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公開日 2015/12/08 21:36
スカパー!、4K HDRへの取り組みや年末年始の注目番組を紹介。正月三が日は無料放送
BSスカパー!も好調と説明
スカパーJSATは、4K HDRや年末年始の番組編成方針などを説明するメディアラウンドテーブルを開催。正月三が日に300以上の番組を無料放送することなどを発表した。
■4K HDRは映画だけでなく音楽ライブやスポーツにこそ有効
同社では、BSスカパー!オリジナル連続ドラマ「疫病神シリーズ」の第2弾となる「螻蛄(けら)」を2016年2月19日から毎週金曜日に放送。4K同時放送もスカパー!4K総合チャンネルにて行う。
同作品では、放送時はSDRとなるもののHDRでの撮影を敢行。「4K HDRという最先端技術へ挑戦した。我々は4K番組を日本で一番多く製作している。これは4Kを今後日本で普通にしていくためのひとつのステップだ」とした。
4K HDRについて同社 有料多チャンネル部門 事業戦略室 事業戦略部 開発チーム サービス開発主幹の今井豊氏は、「そもそも現在のテレビ放送は、ブラウン管テレビ時代の規格に基いている。だが今のテレビははるかに性能が上がっていて、ブラウン管に合わせた規格で番組を制作すると色が表現しきれない」とコメント。ブラウン管テレビを気にする必要がほぼなくなり、4Kテレビの普及も進み始めたからこそHDRが注目を浴びていると昨今の状況を説明する。
また、日本では総務省を中心に4Kや8K化を中心に次世代放送を考えてきたが、欧米では4KとHDRの2点が揃うことが次世代放送であると考えられていると紹介。「NETFLIXは、4Kドラマは全部HDRで撮ると言っている。これに代表されるように、今後はそういうことが標準になっていくだろう」と、来るべき4K HDR時代を見据える。
そして、実際に自然界にはテレビ放送の信号に比べて5〜6倍もの色などの情報があり、それを無理やり規格内に収めて番組を制作していると説明。「そもそもが無理があった」とし、「本当なら立体感を感じられる部分の表現が今まではつぶれていた」とSDRでの課題を指摘する。
HDRでそうした部分が解決されるとし、「見た目に近い、自然な映像で番組を制作できる」とコメント。「ただ、本当に目で見ているかのように、ある意味“普通”な映像に見えてしまうため、SDRでどう見えていたか気づいてもらえない(笑)」と、デモ展示などでのエピソードも紹介した。
また、サッカー(Jリーグ)や音楽ライブなどでのHDRとSDRの比較映像も紹介。例えばサッカーでは日陰でのプレーに露出を合わせて撮影すると日なたの部分が白飛びしてしまったりするというSDRでの問題をクリアできることや、音楽ライブでもライトを使った演出などをキチンと表現できるためステージの奥行き感がよりリアルに感じられるようになるといったメリットを紹介する。
このように、HDRは屋外のスポーツ中継や音楽ライブ、舞台やドラマなどが効果的な撮影対象になるとし、「テレビ放送での自主制作番組は大半がこうしたコンテンツ。つまり、我々スカパーにとってHDRは非常に意味がある技術だ」と語った。
■年末年始の大型番組や無料放送で魅力をアピール
4K HDR以外では、取締役執行役員専務の小牧次郎氏や番組制作スタッフらが、年末年始の注目コンテンツを紹介。サカナクションの武道館公演を12月26日に、井上陽水の東京国際フォーラム公演を2016年1月30日に4K放送すること(関連ニュース)などを含め、様々なコンテンツを用意していることをアピールした。
また、前述のように2016年の正月三が日、1月1日〜3日に300以上の番組を無料放送することも発表。「THE世界遺産4K PREMIUM DEITION」や「SWEET LOVE SHOWER 2015」など4K番組も含め、映画、音楽、スポーツにバラエティと幅広い番組を無料放送するという。
加えて、小牧氏はBSスカパー!が好評を集めているとも説明。今年8月には視聴者数が90万人に達したことや視聴時間が伸びていること、BSスカパー!を見るためにスカパー!に加入するユーザーが増えていること、さらにBSスカパー!の存在が解約防止にも貢献しているといったことをデータで紹介する。
