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公開日 2018/09/06 19:01
DEVIALET、ワイヤレススピーカー「PHANTOM」を日本発売。最上位機は出力4,500W、約40万円
3モデルをラインナップ
仏オーディオブランド DEVIALET(デビアレ)は、アクティブスピーカー「PHANTOM」3機種を日本に導入。本日9月6日より発売した。
・「GOLD PHANTOM」(出力4,500W)¥399,000(税込)
・「SILVER PHANTOM」(出力3,000W)¥319,000(税込)
・「THE NEW PHANTOM」(出力1,200W)¥249,000(税込)
本日DEVIALET JAPANは、東京・広尾のフランス大使館にて発表会を開催。冒頭、駐日フランス大使のローラン・ピック氏が挨拶し、成長著しいスタートアップ企業としてのデビアレに対する期待を述べると共に、フランスが優れた技術やそれに裏打ちされた高級ブランドを多数擁していることをアピールした。
なお、ローンチ時点で販売は二子玉川の蔦屋家電と、伊勢丹新宿店本館の2店舗のみで販売される。蔦屋家電は本日6日から、伊勢丹新宿店では19日から(外商顧客向け催事では7日より)販売が開始される。
デビアレはハイエンドクラスのオーディオアンプを手がけるブランドとして2007年に創業し、日本でもその名が知られてきた。同社は2015年に新機軸となる「PHANTOM」を発売。同じ2015年に、日本ではデビアレ製品を輸入販売していた(株)ステラが取り扱いを終了。今回、日本に初めてPHANTOMが導入された格好となった。
PHANTOMは、BluetoothやWi-Fiを内蔵したアクティブスピーカー。タマゴ型のコンパクトなボディの正面にトゥイーターとミッドレンジを同軸配置で搭載、両側面に1基ずつのウーファーを搭載。合計4基のドライバーユニットを備えいている。基本は1台のみで再生を行えるが、本機を2台用いてのステレオ再生も可能となる。
Wi-Fi経由で、ローカルネットワーク上のサーバー内の音楽ファイルや、Spotify、Apple Music、TIDAL、DEEZERなどのストリーミングサービスの再生にも対応。そのほか、Bluetooth、AirPlay、光デジタル入力を備える。DAC部は192kHz/24bitに対応している。
今回発売された3モデルの違いだが、上述のようにまず出力が異なる。また出力音圧レベル、再生周波数帯域も以下のように異なっている。また、下から2機種はウーファー/ミッドレンジ/トゥイーターがすべてアルミニウム振動板なのに対して、トップエンドのGOLD PHANTOMは、ウーファーとミッドレンジがアルミニウム振動板、トゥイーターがチタニウム振動板となる。サイズは3モデルで同じだ。
・THE NEW PHANTOM:出力 1,200W/出力音圧レベル 101dB/周波数帯域 16Hz〜25kHz
・SILVER PHANTOM:出力 3,000W/出力音圧レベル 105dB/周波数帯域 16Hz〜25kHz
・GOLD PHANTOM:出力 4,500W/出力音圧レベル 108dB/周波数帯域 14Hz〜27kHz
PHANTOMには、専用スタンドとして三脚型の「Treepod」(45,900円/税込)、ポール型の「White Tree」(54,900円/税込)と「Tree」(61,900円/税込)が用意される。
そのほか、音量コントロールリモコン「Remote」(22,900円/税込)、複数台のPHANTOMをマルチルーム連動させるためのハブ「Dialog」(45,900円/税込)、キャリングケース「Cocoon」(45,900円/税込)が用意される。
また、GOLD PHANTOMのゴールド部分に金箔をあしらった、パリ国立オペラとのコラボモデル「GOLD PHANTOM Opera de Paris」も特別バージョンとして用意される。価格は449,000円(税込)。オペラ座として知られる「ガルニエ宮」(デビアレ専門のストアが常設されている)の彫刻の金箔仕上げも手がける著名な職人が、金箔の仕上げを手がけているという。
発表会では、DEVIALET JAPANのルカ・フィネック氏が、本製品の詳細について説明を行った。
本製品の最大の特徴は、アナログ増幅段とデジタル増幅段を組み合わせたデビアレの特許技術ADH(Analog Digital Hybrid)によるアンプを内蔵している点だ。これによりコンパクトながら最上位モデルで4,500Wという出力を実現しつつ、極めて高い再現性を備えていると紹介している。
