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公開日 2011/08/23 13:05
ソニー、BDレコーダー新フラグシップ機「BDZ-AX2700T」を発売
3番組録画/USB-HDD録画対応
ソニーは、同社BDレコーダーの新フラグシップ機として、「BDZ-AX2700T」を10月8日に発売する。価格はオープンだが23万円前後での販売が予想される。
筐体は昨年の「BDZ-AX2000」とほぼ同様で、サイズは430W×81H×288Dmm。天面にアルミ素材を採用し、ヘアライン処理も施しているほか、フロントパネルは全面ハーフミラーとなっている。ただし、AX2000では前面上部にあった電源ボタンとイジェクトボタンを、本機では天面に移動している。
そのほか、天板は4mm厚のアルミを採用し、またフレームをビームで補強した「新Xシャーシ」を採用することで剛性を高めている。
なお、昨年のAXシリーズはAX2000とAX1000の2モデル構成だったが、今年はAX2700Tのみのラインナップとなる。
■3番組同時録画に同社レコーダーとして初対応
まずは基本スペックから見ていこう。HDD容量は2TBで昨年のAX2000と同様。ただし本機は後述するようにUSB-HDDへの録画に対応しているので、外付けUSB-HDDを接続することによって、容量を手軽に増設することができる。
デジタルチューナーは地上/BS/110度CSデジタルチューナーが3系統。デジタル放送の3番組同時録画を可能にした。ネットワーク経由でのスカパー!HD録画にも対応しているが、地上/BS/110度デジタル放送3番組とスカパー!HDの、計4番組同時録画は行えない。
BDドライブはBDXL対応で、ムーブバックにも対応。Blu-ray 3Dの再生にももちろん対応している。
録画機能では、3番組同時にAVC長時間録画を行うことができ、さらにチャプターの付与なども可能。またDR/AVCを問わず、3番組同時録画中にBD-ROM(Blu-ray 3D含む)の再生ができるほか、追いかけ再生や早見再生にも対応。また3番組同時録画中にもBDへの高速ダビング、DLNAの配信が行えるなど、原則として、これまでの2番組同時録画中に行えたマルチタスク処理は、3番組同時録画中でもほぼキープしているという。
■USB-HDDへの録画が可能になった
さらに、同社製レコーダーとして初めてUSB-HDDへの録画に対応した。最大2TBのHDDを接続することができ、本機の場合容量を最大4TBまで増やすことができる。登録できるUSB-HDDは最大10台までで、それぞれのHDDに名前を付けることも可能だが、同時に接続できるUSB-HDDは1台のみ。
内蔵HDDとUSB-HDDのそれぞれの録画番組は、自由にダビング/ムーブすることができる。またUSB-HDD内の番組の追いかけ再生や録画中の別番組再生、おまかせチャプターの付与、ダイジェスト再生、タイトル編集などは、内蔵HDDと同様に行える。ユーザーインターフェースも、XMBの「ビデオ」列にUSB-HDDが表示されるので、違和感なく操作ができる。
USB-HDDへの録画は、いくつかの動作制限がある。まずUSB-HDDへ録画した番組は、録画した機器でのみ再生が可能。またUSB-HDDへの複数番組の同時録画、x-おまかせ・まる録での自動録画、リモート録画、スカパー! HD録画、CATV LAN録画は行うことはできない。さらにUSB-HDDからBD/DVDへ直接ダビングすることもできない。
またUSB-HDDから、直接おでかけ転送することもできない。おでかけ転送するには、一度内蔵HDDにコンテンツを移動する必要がある。
さらに、USB-HDD上のコンテンツを、ソニールームリンク(DLNA)で配信することもできない。
■シーンごとに最適な符号化を行う「インテリジェントエンコーダー3」
AVCエンコーダーは、BDZ-AT750/BDZ-AT350Sに先行して搭載された「インテリジェントエンコーダー3」を搭載。これまでの「新ダイナミックVBR」「ジャンル別エンコーディング」「ビジュアルアテンション」といった各機能に加え、新たに画像解析機能「シーン解析エンコーディング」を備えた。
同機能では、入力信号の画像解析とビジュアルアテンションの解析結果、エンコーディングのフィードバック情報を解析し、シーンを特定。「人物」「風景」「動き」「夕景」「夜景」「人物+夜景」「マクロ」などのシーンに最適なエンコーディングを適応的に行うことで画質を高めている。
■3Dの画質をさらに高めた「CREAS Pro」を搭載
高画質回路は昨年のAX2000と同様、「CREAS Pro」を搭載。3D映像関連の処理はさらにブラッシュアップしている。
