公開日 2012/08/01 15:06
デノン“EXERCISE FREAK”シリーズ ー スポーツタイプのワイヤレスイヤホン「AH-W150」を聴く
スポーツと音楽の両方を心地よく楽しめる
デノンからBluetoothによるワイヤレスリスニングに対応したスポーツタイプのイヤホン、“EXERCISE FREAK”シリーズ「AH-W150」が発表された。本機のサウンドを高橋敦氏がレポートする。
スポーツ中のリスニングに最適化された心地よいサウンド
デノンが2012年夏の新モデルとして一斉に発表したイヤホン&ヘッドホンの中でも、特に用途に特化した性能を備えているのが“EXERCISE FREAK”シリーズのこのモデルだ。スポーツと音楽の両方を楽しむために、最適な仕様が随所に盛り込まれている。
まずはBluetoothによるワイヤレス接続を採用。身体を動かしてもケーブルが邪魔になることはない。USB充電式で連続駆動は7時間を確保している。
アクティブな印象にカラーリングされた本体は防滴加工。そしてイヤーピースには抗菌加工が施されている。雨や汗にも強い。
イヤーフックとフレキシブルネックバンドを組み合わせた装着スタイルは、ホールドの安定性が高い。激しく動いてもずれることはないだろう。本体の耳周りに接する側に設けられている中空半球形のラバークッションも、装着感のアップに貢献している。
スマートフォンと組み合わせた際の利便性も確保されている。本体にマイクとリモコンボタンを搭載。ボタンは再生・停止と音量の上下、通話の4ボタン。iPhone 4と組み合わせて行ったテストでは、再生ボタンのダブルクリックで曲の順送りスキップ、トリプルクリックで逆戻りスキップも操作できた。
なお本機に向けてiOS/Andorid対応アプリ「Denon Sport」も提供される。このアプリからも音楽再生が行えるほか、スマートフォンのGPS機能、およびウェブサービス「MapMyFitness」と連動。ランニングのルートや距離、速度などを計測、データ管理してくれる。
音質もスポーツ/エクササイズ中の音楽リスニングに最適化された仕上がりだ。高音のスピード感よりも低音のビートを強く押し出し、自然と身体を動かさせる。
ミシェル・ンデゲオチェロが叩き出すクラブ系のエレクトリックベースは最低音までドンと重く沈み、音色も強い。強靭なグルーブが曲を引っ張る。ドラムスもスカンと上に抜けるタイプではなくドスンと下に響く。低重心のリズムだ
エスペランサ・スポルディングのベースも音色が濃く弾力が強い。スタッカートは少し弱いが、スラップの弾け具合は良好。重さ一辺倒のリズムではない。シンバルやビブラフォンの高音は落ち着いた音色。
宇多田ヒカルのボーカルは柔らかく広がり、かなりソフトタッチ。しかし彼女の声にはそれも合う。なかなかの好感触だ。
◆高橋 敦 プロフィール
埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。東洋大学哲学科中退後、パーソナルコンピュータ系の記事を中心にライターとしての活動を開始。現在はデジタルオーディオ及びビジュアル機器、Apple Macintosh、それらの周辺状況などに関する記事執筆を中心に活動する。また、ロック・ポップスを中心に、年代や国境を問わず様々な音楽を愛聴。その興味は演奏や録音の技術などにまで及び、オーディオ評に独自の視点を与えている。
スポーツ中のリスニングに最適化された心地よいサウンド
デノンが2012年夏の新モデルとして一斉に発表したイヤホン&ヘッドホンの中でも、特に用途に特化した性能を備えているのが“EXERCISE FREAK”シリーズのこのモデルだ。スポーツと音楽の両方を楽しむために、最適な仕様が随所に盛り込まれている。
まずはBluetoothによるワイヤレス接続を採用。身体を動かしてもケーブルが邪魔になることはない。USB充電式で連続駆動は7時間を確保している。
アクティブな印象にカラーリングされた本体は防滴加工。そしてイヤーピースには抗菌加工が施されている。雨や汗にも強い。
イヤーフックとフレキシブルネックバンドを組み合わせた装着スタイルは、ホールドの安定性が高い。激しく動いてもずれることはないだろう。本体の耳周りに接する側に設けられている中空半球形のラバークッションも、装着感のアップに貢献している。
スマートフォンと組み合わせた際の利便性も確保されている。本体にマイクとリモコンボタンを搭載。ボタンは再生・停止と音量の上下、通話の4ボタン。iPhone 4と組み合わせて行ったテストでは、再生ボタンのダブルクリックで曲の順送りスキップ、トリプルクリックで逆戻りスキップも操作できた。
なお本機に向けてiOS/Andorid対応アプリ「Denon Sport」も提供される。このアプリからも音楽再生が行えるほか、スマートフォンのGPS機能、およびウェブサービス「MapMyFitness」と連動。ランニングのルートや距離、速度などを計測、データ管理してくれる。
音質もスポーツ/エクササイズ中の音楽リスニングに最適化された仕上がりだ。高音のスピード感よりも低音のビートを強く押し出し、自然と身体を動かさせる。
ミシェル・ンデゲオチェロが叩き出すクラブ系のエレクトリックベースは最低音までドンと重く沈み、音色も強い。強靭なグルーブが曲を引っ張る。ドラムスもスカンと上に抜けるタイプではなくドスンと下に響く。低重心のリズムだ
エスペランサ・スポルディングのベースも音色が濃く弾力が強い。スタッカートは少し弱いが、スラップの弾け具合は良好。重さ一辺倒のリズムではない。シンバルやビブラフォンの高音は落ち着いた音色。
宇多田ヒカルのボーカルは柔らかく広がり、かなりソフトタッチ。しかし彼女の声にはそれも合う。なかなかの好感触だ。
◆高橋 敦 プロフィール
埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。東洋大学哲学科中退後、パーソナルコンピュータ系の記事を中心にライターとしての活動を開始。現在はデジタルオーディオ及びビジュアル機器、Apple Macintosh、それらの周辺状況などに関する記事執筆を中心に活動する。また、ロック・ポップスを中心に、年代や国境を問わず様々な音楽を愛聴。その興味は演奏や録音の技術などにまで及び、オーディオ評に独自の視点を与えている。