【更新】ソニー、3D機能内蔵でカメラセンサーも搭載した“BRAVIA”「LX900シリーズ」

ソニーは、3D機能を内蔵し、2Dから3Dへの変換機能も備えるとともに、4倍速駆動技術「モーションフロープロ240Hz」などにも対応した液晶テレビ“BRAVIA”「LX900シリーズ」を6月10日より順次発売する。

・KDL-60LX900　60V型　￥OPEN（予想実売価格58万円前後）7月16日発売
・KDL-52LX900　52V型　￥OPEN（予想実売価格43万円前後）7月16日発売
・KDL-46LX900　46V型　￥OPEN（予想実売価格35万円前後）6月10日発売
・KDL-40LX900　40V型　￥OPEN（予想実売価格29万円前後）6月10日発売

本体に3Dトランスミッターを内蔵し、専用3Dメガネも2個同梱した液晶テレビ。CES2010に出展されていたモデル（関連ニュース）の日本国内投入が明らかにされた格好だ。3D方式はフレームシーケンシャルで、アクティブシャッターメガネを使用。サイドバイサイドやトップアンドボトム方式にも対応している。

パネル解像度はフルHDで、地上・BS・110度CSデジタルチューナー、および地上アナログチューナーを各1基装備。HDMI入力は側面と背面にそれぞれ2基ずつの計4基を搭載している。

3D表示では、別項でお伝えしたように、左右同じコマを二度書きするとともに、二度書きめの映像表示時に輝度を高めてバックライトを点灯。専用メガネで二度書きされたコマのみを見えるようにすることで、残像感を低減させている。

内蔵トランスミッターの有効範囲は、左右120度、上45度、下35度、距離が1mから6m。製品には専用メガネ「TDG-BR100」を2個同梱している。

専用メガネには偏光フィルターを備えないタイプのものを採用。フリッカーが出にくいように配慮し、「明るいリビングでも3D映像を楽しめるように心がけた」（同社説明員）という。また、メガネはテンプル部の締め付け感を2段階から選択できるほか、別売でスモールサイズの「TDG-BR50」も用意。標準サイズとスモールサイズともに価格はオープンだが、12,000円前後での実売が予想される。なお、スモールサイズの「TDG-BR50」にはブルーとピンクの2種類を用意している。


2Dから3Dへの変換機能も装備。リモコンの「3D」ボタンを押すことでBDプレーヤーやゲーム機などの外部機器や、放送波、PC入力やストリーミング映像などの各種コンテンツをリアルタイムで3Dへ変換できる。※当初「2D→3D変換はPC入力とストリーミングを除く映像に適応」とソニーより発表されていましたが、「PC入力やストリーミング映像を含む全ての映像を2D→3D変換可能」と発表内容が訂正されたため、記述を変更しました(3/10)

3D効果は強/中/弱の3段階で切り替えができるようにする予定で、3D変換用の専用LSIを内蔵しているという。変換に際しては「ゲームをプレイしていても遅延は気にならないレベル」（同社説明員）に仕上がっているという。

なお、今回は3D対応のBDプレーヤー/レコーダーが発表されていないが、こちらについても別項でもお伝えしたように「詳細な時期は未定だが、年内発売を目指して開発を行っている」（同社説明員）とのコメントが得られた。

バックライトにはエッジライトLEDを採用。エリア駆動には対応していない。画像処理エンジンには「ブラビアエンジン3」を搭載。また、パネルには新開発の「オプティコントラストパネル」を採用。液晶パネル部とクリア表面処理を施した前面ガラス部の間に存在していた空気層に樹脂を挟み込むことで外光の乱反射を抑制。映りこみが少ないくっきりとした映像を実現したという。

倍速駆動技術では、4倍速にフレームブリンキングを加えた「モーションフロープロ240Hz」に対応。映像と映像の間に3コマの補完映像を生成し、さらにその補完映像の1コマ目と3コマ目をバックライトオフにして黒画面を挿入することで残像感を減らしている。

なお、同時発表された「HX900シリーズ」も「モーションフロープロ240Hz」に対応しているが両者は完全に同じものではなく、画質面のフラグシップモデルに位置づけられる「HX900シリーズ」ではさらにラインブリンキングも行っている。