ADHはデビアレを代表する技術だ。同社はそもそも創業者がこのADHを開発、特許を取得したことを契機に、これを用いたハイエンドアンプでブランドを立ち上げた。ルカ・フィネック氏はADHについて「ADHはアナログアンプと音質とデジタルアンプの高効率を両立させる技術として考案されたが、高効率はもちろん、音質面でもアナログアンプを凌駕している」とその音に自信を見せた。
また本機においては、デビアレのハイエンドアンプ群と比較して、アンプ基板の大幅な小型化を実現。そのチップのサイズは1cm2となる。
ほかにもPHANTOMは、数学的モデルを駆使して最適な信号処理を行うSAM(Speaker Active Matching)、回折現象を排除するACE「Active Cospherical Emgine」、強靱な低音を実現するHBI「Heart Bass Implosion」などの独自技術を備えている。
スピーカーユニットについては、正面にトゥイーターとミッドレンジ、本体側面の両側それぞれにウーファーを配置。2基のウーファーは対向配置してそれぞれ対極に駆動させることで、お互いの振動をキャンセルして不要振動が筐体に伝わるのを防いでいる。
操作は専用アプリ「SPARK」を通じて行う。現時点では英語版のみが用意されている。また、いずれのモデルもソフトウェアアップデートでの機能追加/音質向上を行っていくとのことで、「半年前のアップデートでBluetoothの音質が大幅に向上した」(ルカ・フィネック氏)とのことだった。
ルカ・フィネック氏はハイエンドアンプブランドであったデビアレがPHANTOMを手がけた理由について、「デビアレは世界最高の音響技術の開発と、それを用いた最高の音楽体験を多くの人に届けるという2つの目標を持っていた。ハイエンドアンプによって前者は達成されたが、次のミッションとして後者を達成するためには、よりコンパクトで使いやすく、求め安い価格の製品を実現する必要があった」と説明した。
また、ルカ・フィネック氏はデビアレが2016年から経営戦略の転換を行い、100以上持つ特許を積極的に他社製デバイスへ提供することを進めていると述べた。その一例として、英国の放送局SKYと協業で手がけたホームシアターシステムも紹介。実際に音を出してのデモンストレーションも行った。
このホームシアターシステムは合計5基のユニットを搭載。STBからHDMI入力を再生するサウンドバー(形状的にはサウンドボックス)的な製品だ。2基のユニットは後ろ向きに設置されており、サラウンドチャンネルの音を壁に反射させて鳴らし、サラウンド感を創出させるというものだ。英国ではSKY契約者向けに日本円換算で約4.5万円(非契約者には約10万円)で販売されている。
本製品についてはアンプ部はデビアレの技術を用いているが、ユニットはデビアレ製ではないとのことで「あと30%は小型化の余地がある」とのこと。今後同社では、オーディオやホームシアターに加え、パソコン、スマートスピーカーなどの領域へ同社技術を提供していく予定だという。
今後の日本での展開については、PHANTOMの先進性やデビアレのブランドに対して深い理解を持ってくれるパートナーと協業していくとのこと。結果として、ローンチ時には伊勢丹新宿店と蔦屋家電の2店舗のみでの取り扱いとなる。
デビアレが現在も展開するハイエンドアンプ「EXPERT PRO」シリーズについて、今後、日本への導入予定があるか聞いたところ、「2018年の10月か11月には日本にも導入する予定。その際は輸入代理店を通してではなく、オーディオ専門店とダイレクトに取引を行う。すでに、ある専門店ではデモ機も導入済みだ」との回答が得られた。
なお、かつての輸入販売元であったステラは、今年5月にデビアレのアフターサービス業務が今年6月からデビアレ社に移管したことを発表していた(ニュースリリース)。
発表会にはDEVIALETのGeneral Manager APACであるジュリアン・ベルジェル氏も登場。日本展開への意気込みを述べた。
また、取り扱いを行う(株)三越伊勢丹の梅田大輔氏もゲストとして登場。取り扱いを開始した経緯について「部下のバイヤーがPHANTOMに度肝を抜かれて、取り扱いを始めるために奔走した。こういった製品はなかなか取り扱いに至らないのだが、全体会議の場でPHANTOMのデモを行って、その音で大勢の度肝を抜き、PHANTOMを販売することが決まった」と説明した。
