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公開日 2024/07/12 10:04
ソニー、“テレビ全ラインナップのフラグシップ機”Mini LED液晶ブラビア「BRAVIA 9」
プレミアムMini LED液晶ブラビア「BRAVIA 7」も
ソニーは、2024年のテレビ新製品として、フラグシップMini LEDブラビア「XR90」、およびプレミアムMini LEDブラビア「XR70」を8月10日より順次発売する。詳細なラインナップと価格は以下の通り(価格は全て税込表記)。
XR90/8月10日発売
・85型「K-85XR90」:1,100,000円
・75型「K-75XR90」:825,000円
・65型「K-65XR90」:660,000円
XR70/8月31日発売
・85型「K-85XR70」:715,000円
・75型「K-75XR70」:550,000円
・65型「K-65XR70」:440,000円
・55型「K-55XR70」:352,000円
今回の発表に伴い、“ブラビアシリーズ”群の新たなコンセプトとして「CINEMA IS COMING HOME」を掲出。AV機器はもちろんエンタメコンテンツ、そして現場の制作機材に至るまでソニーがカバーしている強みを活かし、全世界でソニーのテレビ、サウンドバーによる映画訴求を行なっていくという。
また、ブラビアの認知拡大やシリーズ間の特長をより分かりやすく訴求するため、今年の新製品よりマーケティングネームを導入することも明らかにした。
例えば今回のXR90は「BRAVIA 9」、XR70は「BRAVIA 7」というマーケティングネームが用いられる。サウンドバーでは4月発表のフラグシップ機「HT-A9000」が「BRAVIA Theatre Bar 9」となり、「BRAVIA 9に組み合わせるならBRAVIA Theatre Bar 9がちょうどいいのでは、と直感的にイメージしやすくなることを狙った」という。ただし、これはあくまでイメージの目安であって、数字が合致していない=非推奨ではないことも重ねて伝えておきたい。
加えて、BRAVIA 9を液晶/有機EL合わせた2024年の全テレビラインナップにおけるフラグシップ機として定義することも発表。「有機ELを超えるポテンシャルを持つデバイスとして、Mini LEDのさらなる立ち上げを目指す」と意気込みを語った。
プロセッサーには同社のプロセッサー「XR」を搭載。画質面では、AIを活用した新たな検出機能を搭載したことにより、画質のさらなる向上を実現したとしており、元々行なっていた緑検出と顔検出を強化をしつつ、あらゆるシーンで立体感や質感が向上したという。
担当者によると、緑は映像の中でも頻繁に出てくるもので、今回は中でも草木を草木として認識し、精細感を向上させているという。顔検出では横顔や極端にズームされた顔、群衆のような一つひとつが小さな顔まで検出できるようになったことで、より自然な表情を映し出せるとする。
また、各種VODでクリエイターの意図を忠実に再現できる画質モード「Studio Calibrated」を新搭載。従来の「Netflixモード」に加えて「Prime Videoモード」を新たに採用した。また、複雑な設定をせずに自動でIMAX Enhanced画質やDTS音質に切り替える「SONY PICTURES CORE画質モード」も引き続き搭載する。
Prime Videoモードでは、映画コンテンツだけでなく、スポーツ中継といったコンテンツでも、視聴環境に応じて最適な画質設置に調整してくれるという。
音質面では、AIサウンドセパレーション機能によって、人間の音声のみを正確に抽出するという「ボイスズーム 3」を搭載。さまざまな音が混在しているシーンでも、全体の音量は変えずに声だけ音量調整することが可能で、さらに今回からはサウンドバーと接続時も使えるようになった。
加えて、ソニーのサウンドバーと接続した際、テレビスピーカーをセンタースピーカーとして使う「アコースティックセンターシンク」機能も進化。これまではテレビとサウンドバーがそれぞれに音を出していたため、音響特性が異なる場合があったのに対し、独自の最適化技術によって自動で音響調整を行い、1つのスピーカーシステムとして動作できるようになったとのこと。
フラグシップとなったBRAVIA 9の大きな特長として、独自のバックライトコントロール技術「XR Backlight Master Drive」の大幅な進化がある。担当者によると、ソニーのMini LEDテレビは元々高レベルな信号処理ができる高品質なLEDドライバーを使っていることが強みのひとつだったという。
