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公開日 2018/01/25 08:00
アップル初のスマートスピーカー「HomePod」、いま分かっていること、知っておくべきこと
ステレオモード・マルチルームは今年後半
アップル初のスマートスピーカー「HomePod」が、いよいよ2月9日にアメリカなどで発売開始される(関連ニュース)。価格は349ドルと、ライバルのAmazon EchoやGoogle Homeに比べてかなり高い。その分、他社にないこだわりが多く盛り込まれている。
このHomePodについて、現時点で分かっていることをまとめてみた。
●アメリカなどでの発売時期は?
アップルは、当初は「2017年内」に発売とアナウンスしていたが、昨年11月に発売を「2018年はじめ」に延期した。今回ようやく正式な発売時期が発表された格好だ。ちなみに2月9日に発売するのはアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国。すべて英語が公用語の国である。
●日本での発売時期は?
日本での発売時期は、まったくの未定だ。一言もアナウンスされていない。ただし今回の発表で少し驚いたのは、フランスとドイツでの発売が今春と、意外に早かったことだ。
フランス語とドイツ語への対応がこれだけ早いということは、Siriがすでに長年使われている日本での展開にも期待が持てる。特に日本はiPhoneのシェアが高く、アップル製品の人気も高いため、早期の発売を期待したいところだ。
●デザインとサイズ感
本体は3Dメッシュで覆われており、本体色はホワイトとスペースグレーの2色。サイズは幅142mm、高さ172mm。重さは2.5kgだ。同じ円筒形のスマートスピーカーにはソニー「LF-S50G」があるが、LG-S50Gのサイズは幅110mm、高さ162mm。HomePodの方がやや大きい。またLF-S50Gの重さは約750gとHomePodの3分の1程度だが、これには外付けACアダプターの重さが含まれていない。
●機能は? 何ができる?
音楽再生では、AppleMusicと連動し、4,500万曲以上の楽曲をSiriに話しかけることで再生できる。また、楽曲を聴いているときに「ヘイSiri、この曲が好きだ」「ヘイSiri、この曲をパーティープレイリストに追加」などと語りかけることでお気に入りやプレイリストへの追加が行える。そうしているうちにAppleMusicが曲の好みを学習していく。
もちろん、他社のスマートスピーカーと同様の音声アシスタント操作も行える。タイマーのセット、単位の換算、翻訳、ニュースやスポーツの結果、交通情報の読み上げ、タスクリストやカレンダーの管理、メッセージの読み上げと返信、スマートホーム機器への音声指示が主な機能だが、このほかにも数多くの機能が使える。
またSiriでは、開発者向けの「SiriKit for HomePod」も提供。これによってサードパーティー製のメッセージングアプリをSiriで操作でき、「WhatsApp」のメッセージをSiriで送ることも可能となる。またリマインダーアプリやノートアプリ、たとえば「Things」や「Evernote」もHomePodと連動。Evernoteにメモやノートを声で記録、などということができるようになる。
そのほか通信まわりの仕様は、Wi-FiがIEEE802.11ac with MIMO。ダイレクトゲストアクセス機能も備えている。またBluetoothのバージョンは5.0だ。
再生可能な音楽のフォーマットは、HE-AAC (V1)、 AAC (16 to 320 Kbps)、 protected AAC (from iTunes Store)、 MP3 (16 to 320 Kbps)、 MP3 VBR、 Apple Lossless、 AIFF、 WAV、FLACとなっている。特にFLACにも対応していることに注目したい。
●タップ操作で曲飛ばしなどが可能
本体上部をタップすることで様々な操作が行える。また、上部にはLEDが内蔵されており、Siriが音声を聞き取っているときは、iPhoneなどでおなじみの、あのウェーブフォームのアニメーションが表示される。タップ操作の一覧は以下の通り。
・シングルタップ:再生/一時停止
・ダブルタップ:次の曲へ
