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公開日 2011/01/06 20:46
【CES】ソニー、2D撮影用ビデオカメラもラインナップ刷新 − 16対9の新撮像素子採用「HDR-CX700V」など
2Dモデルだけでも全12機種が登場
ソニーはビデオカメラのメインステージである2D撮影用のラインナップも一新した。CESで発表されたのは、3D対応機を除いても全12機種にも及ぶ。
■新撮像素子を採用した「HDR-CX700V」と「HDR-CX560V」
このうち注目すべき機種をあげると、まずトップエンド機となる「HDR-CX700V」。CX550Vの後継機と目される機種で、ファインダーを備えながら小型軽量を追求したモデルだ。その下位機となるのが「HDR-CX560V」で、CX700Vの基本性能を備えながらファインダーレスとしている。
この両者で見逃せないのは撮像素子をアスペクト比16対9の1/2.88型Exmor R CMOSセンサーとしたことと、60p/24p記録を可能としたことである。画素数はCX550Vに比べて動画有効画素数が1.5倍アップの614万画素となり、画質を向上。さらに16対9としたことで最広角端をCX550Vの29.5mm相当から26.3mm相当へと大幅に拡大することになった。しかも、これは動画だけでなく静止画でも有効となる。60p記録は何と言っても動きの速い被写体を捉えるときに効果的なモードだ。そのため、新たな記録モード「PSモード」を用意した。ビットレートは28Mbps。当然、BDやDVDへの記録はできなくなる。そこで前モデルでも実現していたHDDへのダイレクト記録が役に立つ。
24p記録は映画のような映像表現が好みの人にとっては見逃せない機能。搭載した機能は24pネイティブ記録となり、フィルムと同じ効果が得られる。ガンマカーブや色調を調整できるシネマトーンの搭載も効果的に働くだろう。
カメラブロックでの進化も見られる。手ブレ補正は従来から引き継いだものだが、光学10倍ズームを補う「エクステンテッドズーム」を新採用。センサーの有効エリアを効率よく使うことで画質劣化は最小限に抑えたという。顔認識機能も進化し、横顔での認識の他、タッチした被写体に対して自動追尾させる機能も搭載。形状を認識するタイプなので、ペットなどに対しても追尾は可能だ。音声系では5.1chサラウンドサウンドマイクも新搭載。モニターは3型92万画素で、モニター下にはステレオスピーカーまで搭載する。撮影時に有効な最大90通りの「おまかせオート」も継続して採用されている。
再生時の機能として魅力的に感じたのは、撮影日時や撮影位置をカメラが自動解析してイベントごとにまとめてくれる「イベントブラウズ」の搭載だ。両者にはGPS機能が搭載されているが、この機能を再生情報として利用するようにしたのだ。動画や静止画のミックス再生やハイライトシーンを任意に指定できたりと、再生系もなかなかの充実ぶりだ。
CX700Vの本体の重量はCX550V比で約1割ほど軽量化を実現。全長や高さまでも小さくなり、サイズ面でのコンパクト化も相当なものだ。CX560Vはファインダーがない分、さらに軽量化が図れているという。新たにUSBケーブルを本体に用意し、HDDへのダイレクトダビングもいっそう使いやすくなっている。なお、搭載した内蔵メモリーはCX700Vは96GB、CX560Vは64GBとなる。米国での発売はいずれも3月を予定し、価格はCX700Vが$1300、CX560Vが$1100。
■プロジェクター搭載ビデオカメラはタイプ別に3種類用意
そして、見逃せない画期的モデルが、なんとプロジェクター機能付きビデオカメラ。もちろん世界初!である。ソニーはこのカテゴリーに、HDDモデルとして「HDR-PJ50V」を、メモリーモデルとして「HDR-PJ30V」と「HDR-PJ10」の3モデルを投入するという思い切った策に出た。プロジェクターの能力は10〜60インチの範囲で楽しめるもので、60インチでも3m程度の距離があれば映し出せるという。出掛けた先で、撮ったすぐに後に上映会として楽しめるのが最大のウリだ。両者の違いは、主にカメラ系のスペックと内蔵メモリーの差。PJ50Vは220GBのHDDを備え、PJ30Vは32GB、PJ10は16GBのメモリーを搭載する。撮像素子はPJ50VとPJ30Vが7メガピクセル、PJ10は3メガピクセルとなる。また、型番に“V”の文字があるようにPJ50VとPJ30VにはGPS機能が備わっている。
