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公開日 2009/09/07 11:36
ソニー、壁掛け対応BRAVIA“ZX5”シリーズを発売 − 60GHz無線標準搭載、52/46V型をラインナップ
B.E.3などで画質も強化
ソニーは、液晶テレビ“BRAVIA”新モデル「ZX5」シリーズ2機種を11月20日から新たに発売する。
新製品の概要は以下の通り。本体色は店頭モデルはブラックのみだが、別項で紹介するソニースタイルの“BRAVIA プレミアム オーダー”ではホワイトモデルも用意される。
・52V型「KDL-52ZX5」¥OPEN(予想実売価格650,000円前後)
・46V型「KDL-46ZX5」¥OPEN(予想実売価格550,000円前後)
昨年発売した、最薄部9.9mmを実現した「KDL-40ZX1」と同じ“ZXシリーズ”の新モデル。BRAVIA全体の中では、XRシリーズやXシリーズと同じ“プレミアム”ラインに位置づけられる。パネル解像度はどちらも1,920×1,080。なお、KDL-40ZX1はソニースタイルのBPOでは販売終了となるが、店頭では販売を継続する。
同社では、32インチ以上の液晶テレビの壁掛け比率が約0.6%であるのに対し、ZX1の壁掛け比率が約23.1%だったことに注目。「強く壁掛けをフィーチャーしたのではないのに、これだけの比率になったことは驚きだった」(ソニーマーケティング担当者)とし、購入者の中から、さらなる大画面化を求める声が多かったことから、今回壁掛けを強く意識した大画面モデルを投入し、ラインナップを強化する。
この点について、本日開催された発表会で製品説明を担当したソニーマーケティング(株)ディスプレイマーケティング部の中村裕氏は、「テレビの設置方法について、26.4%のお客様が壁掛け設置を考えながらも諦めたことがあるという調査結果が出た」と、独自調査の結果を公表。「ZX1によって壁掛けに対する高いハードルを引き下げることができたのではないか」と語り、大画面化などの要望にも応えるために新製品を投入したと説明した。
ZX5の大きな特徴の一つに、60GHz帯を使用した「フルHDワイヤレス伝送システム」を標準搭載したことが挙げられる。はじめからモニター部とメディアレシーバー部に無線機能を内蔵しており、オプションを買い足すことなく、1080p(1080/24pも含む)の非圧縮伝送が行える。ZX1では5GHz帯を使用していたため、1080p映像をワイヤレス伝送する場合、いったん1080iに落として伝送し、モニター部で1080pに戻していたが、この伝送システムではそのような操作が必要なく、また同じ5GHz帯を使用する無線LANや電子レンジなどとの干渉も避けられる。なお、この無線伝送システムの導入により、モニター部からHDMI端子を撤廃。モニター部の結線は電源ケーブルのみとなり、より壁掛けがしやすくなる。
この60GHz帯の伝送は、方法自体はWirelessHDと同じもので、障害物を自動的に回避したり、リンクレベルによって解像度を下げたりするなどの機能を備えているが、伝送にはソニー独自のプロトコルを使用しているという。
また、ZX5では同社独自の240Hz駆動技術「モーションフロー240コマ」を搭載。さらに「ブラビアエンジン3」も備え、映像シーンを解析して最適なバックライト制御と輝度階調変換を行うことでコントラスト感を高めることも可能になった。そのほか、番組のジャンルや接続機器に合わせて、リモコンのボタンひとつで、あらかじめ最適化した画質と音質にテレビの設定を切り替える機能「シーンセレクト」も搭載している。
デザイン面では、壁掛けした際の美しさを際立たせるため、表面に1枚のポリカーボネートを配置し、ベゼル部と画面部の段差をなくした。また、デザイン性を高めるためタッチセンサー式のボタンを採用した。なお、ZX1はモニター最薄部が9.9mmだったが、ZX5では46V型の最薄部が15.8mm、52V型の最薄部が16.6mmとわずかに厚くなった。モニター部のデザインについて中村氏は「透明で無垢な1枚の板から映像が飛び出すようなイメージ」だとコメント。「壁掛けの佇まいを美しく見せるために、細部にまでデザインにこだわった」と語った。
バックライトはZX1と同じくエッジライト方式で、光源には白色LEDを採用しているが、ZX1では画面の4辺にLEDを配置していたのに対し、ZX5では発光効率を向上させたLEDを採用したことなどにより、下辺のみにLEDを配置することに成功。画面の輝度ムラも抑えることができたという。この新設計パネルによって、LEDの数自体も「詳細な搭載数は非公表だが、ZX1の数百個から4分の1以下になった」(担当者)としている。映像モードではXR1などと同様、2種類のシアターモードを搭載し、好みによって使い分けることができる。
