあるのか。
A:検討しているが、具体的な時期は決まっていない。(ヤフー)
Q:“動画チャンネル”を今後ビジネスとしてどうかたちにしていくのか。
A:まだ具体的にビジネスモデルを公表できる段階にないが、様々なモデルは検討している。まずはサービスの魅力を多くのユーザーに使っていただき、喜んでいただけることが先と考えている。(ヤフー)
Q:台数ベースでの視聴率はどれくらいを見込んでいる。
A:ユニークデバイスで100万台を早期にクリアすることが目標だ。(ヤフー)
Q:テレビ向け動画配信はシャープ“AQUOS”とのカスタマイズモデル以外にも供給していくのか。
A:いま技術的に検討している段階。なるべくわかりやすいかたちでお客様に提供できるようにして行きたい。GyaOとのパートナーシップについても、具体的なかたちをなるべく早くお見せできるよう努めたい。(ヤフー)
Q:Exシステムをベースにしたサービスを今後ヤフー以外のパートナーにも供給していくのか。
A:既に幾つかのパートナーの方々ともビジネスをスタートさせている。(シャープ)
Q:スタート当初は何社が動画コンテンツを提供するのか。
A:オフィシャルに約130のパートナーと契約を結んでいる。スタート当初は数社からテレビ向けのコンテンツをご提供いただく予定だ。