プロジェクター機能は本体に備えられたスイッチを押すだけ。再生映像のみがプロジェクターで投影できる。USBケーブルも備え、PCやHDDとの接続も容易にしている。発売はPJ50Vが4月で価格は$1000。PJ30V、PJ10は3月の発売で、それぞれ$950、$700を予定している。この手の機種は日本でもぜひ登場して欲しいところだが、同じ機種での投入になるかどうかは微妙なところだという。
■リーズナブルな価格で十分な画質と機能を確保した「HDR-CX360V」
リーズナブルな価格で十分な画質と機能を確保したのが「HDR-CX360V」だ。日本で人気だったCX370Vのアメリカ版といった感じのモデルだ。撮像素子に7メガピクセル、光学12倍ズーム、60p/24pの記録が可能。さらにイベントブラウザや、GPS機能も搭載される。もちろんUSBケーブルも備わっている。米国での発売は3月で$800を予定。フルHD記録ができて、シリーズ下位を支えるのが16GBメモリーを備えた「HDR-CX160」と、メモリー非搭載(メモリースティックかSDカードを使用)の「HDR-CX130」、そして160GB・HDDを搭載する「HDR-XR160」である。ビデオカメラとしてのスペックは基本的に同一で、ベーシックモデルながら24Mbps記録を可能としたり、光学30倍、エクステンテッドズームでは42倍という超望遠機能も搭載する。また、モニターは3型と、このクラスとしてはかなり大型のモニターを採用している点も見逃せない。USBケーブルも付属する。発売はメモリー系のCX160とCX130が3月で、それぞれ$500、$450を予定。XR160は4月の発売で$600になりそうだという。
その他、アメリカ市場向けにSD(Standard Definition)画質モデルとして、16GBメモリー搭載の「DCR-SX85」($280)、4GBメモリー搭載の「DCR-SX65」($250)、メモリーレスの「DCR-SX45」($230)を登場させている。発売は3機種とも2月の予定となっている。
気になる日本で発売される機種だが、例年の傾向からすると上位機を中心にラインナップを揃える可能性が高い。CX700VやCX560Vはほぼ発売が当確だろう。プロジェクターモデルは登場してもメモリー機のみになる可能性が高い。下位モデルはメモリーをもう少し増やした形で登場するのが順当な線だろう。発表は1月で2月頃から順次発売されていくのではないだろうか。
■新撮像素子を採用した「HDR-CX700V」と「HDR-CX560V」
このうち注目すべき機種をあげると、まずトップエンド機となる「HDR-CX700V」。CX550Vの後継機と目される機種で、ファインダーを備えながら小型軽量を追求したモデルだ。その下位機となるのが「HDR-CX560V」で、CX700Vの基本性能を備えながらファインダーレスとしている。
この両者で見逃せないのは撮像素子をアスペクト比16対9の1/2.88型Exmor R CMOSセンサーとしたことと、60p/24p記録を可能としたことである。画素数はCX550Vに比べて動画有効画素数が1.5倍アップの614万画素となり、画質を向上。さらに16対9としたことで最広角端をCX550Vの29.5mm相当から26.3mm相当へと大幅に拡大することになった。しかも、これは動画だけでなく静止画でも有効となる。60p記録は何と言っても動きの速い被写体を捉えるときに効果的なモードだ。そのため、新たな記録モード「PSモード」を用意した。ビットレートは28Mbps。当然、BDやDVDへの記録はできなくなる。そこで前モデルでも実現していたHDDへのダイレクト記録が役に立つ。
24p記録は映画のような映像表現が好みの人にとっては見逃せない機能。搭載した機能は24pネイティブ記録となり、フィルムと同じ効果が得られる。ガンマカーブや色調を調整できるシネマトーンの搭載も効果的に働くだろう。
カメラブロックでの進化も見られる。手ブレ補正は従来から引き継いだものだが、光学10倍ズームを補う「エクステンテッドズーム」を新採用。センサーの有効エリアを効率よく使うことで画質劣化は最小限に抑えたという。顔認識機能も進化し、横顔での認識の他、タッチした被写体に対して自動追尾させる機能も搭載。形状を認識するタイプなので、ペットなどに対しても追尾は可能だ。音声系では5.1chサラウンドサウンドマイクも新搭載。モニターは3型92万画素で、モニター下にはステレオスピーカーまで搭載する。撮影時に有効な最大90通りの「おまかせオート」も継続して採用されている。