CREAS Proでは、信号処理を16ビットで行うことで階調表現力を向上。映像を自動で最適なコントラストに調整する「コントラストリマスター」や、SDからHDまで映像に合わせて輪郭や精細感向上、超解像処理を行う機能なども備えている。Super Bit Mapping for Video(SBM)は16bit処理。そのほかクロマアップサンプリング処理は、従来よりもさらに高精度な処理を行うよう改善し、色純度を高めた。「(新)アニメ・CGリマスター」機能も備えている。
3D関連の高画質化処理では、「3Dエンハンス」を搭載。3D映像から視差情報を解析し、映像の特徴と視差分布に適した自然な立体感や質感向上処理を行うというもの。フォーカスが外れている遠景はそのまま、フォーカスの合った近景は積極的に立体感や質感を高めるといった適応的な処理を行う。
また「新コントラストリマスター3D」も搭載。映像解析による自動コントラスト補正を3D向けに特化してさらに進化させたもので、従来は暗部に比重に置いていたものを、新技術では明部方向にも効果的な自動補正を新開発。クリアで見やすい3D映像を実現するという。
■バーチャルサラウンド機能を搭載
音質関連機能では「Extended SBM」「AAC Harmonic Equalizer」を装備した。またAX2700Tのみバーチャルサラウンド機能を装備した点に注目したい。
「S-FORCE FRONT SURROUND 3D」は、前方スピーカーだけで7.1chバーチャルサラウンド音場を再現するだけでなく、視聴位置から画面方向への音の奥行き感も強化した。さらにテレビの画面下部にスピーカーがある場合に、音像を画面中央まで上げる機能も備えている。
さらに「VPT:Virtualphones Technology(バーチャルホンテクノロジー)」も装備し、ヘッドホン/イヤホンでの7.1chバーチャルサラウンド再生も可能にした。ヘッドホン/イヤホンはモードで選択できる。
■無線LANに対応。「Chan-Toru」でスマホ連携も
ネットワーク系の機能では、USB無線LANアダプターに対応。別売りのオプション「UWA-BR100」を利用することで、IEEE802.11b/g/a/nに対応する。もちろんソニールームリンク機能も備え、DLNAサーバー機能やレコ×トルネにも対応している。なお、DLNAのプレーヤー機能やDTCP-IPムーブには非対応。
またアクトビラ ビデオ・フルやアクトビラ ビデオ・ダウンロード、TSUTAYA TVなどのVODサービスにも対応している。
そのほかスマートフォン連携では、8月5日にバージョン3.0へ機能向上させた「Chan-Toru」に対応。iPhoneやAndroidスマートフォンでラテ欄形式のEPGを閲覧できるだけでなく、本機では録画タイトルの概要や番組詳細、ファイルサイズなど詳細が閲覧できるようになったほか、録画タイトルの編集、HDD容量の確認なども行えるようになった。
またChan-Toruは、PCやタブレットなど向けの、2タブ構成のユーザーインターフェースのものも新たに用意。より見やすくし、使い勝手を向上させた。
■AVCHD Ver 2.0対応。高速起動も継承
カメラ連携機能では、「AVCHD Ver. 2.0」規格に対応した。AVCHD 3DとAVCHD Progressiveをサポートすることで、同社の“HandyCam"「HDR-TD10」やCyber-shot、αなどで撮影した3Dコンテンツや60p動画を、HDD/BDへ取り込むことが可能になった。取り込んだ映像は、HDD/BD上でカット編集やタイトル結合/分割、プレイリスト作成なども行える。また、MPO形式の3D静止画の取り込みも行える。
そのほか高速起動機能では、「0.5秒瞬間起動」や「番組表一発予約」などを従来機から引き続き搭載している。
HDMI端子は2系統装備し、片側の端子から映像、もう片側の端子から音声を出力する「HDMI AV独立ピュア出力」モードも利用可能だ。USB端子は3系統。
リモコンもATシリーズやSKP75などとは細部が異なり、外装の高級感を向上。ヘッドホンの音量ボタンも追加されている。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
筐体は昨年の「BDZ-AX2000」とほぼ同様で、サイズは430W×81H×288Dmm。天面にアルミ素材を採用し、ヘアライン処理も施しているほか、フロントパネルは全面ハーフミラーとなっている。ただし、AX2000では前面上部にあった電源ボタンとイジェクトボタンを、本機では天面に移動している。
そのほか、天板は4mm厚のアルミを採用し、またフレームをビームで補強した「新Xシャーシ」を採用することで剛性を高めている。
