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公開日 2013/09/07 06:37
<IFA>「HDMI 2.0」プレスカンファレンス開催、新機能の詳細を説明
4K/60p入力や21対9映像、32ch音声に対応
HDMIのライセンス業務を行うHDMI Licensing, LLCは、IFA 2013会場でプレスカンファレンスを開催。9月4日に発表されたばかりのHDMI新バージョン、「HDMI 2.0」(関連ニュース)の機能について説明を行った。
HDMI 2.0の概要は、すでにニュースでお伝えした(関連ニュース)通りだ。これまでのHDMI規格と互換性を持つ上位規格で、HDMIの最新バージョンとなる。なお、HDMI 2.0の一つ前に発表されたバージョンはHDMI 1.4bで、2009年6月に規格化された。それから4年以上が経ち、ようやく次世代のHDMIが登場したことになる。
HDMIの規格は、長らくHDMIコンソーシアムの設立メンバーである7社が担当してきた。だがHDMI 1.4bの規格化後、設立メンバーたちは、より広い業界からHDMIの規格策定に参加してもらう必要があると認識。これを受けて2011年10月にHDMI Forum,Incが立ち上がり、それから2年弱で新規格の策定をアナウンスしたことになる。
なお現在、HDMI Forumには88社が参加しており、メンバーの投票によって選ばれた11社の幹事会社が管理運営を行っている。HDMI Adopterとして登録していなくてもメンバーになることができ、メンバーフィーは年間15,000ドルとなる。
HDMIを搭載した機器の数は、年々増えている。最近ではテレビが微増にとどまる一方で、タブレットやビデオゲーム機が伸びを見せており、今後も増えるとHDMI Licensing, LLCは予測している。なおHDMI Adopterの国別構成比では中国が34%と圧倒的に多く、次いで19%の台湾、18%の北米、ヨーロッパ/ロシアの11%、日本の10%と続く。
■HDMI 2.0は帯域幅が約1.8倍の18Gbpsに
今回のHDMI 2.0は、帯域幅がこれまでの10.2Gbpsから18.2Gbpsへと、約1.8倍に伸びたことが最大のポイントだ。これにより、多くのデータを伝送できるようになった。
映像では、4K(4,096×2,160/3,840×2,160)の60/50p映像の伝送が可能になった。これまでは3,840×2,160の映像は30Hzまで、4,096×2,160の場合は24Hzまでしか正式には対応してなかったが、今回、次世代の4K放送などで採用が見込まれる4K/60p映像の伝送に対応。より滑らかな4K映像を、1本のケーブルで伝送できるようになった。
また「Dual Viewing」という新機能も追加された。これは、2つのビデオストリームを、同一画面を見る複数のユーザーに向けて同時に伝送するというものだ。視聴には3Dメガネを活用する。たとえば映像Aと映像Bを同一画面で表示する際は、映像AとBを超高速で交互に表示する。ユーザーはアクティブシャッターメガネを掛け、目当ての映像の際にだけシャッターを空けることで、自分が見たい映像だけを見ることができる。具体的な活用例として、1つの画面を使って2つの独立した映像を見ながらゲームの対戦を行うといったことが可能になる。
映像に関しては、新たに21対9の映像を伝送できるようになったことも新しい。21対9はシネスコ映像とほぼ同じアスペクト比で、フィリップスやLG電子などが、積極的にディスプレイやテレビへ搭載している。
音声機能では、「Multi-Stream Audio」機能が搭載された。マルチチャンネルオーディオを、最大4人のユーザーに向けて同時に伝送するというもので、たとえば複数の視聴者に向け、それぞれに適した言語の音声を届けるといったことが可能になる。前述の「Dual Viewing」と組み合わせれば、同じテレビを使って、まったく異なる映像や音声を複数人で楽しむことが可能になる。
オーディオチャンネルは、これまでの最大8チャンネルから最大32チャンネルへと、大幅に拡張された。ちなみに、NHKが研究開発を進めているスーパーハイビジョン(SHV)の音声チャンネルは22.2チャンネルだ。
さらにオーディオでは、最高1,536kHzの音源を伝送できるようになった。これまでは768kbpsまでが最高だったので、最高サンプリング周波数が2倍に伸びたことになる。
HDMI CEC機能も拡張され、コマンドやコントロール機能がより高機能化する。なおHDMI 2.0でCECに対応する機器は、スタンバイ機能やリモコン信号のパススルー、システムオーディオコントロール、ワンタッチ録画など、これまでのHDMI CEC機能に対応することが必須となっている。
「ダイナミックオートリップシンク」機能も新たに採用された。ビデオコンテンツの多様化が進むにつれ、映像処理に必要となる時間がまちまちになり、映像と音声のタイミングがズレることが増えているが、ダイナミックオートリップシンクはこの問題を解決し、映像と音声の同期を自動的に行うというものだ。