今回、ソニーセミコンダクタと共同で本機専用にLEDドライバーを新規設計。性能はそのまま、“ゴマ粒より小さい”ドライバーを開発したとのことで、これまでより多く配置できるようになり、ドライバー1基あたりの制御するLED数が少なくなったことで、緻密なコントロールを実現したそうだ。
また、このLEDドライバーは電力効率の良さにも寄与。ピーク電力使用量を抑制し電力消費時間を長くすることで電力効率を向上させている。
画質面では高輝度技術の「High Peak Luminance」を新搭載。高コントラスト技術も、従来機X95Lシリーズが「XR Contrast Booster 20」だったのに対し、本機では「XR Contrast Booster 30」に進化した。
ほか広色域技術「XR Triluminos Pro」や広視野角技術「X-Wide Angle」、ノイズ抑制技術「XR Clear Image」を備える。HDRはHDR10/HLG/Dolby Visionに対応。
スピーカーはミッドレンジ×2、トゥイーター×2、サブウーファー×2、ビームトゥイーター×2の8基、合計70Wからなる「Acoustic Multi-Audio+(アコースティック マルチ オーディオ プラス)」を搭載。中でもビームトゥイーターの搭載は民生用液晶テレビでは世界初で、天井に音を反射させることで音の定位感や広がりを強化し、包み込まれるような迫力の高音質を実現したとしている。音声ではDolby Atmosに対応する。
BRAVIA 7(XR70シリーズ)は、2023年モデル「X90Lシリーズ」の後継機で、X90Lが直下型LEDバックライトであったのに対し、本機では前述のとおりmini LED液晶を採用。BRAVIA 8同様にXR Backlight Master Driveを搭載するが、先述した新型ドライバーは使われていない。
また、X90Lは高コントラスト技術「XR Contrast Booster」を搭載していなかったが、本機では新たに「XR Contrast Booster 20」を採用。広色域技術「XR Triluminos Pro」、ノイズ抑制技術「XR Clear Image」も備え、HDRはHDR10/HLG/Dolby Visionに対応している。
スピーカーはフルレンジ×2、トゥイーター×2の4基、計40Wを搭載。Dolby Atmosフォーマットにも対応する。なお、BRAVIA 9が「アコースティック マルチ オーディオ プラス」を搭載するのに対し、本機は“プラス”がつかない「アコースティック マルチ オーディオ」となる。
ほか共通の進化点として、スマホ用アプリ「ブラビアコネクト」からのテレビ操作に新対応。スマホ画面をスワイプして上下左右のカーソル移動、タップして決定ボタンといった操作や、テレビ番組、ネット動画、HDMI端子に接続した外部機器といった入力切り替え、画質モードや輝度の変更などをアプリで行える。なお、サウンドバーを接続している場合はサウンドバーの音量設定なども可能。
PS5を遠隔操作できる「PSリモートプレイ」にも新たに対応。本機にプリインストールされているPSリモートプレイアプリを使用し、ブラビアなどの相関性のあるデバイスとネット接続すると、他の場所からプレイステーション本体を遠隔操作できる。
さらに、最新の高速規格であるWi-Fi 6Eにも新たに対応。大容量データのネット動画も高速かつ快適に楽しめるとしている。
また、ECOメニューが「Eco Dashboard 2」に進化。消費電力のリアルタイム確認、年次/月次/週次/日次で使用電力を確認する機能が使えるようになった。
BRAVIA CAMを接続しての自動画音質調整も進化し、「環境光による自動調整」モードを追加。明るさに加えて映り込みに基づいて画質を最適化し、部屋の環境を問わずクリエイターの糸を表現した映像を実現するという。
リモコンも各種ボタン配置の最適化などで使い勝手に配慮。各種ネット動画サービスのダイレクト起動ボタンに新たに「FODキー」を追加した。これに伴い、従来の「My BRAVIAキー」はリモコン株に配置を変更している。そのほか、停止キー削除などの変更を行っている。
また、リモコンは材料のプラスチックを従来のバージン材から再生材に変更。プラスチックのうち78%が再生材になり環境にも配慮した。