また、エイベックス(株)のグループ執行役員である加藤信介氏もゲストとして登壇し、PHANTOMの魅力について言及。エイベックスの社内には10台のPHANTOMがあり、会長である松浦勝人氏もPHANTOMのファンなのだという。
・「GOLD PHANTOM」(出力4,500W)¥399,000(税込)
・「SILVER PHANTOM」(出力3,000W)¥319,000(税込)
・「THE NEW PHANTOM」(出力1,200W)¥249,000(税込)
本日DEVIALET JAPANは、東京・広尾のフランス大使館にて発表会を開催。冒頭、駐日フランス大使のローラン・ピック氏が挨拶し、成長著しいスタートアップ企業としてのデビアレに対する期待を述べると共に、フランスが優れた技術やそれに裏打ちされた高級ブランドを多数擁していることをアピールした。
なお、ローンチ時点で販売は二子玉川の蔦屋家電と、伊勢丹新宿店本館の2店舗のみで販売される。蔦屋家電は本日6日から、伊勢丹新宿店では19日から(外商顧客向け催事では7日より)販売が開始される。
デビアレはハイエンドクラスのオーディオアンプを手がけるブランドとして2007年に創業し、日本でもその名が知られてきた。同社は2015年に新機軸となる「PHANTOM」を発売。同じ2015年に、日本ではデビアレ製品を輸入販売していた(株)ステラが取り扱いを終了。今回、日本に初めてPHANTOMが導入された格好となった。
PHANTOMは、BluetoothやWi-Fiを内蔵したアクティブスピーカー。タマゴ型のコンパクトなボディの正面にトゥイーターとミッドレンジを同軸配置で搭載、両側面に1基ずつのウーファーを搭載。合計4基のドライバーユニットを備えいている。基本は1台のみで再生を行えるが、本機を2台用いてのステレオ再生も可能となる。
Wi-Fi経由で、ローカルネットワーク上のサーバー内の音楽ファイルや、Spotify、Apple Music、TIDAL、DEEZERなどのストリーミングサービスの再生にも対応。そのほか、Bluetooth、AirPlay、光デジタル入力を備える。DAC部は192kHz/24bitに対応している。
今回発売された3モデルの違いだが、上述のようにまず出力が異なる。また出力音圧レベル、再生周波数帯域も以下のように異なっている。また、下から2機種はウーファー/ミッドレンジ/トゥイーターがすべてアルミニウム振動板なのに対して、トップエンドのGOLD PHANTOMは、ウーファーとミッドレンジがアルミニウム振動板、トゥイーターがチタニウム振動板となる。サイズは3モデルで同じだ。
・THE NEW PHANTOM:出力 1,200W/出力音圧レベル 101dB/周波数帯域 16Hz〜25kHz
・SILVER PHANTOM:出力 3,000W/出力音圧レベル 105dB/周波数帯域 16Hz〜25kHz
・GOLD PHANTOM:出力 4,500W/出力音圧レベル 108dB/周波数帯域 14Hz〜27kHz
PHANTOMには、専用スタンドとして三脚型の「Treepod」(45,900円/税込)、ポール型の「White Tree」(54,900円/税込)と「Tree」(61,900円/税込)が用意される。
そのほか、音量コントロールリモコン「Remote」(22,900円/税込)、複数台のPHANTOMをマルチルーム連動させるためのハブ「Dialog」(45,900円/税込)、キャリングケース「Cocoon」(45,900円/税込)が用意される。
また、GOLD PHANTOMのゴールド部分に金箔をあしらった、パリ国立オペラとのコラボモデル「GOLD PHANTOM Opera de Paris」も特別バージョンとして用意される。価格は449,000円(税込)。オペラ座として知られる「ガルニエ宮」(デビアレ専門のストアが常設されている)の彫刻の金箔仕上げも手がける著名な職人が、金箔の仕上げを手がけているという。
発表会では、DEVIALET JAPANのルカ・フィネック氏が、本製品の詳細について説明を行った。
本製品の最大の特徴は、アナログ増幅段とデジタル増幅段を組み合わせたデビアレの特許技術ADH(Analog Digital Hybrid)によるアンプを内蔵している点だ。これによりコンパクトながら最上位モデルで4,500Wという出力を実現しつつ、極めて高い再現性を備えていると紹介している。