これだけ様々な機能が追加されたHDMI 2.0だが、HDMIケーブルやプラグについては新たに定義を行っておらず、これまでのHDMI 1.4 HIGHSPEEDM(カテゴリー2)に対応したものであれば伝送可能となっている。
HDMI 2.0の概要は、すでにニュースでお伝えした(関連ニュース)通りだ。これまでのHDMI規格と互換性を持つ上位規格で、HDMIの最新バージョンとなる。なお、HDMI 2.0の一つ前に発表されたバージョンはHDMI 1.4bで、2009年6月に規格化された。それから4年以上が経ち、ようやく次世代のHDMIが登場したことになる。
HDMIの規格は、長らくHDMIコンソーシアムの設立メンバーである7社が担当してきた。だがHDMI 1.4bの規格化後、設立メンバーたちは、より広い業界からHDMIの規格策定に参加してもらう必要があると認識。これを受けて2011年10月にHDMI Forum,Incが立ち上がり、それから2年弱で新規格の策定をアナウンスしたことになる。
なお現在、HDMI Forumには88社が参加しており、メンバーの投票によって選ばれた11社の幹事会社が管理運営を行っている。HDMI Adopterとして登録していなくてもメンバーになることができ、メンバーフィーは年間15,000ドルとなる。
HDMIを搭載した機器の数は、年々増えている。最近ではテレビが微増にとどまる一方で、タブレットやビデオゲーム機が伸びを見せており、今後も増えるとHDMI Licensing, LLCは予測している。なおHDMI Adopterの国別構成比では中国が34%と圧倒的に多く、次いで19%の台湾、18%の北米、ヨーロッパ/ロシアの11%、日本の10%と続く。
■HDMI 2.0は帯域幅が約1.8倍の18Gbpsに
今回のHDMI 2.0は、帯域幅がこれまでの10.2Gbpsから18.2Gbpsへと、約1.8倍に伸びたことが最大のポイントだ。これにより、多くのデータを伝送できるようになった。
映像では、4K(4,096×2,160/3,840×2,160)の60/50p映像の伝送が可能になった。これまでは3,840×2,160の映像は30Hzまで、4,096×2,160の場合は24Hzまでしか正式には対応してなかったが、今回、次世代の4K放送などで採用が見込まれる4K/60p映像の伝送に対応。より滑らかな4K映像を、1本のケーブルで伝送できるようになった。
また「Dual Viewing」という新機能も追加された。これは、2つのビデオストリームを、同一画面を見る複数のユーザーに向けて同時に伝送するというものだ。視聴には3Dメガネを活用する。たとえば映像Aと映像Bを同一画面で表示する際は、映像AとBを超高速で交互に表示する。ユーザーはアクティブシャッターメガネを掛け、目当ての映像の際にだけシャッターを空けることで、自分が見たい映像だけを見ることができる。具体的な活用例として、1つの画面を使って2つの独立した映像を見ながらゲームの対戦を行うといったことが可能になる。
映像に関しては、新たに21対9の映像を伝送できるようになったことも新しい。21対9はシネスコ映像とほぼ同じアスペクト比で、フィリップスやLG電子などが、積極的にディスプレイやテレビへ搭載している。
音声機能では、「Multi-Stream Audio」機能が搭載された。マルチチャンネルオーディオを、最大4人のユーザーに向けて同時に伝送するというもので、たとえば複数の視聴者に向け、それぞれに適した言語の音声を届けるといったことが可能になる。前述の「Dual Viewing」と組み合わせれば、同じテレビを使って、まったく異なる映像や音声を複数人で楽しむことが可能になる。
オーディオチャンネルは、これまでの最大8チャンネルから最大32チャンネルへと、大幅に拡張された。ちなみに、NHKが研究開発を進めているスーパーハイビジョン(SHV)の音声チャンネルは22.2チャンネルだ。
さらにオーディオでは、最高1,536kHzの音源を伝送できるようになった。これまでは768kbpsまでが最高だったので、最高サンプリング周波数が2倍に伸びたことになる。
HDMI CEC機能も拡張され、コマンドやコントロール機能がより高機能化する。なおHDMI 2.0でCECに対応する機器は、スタンバイ機能やリモコン信号のパススルー、システムオーディオコントロール、ワンタッチ録画など、これまでのHDMI CEC機能に対応することが必須となっている。
「ダイナミックオートリップシンク」機能も新たに採用された。ビデオコンテンツの多様化が進むにつれ、映像処理に必要となる時間がまちまちになり、映像と音声のタイミングがズレることが増えているが、ダイナミックオートリップシンクはこの問題を解決し、映像と音声の同期を自動的に行うというものだ。
これだけ様々な機能が追加されたHDMI 2.0だが、HDMIケーブルやプラグについては新たに定義を行っておらず、これまでのHDMI 1.4 HIGHSPEEDM(カテゴリー2)に対応したものであれば伝送可能となっている。