なお、昨年のAXシリーズはAX2000とAX1000の2モデル構成だったが、今年はAX2700Tのみのラインナップとなる。
■3番組同時録画に同社レコーダーとして初対応
まずは基本スペックから見ていこう。HDD容量は2TBで昨年のAX2000と同様。ただし本機は後述するようにUSB-HDDへの録画に対応しているので、外付けUSB-HDDを接続することによって、容量を手軽に増設することができる。
デジタルチューナーは地上/BS/110度CSデジタルチューナーが3系統。デジタル放送の3番組同時録画を可能にした。ネットワーク経由でのスカパー!HD録画にも対応しているが、地上/BS/110度デジタル放送3番組とスカパー!HDの、計4番組同時録画は行えない。
BDドライブはBDXL対応で、ムーブバックにも対応。Blu-ray 3Dの再生にももちろん対応している。
録画機能では、3番組同時にAVC長時間録画を行うことができ、さらにチャプターの付与なども可能。またDR/AVCを問わず、3番組同時録画中にBD-ROM(Blu-ray 3D含む)の再生ができるほか、追いかけ再生や早見再生にも対応。また3番組同時録画中にもBDへの高速ダビング、DLNAの配信が行えるなど、原則として、これまでの2番組同時録画中に行えたマルチタスク処理は、3番組同時録画中でもほぼキープしているという。
■USB-HDDへの録画が可能になった
さらに、同社製レコーダーとして初めてUSB-HDDへの録画に対応した。最大2TBのHDDを接続することができ、本機の場合容量を最大4TBまで増やすことができる。登録できるUSB-HDDは最大10台までで、それぞれのHDDに名前を付けることも可能だが、同時に接続できるUSB-HDDは1台のみ。
内蔵HDDとUSB-HDDのそれぞれの録画番組は、自由にダビング/ムーブすることができる。またUSB-HDD内の番組の追いかけ再生や録画中の別番組再生、おまかせチャプターの付与、ダイジェスト再生、タイトル編集などは、内蔵HDDと同様に行える。ユーザーインターフェースも、XMBの「ビデオ」列にUSB-HDDが表示されるので、違和感なく操作ができる。
USB-HDDへの録画は、いくつかの動作制限がある。まずUSB-HDDへ録画した番組は、録画した機器でのみ再生が可能。またUSB-HDDへの複数番組の同時録画、x-おまかせ・まる録での自動録画、リモート録画、スカパー! HD録画、CATV LAN録画は行うことはできない。さらにUSB-HDDからBD/DVDへ直接ダビングすることもできない。
またUSB-HDDから、直接おでかけ転送することもできない。おでかけ転送するには、一度内蔵HDDにコンテンツを移動する必要がある。
さらに、USB-HDD上のコンテンツを、ソニールームリンク(DLNA)で配信することもできない。
■シーンごとに最適な符号化を行う「インテリジェントエンコーダー3」
AVCエンコーダーは、BDZ-AT750/BDZ-AT350Sに先行して搭載された「インテリジェントエンコーダー3」を搭載。これまでの「新ダイナミックVBR」「ジャンル別エンコーディング」「ビジュアルアテンション」といった各機能に加え、新たに画像解析機能「シーン解析エンコーディング」を備えた。
同機能では、入力信号の画像解析とビジュアルアテンションの解析結果、エンコーディングのフィードバック情報を解析し、シーンを特定。「人物」「風景」「動き」「夕景」「夜景」「人物+夜景」「マクロ」などのシーンに最適なエンコーディングを適応的に行うことで画質を高めている。
■3Dの画質をさらに高めた「CREAS Pro」を搭載
高画質回路は昨年のAX2000と同様、「CREAS Pro」を搭載。3D映像関連の処理はさらにブラッシュアップしている。
CREAS Proでは、信号処理を16ビットで行うことで階調表現力を向上。映像を自動で最適なコントラストに調整する「コントラストリマスター」や、SDからHDまで映像に合わせて輪郭や精細感向上、超解像処理を行う機能なども備えている。Super Bit Mapping for Video(SBM)は16bit処理。そのほかクロマアップサンプリング処理は、従来よりもさらに高精度な処理を行うよう改善し、色純度を高めた。「(新)アニメ・CGリマスター」機能も備えている。
3D関連の高画質化処理では、「3Dエンハンス」を搭載。3D映像から視差情報を解析し、映像の特徴と視差分布に適した自然な立体感や質感向上処理を行うというもの。フォーカスが外れている遠景はそのまま、フォーカスの合った近景は積極的に立体感や質感を高めるといった適応的な処理を行う。