スピーカーも本体に内蔵。モニター下部に配置し、床やテーブルに音を反射させる構造を採用している。
また、ネットワーク機能では「アクトビラ ビデオ・フル」に対応。「おき楽リモコン」にはFeliCaポートも搭載し、アクトビラコンテンツの購入をFeliCaで行うことも可能になった。
そのほか、DLNA機能「ソニールームリンク」に対応。HDMI C.E.C.のブラビアリンクも利用できる。さらに、よく見るチャンネルや外部入力などを登録し、リモコンのボタンひとつで呼び出せる「お気に入り」機能、静止画専用画質モード「ブラビア プレミアムフォト」なども備えている。
また、発表会の席上で中村氏はアナログ完全停波に向けたブラウン管からの乗り換え需要や、エコポイントによる初期モデルの液晶テレビユーザーからの買い換え、買い増し需要などが順調に伸びていることに言及。「ユーザーのニーズが非常に多様化している」と語り、本機がそうしたニーズに応えるものであるとアピール。「高画質と美しい佇まいの両立」というマーケティングメッセージで商品を訴求していくと述べた。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
新製品の概要は以下の通り。本体色は店頭モデルはブラックのみだが、別項で紹介するソニースタイルの“BRAVIA プレミアム オーダー”ではホワイトモデルも用意される。
・52V型「KDL-52ZX5」¥OPEN(予想実売価格650,000円前後)
・46V型「KDL-46ZX5」¥OPEN(予想実売価格550,000円前後)
昨年発売した、最薄部9.9mmを実現した「KDL-40ZX1」と同じ“ZXシリーズ”の新モデル。BRAVIA全体の中では、XRシリーズやXシリーズと同じ“プレミアム”ラインに位置づけられる。パネル解像度はどちらも1,920×1,080。なお、KDL-40ZX1はソニースタイルのBPOでは販売終了となるが、店頭では販売を継続する。
同社では、32インチ以上の液晶テレビの壁掛け比率が約0.6%であるのに対し、ZX1の壁掛け比率が約23.1%だったことに注目。「強く壁掛けをフィーチャーしたのではないのに、これだけの比率になったことは驚きだった」(ソニーマーケティング担当者)とし、購入者の中から、さらなる大画面化を求める声が多かったことから、今回壁掛けを強く意識した大画面モデルを投入し、ラインナップを強化する。
この点について、本日開催された発表会で製品説明を担当したソニーマーケティング(株)ディスプレイマーケティング部の中村裕氏は、「テレビの設置方法について、26.4%のお客様が壁掛け設置を考えながらも諦めたことがあるという調査結果が出た」と、独自調査の結果を公表。「ZX1によって壁掛けに対する高いハードルを引き下げることができたのではないか」と語り、大画面化などの要望にも応えるために新製品を投入したと説明した。
ZX5の大きな特徴の一つに、60GHz帯を使用した「フルHDワイヤレス伝送システム」を標準搭載したことが挙げられる。はじめからモニター部とメディアレシーバー部に無線機能を内蔵しており、オプションを買い足すことなく、1080p(1080/24pも含む)の非圧縮伝送が行える。ZX1では5GHz帯を使用していたため、1080p映像をワイヤレス伝送する場合、いったん1080iに落として伝送し、モニター部で1080pに戻していたが、この伝送システムではそのような操作が必要なく、また同じ5GHz帯を使用する無線LANや電子レンジなどとの干渉も避けられる。なお、この無線伝送システムの導入により、モニター部からHDMI端子を撤廃。モニター部の結線は電源ケーブルのみとなり、より壁掛けがしやすくなる。
この60GHz帯の伝送は、方法自体はWirelessHDと同じもので、障害物を自動的に回避したり、リンクレベルによって解像度を下げたりするなどの機能を備えているが、伝送にはソニー独自のプロトコルを使用しているという。
また、ZX5では同社独自の240Hz駆動技術「モーションフロー240コマ」を搭載。さらに「ブラビアエンジン3」も備え、映像シーンを解析して最適なバックライト制御と輝度階調変換を行うことでコントラスト感を高めることも可能になった。そのほか、番組のジャンルや接続機器に合わせて、リモコンのボタンひとつで、あらかじめ最適化した画質と音質にテレビの設定を切り替える機能「シーンセレクト」も搭載している。
