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公開日 2009/08/25 15:10
ロヴィ、テレビ向けの統合UI「TotalGuide」をデモ − 新生マクロヴィジョンの戦略をアピール
「日本をインキュベーターに」
マクロヴィジョン(株)は、本日記者向けの説明会を開催し、同社が力を入れる日本での事業戦略や新たな統合ユーザーインターフェースソリューション「TotalGuide」の概要などを紹介した。
マクロヴィジョン(株)は、米Rovi Corporation(旧Macrovision)の日本法人。米国本社が社名変更(関連ニュース)したことに伴い、日本法人の社名も近々ロヴィに変える予定だという。
マクロヴィジョンと聞いてアナログコピーガード技術を連想する方は多いだろうが、同社社長の西村明高氏は「デジタル家電の多くがネットに接続するようになあり、また家電機器同士がDLNAなどで互いにつながるようになった。このような変化に対応すべく、Roviは近年M&Aを加速させており、Gガイドを提供するジェムスターやMuseなど多くの会社を買収した。現在では年間約430億円程度の売上げがあり、従業員は全世界で1,300名を超える」と同社の現状を紹介。同社VPオブセールスの出口雄一郎氏も「Macrovisionは、デジタルホームエンターテインメントの会社、Roviとして生まれ変わった」と、その戦略の変化を強調した。
西村社長は、「Roviのターゲットデバイスはテレビ。メーカー各社に対するサービスは大きく分けて5つで、Gガイド、DLNAなど機器間の接続機能、オンラインサービス、LASSOによるメディア認識機能、コンテンツを守るセキュリティ技術を持っている」と同社のサービスについて説明。特に日本市場については、「最新技術が最も普及しており、消費者の先端技術に対するリテラシーも高い。その上、世界市場で活躍するトップ家電メーカーが集結しているころから、非常に重視している」(西村社長)。米本社CEOのFred Amoroso氏からも「日本がインキュベーターになってくれ」と言われているのだという。
すでにおなじみのGガイドについては、DIGAの新機種に採用された新機能「1ヶ月番組表」や「特集番組」機能について説明。西村社長は「Gガイドは進化を続け、変化を続けている。新機能についても今後はWOWOWだけでなく、他の放送局にも利用を働きかける」と話した。
また同社のメディア認識機能「LASSO」についても説明。LASSOは、機器にCDなどのディスクを入れると、TOCデータや音声波形などから楽曲を割り出し、同社が所有する楽曲のデータを提供するというもの。同様のサービスではGracenoteがよく使われているが、野口社長はLASSOの利点について「データをプロが入力しているので、データの重複や誤りがない。またメタデータの深度も異なる。LASSOでは楽曲の曲調、アーティストの出生地、セッションアーティスト、影響を受けたアーティスト、似ているアーティストなどのデータも入力しているので、様々な方法で検索が可能になる」と、そのメリットをアピール。なお本日、ケンウッドのAV一対型HDDカーナビ「HDV-909DT」とKenwood Music Editorが、組み込み型のLASSOを採用したことも発表された。
RoviはDLNAスタック“Connected Platform”のライセンス業務も行っている。昨日、オンキヨーからWindows 7認証を取得した世界初のAVアンプ「TX-NA5007」「TX-NA1007」が発表されたが、オンキヨー製AVアンプのDLNA機能にもこの“Connected Platform”が採用されているのだという。
これらの同社が持つデータ資産やテクノロジーをフル活用した統合ソリューションが「TotalGuide」。はじめは北米と欧州で展開する予定で、現在メーカーや放送局などと協議を行っているという。搭載機器の具体的な発売時期については2010年中頃に明らかになる。国内でも展開を予定しているが、西村社長は「日本ではEPGのデータは放送局が保有しているため、丁寧に協議をしていく必要がある。一方でメーカーは一つのプラットフォームで世界に売っていきたいという考えを持っている」と状況を説明する。
「TotalGuide」はテレビ向けのソリューションで、放送だけでなくVODサービスやDLNAで接続した機器内の映像/音声データ、さらにSNSなどを統合的に操作可能なユーザーインターフェースを実現できる。特に便利なのが、あるコンテンツを検索すると、テレビの放送予定だけでなく、VODの価格なども同時に表示する機能。通常のテレビでは、放送とアクトビラのインターフェースがまったく別のものなので、検索する際は両方で探さなければならないが、「TotalGuide」ではこれらを一元管理することで一つの画面とインターフェースで情報を管理することが可能となっている。
さらに「TotalGuide」では、各コンテンツの詳細画面からは静止画や内容を紹介したテキスト、出演者のバイオグラフィー、スタッフのデータなどRoviの持つメタデータを閲覧することも可能。Rovi Corporationのプロダクトマネージメント&マーケティング担当エグゼクティブ バイスプレジデントのCorey Ferengul氏は、「ユーザーはエンターテイメントについてより深い情報を求めている。わざわざPCで調べなくても、テレビで調べられる環境を提供したい」と、その利便性を強調した。
