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公開日 2017/12/18 18:35

リコー、360度カメラ「THETA V」のアップデート・ロードマップを公開 ー プラグイン追加やAPI公開など

具体的なアップデートスケジュールも
編集部:小澤貴信
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リコーは、360度画像/映像を撮影できるカメラ“RICOH THETA”の最新モデル「RICOH THETA V」(レビュー記事)について、今後のアップデートのロードマップを発表した。

リコー「RICOH THETA V」¥OPEN(予想実売価格5万円台前半)

RICOH THETA Vは、従来のTHETAシリーズと異なり、拡張性の高いシステムで構成されているとのこと。同社は「購入時点ではとてもシンプルでベーシックな360°カメラだが、ユーザーの用途に合わせて様々な方向に進化させていくことができる、"無限の可能性を持った360°デバイス"」と説明している。

RICOH THETA Vは新たにAndroidベースのシステムを採用する。これにより、基本性能の向上だけではなく、「プラグイン」の追加インストールによって多様な機能拡張が可能になる。また複数のAPI/SDKも公開し、開発者が様々な機器やプラットフォームとの連携を実現できる環境も構築していくという。

また、アップデートのロードマップとして以下の3つの方向性を示している。

・本体ファームウエア/アプリのバージョンアップ
・各種プラグインの追加インストール
・各種API/SDKの公開


「本体ファームウエア/アプリのバージョンアップ」については、ファームウェアの更新により画質、スティッチング、通信などTHETA V本体が持つ360度カメラとしての基本性能を向上させる。また、スマートフォンアプリも継続的にバージョンアップして、機能や使い勝手をアップしていくという。

「各種プラグインの追加インストール」については、Androidベースのシステムに追加インストールする各種プラグインを継続的に提供予定。具体的にはプラグインによって、カメラ機能/外部機器との連携機能/ネットワーク連携機能などの領域で、活用範囲を拡大していくという。同社は「ユーザーは欲しい機能を選んでTHETA Vを進化させていくことができる」と紹介している。

「各種API/SDKの公開」については、プラグインやスマートフォンアプリを自由に開発できるAPIやSDKを公開。世界中の開発者がTHETA Vの進化プロジェクトに参加できるようになるという。

また同社では、近い将来、既存のライブラリーやアプリケーション資産を活用可能なエコシステムを構築することで、THETA Vを360度カメラという枠を超えた、「多目的全天球プラットフォーム」へと成長させていくとしている。これに向けて、汎用ツールによる開発環境の提供や、全天球画像を活用するアプリケーション開発の促進を行っていくという。

THETAによる「多目的全天球プラットフォーム」の構築を目指すという

THETA Vのさらに具体的なアップデートのスケジュールも公開されている(下図参照)。本体機能については、2017年の10月から12月のアップデートで静止画・動画それぞれの機能アップをすでに実施。静止画については画質・繋ぎ精度の向上、Bluetooth接続時の撮影モード設定の追加、パープルフリンジの低減、本体映り込みの低減などを実現している。

THETA Vのアップデートロードマップ

動画についても、撮影時スティッチの向上、ホワイトバランス設定/露出補正の追加、手ブレ補正機能/被写体ブレ低減機能の強化を行った。

プラグインについては、2018年1〜3月には自動顔認識&ぼかし撮影、4〜6月には画角コントロールやクラウドアップロード、無線ライブストリーミングを追加予定。7月〜9月にはタイムラプス動画撮影のプラグインを追加予定となっている。

アプリについては、2018年にはアニメーション機能およびクロップ編集機能のバージョンアップを継続的に予定。4月〜9月には「THETA+」アプリでの新規ビュー追加に対応予定としている。

なお、当初年内のリリースを予定していた「無線LANクライアントモード」「USBデータ転送プラグイン」は、2018年1〜3月のリリースとなる見込だという。

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