そして「NETFLIXやAmazonも参入して映像プラットフォームは乱立しているし、テレビもVODでも見られるようになってきた。こうした状態ではオリジナルコンテンツの差が重要になる」とし、「差別化の最大の武器としてBSスカパー!を展開していきたい」と続けた。
■4K HDRは映画だけでなく音楽ライブやスポーツにこそ有効
同社では、BSスカパー!オリジナル連続ドラマ「疫病神シリーズ」の第2弾となる「螻蛄(けら)」を2016年2月19日から毎週金曜日に放送。4K同時放送もスカパー!4K総合チャンネルにて行う。
同作品では、放送時はSDRとなるもののHDRでの撮影を敢行。「4K HDRという最先端技術へ挑戦した。我々は4K番組を日本で一番多く製作している。これは4Kを今後日本で普通にしていくためのひとつのステップだ」とした。
4K HDRについて同社 有料多チャンネル部門 事業戦略室 事業戦略部 開発チーム サービス開発主幹の今井豊氏は、「そもそも現在のテレビ放送は、ブラウン管テレビ時代の規格に基いている。だが今のテレビははるかに性能が上がっていて、ブラウン管に合わせた規格で番組を制作すると色が表現しきれない」とコメント。ブラウン管テレビを気にする必要がほぼなくなり、4Kテレビの普及も進み始めたからこそHDRが注目を浴びていると昨今の状況を説明する。
また、日本では総務省を中心に4Kや8K化を中心に次世代放送を考えてきたが、欧米では4KとHDRの2点が揃うことが次世代放送であると考えられていると紹介。「NETFLIXは、4Kドラマは全部HDRで撮ると言っている。これに代表されるように、今後はそういうことが標準になっていくだろう」と、来るべき4K HDR時代を見据える。
そして、実際に自然界にはテレビ放送の信号に比べて5〜6倍もの色などの情報があり、それを無理やり規格内に収めて番組を制作していると説明。「そもそもが無理があった」とし、「本当なら立体感を感じられる部分の表現が今まではつぶれていた」とSDRでの課題を指摘する。
HDRでそうした部分が解決されるとし、「見た目に近い、自然な映像で番組を制作できる」とコメント。「ただ、本当に目で見ているかのように、ある意味“普通”な映像に見えてしまうため、SDRでどう見えていたか気づいてもらえない(笑)」と、デモ展示などでのエピソードも紹介した。
また、サッカー(Jリーグ)や音楽ライブなどでのHDRとSDRの比較映像も紹介。例えばサッカーでは日陰でのプレーに露出を合わせて撮影すると日なたの部分が白飛びしてしまったりするというSDRでの問題をクリアできることや、音楽ライブでもライトを使った演出などをキチンと表現できるためステージの奥行き感がよりリアルに感じられるようになるといったメリットを紹介する。
このように、HDRは屋外のスポーツ中継や音楽ライブ、舞台やドラマなどが効果的な撮影対象になるとし、「テレビ放送での自主制作番組は大半がこうしたコンテンツ。つまり、我々スカパーにとってHDRは非常に意味がある技術だ」と語った。
■年末年始の大型番組や無料放送で魅力をアピール
4K HDR以外では、取締役執行役員専務の小牧次郎氏や番組制作スタッフらが、年末年始の注目コンテンツを紹介。サカナクションの武道館公演を12月26日に、井上陽水の東京国際フォーラム公演を2016年1月30日に4K放送すること(関連ニュース)などを含め、様々なコンテンツを用意していることをアピールした。
また、前述のように2016年の正月三が日、1月1日〜3日に300以上の番組を無料放送することも発表。「THE世界遺産4K PREMIUM DEITION」や「SWEET LOVE SHOWER 2015」など4K番組も含め、映画、音楽、スポーツにバラエティと幅広い番組を無料放送するという。
加えて、小牧氏はBSスカパー!が好評を集めているとも説明。今年8月には視聴者数が90万人に達したことや視聴時間が伸びていること、BSスカパー!を見るためにスカパー!に加入するユーザーが増えていること、さらにBSスカパー!の存在が解約防止にも貢献しているといったことをデータで紹介する。
そして「NETFLIXやAmazonも参入して映像プラットフォームは乱立しているし、テレビもVODでも見られるようになってきた。こうした状態ではオリジナルコンテンツの差が重要になる」とし、「差別化の最大の武器としてBSスカパー!を展開していきたい」と続けた。