デザイン面では、壁掛けした際の美しさを際立たせるため、表面に1枚のポリカーボネートを配置し、ベゼル部と画面部の段差をなくした。また、デザイン性を高めるためタッチセンサー式のボタンを採用した。なお、ZX1はモニター最薄部が9.9mmだったが、ZX5では46V型の最薄部が15.8mm、52V型の最薄部が16.6mmとわずかに厚くなった。モニター部のデザインについて中村氏は「透明で無垢な1枚の板から映像が飛び出すようなイメージ」だとコメント。「壁掛けの佇まいを美しく見せるために、細部にまでデザインにこだわった」と語った。
バックライトはZX1と同じくエッジライト方式で、光源には白色LEDを採用しているが、ZX1では画面の4辺にLEDを配置していたのに対し、ZX5では発光効率を向上させたLEDを採用したことなどにより、下辺のみにLEDを配置することに成功。画面の輝度ムラも抑えることができたという。この新設計パネルによって、LEDの数自体も「詳細な搭載数は非公表だが、ZX1の数百個から4分の1以下になった」(担当者)としている。映像モードではXR1などと同様、2種類のシアターモードを搭載し、好みによって使い分けることができる。
スピーカーも本体に内蔵。モニター下部に配置し、床やテーブルに音を反射させる構造を採用している。
また、ネットワーク機能では「アクトビラ ビデオ・フル」に対応。「おき楽リモコン」にはFeliCaポートも搭載し、アクトビラコンテンツの購入をFeliCaで行うことも可能になった。
そのほか、DLNA機能「ソニールームリンク」に対応。HDMI C.E.C.のブラビアリンクも利用できる。さらに、よく見るチャンネルや外部入力などを登録し、リモコンのボタンひとつで呼び出せる「お気に入り」機能、静止画専用画質モード「ブラビア プレミアムフォト」なども備えている。
また、発表会の席上で中村氏はアナログ完全停波に向けたブラウン管からの乗り換え需要や、エコポイントによる初期モデルの液晶テレビユーザーからの買い換え、買い増し需要などが順調に伸びていることに言及。「ユーザーのニーズが非常に多様化している」と語り、本機がそうしたニーズに応えるものであるとアピール。「高画質と美しい佇まいの両立」というマーケティングメッセージで商品を訴求していくと述べた。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
関連リンク
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSONY
- 型番KDL-52ZX5
- 発売日2009年11月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格650,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:52V型 ●パネル解像度:1920×1080 ●受信チャンネル:地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ、CATV ●入出力端子:HDMI入力×4、D5入力×2、S2映像×1、ビデオ映像×2、D-Sub15ピン入力 ×1、ステレオミニ音声入力1、光デジタル音声出力×1、LAN×1、USB×1 ほか ●消費電力:ディスプレイ部…218W、メディアレシーバー部:36W ●外形寸法(スタンド除く):ディスプレイ部…1271W×799H×59Dmm、メディアレシーバー部:430W×68H×282Dmm ●質量(スタンド除く):ディスプレイ部…28.2kg、メディアレシーバー部:4.1kg
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSONY
- 型番KDL-46ZX5
- 発売日2009年11月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格550,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:46V型 ●パネル解像度:1920×1080 ●受信チャンネル:地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ、CATV ●入出力端子:HDMI入力×4、D5入力×2、S2映像×1、ビデオ映像×2、D-Sub15ピン入力 ×1、ステレオミニ音声入力1、光デジタル音声出力×1、LAN×1、USB×1 ほか ●消費電力:ディスプレイ部…198W、メディアレシーバー部:36W ●外形寸法(スタンド除く):ディスプレイ部…1134W×718H×58Dmm、メディアレシーバー部:430W×68H×282Dmm ●質量(スタンド除く):ディスプレイ部…22.7kg、メディアレシーバー部:4.1kg