・トリプルタップ:前の曲へ
・タッチしてホールド:Siriを起動
・プラスをタップもしくはホールド:ボリュームアップ
・マイナスをタップもしくはホールド:ボリュームダウン
●音質を高めるハード+ソフト技術
上述の通り、アメリカでの販売価格は349ドルと高いが、それは音質にこだわっていることが大きい。アップルは「我々は、音楽が家庭内でどのように鳴るべきかということを完全に一から考え直した」とコメントしている。
HomePodの高音質化のポイントは、ハードだけでなく、ソフトの力も最大限使って音質を高めていることだ。
ハード面では、本体下部に、それぞれ独自のアンプを備えた7ビームフォーミングトゥイーターアレイを搭載。一方でウーファーは上部に内蔵している。通常はウーファーを下に配置するケースが多いため、ユニークな構造と言える。
ちなみに、低音についてはカスタムアンプを備え、強力なモーターによって振動板を20mm駆動するという。また低域を動的にキャリブレーションし、滑らかで没入感あるサウンドに調整する機能も備えているとのことだ。
これらの高度なソフトを動かすために、少し前のiPhoneに搭載されていたプロセッサー「A8チップ」を搭載している。これをスピーカーに搭載するのは非常に贅沢だ。
HomePodを設置すると、自動的に部屋の環境、障害物を感知し、それに最適化した音を出すことができる機能も搭載。具体的にはたとえば、HomePodは音楽を直接音と周囲音に分離できる。直接音は本体から室内中央に出し、周囲音は左右チャンネルから壁を使って反射させれば、広がり感のあるサウンドが得られる。
このように周囲の反射音を使って音場を広げるモードだけでなく、音をダイレクトに届けるモードなども用意している。シチュエーションや気分によって、モードを使い分けることができるようだ。
これらを実現するためには、これまでのオーディオシステムよりはるかに高速な計算能力が必要になる。A8チップの計算能力は、上記の機能を実現するためのリアルタイム音響モデリング、オーディオビームフォーミングの計算、マルチチャンネルエコーキャンセリングなどに活用される。
●今年後半に追加される機能
HomePodを2台同じ部屋に置くと、自動的に検知し、ステレオサウンドを実現する機能も提供される。これによって通常のステレオスピーカーに比べ、よりイマーシブなサウンドを実現できるという。ただしこの機能は今年後半に提供される予定だ。
またHomePodを複数の部屋に置き、「AirPlay 2」によってマルチルームシステムを組む機能も、同じく今年後半に追加される予定となっている。
◇
HomePodの現時点でわかっている情報をまとめてみた。まだ日本での販売時期がアナウンスされていないのが残念だが、音質を高めるための技術が数多く採用されており、わくわくさせられる。一刻も早く日本投入の報が届いてほしいものだ。
このHomePodについて、現時点で分かっていることをまとめてみた。
●アメリカなどでの発売時期は?
アップルは、当初は「2017年内」に発売とアナウンスしていたが、昨年11月に発売を「2018年はじめ」に延期した。今回ようやく正式な発売時期が発表された格好だ。ちなみに2月9日に発売するのはアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国。すべて英語が公用語の国である。
●日本での発売時期は?
日本での発売時期は、まったくの未定だ。一言もアナウンスされていない。ただし今回の発表で少し驚いたのは、フランスとドイツでの発売が今春と、意外に早かったことだ。
フランス語とドイツ語への対応がこれだけ早いということは、Siriがすでに長年使われている日本での展開にも期待が持てる。特に日本はiPhoneのシェアが高く、アップル製品の人気も高いため、早期の発売を期待したいところだ。
●デザインとサイズ感
本体は3Dメッシュで覆われており、本体色はホワイトとスペースグレーの2色。サイズは幅142mm、高さ172mm。重さは2.5kgだ。同じ円筒形のスマートスピーカーにはソニー「LF-S50G」があるが、LG-S50Gのサイズは幅110mm、高さ162mm。HomePodの方がやや大きい。またLF-S50Gの重さは約750gとHomePodの3分の1程度だが、これには外付けACアダプターの重さが含まれていない。
●機能は? 何ができる?
