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公開日 2020/04/10 17:36
新型コロナ拡大でカミュ「ペスト」に再注目。NHK「100分de名著」も今週末再放送へ
4/11 15時から
新型コロナウイルス感染拡大が続くなか、フランスの作家アルベール・カミュが1947年に発表した小説「ペスト」が全世界的に売れ行きを伸ばしている。日本でも、文庫を発行する新潮社は15万部以上の増刷を実施。累計販売100万部を達成したという。現在Amazonでも売れ筋ランキング上位を占めている。
またNHKでは、「100分de名著」で「ペスト」を扱った回の一挙再放送を決定。4月11日(土)15:00〜16:36にEテレにて放送する。
構成は「第1回 不条理の哲学」「第2回 神なき世界で生きる」「第3回 それぞれの闘い」「第4回 われ反抗す、ゆえにわれら在り」の全4回各25分。テキストもまだ販売されている。
「ペスト」は、古来複数回の世界的大流行を起こした致死率の高い感染症・ペストの猛威に晒された北アフリカのフランス領(当時)を舞台にした小説。感染拡大を防ぐため外界から完全に遮断された都市で、ペスト菌という見えない敵と戦う様々な市民達の姿を通して、不条理と直面した時に示される人間の諸相を描く。まさにいま現在起こっている新型コロナ禍と重なることから注目を集めているのだろう。
なお感染症と人類の文明の発展について解き明かすジャレド・ダイアモンド著のノンフィクション『銃・病原菌・鉄』もおすすめしたい。
【その他のパンデミックを題材にした小説/コミックス】
・デフォー『ペスト』
一六六五年、ロンドンが悪疫(ペスト)に襲われた。逃れえない死の恐怖に翻弄された人々は死臭たちこめる街で、神に祈りを捧げ、生きのびる術を模索した。事実の圧倒的な迫力に作者自身が引きこまれつつ書き上げた本篇の凄まじさは、読む者を慄然とせしめ、最後の淡々とした喜びの描写が深い感動を呼ぶ。極限状況下におかれた人間たちを描き、カミュの『ペスト』よりも現代的と評される傑作。
・小松左京『復活の日』
吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。中には、感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし、残りも全身マヒで死に至らしめるMM菌があった。春になり雪が解け始めると、ヨーロッパを走行中の俳優が心臓麻痺で突然死するなど、各地で奇妙な死亡事故が報告され始める―。人類滅亡の日を目前に、残された人間が選択する道とは。著者渾身のSF長編。
・高嶋哲夫『首都感染』
二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現!中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。
・朱戸アオ『リウーを待ちながら』
富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。医療サスペンスの新星が描くアウトブレイク前夜!!
・外薗昌也『エマージング』
新宿で、ある男が大量の血を吐き、謎の死を遂げる。彼の検死をした小野寺と関口はその死因がウイルス性の感染症だと推測する。一方、女子高生・岬あかりは偶然その事件の現場に居合わせるが……。緊迫の医療サスペンス!!
またNHKでは、「100分de名著」で「ペスト」を扱った回の一挙再放送を決定。4月11日(土)15:00〜16:36にEテレにて放送する。
構成は「第1回 不条理の哲学」「第2回 神なき世界で生きる」「第3回 それぞれの闘い」「第4回 われ反抗す、ゆえにわれら在り」の全4回各25分。テキストもまだ販売されている。
「ペスト」は、古来複数回の世界的大流行を起こした致死率の高い感染症・ペストの猛威に晒された北アフリカのフランス領(当時)を舞台にした小説。感染拡大を防ぐため外界から完全に遮断された都市で、ペスト菌という見えない敵と戦う様々な市民達の姿を通して、不条理と直面した時に示される人間の諸相を描く。まさにいま現在起こっている新型コロナ禍と重なることから注目を集めているのだろう。
なお感染症と人類の文明の発展について解き明かすジャレド・ダイアモンド著のノンフィクション『銃・病原菌・鉄』もおすすめしたい。
【その他のパンデミックを題材にした小説/コミックス】
・デフォー『ペスト』
一六六五年、ロンドンが悪疫(ペスト)に襲われた。逃れえない死の恐怖に翻弄された人々は死臭たちこめる街で、神に祈りを捧げ、生きのびる術を模索した。事実の圧倒的な迫力に作者自身が引きこまれつつ書き上げた本篇の凄まじさは、読む者を慄然とせしめ、最後の淡々とした喜びの描写が深い感動を呼ぶ。極限状況下におかれた人間たちを描き、カミュの『ペスト』よりも現代的と評される傑作。
・小松左京『復活の日』
吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。中には、感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし、残りも全身マヒで死に至らしめるMM菌があった。春になり雪が解け始めると、ヨーロッパを走行中の俳優が心臓麻痺で突然死するなど、各地で奇妙な死亡事故が報告され始める―。人類滅亡の日を目前に、残された人間が選択する道とは。著者渾身のSF長編。
・高嶋哲夫『首都感染』
二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現!中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。
・朱戸アオ『リウーを待ちながら』
富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。医療サスペンスの新星が描くアウトブレイク前夜!!
・外薗昌也『エマージング』
新宿で、ある男が大量の血を吐き、謎の死を遂げる。彼の検死をした小野寺と関口はその死因がウイルス性の感染症だと推測する。一方、女子高生・岬あかりは偶然その事件の現場に居合わせるが……。緊迫の医療サスペンス!!