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公開日 2011/05/07 17:18

<ヘッドホン祭>April MusicのDDコンバーター「U3」/ゼンハイザー 2011春新製品/RME×アコリバのコラボケーブル

ORBの“漆塗り”ヘッドホンアンプ
ファイル・ウェブ編集部
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フジヤエービック主催のイベント「春のヘッドホン祭2011」が5月7日、東京・青山の「スタジアムプレイス青山」で開催された。本項ではタイムロード、ゼンハイザージャパン、シンタックスジャパンなどが展示していた製品をピックアップしてお届けする。

ULRASONE「edition10」のバランス機/April MusicのDDコンバーター「U3」


ULTRASONE「Edition 10」
昨年秋に発売されたULTRASONE“edition”シリーズの開放型フラグシップモデル「edition10」。発表当初から告知されていたオーダーメイドのバランス仕様モデルが、いよいよ5月10日から受注を開始する。


オーダーメイドのバランス仕様モデル

NeutrikのゴールドプレイテッドXLRコネクターが装着される
仕様変更のオーダーはタイムロードで受け付け、改造のためのカスタマイズ料金は52,500円(税込)。プラグ部はNeutrikのゴールドプレイテッドXLRコネクターが装着され、ケーブルにはフラットかつニュートラルな特性を備え、信頼性も高い業務用マイクロフォンケーブルが採用されたという。ケーブル長は2.6m。

タイムロードが取り扱うApril Musicからは、新開発の192/24対応DDコンバーター「U3」の試作機が展示された。USB2.0ハイスピードレシーバーにはXMOSを使用し、高精度インターナルクロックに同期させてS/PDIFに変換する。USBから入力されたソースは、1系統ずつ備える同軸とXLRの端子からデジタル出力でき、後段のDACとのアイソレーションを確保するため、高速パルストランス経由で出力する。


April MusicのDDコンバーター「U3」のプロトタイプ

背面端子部
サンプルレート44.1kHzと48kHzそれぞれの系統には、個別にTCXO(温度補償水晶発振器)を備え、音質にもこだわった仕様。本体ケースはアルミ削り出し素材を用いている。

PCとの組み合わせによる使用については、Windowsの場合は専用のドライバをインストールして用いる。Macにはドライバ不要で対応している。

本機は今回プロトタイプの展示だったため、発売時期や価格は現段階では未定という。

そのほかQablesからは、片側にiPodドック端子、もう片側にRCA端子を備え、iPhoneやiPadなどを直接アンプ内蔵のアクティブスピーカーにつないでプレーヤー内の音楽を直接再生できる変換ケーブルも出展された。価格は63,000円で、5月10日から発売される予定。

iPhone/iPod/iPadに対応

アンプ内蔵パワードスピーカーとの組み合わせによる使用を提案していた


SENNHEISER「CX 300 II」のカラバリ/テレビ用ヘッドホン「HD 65 TV」「HD 35 TV」登場

ゼンハイザージャパンのブースは、先日発表されたばかりのカナル型イヤホン「CX 300 II」のゴールド/クロームモデルや、テレビ用ヘッドホン「HD 65 TV」「HD 35 TV」など新製品の試聴コーナーが人気を博していた(関連ニュース)。


「CX 300 II」のクローム(左)とゴールド(右)

上がゴールド、下がクローム。落ち着いた輝きを持たせた色合いに仕上がっている
「CX 300 II」のカラバリモデルは周波数特性が19Hz〜21kHz、インピーダンスは16Ω、感度は113dBなど、オーディオ的な特性はブラックモデルと同じ。実機の色合いは、ゴールドは落ち着いた色に仕上がっており、洋服とのコーディネートも楽しめそうだ。クロームもナチュラルな輝きを持たせた、高級感のある仕上がりとなっている。

テレビ用ヘッドホンという位置づけの「HD 65 TV」「HD 35 TV」は、65が密閉型、35がオープン型のハウジングを採用。左右それぞれにボリュームコントロール付ケーブルが付属するのが大きな特徴で、例えば二カ国語音声対応のテレビ番組の場合、右で日本語、左で外国語の音声を出力し、それぞれボリューム調整して聞くという使い方ができる。ヘッドホン部分は65が「HD202」ベース、35が「PX 30」ベースとなっている。