さらに、スタンド部が「4Wayスタンド」となり、設置方法を拡大。従来は、スタンド外側、スタンド内側、サウンドバー設置用に画面の高さを上げてスタンドを外側に配置するという3種類だったが、新たに脚部をサウンドバーの下に潜り込ませる設置方法にも対応し、設置の自由度を拡大させた。
XR90/8月10日発売
・85型「K-85XR90」:1,100,000円
・75型「K-75XR90」:825,000円
・65型「K-65XR90」:660,000円
XR70/8月31日発売
・85型「K-85XR70」:715,000円
・75型「K-75XR70」:550,000円
・65型「K-65XR70」:440,000円
・55型「K-55XR70」:352,000円
今回の発表に伴い、“ブラビアシリーズ”群の新たなコンセプトとして「CINEMA IS COMING HOME」を掲出。AV機器はもちろんエンタメコンテンツ、そして現場の制作機材に至るまでソニーがカバーしている強みを活かし、全世界でソニーのテレビ、サウンドバーによる映画訴求を行なっていくという。
また、ブラビアの認知拡大やシリーズ間の特長をより分かりやすく訴求するため、今年の新製品よりマーケティングネームを導入することも明らかにした。
例えば今回のXR90は「BRAVIA 9」、XR70は「BRAVIA 7」というマーケティングネームが用いられる。サウンドバーでは4月発表のフラグシップ機「HT-A9000」が「BRAVIA Theatre Bar 9」となり、「BRAVIA 9に組み合わせるならBRAVIA Theatre Bar 9がちょうどいいのでは、と直感的にイメージしやすくなることを狙った」という。ただし、これはあくまでイメージの目安であって、数字が合致していない=非推奨ではないことも重ねて伝えておきたい。
加えて、BRAVIA 9を液晶/有機EL合わせた2024年の全テレビラインナップにおけるフラグシップ機として定義することも発表。「有機ELを超えるポテンシャルを持つデバイスとして、Mini LEDのさらなる立ち上げを目指す」と意気込みを語った。
■プロセッサーの進化で緑の精細感、顔認識レベルがアップ
プロセッサーには同社のプロセッサー「XR」を搭載。画質面では、AIを活用した新たな検出機能を搭載したことにより、画質のさらなる向上を実現したとしており、元々行なっていた緑検出と顔検出を強化をしつつ、あらゆるシーンで立体感や質感が向上したという。
担当者によると、緑は映像の中でも頻繁に出てくるもので、今回は中でも草木を草木として認識し、精細感を向上させているという。顔検出では横顔や極端にズームされた顔、群衆のような一つひとつが小さな顔まで検出できるようになったことで、より自然な表情を映し出せるとする。
また、各種VODでクリエイターの意図を忠実に再現できる画質モード「Studio Calibrated」を新搭載。従来の「Netflixモード」に加えて「Prime Videoモード」を新たに採用した。また、複雑な設定をせずに自動でIMAX Enhanced画質やDTS音質に切り替える「SONY PICTURES CORE画質モード」も引き続き搭載する。
Prime Videoモードでは、映画コンテンツだけでなく、スポーツ中継といったコンテンツでも、視聴環境に応じて最適な画質設置に調整してくれるという。
音質面では、AIサウンドセパレーション機能によって、人間の音声のみを正確に抽出するという「ボイスズーム 3」を搭載。さまざまな音が混在しているシーンでも、全体の音量は変えずに声だけ音量調整することが可能で、さらに今回からはサウンドバーと接続時も使えるようになった。
加えて、ソニーのサウンドバーと接続した際、テレビスピーカーをセンタースピーカーとして使う「アコースティックセンターシンク」機能も進化。これまではテレビとサウンドバーがそれぞれに音を出していたため、音響特性が異なる場合があったのに対し、独自の最適化技術によって自動で音響調整を行い、1つのスピーカーシステムとして動作できるようになったとのこと。
■“ゴマ粒より小さい”LEDドライバーで画質を向上
フラグシップとなったBRAVIA 9の大きな特長として、独自のバックライトコントロール技術「XR Backlight Master Drive」の大幅な進化がある。担当者によると、ソニーのMini LEDテレビは元々高レベルな信号処理ができる高品質なLEDドライバーを使っていることが強みのひとつだったという。