ADHはデビアレを代表する技術だ。同社はそもそも創業者がこのADHを開発、特許を取得したことを契機に、これを用いたハイエンドアンプでブランドを立ち上げた。ルカ・フィネック氏はADHについて「ADHはアナログアンプと音質とデジタルアンプの高効率を両立させる技術として考案されたが、高効率はもちろん、音質面でもアナログアンプを凌駕している」とその音に自信を見せた。
また本機においては、デビアレのハイエンドアンプ群と比較して、アンプ基板の大幅な小型化を実現。そのチップのサイズは1cm2となる。
ほかにもPHANTOMは、数学的モデルを駆使して最適な信号処理を行うSAM(Speaker Active Matching)、回折現象を排除するACE「Active Cospherical Emgine」、強靱な低音を実現するHBI「Heart Bass Implosion」などの独自技術を備えている。
スピーカーユニットについては、正面にトゥイーターとミッドレンジ、本体側面の両側それぞれにウーファーを配置。2基のウーファーは対向配置してそれぞれ対極に駆動させることで、お互いの振動をキャンセルして不要振動が筐体に伝わるのを防いでいる。
操作は専用アプリ「SPARK」を通じて行う。現時点では英語版のみが用意されている。また、いずれのモデルもソフトウェアアップデートでの機能追加/音質向上を行っていくとのことで、「半年前のアップデートでBluetoothの音質が大幅に向上した」(ルカ・フィネック氏)とのことだった。
ルカ・フィネック氏はハイエンドアンプブランドであったデビアレがPHANTOMを手がけた理由について、「デビアレは世界最高の音響技術の開発と、それを用いた最高の音楽体験を多くの人に届けるという2つの目標を持っていた。ハイエンドアンプによって前者は達成されたが、次のミッションとして後者を達成するためには、よりコンパクトで使いやすく、求め安い価格の製品を実現する必要があった」と説明した。
また、ルカ・フィネック氏はデビアレが2016年から経営戦略の転換を行い、100以上持つ特許を積極的に他社製デバイスへ提供することを進めていると述べた。その一例として、英国の放送局SKYと協業で手がけたホームシアターシステムも紹介。実際に音を出してのデモンストレーションも行った。
このホームシアターシステムは合計5基のユニットを搭載。STBからHDMI入力を再生するサウンドバー(形状的にはサウンドボックス)的な製品だ。2基のユニットは後ろ向きに設置されており、サラウンドチャンネルの音を壁に反射させて鳴らし、サラウンド感を創出させるというものだ。英国ではSKY契約者向けに日本円換算で約4.5万円(非契約者には約10万円)で販売されている。
本製品についてはアンプ部はデビアレの技術を用いているが、ユニットはデビアレ製ではないとのことで「あと30%は小型化の余地がある」とのこと。今後同社では、オーディオやホームシアターに加え、パソコン、スマートスピーカーなどの領域へ同社技術を提供していく予定だという。
今後の日本での展開については、PHANTOMの先進性やデビアレのブランドに対して深い理解を持ってくれるパートナーと協業していくとのこと。結果として、ローンチ時には伊勢丹新宿店と蔦屋家電の2店舗のみでの取り扱いとなる。
デビアレが現在も展開するハイエンドアンプ「EXPERT PRO」シリーズについて、今後、日本への導入予定があるか聞いたところ、「2018年の10月か11月には日本にも導入する予定。その際は輸入代理店を通してではなく、オーディオ専門店とダイレクトに取引を行う。すでに、ある専門店ではデモ機も導入済みだ」との回答が得られた。
なお、かつての輸入販売元であったステラは、今年5月にデビアレのアフターサービス業務が今年6月からデビアレ社に移管したことを発表していた(ニュースリリース)。
発表会にはDEVIALETのGeneral Manager APACであるジュリアン・ベルジェル氏も登場。日本展開への意気込みを述べた。
また、取り扱いを行う(株)三越伊勢丹の梅田大輔氏もゲストとして登場。取り扱いを開始した経緯について「部下のバイヤーがPHANTOMに度肝を抜かれて、取り扱いを始めるために奔走した。こういった製品はなかなか取り扱いに至らないのだが、全体会議の場でPHANTOMのデモを行って、その音で大勢の度肝を抜き、PHANTOMを販売することが決まった」と説明した。
また、エイベックス(株)のグループ執行役員である加藤信介氏もゲストとして登壇し、PHANTOMの魅力について言及。エイベックスの社内には10台のPHANTOMがあり、会長である松浦勝人氏もPHANTOMのファンなのだという。