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公開日 2011/02/04 20:46

カシオ発表会詳報 − 同社幹部やカールスモーキー石井がEXILIMの魅力を語る

「IMAGING SQUARE」もPR
ファイル・ウェブ編集部
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既報の通り、カシオ計算機(株)は「EX-TR100」などデジタルカメラ“EXILIM”の新モデルを発表。同社幹部が出席した発表会で製品開発の背景などを説明するとともに、画像の変換処理などが行える特設サイト「IMAGING SQUARE」のPRを行った。


■「HDRアートで写真撮影の目的が大きく変わる」

発表会ではまず、同社執行役員 QV事業部長の中山仁氏が登壇。「写真革命」という同社のテーマを改めて紹介し、「このテーマの下、新たな提案を行っている。それを具現化したのがEX-ZR10とEX-H20Gだ」と昨年発売したモデルに言及。「今回の新製品も『写真革命』のテーマに恥じることのないものに仕上がったと自負している」と言葉を続けた。

中山仁氏

中山氏に続いて、同社QV事業部 商品企画部 次長の渋谷敦氏が登壇。別項でお伝えしているように「2011年の写真革命を牽引するカシオのフラグシップモデル」と「EX-ZR100」を説明してから、「CESで発表後、数々の賞を受賞した」と「EX-TR100」が北米で既に高い評価を受けていることを紹介した。

渋谷敦氏

EX-TR100については、その独特なデザインを採用した背景を同社デザインセンター プロダクトデザイン部 第一デザイン室長の長山洋介氏が説明。「デジタルなのに静止画しか撮っていない。結局、銀塩写真から変わっていない」と、カメラがデジタルに進化して様々なことが可能になったにも関わらず、相変わらず写真撮影がメインになっていることが発想の原点にあったと語る。

長山洋介氏

その上で同社では、形状に問題があるのではないかと推測。カメラに必要な要素を改めて検討し、被写体を捉えるレンズと画像を確認するモニターさえあればカメラとして成立するという考えから、筐体をフレーム構造にする大胆なデザインを採用したと説明。「ユーザーが独自の使い方を見つけてくれることを願っている」とコメントした。

要素を分解し再構築したことで新たなデザインを考案

長山氏の説明を受けて再び登壇した渋谷氏は、続いてHDRアート機能にも言及。同機能によって「写真撮影の目的が大きく変わる」と語り、「風景や瞬間を記録することから、作る、見せるために写真を撮影するという目的になる。まさに写真の新しい楽しみが始まる」と言葉を続けた。

そして「撮る・見るに加えて、楽しむ、エンターテイメントという新しい価値を加えること。これがカシオの考える写真革命だ。カメラ業界の常識にとらわれない新しいエンターテイメントを提供していきたい」と、今後もHDRアートなどの革新的な機能を展開していく意向を示した。

■写真が簡単にアートに変わるウェブサービス「イメージング スクエア」

「IMAGING SQUARE(イメージング スクエア)」は、アップロードされた写真に同社のHDRアート効果を加えるなどの画像処理を行えるサービス。HDRアートの世界を表現する「HDRアート クラフト」と、独自の絵画変換アルゴリズムにより絵画調変換を実現する「バーチャル ペインター」による「デジタル クラフト」や、写真の保管や作品工房として使える「マイアトリエ」などのメニューを用意している。同サービスはEXLIMユーザー以外でも利用できる。

例えばこうした犬の画像をアップロードし…

絵画調に変換することなどが可能

同サービスについて、同社執行役員 DI事業部長の樫尾和宏氏は「変換加工サービスで、写真を素晴らしいアートに変える。デジタルのカシオだからできること」とコメント。すでに15万作品以上が同社サーバ上に保存されていることも紹介した。

樫尾和宏氏

アメリカで同サービスを展開することも説明。「世界中の人にデジタルアートをたのしんでももらい、今までになかったデジタルフォトアート文化を創造していく」と述べた。

また同社執行役員 営業本部 戦略統括部長の守屋孝司氏は「プロがやられていることを、コンシューマーの方にも提供していこうと思っている」と、プロや上級者が画像編集ソフトなどで加工したようなアーティスティックな写真を簡単に作れるようにした背景を説明。デジタルクラフトについても「カシオだからできる画像変換技術」とし、同社が培ってきた技術に胸を張る。

守屋孝司氏

そして「世の中には、デジタル化された写真が膨大に眠っている」と指摘。「その写真を思い出の一枚として、絵画調にすることで語ってコミュニケーションするような環境を世界中で作っていきたい」と言葉を続け、「世界中でひとつの絵からコミュニケーションが生まれる状況を作っていく」とコメントした。

■カールスモーキー石井さんがHDRアートの魅力を力説

発表会には、イメージング スクエアで自身の作品公開なども行うカールスモーキー石井さんも登場。同サービスやHDRアート機能の魅力について語った。

HDRアート機能を使って撮影した自身の作品を持つカールスモーキー石井さん

まず石井さんは「最初にこの話を頂いたときには、デジタル上の単なる遊びかと思っていた。しかし非常に絵に近く、立体的だ」とHDRアートを評価。「今回のためにイタリアの大使館や日本大使館の方と一緒に写真を撮りに行ったが、普通の写真を撮りたくなくなってくる」と、HDRアートの可能性を高く評価。

また「以前から他にも似たようなサービスがあるにはあったが、こちらは筆のタッチであるとか、紙による水彩のボケ方の違いまで表現できている」とコメント。「ここまでくると『写真を描く』というジャンルができるかもしれない。『フォトペイント』など新しい名前をつけるべきだと思う」と、HDRアートを非常に気に入っている様子を見せた。

そして、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組でもゲスト出演者などにHDRアートの魅力を伝えていきたいとコメント。「最近はラジオ番組でも公式サイトで映像を配信していたりもするので、女優を脱がして写真を撮るなんてこともやってみたいですね(笑)」とジョークも飛ばし、会場の笑いを誘っていた。

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