マクロヴィジョン(株)は、米Rovi Corporation(旧Macrovision)の日本法人。米国本社が社名変更(関連ニュース)したことに伴い、日本法人の社名も近々ロヴィに変える予定だという。
マクロヴィジョンと聞いてアナログコピーガード技術を連想する方は多いだろうが、同社社長の西村明高氏は「デジタル家電の多くがネットに接続するようになあり、また家電機器同士がDLNAなどで互いにつながるようになった。このような変化に対応すべく、Roviは近年M&Aを加速させており、Gガイドを提供するジェムスターやMuseなど多くの会社を買収した。現在では年間約430億円程度の売上げがあり、従業員は全世界で1,300名を超える」と同社の現状を紹介。同社VPオブセールスの出口雄一郎氏も「Macrovisionは、デジタルホームエンターテインメントの会社、Roviとして生まれ変わった」と、その戦略の変化を強調した。
西村社長は、「Roviのターゲットデバイスはテレビ。メーカー各社に対するサービスは大きく分けて5つで、Gガイド、DLNAなど機器間の接続機能、オンラインサービス、LASSOによるメディア認識機能、コンテンツを守るセキュリティ技術を持っている」と同社のサービスについて説明。特に日本市場については、「最新技術が最も普及しており、消費者の先端技術に対するリテラシーも高い。その上、世界市場で活躍するトップ家電メーカーが集結しているころから、非常に重視している」(西村社長)。米本社CEOのFred Amoroso氏からも「日本がインキュベーターになってくれ」と言われているのだという。
すでにおなじみのGガイドについては、DIGAの新機種に採用された新機能「1ヶ月番組表」や「特集番組」機能について説明。西村社長は「Gガイドは進化を続け、変化を続けている。新機能についても今後はWOWOWだけでなく、他の放送局にも利用を働きかける」と話した。
また同社のメディア認識機能「LASSO」についても説明。LASSOは、機器にCDなどのディスクを入れると、TOCデータや音声波形などから楽曲を割り出し、同社が所有する楽曲のデータを提供するというもの。同様のサービスではGracenoteがよく使われているが、野口社長はLASSOの利点について「データをプロが入力しているので、データの重複や誤りがない。またメタデータの深度も異なる。LASSOでは楽曲の曲調、アーティストの出生地、セッションアーティスト、影響を受けたアーティスト、似ているアーティストなどのデータも入力しているので、様々な方法で検索が可能になる」と、そのメリットをアピール。なお本日、ケンウッドのAV一対型HDDカーナビ「HDV-909DT」とKenwood Music Editorが、組み込み型のLASSOを採用したことも発表された。
RoviはDLNAスタック“Connected Platform”のライセンス業務も行っている。昨日、オンキヨーからWindows 7認証を取得した世界初のAVアンプ「TX-NA5007」「TX-NA1007」が発表されたが、オンキヨー製AVアンプのDLNA機能にもこの“Connected Platform”が採用されているのだという。
これらの同社が持つデータ資産やテクノロジーをフル活用した統合ソリューションが「TotalGuide」。はじめは北米と欧州で展開する予定で、現在メーカーや放送局などと協議を行っているという。搭載機器の具体的な発売時期については2010年中頃に明らかになる。国内でも展開を予定しているが、西村社長は「日本ではEPGのデータは放送局が保有しているため、丁寧に協議をしていく必要がある。一方でメーカーは一つのプラットフォームで世界に売っていきたいという考えを持っている」と状況を説明する。
「TotalGuide」はテレビ向けのソリューションで、放送だけでなくVODサービスやDLNAで接続した機器内の映像/音声データ、さらにSNSなどを統合的に操作可能なユーザーインターフェースを実現できる。特に便利なのが、あるコンテンツを検索すると、テレビの放送予定だけでなく、VODの価格なども同時に表示する機能。通常のテレビでは、放送とアクトビラのインターフェースがまったく別のものなので、検索する際は両方で探さなければならないが、「TotalGuide」ではこれらを一元管理することで一つの画面とインターフェースで情報を管理することが可能となっている。
さらに「TotalGuide」では、各コンテンツの詳細画面からは静止画や内容を紹介したテキスト、出演者のバイオグラフィー、スタッフのデータなどRoviの持つメタデータを閲覧することも可能。Rovi Corporationのプロダクトマネージメント&マーケティング担当エグゼクティブ バイスプレジデントのCorey Ferengul氏は、「ユーザーはエンターテイメントについてより深い情報を求めている。わざわざPCで調べなくても、テレビで調べられる環境を提供したい」と、その利便性を強調した。