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公開日 2023/06/15 11:00

シャープ、立体音響特化のネックスピーカー 「AN-SX8」。さまざまな音源を立体音響化する“OPSODIS”搭載

「LE Audio」ベースの独自通信方式を採用
編集部:平山洸太
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シャープは、立体音響技術により上質な没入体験が楽しめるとするウェアラブルネックスピーカー “AQUOS サウンドパートナー” 「AN-SX8」を7月22日に発売する。価格はオープンだが、税込39,600円前後の実売が予想される。

「AN-SX8」

首にかけた状態

AQUOS サウンドパートナーとして初めて、立体音響技術「OPSODIS(オプソーディス)」を採用。本技術によりさまざまなコンテンツのサウンドを立体的に変換して「あたかもその場にいるような臨場感」が味わえるとするモデル。また、立体音響技術としてはDolby Atmosにも対応する。

OPSODISとは、建築音響分野で実績のある鹿島建設と、音響技術分野において著名なサウサンプトン大学が共同開発した技術。独自の音声処理により、4K8K放送の22.2ch音声信号はもちろんのこと、地上デジタル放送や4K放送の2ch/5.1ch音声信号、BDやVODの音声信号まで、さまざまな音源を立体音響で再生できるとする。

OPSODISの音声処理は付属の送信器内で行い、本体に送信する。具体的には、まずテレビから出力された音源に対して「バイノーラル変換処理」を行い、左耳・右耳用の最適な立体音源を作成。続いて左右のスピーカーの音が混じり合うことで生じる音声劣化を「クロストークキャンセル」により除去する。最後にスピーカーの指向特性と取付構造の影響を補正し、360度あらゆる方向から包まれるような音を再現している。

OPSODISの音声処理

これに加えて、独自のハイブリッド音響システム「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」を搭載。重低音に合わせてじゃばら形状の振動ユニットが伸縮して振動をつくり、さらに振動ユニット内部には低音を増幅するバスレフダクトを組み合わせている。なお振動ユニットは、自然に振動を感じられる60Hz付近を最大化するように設計しているとのこと。

「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」を搭載

内部構造

付属の送信機は本体とペアリング済みで、テレビに接続するだけですぐに使い始めることができる。インターフェースはアナログ入力、光デジタル音声入力、HDMI(eARC/ARC)端子、USB Type-C(USB Audio/DC IN)を搭載。MPEG-4 AAC 22.2ch音声入力をサポートするほか、「AQUOSジャンル連動」にも対応する。

送信機は本体にペアリング済み

本体と送信機の接続には、Bluetoothの新規格「LE Audio」の技術を用いた独自の通信方式を採用する。LE Audioのブロードキャスト機能により、1台の送信機に複数の本体を接続可能。また、本体は送信機以外のBluetoothデバイスに直接接続することもでき、ワンボタンで送信機と切り替えられる。デバイス接続における対応コーデックはSBCとAACで、Bluetoothバージョンは5.3、マルチポイント接続に対応する。

本体デザインは「高級カメラのような硬質で精巧感のある仕上げを施した」とのことで、荒いシボ感が表現されている。また耳よりもやや前方にスピーカーが来るように設計することで、音が前方から聞こえる自然なサウンドを追求。首の後ろに接する部分は柔軟性のある弾力ゴム素材のため、長時間しても疲労を感じにくいように配慮している。

硬質で精巧感のある仕上げを追求

連続再生時間は約16時間で、充電時間は約3時間30分。本体の外形寸法は227W×181H×33Dmm、質量は260g。送信機の質量は約85gとなる。

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