今回、ソニーセミコンダクタと共同で本機専用にLEDドライバーを新規設計。性能はそのまま、“ゴマ粒より小さい”ドライバーを開発したとのことで、これまでより多く配置できるようになり、ドライバー1基あたりの制御するLED数が少なくなったことで、緻密なコントロールを実現したそうだ。
また、このLEDドライバーは電力効率の良さにも寄与。ピーク電力使用量を抑制し電力消費時間を長くすることで電力効率を向上させている。
画質面では高輝度技術の「High Peak Luminance」を新搭載。高コントラスト技術も、従来機X95Lシリーズが「XR Contrast Booster 20」だったのに対し、本機では「XR Contrast Booster 30」に進化した。
ほか広色域技術「XR Triluminos Pro」や広視野角技術「X-Wide Angle」、ノイズ抑制技術「XR Clear Image」を備える。HDRはHDR10/HLG/Dolby Visionに対応。
スピーカーはミッドレンジ×2、トゥイーター×2、サブウーファー×2、ビームトゥイーター×2の8基、合計70Wからなる「Acoustic Multi-Audio+(アコースティック マルチ オーディオ プラス)」を搭載。中でもビームトゥイーターの搭載は民生用液晶テレビでは世界初で、天井に音を反射させることで音の定位感や広がりを強化し、包み込まれるような迫力の高音質を実現したとしている。音声ではDolby Atmosに対応する。
BRAVIA 7(XR70シリーズ)は、2023年モデル「X90Lシリーズ」の後継機で、X90Lが直下型LEDバックライトであったのに対し、本機では前述のとおりmini LED液晶を採用。BRAVIA 8同様にXR Backlight Master Driveを搭載するが、先述した新型ドライバーは使われていない。
また、X90Lは高コントラスト技術「XR Contrast Booster」を搭載していなかったが、本機では新たに「XR Contrast Booster 20」を採用。広色域技術「XR Triluminos Pro」、ノイズ抑制技術「XR Clear Image」も備え、HDRはHDR10/HLG/Dolby Visionに対応している。
スピーカーはフルレンジ×2、トゥイーター×2の4基、計40Wを搭載。Dolby Atmosフォーマットにも対応する。なお、BRAVIA 9が「アコースティック マルチ オーディオ プラス」を搭載するのに対し、本機は“プラス”がつかない「アコースティック マルチ オーディオ」となる。
ほか共通の進化点として、スマホ用アプリ「ブラビアコネクト」からのテレビ操作に新対応。スマホ画面をスワイプして上下左右のカーソル移動、タップして決定ボタンといった操作や、テレビ番組、ネット動画、HDMI端子に接続した外部機器といった入力切り替え、画質モードや輝度の変更などをアプリで行える。なお、サウンドバーを接続している場合はサウンドバーの音量設定なども可能。
PS5を遠隔操作できる「PSリモートプレイ」にも新たに対応。本機にプリインストールされているPSリモートプレイアプリを使用し、ブラビアなどの相関性のあるデバイスとネット接続すると、他の場所からプレイステーション本体を遠隔操作できる。
さらに、最新の高速規格であるWi-Fi 6Eにも新たに対応。大容量データのネット動画も高速かつ快適に楽しめるとしている。
また、ECOメニューが「Eco Dashboard 2」に進化。消費電力のリアルタイム確認、年次/月次/週次/日次で使用電力を確認する機能が使えるようになった。
BRAVIA CAMを接続しての自動画音質調整も進化し、「環境光による自動調整」モードを追加。明るさに加えて映り込みに基づいて画質を最適化し、部屋の環境を問わずクリエイターの糸を表現した映像を実現するという。
リモコンも各種ボタン配置の最適化などで使い勝手に配慮。各種ネット動画サービスのダイレクト起動ボタンに新たに「FODキー」を追加した。これに伴い、従来の「My BRAVIAキー」はリモコン株に配置を変更している。そのほか、停止キー削除などの変更を行っている。
また、リモコンは材料のプラスチックを従来のバージン材から再生材に変更。プラスチックのうち78%が再生材になり環境にも配慮した。
さらに、スタンド部が「4Wayスタンド」となり、設置方法を拡大。従来は、スタンド外側、スタンド内側、サウンドバー設置用に画面の高さを上げてスタンドを外側に配置するという3種類だったが、新たに脚部をサウンドバーの下に潜り込ませる設置方法にも対応し、設置の自由度を拡大させた。