また「新コントラストリマスター3D」も搭載。映像解析による自動コントラスト補正を3D向けに特化してさらに進化させたもので、従来は暗部に比重に置いていたものを、新技術では明部方向にも効果的な自動補正を新開発。クリアで見やすい3D映像を実現するという。
■バーチャルサラウンド機能を搭載
音質関連機能では「Extended SBM」「AAC Harmonic Equalizer」を装備した。またAX2700Tのみバーチャルサラウンド機能を装備した点に注目したい。
「S-FORCE FRONT SURROUND 3D」は、前方スピーカーだけで7.1chバーチャルサラウンド音場を再現するだけでなく、視聴位置から画面方向への音の奥行き感も強化した。さらにテレビの画面下部にスピーカーがある場合に、音像を画面中央まで上げる機能も備えている。
さらに「VPT:Virtualphones Technology(バーチャルホンテクノロジー)」も装備し、ヘッドホン/イヤホンでの7.1chバーチャルサラウンド再生も可能にした。ヘッドホン/イヤホンはモードで選択できる。
■無線LANに対応。「Chan-Toru」でスマホ連携も
ネットワーク系の機能では、USB無線LANアダプターに対応。別売りのオプション「UWA-BR100」を利用することで、IEEE802.11b/g/a/nに対応する。もちろんソニールームリンク機能も備え、DLNAサーバー機能やレコ×トルネにも対応している。なお、DLNAのプレーヤー機能やDTCP-IPムーブには非対応。
またアクトビラ ビデオ・フルやアクトビラ ビデオ・ダウンロード、TSUTAYA TVなどのVODサービスにも対応している。
そのほかスマートフォン連携では、8月5日にバージョン3.0へ機能向上させた「Chan-Toru」に対応。iPhoneやAndroidスマートフォンでラテ欄形式のEPGを閲覧できるだけでなく、本機では録画タイトルの概要や番組詳細、ファイルサイズなど詳細が閲覧できるようになったほか、録画タイトルの編集、HDD容量の確認なども行えるようになった。
またChan-Toruは、PCやタブレットなど向けの、2タブ構成のユーザーインターフェースのものも新たに用意。より見やすくし、使い勝手を向上させた。
■AVCHD Ver 2.0対応。高速起動も継承
カメラ連携機能では、「AVCHD Ver. 2.0」規格に対応した。AVCHD 3DとAVCHD Progressiveをサポートすることで、同社の“HandyCam"「HDR-TD10」やCyber-shot、αなどで撮影した3Dコンテンツや60p動画を、HDD/BDへ取り込むことが可能になった。取り込んだ映像は、HDD/BD上でカット編集やタイトル結合/分割、プレイリスト作成なども行える。また、MPO形式の3D静止画の取り込みも行える。
そのほか高速起動機能では、「0.5秒瞬間起動」や「番組表一発予約」などを従来機から引き続き搭載している。
HDMI端子は2系統装備し、片側の端子から映像、もう片側の端子から音声を出力する「HDMI AV独立ピュア出力」モードも利用可能だ。USB端子は3系統。
リモコンもATシリーズやSKP75などとは細部が異なり、外装の高級感を向上。ヘッドホンの音量ボタンも追加されている。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
- ジャンルBlu-rayディスクレコーダー
- ブランドSONY
- 型番BDZ-AX2700T
- 発売日2011年10月8日
- 価格¥OPEN(予想実売価格230,000円前後)
【SPEC】●HDD容量:2TB ●チューナー:地上デジタル(CATVパススルー対応)×3、BS・110度CSデジタル×3 ●記録対応メディア:HDD、BD-RE(Ver2.1、2×まで)、BD-RE XL(Ver3.0、2×まで)、BD-R(Ver.1.1/1.2/1.3、6×まで)、BD-R XL(Ver.2.0、4×まで)、DVD-RW(CPRM対応 Ver.1.1/1.2、6×まで)、DVD-R(CPRM対応 Ver.2.0/2.1、16×まで) ●入出力端子:HDMI出力×2、D端子出力×1、コンポジット映像入力/出力×1/1、S映像入力/出力×1/1、ステレオ音声入力/出力×1/1、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、ヘッドホン、i/LINK×1、USB×3、メモリースティックPROデュオ/PRO-HDデュオ/SD/SDHC/SDXCカードスロット、LAN×1 ●消費電力:50W ●外形寸法:430W×81H×288Dmm(突起部含む) ●質量:約6.0kg