• ブランド
    特設サイト
公開日 2010/08/04 18:42

ドコモと大日本印刷が電子書籍で提携 − 秋に電子書店開設、iPad向けも検討

オープンプラットフォームを構築
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
NTTドコモと大日本印刷は、電子出版ビジネス分野で業務提携することで基本合意した。

左:NTTドコモの辻村副社長 右:大日本印刷の高波副社長

今後、両社を中心にした共同出資会社の設立を検討。共同出資会社が新たな電子書店を立ち上げ、電子書籍を販売していく。ドコモは自社の顧客基盤に電子書籍を積極的に売り込むほか、今後サービスを開始するLTEなど良質なネットワーク網を電子書籍データ配信にも活用していく。また、電子書籍販売の決済プラットフォームも提供する。

大日本印刷は今年10月、電子書籍と紙の書籍をワンストップで提供するハイブリッド型書店を開設し、約10万点のコンテンツを揃える予定。共同出資会社が設立する電子書店と、自社で展開するハイブリッド型書店は、それぞれ独立して運営されることになる。

ドコモと大日本印刷が展開する電子書店の開設は10月下旬から11月頃を予定している。開設当初にコンテンツが閲覧できる端末はドコモブランドのスマートフォン「Xperia」や、今後発売予定のサムスン製「Garaxy S」などで閲覧が行える。その後、来年度にはiモード端末でも閲覧できるようにする計画だ。

両社が展開する電子書店は「オープン」をキーワードにしており、複数の電子書籍フォーマットを取り扱うのも特徴。端末についてもドコモブランドのものだけでなく、将来的にはiPadなど他社ブランド端末や、KDDIなど他キャリアが展開する端末でも閲覧できるようにしたいという。また電子書籍の海外に向けた配信も視野に入れ、ビジネス展開を行っていく。

オープンプラットフォームを構築し、様々なフォーマットの電子書籍を販売していく

NTTドコモ 副社長の辻村清行氏は今回の提携について、「リアルと電子の掛け合わせ、オープンとマルチの掛け合わせがテーマ」と説明。

また同氏は「ドコモには5,600万人の顧客基盤や良質な回線品質、幅広い販売チャネル、課金・決済のプラットフォームがある。一方、大日本印刷様はデジタル化のノウハウ、出版業界での長期にわたる実績、さらにはリアル・電子の各書店の運営経験をお持ちだ」とし、「両社のリソースを掛け合わせることにより、マルチデバイス・マルチフォーマットのハイブリッド型書店を実現させたい」と提携の意義を説明した。

辻村氏は「業界ナンバーワン同士の提携により顧客ベネフィットの増大につながる」と説明

辻村氏は電子書籍プラットフォームの立ち上げが増えていることについて、「今はビジネスの黎明期。コンテンツやプラットフォームなどで知恵を競っている段階だ。1社に絞られるということはないだろうが、今後徐々に淘汰されていくだろう」との見通しを示した。

また辻村氏は電子書籍ビジネスの市場規模について、「国内の出版業界の市場規模が3〜4兆円。このうち2〜3割が電子書籍に移行すると見ている。2年ないし3年後には、およそ5〜6,000億円程度の市場規模になるだろう」と予測。このうち、今回ドコモと大日本印刷が設立予定の共同出資会社による売上は「数百億円規模と考えている」という。

大日本印刷の高波氏は、「ドコモさんの5,600万人の顧客基盤が活用できるのは大きい」と期待を寄せ、「プリントオンデマンドも含め、いつでもどこでも、求めている形式で書籍が手に入るハイブリッド型書店のサービスを通して、出版文化の発展に貢献していきたい」とした。

大日本印刷の高波社長は「出版文化の発展に貢献したい」と意気込みを述べた

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX