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公開日 2011/01/09 11:39
【CES】一条真人のCESレポート ー 2011年CESに見る「Androidスマートフォンの進化」
LTE以外にも見えてきた進化の方向性
2010年はAndroidスマートフォンが世界的にブレークし、北米での出荷台数を上回るという記録的な年となった。今後もその勢いは増していくことだろう。今年CESの主なAndroidスマートフォン関連ブースを回ってみたが、その勢いを目の当たりに感じた。
4G通信の時代がやってきた
今年のAndroidで目立つのは、現在の3Gよりも高速なLTEを搭載した端末の登場だ。北米キャリアのなかでもっともLTEに力をいれているのがVerizonで、昨年末にサービスを開始したが、速度は3Gの約10倍程度、最大8〜12Mbps程度になる。現時点では対応スマートフォンは発売されておらず、PC用の通信アダプタが発売されているだけだが、近い将来には当然スマートフォンも発売される。
この最初のLTE対応のスマートフォンが、Android搭載のHTC「ThunderBolt」。8つのWiFiデバイスを接続できるMobile HotSpotにもなり、実用性が非常に高そうだ。ビデオ対応のスカイプ機能が使えるのも面白い。
サムスンもVerizonのLTE対応端末を披露したが、これはGALAXYのバリエーションモデルのようだ。ドコモがLTEサービスを開始したため、日本でも投入する可能性が高いのではないだろうか、
LTEの通信速度があれば、オンデマンドビデオサービスの視聴などもある程度、快適にできるはず。メディアプレーヤーとしても期待したい。
スマートフォンという形態を超える端末
ドックシステムを使って、より幅広く活用できるようにしようというのがモトローラの「ATRIX 4G」。LAPTOP DOCKは、ATRIX自体に処理をさせ、PCのように使えるようにするもの。Multimedia DOCKはよくあるカメラクレードルのような形状で、HDMIでTVと接続して、ATRIX内のメディアを再生できる。
常に持ち運ぶスマートフォンを家庭内のメディアプレーヤーとして使ったり、PC代わりに活用するのは、今後のスマートフォンの1つの流れとして、高い可能性があると思う。
正統に進化したXperia
ソニーエリクソンのXperia Arcはこれらに対し、基本的な機能を特に進化させた端末だ。
ボディはXperia X10のブラスティックを基調にしたものから、金属を基調にしたものに代わり、8.7ミリという世界最薄レベルの薄さを実現しながら、より高い剛性感を備えた。OSは最新の2.3となった。
プロセッサーはかねてから噂のあった800MHzではなく1GHzで、表示にはBRAVIAの技術を応用したモバイル・ブラビアエンジンとリアリティディスプレイを組み合わせて、より高画質を実現している。もちろん、マルチタッチ対応だ。
搭載するカメラ機能はソニー得意の暗い場所での撮影に優れる裏面照射のCMOS「Exmor R」を搭載しているが、レンズの明るさもF2.4と、この種のスマートフォンに搭載されるものとしては明るい。720pのハイビジョンビデオ撮影も可能で、静止画も動画も、HDMIで接続することによってテレビで見ることができる。
そこにある進化の経路
Androidでは従来、メーカーが独自のユーザーインターフェースを搭載することで差別化をしていたわけだが、今後はATRIXのアプローチに見られるように、専用Dockを用意するなどのドラスティックなアレンジをする端末も増えるだろう。
一方で、基本性能を上げることに力を注いだモデルもある。自社グループの持つ映像技術などを投入したXperia Arcはその代表格だろう。
4G通信の時代がやってきた
今年のAndroidで目立つのは、現在の3Gよりも高速なLTEを搭載した端末の登場だ。北米キャリアのなかでもっともLTEに力をいれているのがVerizonで、昨年末にサービスを開始したが、速度は3Gの約10倍程度、最大8〜12Mbps程度になる。現時点では対応スマートフォンは発売されておらず、PC用の通信アダプタが発売されているだけだが、近い将来には当然スマートフォンも発売される。
この最初のLTE対応のスマートフォンが、Android搭載のHTC「ThunderBolt」。8つのWiFiデバイスを接続できるMobile HotSpotにもなり、実用性が非常に高そうだ。ビデオ対応のスカイプ機能が使えるのも面白い。
サムスンもVerizonのLTE対応端末を披露したが、これはGALAXYのバリエーションモデルのようだ。ドコモがLTEサービスを開始したため、日本でも投入する可能性が高いのではないだろうか、
LTEの通信速度があれば、オンデマンドビデオサービスの視聴などもある程度、快適にできるはず。メディアプレーヤーとしても期待したい。
スマートフォンという形態を超える端末
ドックシステムを使って、より幅広く活用できるようにしようというのがモトローラの「ATRIX 4G」。LAPTOP DOCKは、ATRIX自体に処理をさせ、PCのように使えるようにするもの。Multimedia DOCKはよくあるカメラクレードルのような形状で、HDMIでTVと接続して、ATRIX内のメディアを再生できる。
常に持ち運ぶスマートフォンを家庭内のメディアプレーヤーとして使ったり、PC代わりに活用するのは、今後のスマートフォンの1つの流れとして、高い可能性があると思う。
正統に進化したXperia
ソニーエリクソンのXperia Arcはこれらに対し、基本的な機能を特に進化させた端末だ。
ボディはXperia X10のブラスティックを基調にしたものから、金属を基調にしたものに代わり、8.7ミリという世界最薄レベルの薄さを実現しながら、より高い剛性感を備えた。OSは最新の2.3となった。
プロセッサーはかねてから噂のあった800MHzではなく1GHzで、表示にはBRAVIAの技術を応用したモバイル・ブラビアエンジンとリアリティディスプレイを組み合わせて、より高画質を実現している。もちろん、マルチタッチ対応だ。
搭載するカメラ機能はソニー得意の暗い場所での撮影に優れる裏面照射のCMOS「Exmor R」を搭載しているが、レンズの明るさもF2.4と、この種のスマートフォンに搭載されるものとしては明るい。720pのハイビジョンビデオ撮影も可能で、静止画も動画も、HDMIで接続することによってテレビで見ることができる。
そこにある進化の経路
Androidでは従来、メーカーが独自のユーザーインターフェースを搭載することで差別化をしていたわけだが、今後はATRIXのアプローチに見られるように、専用Dockを用意するなどのドラスティックなアレンジをする端末も増えるだろう。
一方で、基本性能を上げることに力を注いだモデルもある。自社グループの持つ映像技術などを投入したXperia Arcはその代表格だろう。