パナソニック、フルHD液晶“VIERA”プレミアムシリーズ「AS800」2機種

パナソニック（株）は液晶テレビ“VIERA”のフルHDモデル「AS800」シリーズ2機種を5月中旬に発売する。

・55型「TH-55AS800」　￥OPEN（予想実売価格27万円前後）
・47型「TH-47AS800」　￥OPEN（予想実売価格22万円前後）

本機は、IPSパネルの採用、画質エンジン「ヘキサクロマドライブ」の搭載による広色域・忠実色再現を実現した、2K解像度のプレミアムモデル。他にも新機能の「マイチャンネル」や「ナビ付き音声操作」で快適な操作性を実現した。スリムフロントスピーカーを採用し、高音質と狭額ベゼルのデザインを両立したことも特徴だ。

■IPS液晶パネルと「ヘキサクロマドライブ」による広色域・忠実色再現

AS800シリーズは映像本来の色に迫る独自技術「ヘキサクロマドライブ」を搭載。通常は3原色「RGB」の3つの座標軸だけでおこなう色補正処理を、補色となる「CMY」も加え6つの座標軸で補正を行うことにより、忠実な色再現を可能とした。中間色の微妙な色合いも自然な色で表現することができる。

さらに新IPS液晶パネルを採用することで、色再現範囲を拡大した。開口率を改善し、バックライトの発光効率を高めたことで、明るいシーンでも被写体の階調を力強く描き、立体感のある描写を可能にしたという。もちろん、IPSパネルによる広視野角もポイントとなる。

■新機能「マイチャンネル」「ナビ付音声操作」装備

「マイチャンネル」は好みの映像や情報を一覧表示する機能。テレビ放送や、USB-HDDや同社のBDレコーダー“DIGA”に録画した番組、YouTubeやアクトビラ動画などから、お薦めのコンテンツを横断して一覧表示できる。

また番組視聴中やマイチャンネル上で「マイボタン」を押すと、本機がユーザーの好みを記憶し、おすすめコンテンツの精度が向上する。さらに、音声操作で“マイチャンネル”と話すだけで、声紋認証やカメラによる顔認証により、自動的にユーザーを特定。登録されたユーザー専用の「マイチャンネル」を簡単に呼び出せる。

音声操作のコマンドについて、発話の例をさりげなく案内する機能「ナビ付音声操作」も採用。放送・録画番組に加え、YouTubeやアクトビラ動画の検索、DIGAへの録画予約もできる。音声操作にナビゲーション機能も追加。次の操作に迷った時には、発話の例を画面で案内してくれる。

■スリムフロントスピーカー採用で高音質と狭額縁デザインを両立

独自のスリムスピーカーを本体前面に配置し、デザイン性を損なうことなく、聴き取りやすい音を実現。スピーカーには音の歪みを大幅に低減した「磁性流体スピーカー」を採用する。

スマートフォンやタブレット端末との多彩な連携機能も用意。スマートフォン用アプリ「Panasonic TV Remote 2」をインストールして本機と連携すれば、スマートフォンと本製品でのメッセージやコンテンツの共有、スマートフォンをリモコンとして使うことなどが可能。外出先でもスマートフォンで写真やテキストメッセージをテレビに送れる「リモートシェア」機能も搭載する。

■録画番組を外出先で楽しめる「リモート視聴」にも対応予定

別売りのUSB-HDDを接続することで番組録画にも対応する。デジタルダブルチューナー搭載による裏番組録画も可能だ。

本機は、発売後のバージョンアップで「リモート視聴」（次世代放送推進フォーラム（NexTV-F）により公開された『デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0』に準拠）に対応予定。放送中の番組や本機でUSB-HDDに録画した番組を外出先から専用アプリを使ってストリーミング再生することができる。

そのほかの特徴として、「お部屋ジャンプリンク」にも対応。DLNAサーバー機能、ファイル共有機能も備えている。

「TH-55AS800」「TH-47AS800」が搭載する主な端子は、HDMI入力×3、D4映像入力×1、コンポジット映像入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力端子×1、LAN端子×1、SDメモリーカードスロット×1、USB端子×2となる。

「TH-55AS800」は定格消費電力が229W（待機時約0.1W）、外形寸法が1242W×762H×292Dmm、質量は約23.0kg（スタンド含む）。「TH-47AS800」は定格消費電力が180W（待機時約0.1W）、外形寸法が1072W×666H×214Dmm、質量は約19.0kg（スタンド含む）。