HD 35 TV

左右それぞれに音量が調整できるボリュームコントロール付ケーブルが付属している

このほかにもブースでは、ゼンハイザーのバラエティ豊富なヘッドホンのラインナップを紹介。また新たなゼンハイザーのユーザーを開拓しつつあるという“adidas Originals”シリーズの「HD 25 by adidas Originals」や「HD220 by adidas Originals」、昨年発表されたH500シリーズのニューモデル「HD595/HD555/HD515」なども紹介されていた。

adidasブランドのファンも多く愛用しているという“adidas Originals”シリーズ

H500シリーズのリスニングコーナー


RME「Babyface」の新色モデル/アコリバとのコラボレーションケーブル


18チャンネル、192kHz/24bit対応ハイスピードUSBオーディオインターフェース「Fireface UC」
シンタックスジャパンは、同社が取り扱う独RME社のオーディオインターフェース「Babyface」、「Fireface UC」を中心に紹介を行っていた。

「Babyface」は192kHz/24bit対応のUSB2.0オーディオインターフェース。入力は10、出力は12チャンネルに対応しており、他のRME製品と同様、高音質設計のアナログ回路や、AD/DAコンバーターチップを備えている。また高性能なジッター制御機能「SteadyClock」により、高精度なAD/DA変換を本機単体で行える点も特徴となる。


オーディオインターフェース「Babyface」のピンクモデル
既発売のシルバーモデルに加わる、新しいピンクとホワイトのツートンカラーのモデルも展示された。こちらは6月に国内でも発売が予定されているという。


アコースティックリバイブとRMEのコラボケーブル

本体のD-Sub端子からアナログステレオ出力のみが取り出せる
またRMEとACOUSTIC REVIVEのコラボレーションによる専用ケーブルも登場した。今回のイベントで紹介されていたのは、「Babyface」のブレイクアウト・ケーブル用D-Sub端子からアナログステレオ出力のみを取り出す変換ケーブル。線材にはPCOCC-A単線を採用。シールドには100%のシールド率を持つ銅箔が用いられている。シンタックスジャパンの直販サイトで、RMEユーザー特別優待価格となる19,800円(税込)で販売されている。コンポーネント側の接続端子はRCA/XLRが選べる。長さは1.5m。


ORBの“漆塗り”ポータブルヘッドホンアンプ


ポータブルヘッドホンアンプ「JADE to go」

限定モデルとして発売予定の「JADE to go 漆」
ジェーエイアイのブースでは、同社が展開するORBブランドのポータブルヘッドホンアンプの試作機が目を引いた。5月下旬に発売を予定している「JADE to go」は、iPod touchほどのコンパクトな本体サイズ。天板にはホワイトのパネルを配しており、側面と底面にはレギュラーモデルがチタンカラー、限定モデルの「JADE to go 漆」は漆塗りが施されている。


フロントパネルのボリュームコントローラーと端子部
同社の展示説明員によれば「漆塗りの作業は全部ハンドメイドになるので、一つ一つが異なる模様と色合いに仕上がるのも魅力」という。レギュラーモデルは4万円前後での販売が予定されているほか、漆モデルは台数を限定し、5万円前後で販売される見込みとなっている。

このほかにも、同社のブースではヘッドホンアンプ搭載USB DAC “JADE-1”「DA-HP1」(関連ニュース)をリファレンスにした、電源ケーブルの交換による音質比較体験も行われていた。本機に付属する電源ケーブルと、ORBがハイクラスの電源ケーブルとしてラインナップする「HC-150ACW」を付け替えながら、それぞれのサウンドが体験できた。同社スタッフは「これからヘッドホンアンプの購入を検討されている方たちにもぜひ、電源ケーブルの交換による音質のグレードアップを楽しんで欲しい」とコメントした。


ケンブリッジ・オーディオのiPhone/iPod/iPad専用デジタルドック「iD100」

ナスペックのブースには、ケンブリッジ・オーディオの新製品として4月に発売された、iPhone/iPod/iPadデジタル出力に対応する専用ドック「iD100」が出展されていた。


Cambridge Audio「iD100」

Pro-Jectの「Box Component」シリーズの展示
本機はiPodデジタル出力のみに特化した専用ドック。iPhone/iPod/iPadとのデジタル接続に対応しており、光/同軸デジタルの他、AES/EBUをオーディオ出力用の端子として備えている。AES/EBU出力は独立した回路で構成されている。ほかにもPC接続用インターフェースにUSB B-type、外部3.5mmジャックを装備する。カラーはシルバーとブラックの2色展開。

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