再生時の機能として魅力的に感じたのは、撮影日時や撮影位置をカメラが自動解析してイベントごとにまとめてくれる「イベントブラウズ」の搭載だ。両者にはGPS機能が搭載されているが、この機能を再生情報として利用するようにしたのだ。動画や静止画のミックス再生やハイライトシーンを任意に指定できたりと、再生系もなかなかの充実ぶりだ。
CX700Vの本体の重量はCX550V比で約1割ほど軽量化を実現。全長や高さまでも小さくなり、サイズ面でのコンパクト化も相当なものだ。CX560Vはファインダーがない分、さらに軽量化が図れているという。新たにUSBケーブルを本体に用意し、HDDへのダイレクトダビングもいっそう使いやすくなっている。なお、搭載した内蔵メモリーはCX700Vは96GB、CX560Vは64GBとなる。米国での発売はいずれも3月を予定し、価格はCX700Vが$1300、CX560Vが$1100。
■プロジェクター搭載ビデオカメラはタイプ別に3種類用意
そして、見逃せない画期的モデルが、なんとプロジェクター機能付きビデオカメラ。もちろん世界初!である。ソニーはこのカテゴリーに、HDDモデルとして「HDR-PJ50V」を、メモリーモデルとして「HDR-PJ30V」と「HDR-PJ10」の3モデルを投入するという思い切った策に出た。プロジェクターの能力は10〜60インチの範囲で楽しめるもので、60インチでも3m程度の距離があれば映し出せるという。出掛けた先で、撮ったすぐに後に上映会として楽しめるのが最大のウリだ。両者の違いは、主にカメラ系のスペックと内蔵メモリーの差。PJ50Vは220GBのHDDを備え、PJ30Vは32GB、PJ10は16GBのメモリーを搭載する。撮像素子はPJ50VとPJ30Vが7メガピクセル、PJ10は3メガピクセルとなる。また、型番に“V”の文字があるようにPJ50VとPJ30VにはGPS機能が備わっている。
プロジェクター機能は本体に備えられたスイッチを押すだけ。再生映像のみがプロジェクターで投影できる。USBケーブルも備え、PCやHDDとの接続も容易にしている。発売はPJ50Vが4月で価格は$1000。PJ30V、PJ10は3月の発売で、それぞれ$950、$700を予定している。この手の機種は日本でもぜひ登場して欲しいところだが、同じ機種での投入になるかどうかは微妙なところだという。
■リーズナブルな価格で十分な画質と機能を確保した「HDR-CX360V」
リーズナブルな価格で十分な画質と機能を確保したのが「HDR-CX360V」だ。日本で人気だったCX370Vのアメリカ版といった感じのモデルだ。撮像素子に7メガピクセル、光学12倍ズーム、60p/24pの記録が可能。さらにイベントブラウザや、GPS機能も搭載される。もちろんUSBケーブルも備わっている。米国での発売は3月で$800を予定。フルHD記録ができて、シリーズ下位を支えるのが16GBメモリーを備えた「HDR-CX160」と、メモリー非搭載(メモリースティックかSDカードを使用)の「HDR-CX130」、そして160GB・HDDを搭載する「HDR-XR160」である。ビデオカメラとしてのスペックは基本的に同一で、ベーシックモデルながら24Mbps記録を可能としたり、光学30倍、エクステンテッドズームでは42倍という超望遠機能も搭載する。また、モニターは3型と、このクラスとしてはかなり大型のモニターを採用している点も見逃せない。USBケーブルも付属する。発売はメモリー系のCX160とCX130が3月で、それぞれ$500、$450を予定。XR160は4月の発売で$600になりそうだという。
その他、アメリカ市場向けにSD(Standard Definition)画質モデルとして、16GBメモリー搭載の「DCR-SX85」($280)、4GBメモリー搭載の「DCR-SX65」($250)、メモリーレスの「DCR-SX45」($230)を登場させている。発売は3機種とも2月の予定となっている。
気になる日本で発売される機種だが、例年の傾向からすると上位機を中心にラインナップを揃える可能性が高い。CX700VやCX560Vはほぼ発売が当確だろう。プロジェクターモデルは登場してもメモリー機のみになる可能性が高い。下位モデルはメモリーをもう少し増やした形で登場するのが順当な線だろう。発表は1月で2月頃から順次発売されていくのではないだろうか。