音楽再生では、AppleMusicと連動し、4,500万曲以上の楽曲をSiriに話しかけることで再生できる。また、楽曲を聴いているときに「ヘイSiri、この曲が好きだ」「ヘイSiri、この曲をパーティープレイリストに追加」などと語りかけることでお気に入りやプレイリストへの追加が行える。そうしているうちにAppleMusicが曲の好みを学習していく。
もちろん、他社のスマートスピーカーと同様の音声アシスタント操作も行える。タイマーのセット、単位の換算、翻訳、ニュースやスポーツの結果、交通情報の読み上げ、タスクリストやカレンダーの管理、メッセージの読み上げと返信、スマートホーム機器への音声指示が主な機能だが、このほかにも数多くの機能が使える。
またSiriでは、開発者向けの「SiriKit for HomePod」も提供。これによってサードパーティー製のメッセージングアプリをSiriで操作でき、「WhatsApp」のメッセージをSiriで送ることも可能となる。またリマインダーアプリやノートアプリ、たとえば「Things」や「Evernote」もHomePodと連動。Evernoteにメモやノートを声で記録、などということができるようになる。
そのほか通信まわりの仕様は、Wi-FiがIEEE802.11ac with MIMO。ダイレクトゲストアクセス機能も備えている。またBluetoothのバージョンは5.0だ。
再生可能な音楽のフォーマットは、HE-AAC (V1)、 AAC (16 to 320 Kbps)、 protected AAC (from iTunes Store)、 MP3 (16 to 320 Kbps)、 MP3 VBR、 Apple Lossless、 AIFF、 WAV、FLACとなっている。特にFLACにも対応していることに注目したい。
●タップ操作で曲飛ばしなどが可能
本体上部をタップすることで様々な操作が行える。また、上部にはLEDが内蔵されており、Siriが音声を聞き取っているときは、iPhoneなどでおなじみの、あのウェーブフォームのアニメーションが表示される。タップ操作の一覧は以下の通り。
・シングルタップ:再生/一時停止
・ダブルタップ:次の曲へ
・トリプルタップ:前の曲へ
・タッチしてホールド:Siriを起動
・プラスをタップもしくはホールド:ボリュームアップ
・マイナスをタップもしくはホールド:ボリュームダウン
●音質を高めるハード+ソフト技術
上述の通り、アメリカでの販売価格は349ドルと高いが、それは音質にこだわっていることが大きい。アップルは「我々は、音楽が家庭内でどのように鳴るべきかということを完全に一から考え直した」とコメントしている。
HomePodの高音質化のポイントは、ハードだけでなく、ソフトの力も最大限使って音質を高めていることだ。
ハード面では、本体下部に、それぞれ独自のアンプを備えた7ビームフォーミングトゥイーターアレイを搭載。一方でウーファーは上部に内蔵している。通常はウーファーを下に配置するケースが多いため、ユニークな構造と言える。
ちなみに、低音についてはカスタムアンプを備え、強力なモーターによって振動板を20mm駆動するという。また低域を動的にキャリブレーションし、滑らかで没入感あるサウンドに調整する機能も備えているとのことだ。
これらの高度なソフトを動かすために、少し前のiPhoneに搭載されていたプロセッサー「A8チップ」を搭載している。これをスピーカーに搭載するのは非常に贅沢だ。
HomePodを設置すると、自動的に部屋の環境、障害物を感知し、それに最適化した音を出すことができる機能も搭載。具体的にはたとえば、HomePodは音楽を直接音と周囲音に分離できる。直接音は本体から室内中央に出し、周囲音は左右チャンネルから壁を使って反射させれば、広がり感のあるサウンドが得られる。
このように周囲の反射音を使って音場を広げるモードだけでなく、音をダイレクトに届けるモードなども用意している。シチュエーションや気分によって、モードを使い分けることができるようだ。
これらを実現するためには、これまでのオーディオシステムよりはるかに高速な計算能力が必要になる。A8チップの計算能力は、上記の機能を実現するためのリアルタイム音響モデリング、オーディオビームフォーミングの計算、マルチチャンネルエコーキャンセリングなどに活用される。
●今年後半に追加される機能
HomePodを2台同じ部屋に置くと、自動的に検知し、ステレオサウンドを実現する機能も提供される。これによって通常のステレオスピーカーに比べ、よりイマーシブなサウンドを実現できるという。ただしこの機能は今年後半に提供される予定だ。
またHomePodを複数の部屋に置き、「AirPlay 2」によってマルチルームシステムを組む機能も、同じく今年後半に追加される予定となっている。
HomePodの現時点でわかっている情報をまとめてみた。まだ日本での販売時期がアナウンスされていないのが残念だが、音質を高めるための技術が数多く採用されており、わくわくさせられる。一刻も早く日本投入の報が届いてほしいものだ。